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東野圭吾が大好きだ! 1

参加者 : 8人(一覧を見る

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1.名前:まりりん 投稿日:07/10/05(金) 11:57

東野圭吾さんの本が大好きな人!
読んで感動した本や、おもわずうなってしまったトリックの本や新刊情報など、交換し合いましょう♪

※ちなみにミステリーなので、なるべくネタバレ的なコメントは控えましょう

23.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/02(土) 14:19

『卒業』読み終わりました!
学生時代の楽しさや悲しさ、今になれば恥ずかしいくらいの幼さなどが
読んでいる間、まるで映像のようにくっきりと頭の中を展開しました。
 この小説の優れているところは、本格ミステリーでありながら、読者の甘酸っぱい思い出をも喚起する素敵な青春小説でもあることです。
 デビュー作『放課後』で指摘する人もいた「動機の弱さ」も払拭され
多角的な動機の追求によって物語に深みを増しています。

24.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/02(土) 15:09

Tetchyさん、『卒業』花月札の件、返信ありがとうございました。
それも考慮に入れ謎解きに挑戦しましたが、やはり解けませんでした。
1.密室状態のアパートへの侵入方法と 2.雪月花之式における 2つの最難関のトリックは、確かにTetchyさんの仰る通り解ける人はいないかもしれません。
ただ嬉しかったのは、犯人、動機、その他犯行に関わる「つながり」は、ほぼ考えた通りだったことです。
「ほぼ」と書いたのは、この小説には随所に推理しようとする者を巧みに正解ではない方向に導くトラップをかけられているので、加賀も間違っていたところがあったように、論理的には正解を導き出せないからです。
ちょうど剣道の試合場面にある、スキと見せかけて敵を誘い込み、打つという戦法のようです。
これも『卒業』の優れた点で、ちょうどこの論理的には「正解が出ない」ところが、「人間の心の曖昧さ」をリアルに感じさせ、一層物語りにコクを与えていると思いました。
重箱の隅をほじくると、首を傾げる部分もいくつかあるのですが、全体的にはミステリー好きの方は必読の作品です。

25.名前:Tetchy 投稿日:08/02/02(土) 23:25

ハローbreezeさん、早くも読了ですか!
密室状態のアパートへの侵入方法は、あっそういえば、こういうのあったなぁと思わず手を叩いてしまいました。
今ではもう珍しくもなんともないアレですが、当時は多分新技術だったんですね~。
私は工業大学出身なので、野郎どもばかりとつるんでいましたが、それでもこの作品で、当時の頃を思い出すことが出来ました。
あと東野氏は謎解きの情報提供の匙加減が非常に上手いと思いますね。文章の足し算・引き算が非常にバランスよく出来ていると思います。
だから、最後のああっ、そういうことだったのか!と上手く騙されてしまいます。
トリックは本格ど真ん中なのに、ホント読み応えありますね~。

26.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/03(日) 01:18

Tetchyさん、今晩は。
本当に上手く騙されましたが、今回ちょうどTetchyさんも書いてくれた「密室状態のアパートへの侵入方法」が一番首を傾げてしまうところなんです。
そこで読後、どなたかファンの人の意見をききたくてムズムズしていたのですが、Tetchyさんも覚えていらっしゃるようなので、大変不躾ながらお尋ねします。何度もすみませんが、よろしくお願いします。
それでは早速、
Tetchyさんが、この物語の中で、彼らと同じ大学生として生きていると仮定して考えてみてください。
うるさい管理人がいる密室状態のアパートの2階に現在ラブラブ状態のカノジョが住んでいたら、Tetchyさんだったら管理人に見つからずに部屋まで行くにはどんな方法をとりますか?
あらかじめカノジョと日時を決めておく必要のない方法で、です。
留守ならやめるし、自分の好きなとき、気が向いたときに自由行くことのできる方法です。
この小説と同じことができるとしても、その方法を選択しますか?
私は、誰もが思いつく、もっととてもシンプルな方法があると思うのですが・・・・・
この作品での解答は非常にわかりやすく、著者は律儀に伏線も張ってくれています。
しかし、この方法は手間がかかる上に、いざ侵入という段では、万一見知らぬ人に目撃されたら大変なことになります。○○犯に間違えられるかもしれません。
ネタバレに気をつけて書いたので、わかりにくかったらごめんなさい。

27.名前:まりりん 投稿日:08/02/03(日) 09:58

久々にカキコ。
今友人に借りてて手元に「卒業」ないので詳しく覚えてませんが…
まったくトリックとして成立しないかもしれないですが、
>>留守ならやめるし、自分の好きなとき、気が向いたときに自由行くことのできる方法です。
私だったら昔の「幼なじみ恋愛モノ」のマンガみたいに、窓に小石当ててどうのこうのっていう合図くらいしか思いつきません 笑

最近なんかでよんだのですが「放課後」はあえて動機をよわくしたらしいです。まだ読んでないからなんとも言えませんが。
「え、こんなことで人殺しちゃうの?」っていう話を描きたくて書いたらしいです。次は「放課後」と「私が彼を殺した」を買ってこようと思います。話の腰おってすいません(´・ω・`)

28.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/03(日) 12:22

そうなんです!まりりんさん。すみません挨拶遅れました、今日は!
ネタバレになりかねない話でごめんなさい。
アパート侵入方法は私もそう考え、間違いないと確信したのに違っていたものですから・・・
この方法は、本書の方法より、ずっとリスクが少ないですよね。
彼女が裏口まで行く間に、管理人や他の人がいないかをも確認できるのですから。(注:事件当日は彼女は死んでいたので他の方法をとった)
でも敢えて著者があの方法をとったのは、最大の盛り上がり部分である
加賀が犯人を待ち伏せするシーンを書くためだったのでしょう。
もしあのトリックを使わないと犯人は現場に戻ることはないし、
さらには<人形>を登場させる必要もなくなり、そうすれば店の名前も・・・・・と、まあなんともすばらしいのは、東野さんが謎を重ねに重ねているということです。
この「アハ体験」のつながりを読者に驚いてほしかったのだと思っています。読者は単純に楽しむべきなのかもしれません。
裏口の鍵があのタイプであることは、読者探偵の推理を間違った方向に導くためのトラップだったのでしょう。
東野さんは否定的意見も出る予測した上での確信犯かも。
結局、ファンは東野さんの掌の上で踊らされているんですね。

茶席の殺人方法はどう思いますか?



29.名前:まりりん 投稿日:08/02/03(日) 17:36

こんにちはー!
茶席は、トリック自体は説明されたらああそっかーなんて納得しましたが、ああいう静かな席でそんな大胆なことができるかなぁなんて小心者の私は考えてしまいましたが…(´・ω・`)
全く推理できなかったのでただただ解決を待つばかりでした。
あのトリックはなかなか読者に推理させませんよね。
でも作品中ひとつは考え付かない大胆なトリックがあったほうが盛り上がりはありますよね。!

30.名前:Tetchy 投稿日:08/02/03(日) 23:39

どうもTetchyです。
>窓に小石当ててどうのこうの
そういえば私もそういう風に思ってました。ベタだけどケータイのない時代だからこうだろうと思っていたんだけど、確かに全然違ってました。
なのに、違和感なく納得した私って一体・・・<(*o*)>
しかしハローbreezeさんの分析はすごいですね。
あと私も茶会のトリックの謎解きはもうただ見ているがままでした。
あ~なって、こ~なって、ふむふむってな感じで。
前情報で、この本のトリックは絶対に解けん!って云われてたので、これについては諦めてました。
いやあ、しかしなかなか白熱しますね、『卒業』!
まさに『卒業』論文ですね!(はい、スミマセン、オヤジギャグです・・・)

31.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/04(月) 01:02

まりりんさん、今晩は!
ここもまりりんさんと同じ意見なのです。
私も人前では上がってしまう方なので、もし殺さなければならないと追い込まれても、あの場所では絶対にできません。
たとえ小心者でなくても、無理だと思いませんか?
他にもできなくなる理由はあります。
・複数の眼があること。特に茶道では所作は大事で、注目されるから。
・もし手が震えてしまったら、・・・・・・できないこと。
・他殺と判断されたら、たった5人の中の容疑者の一人に確実になってしまうこと。
・先生が後日落ちついたとき茶道具を見て、あることに気付けば、それに振れた者として犯人が大きく絞り込まれてしまうこと。

しかし著者は、犯人が精神的にかなり追い込まれ、冷静な判断が難しくなっていることを描写しています。
犯人が「ここでやるしかない」と頭の中はそれだけでいっぱいになっていたことも、読者にわかるように書いています。
お茶の先生もたぶん気付いているだろうことも書かれています。
つまり読者に対して東野さんは実にフェアで誠実なんですね。

最後にどう書いてあれば良かったのかという、ど素人の意見を書きます。
茶会での毒を死なせることはない弱い物に変更。
よって波香は死なず、具合が悪くなり、この日は早々に帰る。
その後あのアパート侵入トリックを使ったらどうか。
(でも部屋の鍵が開けられないので、
具合の悪い波香を送るとき、鍵を抜き取り、短時間で合鍵を作り、戻すようなことはできるか?)


殺される設定にすれば


32.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/04(月) 23:16

Tetchyさん、まりりんさん、今晩は。
昨晩はTetchyさんの投稿を見落としてしまったり、脱字あり、削除し忘れありとミスばかりでした。
また何度も長々と書いてしまい、まりりんさんもTetchyさんも辟易かもしれませんね。失礼しました。
TVのガリレオで、湯川教授がひらめくと、突然計算を書き始めたじゃないですか、私も今回『卒業』のことを投稿しようと思ったら、あの時の曲が頭の中に流れ出して、調子に乗って書いてしまいました。
これに懲りず
また「これはどう?」というテーマ本あったらお願いします!

33.名前:まりりん 投稿日:08/02/05(火) 09:55

こんにちはー。
『卒業』のその茶席でのトリックは人間追い込まれると火事場の馬鹿力みたいに能力を発揮する人と、プレッシャーで何にもできなくなる人といるのでその辺解釈は難しいてんだと思います。

私が気になる推理といえば「悪意」でしょうか。読みましたか?
あれ最後まで著者は犯人に言及せずに終わってますが。
もし、読んでる人はみんなどっちを犯人だと思うかなーと気になります。私は推理云々じゃなく犯人たちと絡む最後の文脈で推理しましたが(・∀・)

34.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/05(火) 22:37

まりりんさん、今晩は☆
>>火事場の馬鹿力 それ以上に火事場の奇術力??といえるテクニックですね。
ミステリーの本格傾向のものは、無理があっても論理的には可能な方法であるならば、いちいち否定せずに読まなければいけないのかもしれませんね?
好きな作家なので、期待が大きいのですが・・・・

『悪意』のおすすめ、ありがとうございます。近いうちに読んで感想を書きます。
今ちょうど、島田荘司さんの初期3作を収めた『島田荘司全集I.』を読み始めたばかりなのです。

35.名前:Tetchy 投稿日:08/02/05(火) 22:58

みなさん、こんばんは。

>何度も長々と書いてしまい、まりりんさんもTetchyさんも辟易かもしれませんね。

いやあ、全然そんな事ありませんよ。
オヤジギャグをスルーされたのは結構哀しかったですが(笑)。

トピ主のまりりんさんにお願いがあります。
ハローbreezeさんのコメント見て、強く感じたのですが、やっぱり東野圭吾が好きで集まるコミュニティであれば、通常の感想よりもディープな領域にまで立ち入って語りたくなります。
ですから、ネタバレコメントを控えるのを、解除しませんか?
もちろんネチケットとして、ネタバレコメントの時は、**ネタバレ注意**といった文章を出しておいて空欄を設けて語る風にするなど、他の方への配慮もするような工夫も必要です。
私もそうなのですが、やはりミステリの感想、思いのたけをぶつけるにはどうしてもネタバレにならざるを得ない時があると思います。
語りたい事があるのにネタバレをしないように気をつけるために、回り道に回り道を重ねて、あ゛~、もどかしい!云いたい事の1/10も云えてない(T○T)ことってありませんか?

新参者が出しゃばった提案をして非常に恐縮なのですが、是非ともご一考お願いしますm(__)m

んでもってハローbreezeさん

>、無理があっても論理的には可能な方法であるならば、いちいち否定せずに読まなければいけないのかもしれませんね?

いやいや、そんな事ありません。
私も結構否定しますよ。
やっぱりミステリですから、作者との知的ゲームを愉しまないと。
そして自分の考えた推理の方がいいと思う、これはおかしいと思うところがあれば、どんどん云うべきです。
ただ読んで、ふ~ん、なるほどねってだけでは、費やした時間とお金も勿体無いし、なにしろ労力をかけて創作した作者に対しても失礼だと思いますよ。

>島田荘司さんの初期3作を収めた『島田荘司全集I.』を読み始めたばかりなのです。

おおっ、私シマダリアンでもあるのですよ!
でもここではトピずれになるので、語るのは止めときます。
私の読書ノートに感想を結構挙げてますので、もし良ければ身に来て下さいね♪

36.名前:まりりん 投稿日:08/02/06(水) 23:11

こんにちは。一応「なるべく」ネタばれしないようになので、そのあたりはネタばれしそうになったら一言添えて頂ければ問題ないと思います。改行すれば見たくない人はスルーできると思うんで! このトピックの内容自体って一回たてたら変えれないのですかね? 変えれるならトピに明記したいのですが、とりあえずやりかたが不明なので、ここからはネタばれしそうな時は一言添えてから、改行して書くということにしましょう♪ 皆さんで楽しめるように変えてゆくのも大切だと思うんで。ご意見ありがとうございます☆

ちなみに私も島田荘司大好きです♪
トピずれなんで同じく控えますが…。全集なんて出てるんですね!
チェックしてみます♪

37.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/07(木) 00:10

Tetchyさん、まりりんさん、今晩は☆
Tetchyさんの珠玉のギャグを見落としてしまい、ごめんなさい。
その日は、自分の投稿を書くことばかりに夢中になり、すでにアップされているTetchyさんの投稿自体を見落としてしまったのです。

それと、「ディープな討論」の件は、
Tetchyさんがまりりんさんにお願いされているのに、
私が逆にお願いするのも失礼なのですが、
Tetchyさんご本人が新たなトピックを開かれるのはいかがでしょうか?
そちらは東野圭吾作品に限らず、ミステリ全般で語り合うということで。
ネタバレ・コメントの件もTetchyさんの提案通りでOKです。

それが可能なら、今後、東野作品を読み終わったときは
まりりんさんのこのトピックには、主として文学的側面からの感想を書きます。それは非常に苦手なのですが・・・・・
Tetchyさんのトピックには、トリックや動機について疑問に思ったことなどをガンガン書きたいと思います。
そういえば、早速Tetchyさんと話したい作品ができてしまいました。
それは、ちょうど読み終わったばかりの『島田荘司全集I.』の中の一作品『改訂完全版 斜め屋敷の犯罪』なのですが、2番目の殺人(この事件最大のトリック)が納得できないのです。

~まりりんさんへ参考までに~
この全集には改訂完全版の3作が収められています。
残り2作は『占星術殺人事件』と『死者が飲む水』(発売当初は『死体が飲んだ水』)です。
さらに、島田さんのあとがきがあり、元講談社の編集者宇山日出臣氏との対談「本格ミステリーの成り立ちと今後」も付いています。
3作発売当時の島田さんの文壇での評価、それに伴う苦労が窺え、興味深いものがありました。

38.名前:まりりん 投稿日:08/02/07(木) 10:57

ハローbreezeさん☆
ありがとうございます!!「占星術~」は読んだのですが、今のところそのたの作品は全集のものは読んでないようなので、チェックしてみますね。
あ、あと例の犯人がどちらかが気になる作品は「悪意」ではなく「どちらかが彼女を殺した」でした。すいません…
私はトリックよりも文脈で推理したのですが。トリック面から解明できた方いたらお聞きしたいなーと思ってました。

39.名前:Tetchy 投稿日:08/02/07(木) 22:37

ど~も、Tetchyです。
ハローbreezeさん

>Tetchyさんご本人が新たなトピックを開かれるのはいかがでしょうか?

いきなりのご指名で正直戸惑ってます。
トピ主はかつて苦い経験があり、あまりしたくないのですが、他ならぬハローbreezeさんのご要望とあれば前向きに考えたいと思います。
ただ、1つ懸念が。
ネタバレ中心になると、ある1つの作品についてディープに語る必要があり、途中で多岐に渡るとなかなか整理がつかなくなるのでは?
という危惧があります。
スレッド方式でトピが形成されればこの問題はある程度解消されますが、どういう風に切り回していくかが、問題ですね。
あと、どのくらい続くのかですね。
有名な作品ならまだしも、マイナーな作品だと、誰も相手にしてくれない可能性もあるなあと思います。
そうした場合にどこで打ち切るのか?
思いつくまま書きましたが、他にも色々な事を検討して、ルールを作って運営しなきゃと、今漠然と考えてます。
もうちょっと待って下さい。

まりりんさん

こちらのわがままに了承してくださってありがとうございます。
このトピでは東野作品についてはディープにネタバレトークも展開したいと思いますのでヨロシクです。

40.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/08(金) 17:00

まりりんさん、Tetchyさん、こんにちは!

まず、まりりんさんへ
そもそも「気軽に語り合いたい」とお考えだったと思います。
それが細かいところまで話が及んでしまい申し訳ありません。

そして、Tetchyさん
「新たなトピの開設」のいきなりのお願いで戸惑わせてしまい、失礼いたしました。
Tetchyさんのおっしゃる通りで、トピ主はいろいろ考えなければいけないところがあり慎重になって当然です。
自分だったらきちんきちんと返答することさえできないだろうに、人には簡単にお願いするというのは間違っていたと反省しています。

今後はあんまり行き過ぎないように注意して、お邪魔させていただきます!よろしくお願いします。

41.名前:Tetchy 投稿日:08/02/08(金) 22:40

みなさん、こんばんは!

ハローbreezeさん、あまりそんなに恐縮しないで下さい。
もっと楽しく行きましょう!
おぼろげながらですが、どんなトピにするか、見えてきましたよ。
楽しみにしてくださいね。

さて、そろそろ次の作品について語りたいと思います(まりりんさん、なんか仕切っているようでスミマセン)。
次は『白馬山荘殺人事件』です。
これは長野の白馬にあるペンション「まざあ・ぐうす」を舞台に起こる殺人事件ということで、なにやらゲーム『かまいたちの夜』を彷彿とさせますが、こちらが先ですね。
光文社文庫で最初の版型がカッパノベルスということで、キオスクで売っている軽めのミステリかなとたかを括っていたら、意外に凝った構造のミステリでした。
登場人物それぞれに曰くつきの事情があり、それが事件を何重にも覆っているって感じでした。
しかし、ここに出てくる暗号がまた非常に難しい。
多分、誰にも解けないでしょう!
私は途中で、理解する事も諦めてしまいました。

42.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/11(月) 16:57

こんにちは!

『どちらかが彼女を殺した』と『白馬山荘殺人事件』の2冊を
今週中に読む予定ですので、来週には投稿できるかというところです。

ところで、
Tetchyさんは『白馬山荘殺人事件』を読んでからだいぶ時間が経っていませんか?
またお尋ねしたいことができるでしょから、時間があれば、ざっと思い出しておいてください。
私の場合、半年も経つと忘れてしまうものですから。
よろしくお願いします。

43.名前:Tetchy 投稿日:08/02/11(月) 23:02

ハローbreezeさん、こんばんは☆

>『白馬山荘殺人事件』
>またお尋ねしたいことができるでしょから、時間があれば、ざっと思い出しておいてください。

頑張りますp(^^)q
ただ、ハローbreezeさんはご存知ではないと思いますが、私は今海外に単身赴任しており、手元にこの本がないんですね~(T○T)
だから自分の本の感想と記憶力が頼りという非常に心許ない状況なのです。
でも出来る限りハローbreezeさんと議論できるように頑張ります。
でも、お手柔らかにね(^^)b

44.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/12(火) 23:07

Tetchyさん、今晩は☆
すごいですね、海外赴任。お疲れ様です。エグゼクティブなのですね。
早速ですが、『白馬山荘殺人事件』は明日読み終わるので、途中報告します。
このトピは東野ファンの眼にとまる上、私自身もファンなので、ネガティブな感想が非常に書きにくいのですが、あえて言うとこの作品は本格推理小説と謳うには問題が多々あると思います。
詳細は読了後に投稿しますが、ストーリーを忘れていては話が通じませんので、以下物語の大筋を書いておきます。文章が下手ですが、思い出してもらえるかなぁ・・・・

1年前の冬、死んだ兄・公一。その死に疑問を抱いた妹の女子大生・菜穂子は、親友の真琴と、兄が死んだ白馬のペンションを訪ねた。
調査を進めた2人は、公一が死んだのは密室の中だったこと、
公一は各室に飾られたマザー・グースの唄に秘められた暗号を解こうとしていたこと、
2年前にも、新宿で宝石店を営む川崎一夫が、宿裏の谷で転落死していたこと、
さらに、8年前にも宿の元オーナー(英国女性)の息子がやはり裏の谷で転落死していたことを知る。
そして2人の滞在中にも宿泊客の大木が、裏の壊れた石橋から転落死する。

2人は、2年前に死んだ川崎が、なんらかの理由で、店から持ち出した宝石を宿の近くに隠したのではないか、公一はその場所をマザー・グースの暗号が示すところと推理したのではないかと考え、
兄と同じようにマザー・グースの唄の暗号解読を試みることになった・・・・

以上です。
本格推理部分は2箇所、「密室」と「マザー・グースの唄の暗号」です。

45.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/16(土) 23:50

まりりんさん、こんにちは。
『どちらかが彼女を殺した』明日には読み終わりそうです。
とても面白いです。やはり初期の作品とは違いますね。
卒業の加賀が刑事になっているのですね。彼にも作品にも親しみがわきます。
読んだのは、兄の康正が、死んだ妹の園子の部屋の隣りに住むフリーライターの女性に、自分のメモ通りにあるところに電話してもらえないかと頼んだところまでです。
事件の真相はぜんぜんわからないのですが、現場に残されたものとつながるのではないかということはいくつかあります。
以下ネタバレの可能性ありますので、未読の方はご注意ください。



ワインオープナーが刺さったままのワインのコルク栓・・・右利き。園子ではない。
砂、土の粒とビニール製50~60cmの紐・・・練馬、杉並のOL殺人事件犯人?
絆創膏・・・セロテープ、ガムテープが近くの見えるところにあるのに?
救急箱・・・高いところに載っている。佳世子では届かない?

重要なことではないかもしれませんが、まりりんさん、覚えていたら教えて下さい。
部屋には踏み台になるようなものはあったのでしょうか?
「椅子」に座ったと書かれているところがないと思うのです。

46.名前:まりりん 投稿日:08/02/18(月) 09:59

ハローbreezeさん☆
そうですよこなんですよ!
そこは今後非常に重要になってきます♪


ネタバレ



結論から言うと踏み台になるようなものは「ありません」


でも、これから状況はころころ変わっていくんで、存分に振り回されて楽しんでください♪(´・ω・`)

ややネタバレ


あと、私美術系の学校出身で油彩を専攻していたんで「油絵」の点はすぐにおかしいとおもいました。

しかしこれは何と言ってもラストあたりのあの一文で推理するのが一番正確だと思います。読んだらまた感想教えていただけるとありがたいです。ちなみに最近「私が彼を殺した」を買ってきました。
来週にはたどりつくかな…

47.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/18(月) 12:29

まりりんさん、こんにちは。
お答えありがとうございました
『どちらかが彼女を殺した』読み終わりました。推理好きの人におすすめできる作品でした。

この作品は推理小説でありながら、最後に刑事や探偵役の人が謎解きをすることはなかったのですね。
ですから、読者探偵の方は、途中、謎解き材料が出揃ったと自分なりに判断できたところで推理することを楽しんだりすると思いますが、この作品は安心して最後まで読んでOKだったのですね。

以下ネタバレの可能性ありますので、未読の方はご注意ください。

ネタバレ


私は読み終わった直後、この作品は結局「どちらが犯人かはわからない」小説なのだと思ってしまいました。
ずっと「佳世子の利き手はどちらか」を注意して読んだのに、わからなかったからです。
終盤、兄の康正が佳世子に睡眠薬を飲むよう命令しました。
「来た!これで利き手がわかる」と思ったのです。
しかし、どちらの手を使ったかは結局書かれていません。
だから、この作品の場合、読者は「右手だったら○○が犯人」「左手だったら××が犯人」とわかればいい作品で、わかるのは現場で実際に「見ている」加賀と康正だけなのだと思ってしまいました。


でも、間違っていたのですね。推理の手引き<袋綴じ解説>を読んで、
「しまった!」とガックリきました。注意不足でした。
まさに理路整然とした解説で、「その通りです」と納得しました。


最後にちょっと首を傾げたところです。いずれもとても些細なことなので、作品の価値を下げることはありません。ちょっと気になっただけのところです。
・絆創膏を使った理由が今ひとつわからない。女性の自殺を演出するためだったとしたら、コードレスホンやワインオープナーが刺さったままのコルクが床に転がっているのはおかしい。園子はきれい好きなのだから。
・テーブルは踏み台に使えない旨の文章がほしかった。
・電話機にリダイヤル機能がないことを書いてほしかった。その当時はなかったかなぁ?
・紐はなぜ持ち帰らなかったのか?殺そうと思った殺意の象徴なのに・・・

追伸
まりりんさんは美術系の学校を出られたのですね。読まれる本も文学作品が多いですね。
「油絵」トリック、私もわかりました。当たると嬉しいですよね。
是非今後も東野作品の感想を、芸術的感性の視点からきかせてください。楽しみにしています。

48.名前:まりりん 投稿日:08/02/19(火) 09:03

おはようございます☆

油彩を勉強してた身としては、「いや、こんなん区別つかないヤツいないだろ?」っていうつっこみいれて読んでました。
あと、指で触ればすぐわかるし。
ターナーのデュオっていう特殊な水性の油絵の具以外は描いても三日四日乾かないのが普通なんで。あと、絵面は真似れても質感は無理です。
その辺のどういう技法で描かれたって言う描写が少しでもあればよかったのになーと思いました(´・ω・`)
あと、もし3,4時間で仕上げたとしたら、精緻なデッサンなどは行っていないことになるのでカンバスに厚味も出ます。

あと、私はちょっとひねくれモンなんでトリック云々よりも、
『犯人が絶叫した。犯人じゃないほうも悲鳴をあげた』
の一文で、あーそいういうことかぁなんて納得してました。
あえてこういう描き方をするのはこうだよなぁみたいな…

ほんと推理小説を読む読み方ではなく文学小説読む読み方に慣れてるんでこういう視点でみてしまいます(´・ω・`) 笑

「私が彼を殺した」もこういう技法で描かれているらしいので楽しみです♪

49.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/19(火) 23:23

今晩は。今、『悪意』を読んでいます。大どんでん返しがありそうで、わくわくしています。続けて加賀恭一郎というのもよかったです。

次は『私が彼を殺した』を読みます。また話しましょう。

それから先日『白馬山荘殺人事件』を読みました。まだ東野作品を13作しか読んでいない私がいうのもおこがましいのですが、順位をつけると下の方になってしまいます。ちょっと変だなぁと思うところが沢山ありました。

ネタバレあり




『どちらかが彼女を殺した』の油絵の件は、勉強になりました。ただ、アリバイの証人になった、同マンションの住人は玄関から絵を見ています。完成間近で新聞が敷き詰められていたため、部屋に上がりませんでした。部屋が12畳くらいあるので、たぶん距離にして最低でも6メートル以上のところから見た設定です。

最後に『犯人が絶叫した。犯人じゃないほうも悲鳴をあげた』で察する女性の勘はすごいですね。
でも、男も悲鳴をあげますよ。笑


50.名前:まりりん 投稿日:08/02/20(水) 09:25

>>部屋が12畳くらいあるので、たぶん距離にして最低でも6メートル以上のところから見た設定です。

だからこそです。なんでここですっかりそれを鵜呑みにしたのか。
あとで本人が確認してましたっけ?してたとしたら48の通り。
あそこまで執念深いのにちょっとそこだけあっさりしすぎかなと…
大体3~4時間で完成する油彩というのはほとんどありえないんで。


>>でも、男も悲鳴をあげますよ。笑

あそこは流れから言って、もし犯人につながるヒントを提示しないのであれば、「二人は悲鳴とも絶叫ともつかない声をあげた」とか書き方はいくらでもあるのに、あえて、二人の状況を分けて書いた作者の意図として読み取ればそうなるのかなと思いました。
確かに女でも絶叫しますし男も悲鳴を上げますが、あえて一文で二つの状況を書き分ける(不自然です。東野さんならもっと無作為的な文章で自然に描写することは難無いでしょうから)メリットとしては読者の混乱をさそうか犯人についてのヒントを提示するかのいずれかの意図が含まれた場合にしかありえないと思うのです。そこで犯人を明言しないこの小説の構造からみてストレートに解釈するのが自然かな、と思いました。ちなみに私はオマケの解説は読んでません 笑 時間のあるときに読んでみます。

51.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/20(水) 12:28

まりりんさん、こんにちは。
気に障ったようでしたら、ごめんさない。そんなつもりはないのですが。

まりりんさんが『どちらかが彼女を殺した』を読んでからちょっと時間が経っていますよね?
油絵の件は、記憶違いされています。
以下ネタバレあり。



ネタバレあり


本当の油絵は、犯人が犯行後ゆっくり時間をかけて、コンピューターで作った擬似油絵に似せて描きました。使ったソフトは、写真を油絵に見えるように加工できるものです。
兄の康正は、妹の葬儀を済ませたあとはじめて佃潤一のマンションを訪ねています。つまり、犯行日から数日経っているのです。(この時点では、加賀はまだ潤一に辿り着いていません)
ですから、兄の康正が来たときには本物の油絵がとっくに出来上がっていて、それを見せました。

潤一が証人に利用したのは、同じマンションに住むイタリアンレストランで働いている友だちです。仕事終わりにピザを持ってきてくれと頼み、夜1時ごろに届けに来た友人に玄関から擬似油絵を見せたのです。
兄の康正は、ピザを届けたとき潤一が油絵を書いていたことを、この友人の証言で聞いたのです。伝聞です。
兄の康正は、擬似油絵を見てはいないのです。


>>男も悲鳴をあげますよ。 の件は
まりりんさんの読み取り方に異論はありません。

私の場合は、加賀と康正がどうやって見抜いたかを知りたかったのです。
加賀と康正には「悲鳴」という文字は見えないので、見抜いたからには他の根拠があったのです。

最後に解説を読まれていないということですので、私の47の投稿はわからないところがあったと思います。是非解説を読んでください。

急いで書いたので、もし失礼なところがあったらごめんなさい。

52.名前:まりりん 投稿日:08/02/20(水) 13:41

あ、なるほど。
いや、別に不愉快とかは全然思ってないですよ!私も書き方がちょっと無愛想なんでスイマセン…。
なんとなくあの「油絵」についてはもうちょっと描写してほしかったなーと思ったんです。トリック云々よりも。たぶん私が油彩やってたから細かいことにこだわってしまったんでしょうけど(´・ω・`)
結構感情移入して読むほうなんで、ここでもう一押し!と心の中で突っ込みながら読んでました 笑

確かにあの二人はどこで見抜いたんでしょうね。
やっぱ利き手の問題でしょうか。読者に明言せずに登場人物だけが見えている可能性のある情報っていうのもありあすよね。
上手い具合にミスリードされていたのかも知れません。
解説読んでみますね!
週末に「私が彼を殺した」を読もうと思います♪

53.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/23(土) 01:01

今晩は。
『私が彼を殺した』読み始めました。終わったら投稿します。

今回はいくつかの東野作品の物語世界にイメージが似ている作品を数点ご紹介します。
東野さんのその作品が好きなら、紹介する作品も好みに合うかもしれません。

『卒業』→ 宮本輝著『青が散る』
ひたむきにテニスに打ち込む大学生の主人公が、青春の輝きと哀しみの中、出会い、別れ、恋をします。ありきたりに思えるかもしれませんが感動しました。ミステリーではありません。

『白馬山荘殺人事件』→ 北村薫著『空飛ぶ馬』
文学部の女子大生の主人公と落語家の円紫師匠が日常に潜む謎を解きます。ただ主人公が女子大生というつながりなだけです。たしか、殺人はありません。
短編集で、『砂糖合戦』が私のお気に入りベスト1です。

『白夜行』→ 天童荒太著『永遠の仔』
辛く、悲しい、重量感のある作品です。

『手紙』→ 宮本輝著『錦繍』
別れた夫婦の往復書簡だけで綴り織り上げられた、愛と再生の物語です。

ちょっとトピの主旨からはずれたかもしれません。失礼しました。

54.名前:まりりん 投稿日:08/02/24(日) 10:23

昨日寝る前に一気読みしてしましました!
↑のような書き込みいいですね!とくに私は文学とミステリが大好きなので♪ という割に宮本輝氏は未読です↓「青が散る」は日本で初めてテニスを題材にした文学小説だったらしいですね。

さて、「私が彼を殺した」について。
「どちらかが~」よりは理解しやすかったですが、大きくミスリードというか目線をそらされてしまってましたが、ラストでやっぱりちゃんと理解できました。今度は袋とじもしっかり読んで確信しました。

ややネタバレ↓↓



少し謎に思ったこと。
なぜ浪岡準子は穂高の庭で遺書を書いたのか。
かなり計画的な自殺で、部屋にはきれいな紙や便せんがしっかりあったという記述があったのになぜ当日に庭で書いたのか…
回覧板のボールペンから浪岡準子の指紋もしっかり取れてますよね?
薬剤作って心中を図ろうとしているくらいだから遺書くらい事前に準備するのが状況的に自然だと思ったのですが…。
ま、結局追いつめる要素の一環ではありますがとくに犯人捜しに関係ないっちゃ関係ない部分ですが少し気になりました。

55.名前:まりりん 投稿日:08/02/24(日) 10:31

続きのネタバレ↓↓


追加。あれって加賀が↑のように指紋が採れて、チラシの配布地域が云々っていう部分で追いつめてましたが、結局駿河はその点について自供してないのにあまり追求されなかったのが少し不満です。
加賀も(読者も)↑の書き込みのように事前に準備するのが妥当だと思ってああいうネタばらしで追いつめたと思うんですが…
確かに犯人にたどり着く大元のトリックとは関係ないですが、自殺の遺書の偽造とか捏造って結構重要なキーだと思ったのです。
私はあの部分をどうやって加賀が追求するのかをものすごく楽しみに読んでいたもので♪

しかし今回の作品は東野さんの推理物の中ではかなり私の中で上位に入ります♪次は「白馬山荘殺人事件」を読んでみようと思っています。
ちょうど今日本屋に行くんで。

56.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/24(日) 16:33

『私が彼を殺した』について ネタバレあり。

まりりんさん、こんにちは。
私も昨晩読み終わり、今日半日は推理で苦しんでいました。
この作品も『どちらかが・・・』と同様に、読者が論理的に推理できるギリギリのところまで余分な文章を削ぎ落としてありました。

まりりんさんの「遺書」に対する視点、素晴らしいと思いました。同感です。
思いつめた女性が元彼の家に行き、
一緒に死ぬ、それがダメならせめて自分の最期の姿を見てもらう、できるなら毒を仕込んでくる、という設定でした。
一緒に死ぬことがかなわい、家にさえ入れてもらえない可能性が高いことはわかっていたでしょうから、庭で独りで死ぬことになることも考え、あらかじめ遺書を書いて持参している方が自然ですね。

加賀が、駿河に芝、遺書、充電器の件を突いてチェック・メイト。
穂高の庭、浪岡準子の部屋、それぞれの状況と物的証拠を示し、駿河に死体を運んだことを自供させた加賀の手腕は見事でした。

以下ネタバレあり↓

まりりんさん、もうひとつちょっと不自然に感じたところはなかったですか?
最終ページの加賀の発言を確認すると
「じつをいいますと、ここに写っている品物の中の一点には、身元不明の指紋が付いていたのです。
~中略~ 今までのお話を伺って、この指紋の謎も解けました」 とあります。
このあと加賀が「犯人はあなたです」といって、ENDです。

ここは、読者が読み終わったとたん、すぐにもう一度読み返すところではないでしょうか?
そしてどう考えを進めるでしょう?

加賀はこの発言の中でこの指紋が誰のものであるのか「予想は当たりました」といっています。
加賀が「当たりました」といったのは、この指紋が「穂高の前妻の指紋」だと、すでに捜査済みで立証されているといっているわけです。

では加賀はどのように推理を進めたのでしょう?
指紋が穂高の前妻のものではないかと閃き、彼女を訪ねたと思います。
指紋が彼女のものと確定した時点で、加賀が尋ねます。
「数年前に別れたあなたの指紋がいまだに残っていたのは、なぜでしょう?
離婚後、穂高氏と会って、ピル・ケースに触れた覚えはありません?」
この問いに、穂高の前妻は
「離婚後に会ったことはありません。わたしの指紋が付いていたのは、わたしのピル・ケースを使っていたからじゃありませんか?あれはペアで買ったから2つありますよ。離婚したときわたしのは持ってきましたが、再婚する際、前の結婚生活を思い出したくなかったので、穂高に送り返しました。」とでも答えたのではないでしょうか?(ペアで買ったことはP.57に記述あり)

穂高に送り返された彼女のピル・ケースはさらに駿河の部屋に運ばれています。(P.181、182)

ですから、加賀は、犯人はピル・ケース内のカプセルを入れ替えることはできなかっただろうが、ピル・ケースごと取り替えるなら可能だったと考え、それを指紋により立証したのです。
つまり、もうひとつのピル・ケースを持っていたのが犯人だと。


やっと書けましたが、この最後のところが私の疑問です。

「どのようにして加賀は、<駿河が穂高の前妻のピル・ケースを持っている>ことを知りえたのか?」

駿河の部屋にあることは、穂高と駿河しか知りません。穂高は死んでいますので、加賀にはなにも伝えられません。残るは駿河ですが、犯人が自ら話すわけがありません。
土井、中川、そして加賀の3人の刑事が訊き込みで駿河の部屋を訪ねていますが、段ボール箱について訊いていません。加賀が観察したとの記述はありますが、段ボール箱の中身がなんであるのかはわかるはずがありません。(P.181~187、P.308~322)
穂高企画の事務所も兼ねているからという理由で、「もうひとつのピル・ケースがあった」と決めつけるのは乱暴です。
また、穂高の前妻が「駿河が持っていたのではないか」と推理し加賀に話したとしても、立証できません。

そのほか、ちょっとだけ疑問を持ったところ
「犯行に使ったピル・ケースは、駿河、ボーイ、穂高の順に触れられているが、それでも前妻の指紋が残っているものか?」
「前妻が結婚生活中、夫のピル・ケースに触れたことはなかったのか?」


いよいよラストです。それではどんな結末なら良かったのでしょうか?

最終ページの加賀の発言にあるピル・ケースに付いていた「身元不明の指紋」が
「猫の肉球紋」になっていたらどうでしょう?面白いと思いませんか?

57.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/24(日) 16:41

>『白馬山荘殺人事件』
感想を楽しみにしています。
私の感想は、ミステリネタバレ談話室トピックに書きました。

追伸 53.でご紹介した北村薫著『空飛ぶ馬』は是非読んでほしいなぁ。

58.名前:まりりん 投稿日:08/02/25(月) 10:01

確かに今回それぞれの視点からの一人称なので警察の動きというものが全く読者に伝えられていなかったというのが、一番の魅力でありネックですよね…。
そのピルケースに加賀がどう迫ったっていう部分の矛盾?というか隙に繋がってきますよね。ピルケースは懐中時計のようなものだったらしいので、前妻の指紋は蓋を開けた中、つまりピルケースの内部についていたのでは?というのが私の勝手な推理です。それだったら駿河、前妻、(まー残ってたとしても穂高のですか?)という状況というのは考えられます。
「どちらかが~」も「私が~」も読者対作者的な視点から展開されて行ってるからあえて書かなかったのかなーと寛大に解釈していますが、やっぱりその加賀がピルケースがペアだったっていうことに勘付いた描写は欲しかったですね…。せめて「ピルケースの裏にはイニシャルが掘ってあった」とか。これだったらちょっと見れば、誰かとペアなんだっていう想像はつきますもんね。普通時計とか結婚指輪、あとネックレスくらいしかイニシャルは彫らないし、ましてや男単独で持つものには彫らないと思うので。

確かに猫の肉球だったら面白いです(*´・ω・)(・ω・`*)
猫好きとしては堪らない展開です 笑

あと、トリックとは関係ないど、せっかく駿河がミステリ的にはオイシイ「横領」という事件を起こしています。
それを是非とも誰かが知ってて勢ぞろいしたときに暴き立てれば面白かったのにって思います。
嘘つきは泥棒の始まりとは言いますが、駿河の人生だけ追って見るとまさにそんな感じですよね。私はずっと「横領」が引っかかっていたので完全に公平な目線では見れませんでした(´・ω・`)

「空飛ぶ馬」今度図書館か書店でチェックしてきます。
ちなみに昨日行った本屋は「東野圭吾に挑む」というコーナーが出来ていて、推理モノ中心にエンドに陳列されていました。

59.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/25(月) 12:16

『私が彼を殺した』について 2 (これで最後にします)
 
↓ネタバレあり。  ネタバレあり。  ネタバレあり。    
 


「どのようにして加賀は、<駿河が穂高の前妻のピル・ケースを持っていた>ことを知りえたのか?」

ネットでどなたかが書いていないか探してみました。

「犯行現場のピル・ケースに穂高の前妻、駿河、ボーイ、穂高の4人分の指紋だけしかなかったことが決め手になった」という意見でした。

「本来なら花嫁の美和子→ 雪笹→ 西口絵里→ 駿河→ ボーイ→ 穂高と渡っているので、最初の3人分の指紋がないことはおかしい。その上、身元不明の指紋もある。
この結果を鑑識から聞いた時点で加賀は犯人を特定できたのだろう」という意見でした。

指紋というのは数人分重なって付いていったとしても、最初の方に触った人の指紋の読み取りが可能なのでしょうか?

可能なら3人の指紋がないことはおかしいし、不可能なら3人の指紋がなくてもおかしくありません。

テレビ・ドラマの殺人現場では刑事が「現場の物品」に触るときは、非常に気を使っていますよね。
今度調べてみます。

まさかこの矛盾点も創作?
ひょっとして東野さんはわざとこうしたのではないでしょうね?確信犯?

やっぱり、「身元不明のなにかの指紋のようなものが付いていた」にすればスッキリしたのに。笑

60.名前:まりりん 投稿日:08/02/25(月) 13:16

あー私もそう考えました。西口、雪笹、の指紋がなかったからかなぁと。足し算か引き算かの違いですけど、大方こんな感じですよね、きっと。あとは前妻の指紋だけ内部についていたとか。内部ならきっと使っている本人以外の指紋って付きにくいから。
他の指紋は外側についてた。

で、解決でしょうか? 笑

きっと前妻含めて駿河ボーイ穂高と全部が外側についていたとは考えられないです。きっとぐちゃっとなるだろうし…。懐中時計程度ならそんなに大きくもないから触る部分って利き手が同じであればある程度かぶってしまいますよね(´・ω・`)

61.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/25(月) 23:04

『私が彼を殺した』について、今度こそ本当に最後にしますね。笑

その後、ネットでさらに調べたのですが、
どのように考えても矛盾を消せず、問題は解決しませんでした。
そこで、いつまでも考えていても仕方がないので、ネットで調べた意見も考慮に入れて、自分なりの決着をつけました。以下ネタバレあり

ネタバレあり。  ネタバレあり。  ネタバレあり。  ネタバレあり。    

結論は、東野圭吾のコアなファンの多くも疑問視しているように

「東野氏のミスだろう」ということです。こう結論するほかありません。



根拠を書くとまた長くなりますので、やめておきます。


まりりんさんのみごとなひらめき、
「前妻の指紋が内部に付いていた」論にだけ触れておきます。(この考えはすばらしいです)

「前妻の指紋が付いているのだから、そのピル・ケースは前妻のものだ」と加賀が推理したに違いないというところです。

しかし、前妻の指紋が付いているからといって、そのピル・ケースが前妻の物ということにはならないはずです。
夫の穂高誠のピル・ケースにも前妻の指紋が付いていて不思議ではないからです。
内側に付いていても、または外側であっても、おかしくありません。
なぜなら、穂高は美和子に薬を入れておいてくれと頼んだように、前妻にも同じように頼んでいた可能性があるからです。また、頼んだことはなかったとしても夫婦ですから、触った可能性は否定しきれません。
もし、内側に触っていれば指紋が残っている可能性はより高くなります。

以上、この作品には、加賀が「犯人はあなたです」と断定できるような決定的な根拠がありません。犯人を示唆していると推測できる箇所は、いずれも極めて蓋然性が高いといえるにすぎません。

62.名前:まりりん 投稿日:08/02/26(火) 08:50

ま、ごく善意的に解釈して、普段穂高が使っていたピルケースは美和子の指紋によって前妻の指紋は残らなかった…でしょうね。

物語の構造上の限界でしょうか?
ただこの作品自体は今まで読んだ東野作品の中でも推理を楽しめました(´・ω・`) やはりもう少し加賀もしくは警察自体の動きというものを入れたほうがよかったですね。それでも最後まで楽しんで読んでしまうという東野作品の魅力です☆(と、強引に〆てみます 笑)

63.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/26(火) 14:22

まりりんさん、『私が彼を殺した』の話に付き合ってもらってありがとうございました。

あんまり長いので、頭を混乱させてしまったことでしょう。
以下ネタバレあり



ネタバレあり

ですが、本当にごめんなさい。残念なのですが、その善意的解釈も・・・・
普段穂高が使っていたピル・ケースは、事件後、駿河が隠滅しているでしょうから、加賀(警察)は手に入れていません。
無い物は調べようがないですから、「穂高自身のピル・ケースに指紋があった、あるいは無かった」は
議論の対象外になってしまったのです。

もうひとつ「加賀の一人称で、加賀、警察の捜査進行状況の記述」があったとしても、
駿河が穂高の前妻のピル・ケースを持っていたことを立証することはできません。

加賀は、駿河の部屋(穂高企画)を訪ねたとき、段ボール箱の「宅急便送り状」を見たと思います。
「前妻から穂高宅へ」の送り状が貼られたままだったかもしれません。
加賀は前妻から聞き込んでいたピル・ケースその他を入れた荷物を、ここで発見できたので321ページにある「十分に収穫がありましたよ。十分にね」と答えたのではないでしょうか?

しかし、その箱の中にあった前妻のピル・ケースを、駿河が犯行に使ったとは証明のしようがありません。


>>物語の構造上の限界でしょうか?
いえいえ、東野さんがちょっと疲れていただけだと思います。笑
どこかの作家のように、改訂完全版が可能です。
最後に東野圭吾作品、大好きです!!

64.名前:まりりん 投稿日:08/02/26(火) 14:55

ですが、本当にごめんなさい。残念なのですが、その善意的解釈も・・・・
普段穂高が使っていたピル・ケースは、事件後、駿河が隠滅しているでしょうから、加賀(警察)は手に入れていません。

↑この部分の描写って絶対必要ですよね!
だって、「通常考えて隠滅してるだろう」っていう憶測でしか読者は判断できないですもんね。隠滅しない利点はありませんからよほどのうっかりものじゃない限り隠滅しているでしょうが。
穂高の普段使っていたピルケースの行き先?の説明ってありましたっけ?摩り替えるっていうのは理解できてもじゃあもう一方は?と気になってしまいます。

もうひとつ「加賀の一人称で、加賀、警察の捜査進行状況の記述」があったとしても、
駿河が穂高の前妻のピル・ケースを持っていたことを立証することはできません。

↑しかし少なくともどこに着眼してどういういきさつで推理したのか、という部分が語られると思うのです。この私たちの深読み?を抜きにして作品だけで見ると、まったく加賀の推理や着眼点がラストまで出てこないし結局これだけ議論になっている「ピル・ケース」の部分も曖昧です。加賀はそれぞれの容疑者に張り込んで話を聞いたりする部分とラストしか登場してなかった…。「どちらかが~」も加賀の登場が少なかったですが、構造が複雑になっている分「私が~」のほうがより加賀の推理や解釈を読者が理解するという面においてはややこしくなって来てますよね(´・ω・`)


十年くらいたったら改訂版が出るでしょうか?
きっと全集とか出たら大きく変わる可能性のある作品のひとつですね、これは。 笑

と、まあ文句を?つけつつも絶対東野作品は制覇するでしょうが 笑
結局魅力的な作品という意味で変わりは無いんで☆

次は「白馬山荘~」です。
こっちはネタバレ談話室のほうにカキコミがあるようなのでそっちにお邪魔するかもしれません(・∀・)!

65.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/27(水) 00:40

まりりんさん、こんばんは。

やはり、簡単に終わらせることはできませんね。
以下ネタバレあり。



「普段穂高が使っていたピルケースの行方の記述」については意見が分かれるので、外して考えましょう。
警察が手に入れていないことは間違いなく、これはOKですよね

コアなファンの疑問は払拭できませんが、ラストシーンのあとの展開を考えてみました。

加賀はいった。
「犯人はあなたです、駿河さん」一同は息を飲み、つづく加賀の言葉を待った。
「駿河さん、あなたは西口さんから受け取ったピルケースを毒入りピルケースにすりかえましたね」
「どこにそんな証拠があるんだ。」と駿河は怒りを抑えながらいった。
「証拠はピルケースに付いていた指紋です。あなたとボーイと穂高さんの指紋が付いていました。
そして、さきほどいった身元不明の指紋は穂高さんの前の奥さんのものでした」
「ふざけるな。そんなものが証拠になるか。俺が触ったのは、雪笹さん、西口さん、ボーイの3人が見て知っているだろ。穂高の前のかみさんの指紋だって、夫婦だったんだから付いていて当たり前だ。すりかえたことにはならないだろ」駿河はいった。
「そうですね。しかし、おかしいのですよ。あなたの前に触った美和子さん、雪笹さん、西口さんの指紋がないのですが?これをどう説明します?」
「加賀さん、あんた頭おかしいんじゃないか。その3人のあと、俺とボーイと穂高が触ったから、擦れて消えたんだろ」駿河は声を荒げだしたが、加賀は冷静にいう。
「なるほど、確かに指紋がこすれて消えることはあります。ですが、そうなるとやはりおかしいでしょう。3人の指紋は消えたのに、数年も前に付いた穂高さんの前の奥さんの指紋だけが残っているのは」







つづく

66.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/27(水) 00:54

前回のつづき  ネタバレあり。

ネタバレあり

ネタバレあり

ネタバレあり

駿河はうつむいて考え込んだが、すぐに顔をあげていった。
「それじゃ、すりかえに使ったピルケースを俺がどうやって手に入れたっていうんだ。穂高が気付かないような、まったく同じ品物なんか手に入るわけないだろ」
「それなら、穂高さんの前の奥さんを訪ねて確認しました。あのピルケースは結婚生活当時ペアで買ったので2つあるとのことでした。奥さんは離婚の際、自分のピルケースを持っていったのですが、再婚を機に穂高さんとの生活を思い出したくないからと、他の物と合わせて段ボール箱1つに入れ、穂高さん宅へ宅急便で送り返したそうです。離婚後にこの1箱だけ間違いなく送ったそうです。
ここからが大事ですからよく聞いてください。先日、駿河さんあなたの部屋に伺ったとき、私はその段ボール箱を発見しました。貼られたままの送り状でわかりました。問い合わせナンバーを記憶し、あのあと宅急便会社に行き、幸いまだ保管してあった送り状のコピーをもらい、奥さんに確認してもらいました。奥さんの答えは、ピルケースを入れて送ったものに間違いないとのことでした。
そのとき、さらに奥さんが思い出してくれたことがあります。奥さんのピルケースには、ちょっと傷があるそうです。穂高さんと結婚していたころ、手を滑らせて落としてしまったことがあるからです。
穂高さんはその傷を見て、『俺だったら傷ついたものは縁起が悪いから使わない』と酷いことをいったそうです。でも、傷は裏面の端で目立たなかったし、もう買えない品だったのでそのまま使っていたそうです。
いいですか、駿河さん、ここで確認です。
以上のことから、穂高さんが最近まで使っていたピルケースは奥さんのものではありません。自分の物が壊れたり、または紛失したとしても、傷がある上に別れた奥さんのものでは決して使わない性格だったからです。
すると、奥さんのピルケースはどこにいったのでしょう?段ボール箱から出されることなく、穂高企画の事務所でもある、あなたの部屋に運び込まれたままだったとしか考えられません。

つまり、もうひとつ存在していた奥さんのピルケースを利用できたのは駿河さん、あなたしかいないんですよ。
犯行現場に残されたピルケース自体も奥さんに見てもらいました。
間違いなく、奥さんが使っていたものだと証言してくれました」

おわり










下手な文章ですみませんでした。
個人的な私の好みでは、『どちらかが・・・』の方が圧倒的に好きです。
この作品も『どちらかが・・・』も、極力余分な文章を削ぎ落としてありました。
読者が推理を論理的に進めれば、明確な答えが出るのであれば、私はこれでいいと思います。
そういえば『どちらかが・・・』も新書版には佳世子が睡眠薬を飲むとき左手を使ったと書かれているのですが、文庫本では「左手」が削られています。削られても論理的な推理が成り立つからなんです。

67.名前:まりりん 投稿日:08/02/27(水) 08:51

このラストいいですね!
っていうかきっと東野サンは大雑把にはぶいてしまったんでしょうね 笑 きっと東野さんのなかでは↑のような図式があって、必要最低限だけ文章に起こしたという感じでしょうか。
でもこの手法の作品はこれからもまた出して欲しいです。
単純な荒探しではなく読者が探偵役になって推理できる数少ない作品だと思うので(´・ω・`)

68.名前:Tetchy 投稿日:08/03/30(日) 22:14

みなさ~ん、どうしてますかぁ?
えっと、長らく停滞状態なので、他の作品について語りますね。

東野圭吾4作目『学生街の殺人』です。
これはその厚さからも、東野圭吾の第1期学生物の締めくくり的な作品ではないでしょうか?
機械工学科を卒業した津村光平が主人公で、彼は定職につかず、旧学生街の喫茶店でバイトをしながら生き方を模索しているモラトリアム人間。
ある日、同じバイト仲間の松木が光平の元同級生と些細ないざこざを起こした日からバイトに来なくなります。
不審に思って松木の家に行くとそこには松木の刺殺死体が。
警察の調べで松木は実は偽名で、元エンジニアの杉本潤也がその正体だと知らされます。
そして悲劇は光平の恋人広美にまで広がります。
光平の誕生日に広美のアパートを訪れると、またしてもそこには広美の刺殺死体がありました。
そしてさらに第3の殺人が・・・というのがあらすじです。

舞台が旧学生街、そしてモラトリアムな日々を送る光平、人生の落伍者的なミステリアスな男、松木など、全体のムードは諦観めいてます。
これこそ東野氏の学生時代の一幕なのでしょう。
また光平を取り巻いて色んな登場人物が出てくるのですが、これがもう学生時代に、ああこういう変わった人いたわ~って雰囲気を醸し出しています。
これだけてらいもなく、学生ムードを前面に押し出してくると、逆に青臭く感じて、恥ずかしくなっちゃいますね。

でも私はこの本の結末は、あまり好きじゃないんですね。
多分同じことを経験している人は、あれはないんじゃないの?と思います。
結構残酷なんですよ。
正直途中はすごく面白いです。
密室トリック、アリバイ工作、当時の最新技術の知識、そしてなかなか判明しない犯人など、サクサク読めます。
だのに、この結末は・・・と非常に落差が激しいんですね。
もう感情的に受け入れがたい、許せないという感じです。

長々と語ってしまいましたが、どなたか読んだ方、感想お聞かせ下さい。

69.名前:ハローbreeze 投稿日:08/04/11(金) 02:24

Tetchyさん、今晩は☆ トピご無沙汰しています。
お気付きだと思いますが、残念なことにまりりんさんがたなぞうを退会されています。

私のせいかもしれません。Tetchyさんのトピ「ミステリネタバレ談話室」で最後に話していたのは私でしたから。

私は討論の際、誹謗中傷をしないことはもちろん、意見を述べるときには、極力感情を排し、必ず根拠を持って述べるように努めていたのですが・・・
数学にある、仮定と証明のようなかたちです。ミステリーですから、謎を解こうという部分では、理詰めでいかなければならないと思っています。
「なんとなくこの人が怪しい」とか「一番怪しくない人が実は犯人じゃない?」というような短絡的な考えは相手の方に失礼ですから書きません。

長々と書くと言い訳になってしまいますので、この辺で止めておきます。

『学生街の殺人』は近いうちに読んでみます。

70.名前:Tetchy 投稿日:08/04/12(土) 00:23

ハローBreezeさん、お久しぶりです。

作品に対する思いの温度差って人それぞれ違う物で、思いの強さゆえに熱弁をついついふるって、誤解を招いてしまうことってありますよね。
特に文章って、ホント難しいと思います。
記録として残る上に、ニュアンスで誹謗とも取れたりするんで。

私はハローBreezeさんはかなり真面目にミステリを熟読している方だと感じてました。
自分の思いをどうにかして伝えたい、そのもどかしさが行間から滲み出ていたように思います。
でも自分の理論に固執するあまり、他人の意見に真っ向から対峙し、論破しようとしているなぁとも感じました。

論理的解決を求めるミステリもやはり小説という物語ですから、感じる思いは人それぞれだと思います。
謎解きの部分に重きを置く読み方、トリック・ロジックを彩る物語に重きを置く読み方、作者の背景、などなど。

コミュニティはそれぞれの思いを自由に語る場だと思います。
自分はこう思うんだけど、ああこの人は同じ本を読んで、こういうところが気になるんだぁ、と自分にはない視点を気付かせてくれる貴重な意見交換場所だと考えてます。

まりりんさんの退会はハローBreezeさんのせいではないと思いますよ。
きっとよんどころ無き理由があったのでしょう。
少なくとも私は貴女と意見交換して、このトピを退会するなんて真似はしませんので、ご安心下さいね☆

71.名前:ハローbreeze 投稿日:08/04/12(土) 17:51

Tetchyさん、返答ありがとうございます。

正直な意見を書いてくださったので、とてもよく理解ができ、嬉しいと同時に、良かったと思えました。
そこで考えたのですが、トピはしばらく休もうと思います。
文章の書き方をちょっと研究してみたいと思います。

ミステリの読み方、感じ方、そしてコミュニティ意義については、Tetchyさんとまったく同じ考えです。
みなさんが感じたままに自由に書いているのをみることはとても楽しいです。コミュニティはそのための大切な場です。
私の場合はちょうどこのトピの37番でコメントしたように、文学的側面、つまり物語部分などについてはこちらのトピで自由気ままに書いていこうと思っていました。
そして、Tetchyさんのトピ「談話室」では、ミステリの肝であるトリックそして犯人や動機など解答に論理性の求められることについて書こうとしていました。勘ではなく、論拠を持って。

持論に反論をいただいたときは、これもTetchyさんとまったく同じように私も感じました。ただし、否定的な意味ではありませんよ。
>>自分の理論に固執するあまり、他人の意見に真っ向から対峙し、論破しようとしているなぁとも感じました。

私の場合は意見に対しては反論があるものであり、あったらそれに反論する、その繰り返しが真理に近づく方法だと考えていました。
相手の方が、持論の欠点を指摘してくれるからこそ、持論の欠点部分を補える。相手の反論を、根拠をもって覆すことができなければ、まだ間違っている部分があるのではと疑ります。
ですから、会社の会議などでもそうですが、意見の対立があったならば、お互いに論拠を示した上で相手を論破しようとするものだと思っていました。決して感情が先走った結果の言い争いではなく、テーマとしたことを最も良い方向に向かわせたいがために問題点をお互いに消しあうのです。そこにいるみんなの利益のためにです。

最後に、Tetchyさんが早く帰国されるといいなぁといつも思っています。
お互いが読み終わったばかりの本を手元に置いて話したいからです。
テーマ本はどんどん出てくるのですが、最新のところでは
今回本屋大賞を受賞した伊坂幸太郎著『ゴールデンスランバー』です。
ミステリの範疇で括るのはちょっと厳しい作品ですが、Tetchyさんがもし読んだならどんな感想を持つか興味があるんですけどね。
みなさんの評価はこれ以上のものは見たことないというくらいにいいんですよ。
それでは、また近いうちに☆
P.S.貴女とありますが、私は男です。単なるミスですよね(笑)

72.名前:ハローbreeze 投稿日:08/04/22(火) 17:36

Tetchyさん、こんにちは♪

東野圭吾著『学生街の殺人』について
先日は私の読書ノートへ思いがけないコメント、ありがとうございました。
読書ノートのコメント欄は少ししか書けないので、続きはまたこちらにお邪魔させてください。

実はTetchyさんのコメントで意外に思ったところがあります。
東野圭吾さんはTetchyさんの好きな作家の一人だと思うのですが、次のようなコメントを書かれています。

『学生街の殺人』は
>>東野氏の人非人的なところが見えて、実はあまり好きじゃないんですね~。

ここで「人非人的な」というかなり辛辣な言葉を使っているので、驚いたのと同時に、なぜだろうと思ったのです。
もちろん、出来の悪い作品に対して批判が厳しくなるのは当たり前です。それでも「人非人」という単語はかなり強い否定の意味を感じさせます。
いったいTetchyさんはストーリーのどこにそこまで強烈な嫌悪感や、生理的に受け付けないものを感じたのか、それを知りたくなりました。
良かったら教えて下さい。

もしかすると、この『学生街の殺人』もかなり前に読んでいて、
「ラストに明かされる真相」「犯人のとった犯行の全容」そして「主人公の思い」について、記憶違いしているということはないですか?
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