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ミステリネタバレ談話室 1

参加者 : 3人(一覧を見る

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1.名前:Tetchy 投稿日:08/02/13(水) 23:58

ミステリを読み終わった後、こう思うことありませんか?

・うわぁ、このトリック納得いかん!誰かと語りてぇ~!
・えっ、あの人が犯人!?納得行かないんですけど。私の推理はあの人だと思いました。誰か聞いてぇ~!
・おいおい、あの真相はないでしょう。作者は全然触れてないけど、こういう真相は?
・あの人が死ぬなんて!大好きなキャラクターだったのに~ぃ。私の想い、誰かと共有したいよ~!

などなど。
そんなストーリーの核心に触れて、納得のいくまで語る場がないなぁと思い、作ってみました。
しかし、非常にデリケートなトピですので、ルールを決めます。

まず最初に作品名を書いて下さい(例:『十角館の殺人』ネタバレです)。

その後、最低20行改行して、内容を書き、さらに20行改行して、末尾にコメントを書いて下さい(例:どなたか意見聞かせて下さい。)。
こうすれば、まだ読んでいない作品についてもスクロールして見なくて済むかと思います。
また誰かのネタバレトークに返事する時も
***さんへ(『十角館の殺人』ネタバレ)
などとつけるといいかもしれません。

どこまで続くか解りませんが、たくさんの参加お待ちしてます。

2.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/14(木) 01:30

Tetchyさん、今晩は☆ 新トピの開設ありがとうございます。
早速ですが、東野圭吾著『白馬山荘殺人事件』(1986年8月刊)を読み終わりました。
納得できないところが多々ありましたが、まずはそのうちのひとつを書きます。
お付き合いのほど、よろしくお願いします。

以下ネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。



***ネタバレあり***
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***ネタバレあり***
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***ネタバレあり***
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川崎一夫は、新宿の宝石店経営者の娘と結婚し婿養子になった男で事件当時50歳。胃がんのため先がなく、さらに浮気癖のため離婚されそうな状況でした。そこで愛人に生ませた息子に店から持ち出した数千万の宝石を遺してやろうと、半年前の夏訪れたペンションに再びやって来ました。

作者は、川崎が宿で噂になっているマザー・グースの暗号の解読に成功し、その暗号の示す場所に宝石を隠したという設定にしましたが、まず第一の問題点がここです。
なぜなら、
川崎の立場になって考えた場合、その場所では「誰か他にも自分と同じように暗号解読できる人間が現れて、その結果大切な宝石を発見されてしまうかもしれない」と不安になるはずだからです。
むしろ宿の皆が話題にしているような「マザー・グースの暗号」の示す場所は危険だからと避け、まったく別の場所を選ぶ方が自然な行動で、ストーリーには真実味が増すと思いました。

作中には、暗号の示す場所を川崎が選んだ理由に触れた文章が2箇所あります。
ひとつは川崎自身の考えで
「心配な点は誰かに見抜かれることだが、大丈夫、そんなに頭のいいやつなど、そうそういるものではない」とあります。
この小説は22年前に書かれたので、今だったら隠した宝石は時価1億以上かもしれません。
それなのに多少でも見抜かれる心配があるのだったら、他の場所にするはずだと思いませんか?
さらに自分が暗号解読できたにもかかわらず、自分以外に解けるやつはそうそういるものではないと
なぜそんなに安直な考えをもてるのだろうと、不自然さを感じました。
もうひとつは真琴の推理で
「宝石の隠し場所を暗号が示しているなんて、なんだかロマンチックじゃないか」と語っていて、なんと菜穂子までも賛成しています。
ロマンチックが理由というのは非論理的ですよねぇ。

夜も更けてきましたので、書き足りないのですが、今夜はここまでにします。

3.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/14(木) 12:51

Tetchyさん、今晩は☆
『白馬山荘殺人事件』1986年8月刊について
昨晩は遅くなってしまい、たったひとつの疑問点しか書けなかったので、今日は続きを書きます。
この作品はツッコミを入れたくなるところが多々あり、かえって自分の考えが間違えているのではないかと心配になっています。
そこで、自分と同じ疑問を書いている書評はないかとざっとネット上を探したのですが見つけられませんでした。
ですから、Tetchyさんをはじめ、ミステリ・ファンの方々の意見をききたくて仕方ないのです。
ご意見お待ちしています。

それでは、今日は「ここはちょっと変だぞ」と首を傾げた程度の、反論の余地もあるだろうという箇所だけをピックアップして書きます。
最大の疑問点は後日に、推理小説のどんでん返しのように書ければいいなぁと考えています。

以下ネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。



***ネタバレあり***
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***ネタバレあり***
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***ネタバレあり***
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ささやかな疑問点1
「なぜマスターは鳥のペンダントを従業員のクルミにやる前に、じっくりと眺めなかったのだろうか?」この鳥のペンダントはトリガブトの毒が入っていた重要アイテムです。

この疑問には多くの意見が出ると思います。たとえば、
「男だから、アクセサリーに全く関心を抱かなかったからだろう」とか
「よく見たのだけれど、ペンダントの作りが良かったため、中に何か入っていることには気付かなかったのではないですか?」という意見です。
私もそう思ったのです。しかしこのペンダントは、マスターが愛して求婚しようとしていた、マスターにとってかけがえのない、とてもとても大切な人からの贈り物(遺品)であり、その上謎を秘めた遺書に添えてあったのですから、マスターとしてはペンダントの意味を考えながらじっと眺めるのが自然ではないかと感じたのです。

ささやかな疑問点2
公一が絵葉書に「ようやく芽が出る」と書いていますが、
「マザー・グースの唄の暗号を解いてくれという仕事をもらったくらいで、なぜ『芽が出る』と表現したのか?」
公一にとっては成功報酬が大きかったのかもしれませんが、解読の依頼をした上条は宝石が偽物であることを知っているのですから、大した報酬は約束していないと思うのですが。
それとも就職先でも紹介されたのでしょうか?それなら作中に書く必要があると思います。

ささやかな疑問点3
「公一は暗号解読後、なぜすぐに依頼主の上条に報告しなかったのか?」
「公一は上条に、なぜ明朝一緒に掘り出しに行こうと同行を頼まなかったのか?」
公一は、依頼主の上条を差し置いて、先にクルミか江波に解読できたことを話しており、その結果殺されています。
解読内容に自信がなかったから上条にすぐ報告しなかったのだろうか?
でも犯人の2人はその答えを正解と信じたからこそ、公一を殺しています。




















みなさんの意見お待ちしています!

4.名前:Tetchy 投稿日:08/02/14(木) 13:45

ハローbreezeさん、こんにちは☆
いきなり初回から濃い内容で、嬉しいです。
では『白馬山荘殺人事件』についてネタバレトーク!



















ネタバレトークと書きながら、ハローbreezeさんの疑問に回答できるほど、この本の内容を詳細に覚えていない自分に気付きました。
そういうわけで、十分な回答が出来ません。申し訳ございませんm(__)m

ただ、1.の川崎の問題に対する疑問についてですが、私は当時こういう風に思った記憶があります。
ただの宿泊客がそんな複雑な仕掛けをするのかなぁ?と。
常連客でも1年に1回訪れるぐらいなのですから、現場で準備するとなると写真とか撮ったり、かなりメモしておかないとそんな準備が出来ないように思いますね。
人里離れたところですし、足らない物に気づいても簡単に手に入りませんし。
実際、約1年前にこの本を読んだ私でも記憶がかなり薄れていますから(^^ヾ
ただ翻って考えると、リピーターもいるとはいえ、1年に一度、ほとんどの客は初めて、多くて2,3回だろうということを考えると、川崎の

>心配な点は誰かに見抜かれることだが、大丈夫、そんなに頭のいいやつなど、そうそういるものではない

という理屈は納得できるかと思います。
確率論の話になりますが、ほとんどの客はペンションの雰囲気に当てられて、川崎の作為には気付かないでしょう。
もしその客の中で何か違和感を持った客が、マザー・グースに詳しいというのもほとんどいないと思います。外国に比べ、マザー・グースは日本人にあまり知られてませんし、実際、私も断片的にしか知りません。
だから川崎の隠した宝石を探し出すという意図を持った人物で、広範な知識を有した者しかこの在り処は探れないと思うので、その確率は1%にも満たなくなると思います。
そういった観点からすると、川崎の意図はあながちおかしくはないと解釈できますが、答えになってますでしょうか?

あとの3つの疑問点はスミマセン、全然記憶にないです。
力不足で申し訳ないです(><)




















私のトークは以上です。ハローbreezeさんの疑問に十分に答えられてません(><)
どなたか意見のある方、お願いしますm(__)m

5.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/15(金) 00:41

Tetchyさん、今晩は。
「川崎の問題」に対するお答えの文面を見ると、かなりストーリーを忘れていらっしゃいますね。
ちょっと残念でしたが、読まれたのが1年前では仕方がないです。
でも、Tetchyさんはミステリ通なので、今後は楽しく討論できると期待しています。
今度はTetchyさんが読み終わったばかりの作品をテーマにしましょう。
以下、ネタバレがあります。




ネタバレあり↓














ちなみに「川崎の問題」ですが、たぶんTetchyさんが勘違いして記憶されているのは、次のようにではないですか?
「ペンションを訪れた川崎は、各室にマザー・グースの唄の壁掛けが飾ってあることを知る。
宝石の隠し場所を探していた川崎は、その唄を自分なりに暗号化した。自分だけが解ける宝石の隠し場所を示す暗号である。後日、掘り返しに行くときに、万一宝石を埋めた場所がわからなくなっても、その暗号を解けばわかるようにしたのである。」とこんな具合ではないですか?

でも違うのですよ。
マザー・グースの唄を暗号化したのは、ペンションの前オーナーである英国人女性です。
暗号は以前からあったものです。なお、ペンションはその女性の別荘でした。
そしてその暗号に示された場所に埋められていたのは、・・・・・です。
川崎は以前から存在していたその暗号を間違って解読したのですが、自分では間違っていることに気付いておらず、掘りおこしたとき何も出てこないことを不思議に思いました。
そこで、私が疑問に思った行動をとります。つまり、何も出なかったその場所に宝石を埋めたのです。

さらに暗号解読できる、できないは確率論という点ですが、
実際ストーリーの中では、川崎以外に、公一、菜穂子、真琴が暗号を解読しています。
ストーリーの中で暗号を解こうとした人たちの人数からすると、それは5割の確率です。

6.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/15(金) 15:05

Tetchyさん、こんにちは。
自分の投稿を読み返してみて、文章力の無さに情けなくなってしまいました。
昨晩のものも一晩たっただけで、もっと別の表現方法があったのにと後悔しきりです。
そこで、もう少しだけ付き合ってください。
忘れることは当たり前ですから、『白馬山荘殺人事件』の小説は一旦脇に置きます。

私が、別のショート・ストーリーとして書きますので、それで考えてみてください。

『民話の秘密』
俺は新宿の宝石店経営者で、年齢50歳。
経営者といっても、結婚した女の家に婿養子で入っただけのこと。逆玉を成功させたわけだ。
お蔭で楽しい人生を過ごしてきたが、悪いことは長くは続かないものだ。
浮気がまたまたバレて、ついに離婚を申し渡されてしまった。離婚したら無一文だ。
さらに悪いことは重なるものだ。離婚のことで悩んでいたら、胃までキリキリと痛み出した。
我慢できず、医者に行ったら、末期ガンと宣告され、目の前が真っ暗になった。
先がないとわかったら、頭に浮かぶのは愛人に生ませた子供のことばかり。かわいいのだ。
こんな俺にもよく懐いている。時々しか顔を出さない、酷い父親であるというのに。
学校では、妾の子だとか、父親がいないといじめられ、辛いおもいをさせている。
せめて最期に何かあの子のためにしてやれることはないか?
もうこうなったら、店の高価な宝石を盗み出し、誰にも見つけられないような場所に隠すしかない。
ほとぼりの冷めたころ、あの子だけが見つけられるような仕掛けをほどこして隠そう。
盗品を現金に換える安全な方法も考えてあげないといけないか。まあ、それは必要ないな。
あの子は俺に似てとても頭の良い子だから。
隠す場所は?う~ん、どこか良いところはないか?
そうだ!いい考えがある。やはり俺は天才だな。
半年前の夏、愛人とあの子と3人で旅行したときに泊まったあの8部屋しかない小さな旅館だ。
女将や仲居が話してくれた、床の間の掛け軸に書かれた「民話」の謎、あれを利用しよう。
全室に違う「民話」の掛け軸があり、あの子が面白がり喜ぶので、8話全部を聞けたのだ。
一見独立している8つの民話は実はひとつの話として読み、秘められた謎を解けば幸運を見つけられるという、宿開業当時からの逸話なのだと女将は笑いながら教えてくれた。
嘘に決まっているが、あの子の最高の笑顔が見れて、この上なく幸せを感じた旅になった。
東京に帰ってきてしばらくすると、めちゃくちゃ難しかったにもかかわらず、俺はその謎を解くことができた。
嬉しくなって、愛人とあの子に、得意になって話したっけ。
もう一度訪ねて、謎の示すところから何が出るか掘ってみようと約束したら、あの子は喜んだよな。
出てくる物はたいした物ではないだろうからどうでもいいが、それよりも盗み出した宝石を隠すのに最適じゃないか。
あの子にはあの民話が収録されている本を送っておこう。解読法はすでに話してある。きっと察してくれる。
万一、警察が愛人のところに調べにきても、子供に送った昔話の本が宝石の隠し場所を示すものだとは気付くまい。子供に昔話の本、怪しまれるような不自然さはない。

思い立ったが吉日。盗んだ宝石を持って、早速ひとり宿を訪ねた。
以前来た客だとバレないように巧みな変装をし、偽名でチェックインした。
そして、俺はすぐに8つの民話が示す場所に向かった。
宿の裏山の中だ。大丈夫、誰にも見られていない。つけられてもいない。万全だ。
その場所に着くと、俺は夢中になって掘った。
いくら掘っても何も出てこなかった。
不思議には思ったが、間違っているということは絶対にない。何度も何度も検証したのだから。
やはり民話の謎は作り話に過ぎなかったのだ。
はじめから出てくる物に期待していたわけではないので、がっかりもしなかった。
それよりも、ここに1億円分の宝石を埋め、俺がこの民話の謎を完成させることが大切なのだ。
あの子たちにだけしか解けない謎。ほかの誰にも解けない謎だ。心配することはない。
これですべて終わった。もう一度、何かぬかりはなかったかと考える。何も問題はない。完璧だ。
思い残すことはなくなった。明日は東京に帰ろう。そして自ら命を絶とう。
 
おわり。


さあ、Tetchyさん、あなたに挑戦する。(笑)島田荘司風に書いてみました。
話の結末を書くと、その後、愛人も子供も宝石を手にすることはできなかった。
男が自殺したことは刑事から聞いた。しかし、盗んだ宝石は見つかっていないらしい。
女はしばらくすると「民話の本」を男が送ってきた意味に気付き、警察の監視がなくなったことを確認すると、その場所に向かった。
しかし、いくら掘っても出ない、ここで間違いないのに。1億の宝石はきれいに無くなっていた。
なぜでしょう?

7.名前:Tetchy 投稿日:08/02/15(金) 23:11

こんばんは、ハローbreezeさん。
なんかメチャクチャ書き込んでますね(^^;A
えっと、後半の謎解きについては時間がないのでまた考えておきます(ちょっとこのトピと主旨が違うような気がしないでもありませんが)。
msg5に関する私の意見ですが(以下、『白馬山荘殺人事件』ネタバレ?トーク)




















う~ん、ハローbreezeさんのおっしゃるように、なんか勘違いしてましたね(^^ヾ
スミマセン。
でも1つだけ反論が。

>実際ストーリーの中では、川崎以外に、公一、菜穂子、真琴が暗号を解読しています。
ストーリーの中で暗号を解こうとした人たちの人数からすると、それは5割の確率です。

私の説明が悪かったのかもしれませんが、一般的に考えると、この母数は登場人物のみ対象にしていなく、ペンションを訪れる客の延べ人数を対象となります。
単純に3人がわかったから、5割というのはちょっと強引な断定だと思います。
「まざあ・ぐうす」を訪れる客のうち、たった3人しか解らなかったと考えれば、確率的にかなり低い物となりますよね?
おまけに年に1度しか訪れないのですから、よっぽどその覚悟で来ないと解けないでしょう。

あと、申し訳ありませんが、ルールにも書いてありますように内容を書いた後も改行お願いしますね。
もしその作品を読んでいない方が次のmsgを読む際に、その本の核心がいやが応にも飛び込んでくる事になります。
よろしくお願いします。




















ハローbreezeさんの謎は難しいですね。
ちょっと苦労しそうです。

8.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/16(土) 12:51

Tetchyさん、こんにちは。
ド素人が問題を出すなど、ごめんなさい。
苦労させるつもりはなかったので、答え書きます。
ルールハズレ、以後気をつけます。

(以下、『白馬山荘殺人事件』ネタバレ?トーク)








ネタバレあり ↓











『民話の秘密』は『白馬・・・・』の川崎の行動部分だけ抜粋して書き直したものです。
私→川崎   1億の宝石→数千万の宝石   
8部屋の旅館→7部屋のペンション
民話の掛け軸→マザー・グースの唄の壁掛け
愛人が掘った→ 菜穂子、真琴が掘った
その他にも、脚色、書き直しもしましたが、問題点はズレていないはずです。
ですから、この問題の答えがわかれば、私の意見である
「川崎が暗号の示す場所に宝石を隠したのは納得しがたい」が理解してもらえるはずなのです。

それでは答えを書きます。

宿の女将は主人公だけに「民話の逸話」を話したわけではないのです。
泊り客に話すことはよくあることなのです。
話す理由は、宿の宣伝(売り)の一環、客の好奇心を駆り立てる、逸話の存在は老舗観を醸すなどというのではどうでしょう。
ですから、まず、主人公が宝石を埋めるために掘ったとき何も出なかったのは、主人公が来る前に、すでに解読できた客がいて掘り出したあとだったからです。
それを不思議に思うだけで気にもせず、その場所に1億円の宝石を埋めるとは、主人公は天才どころか間抜けです。
そして、メインの謎「愛人が掘ったが宝石は無くなっていた」の答えですが、もうお解かりですね。
主人公が埋めた後日、やはり女将か仲居から民話の逸話を聞いて解読できた客が掘り出し、持ち逃げしたのです。

これで『白馬・・・・』への私の意見がわかってもらえると思います。
川崎は宝石を埋めるために掘ったとき何も出なかったら、
「俺の前に、解読したやつがいたのだな。頭がいいのは俺だけじゃないのだな。それじゃあ仕方がない。ここは危ないから他を考えよう」となるのが自然ではないかということです。

最後に暗号の難易度の問題についてですが、


「マザー・グースの暗号は難しかろうが、やさしかろうが、あまり重要ではないのです」


読者に対しては重要かもしれませんが、
いくら読者が自分本位で「誰にも解けるわけがない」と喚こうが叫ぼうが、登場人物たちは、作者の意向ひとつで解いてしまうのですから。

つまり、文中に「暗号を解いた人物が複数人いる、あるいはいた」ことが書かれていれば、
読者は「他にも解ける人がいる、またはいた」ことを前提に読む必要があります。

以上、数学的、論理的に考えれば、そうなると思います・・・・・いかがでしょうか?



















ミステリ・ファンの方、投稿お待ちしています。

9.名前:Tetchy 投稿日:08/02/22(金) 22:11

現在東野圭吾作品『白馬山荘殺人事件』について、ハローbreezeさんの疑問に関する意見をお待ちしてます。
また他の作品で気になる点、語りたい事あれば、どんどん参加していただいて構いません。
みなさんの参加、お待ちしてま~す♪

10.名前:Tetchy 投稿日:08/02/22(金) 22:14

現在東野圭吾作品『白馬山荘殺人事件』について、ハローbreezeさんの疑問に関する意見をお待ちしてます。
また他の作品で気になる点、語りたい事あれば、どんどん参加していただいて構いません。
みなさんの参加、お待ちしてま~す♪

11.名前:ハローbreeze 投稿日:08/02/23(土) 00:24

今晩は、Tetchyさん。
投稿の呼びかけありがとうございます。
なかなか参加してくれる方が現れませんが、気楽に待ちましょう。

今回で、
東野圭吾著『白馬山荘殺人事件』に対する「私が疑問に思うところ」を終わりにします。
失礼ながら自分の備忘録を兼ねて、書くだけ書いておきます。
以下ネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。



***ネタバレあり***
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***ネタバレあり***
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***ネタバレあり***
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1. 犯人が「宿泊客の川崎が宝石を持っていること」をどのようにして 知ったのかが、不思議なことですが、作中に書かれていません。
   動機になる、非常に大事なところであるにもかかわらず、なぜで   しょう?
   犯人がこの宝石の存在を知ったことから、3人の人間が死ぬこと   になる、重要な場面なのにです。

2. 公一が殺された密室トリックで、読者に「マスター・キーや合鍵は 使われていない」事実の伝え方が弱い。
   まだ勤めて間もない従業員の一人と、宿泊客の一人が、「マスタ   ー・キーは使えない」と<根拠もなく>述べているだけです。
   捜査途中に、マスター・キーは使えない明確な理由が出てこなけ   ればいけないと思うのですが。
   『卒業』のときと同じですが、密室への侵入脱出方法が2通り以   上あったら、本物以外の方法は探偵役の人の捜査を通して潰しこ   まれて、結果読者は壁にぶつかるという形で書いてほしいと思い   ました。

3. マザー・グースの暗号は、犯人が逮捕された事件解決後、殺された 公一の遺品の本が出てくるまで解けない形のものでした。アンフェア ではないでしょうか?
   非常に難解な暗号ですが、それでも解こうとした読者は、暗号を   解くための材料が出揃っていることを前提に考えていたと思いま   す。しかし、出揃っていなかったのです。
   ですから、各室にかかっていた唄だけでは最初から解けないもの   だったとわかったときには、皆さんどう思ったのでしょうか?



















長々と書いてしまいましたが、読んでくださった方、ありがとうございます。
ディープな意見でなくても結構ですので、ちらっと浮かんだ疑問でもあったら、気楽に投稿ください。
参加お待ちしています。

12.名前:まりりん 投稿日:08/03/05(水) 13:44

今日から参加です。よろしくお願いします!

つっこみどころが満載の(「白馬山荘殺人事件」東野圭吾)でしたが…。

ネタバレ↓
ネタバレ↓

















公一の殺害されていた部屋って寝室とリビングの部分が別れてて、寝室にはドアがついていて鍵がかけられる構造になっていますよね?
(P307の図)
で、一回目に高瀬と江波が行ったときには、
「寝室のドアと窓には鍵が降りていた」と言ってますがP307の図を見る限りでは、窓って寝室の中の窓のことですよね?
私は最初リビングの方にも窓があって、そこのことを指しているのかと思いましたが、図を見る限り寝室にしか窓は無い様子。
寝室のドアを開けなくても中の窓に鍵がかかっていることが視認できるような作りの部屋なのでしょうか?
寝室に鍵がかかっているのになぜ高瀬と(江波)は窓に鍵がかかっていると断言できたのでしょう。(江波はわかってて当然として)



















ここの説明って言うか部屋の描写が少なくてよく分からなかったんで。
単に私の読解力不足かもしれませんが…。
外に出てみて窓が閉まっていることを確認したとかそういう描写もなかったですよね?(あったとしても鍵が下りているとは断言できないだろうし)
どなたか分かる方がいたら説明していただけるとありがたいです!

13.名前:ハローbreeze 投稿日:08/03/07(金) 00:04

今晩は。まりりんさん。
ちょっと体の調子が悪いので、『白馬・・・』の答え明日か明後日に書きますね。

14.名前:ハローbreeze 投稿日:08/03/07(金) 23:37

まりりんさん、こんばんは!

『白馬山荘殺人事件』光文社文庫  
死んだ公一の「寝室の窓の施錠」の件です。
53ページに
高瀬が外に出て窓の鎧戸を確認したことが書かれています。

以下ネタバレあり。



ネタバレあり





ネタバレあり





ネタバレあり






ここは疑問の目を向けなくても良いと思います。
なぜなら、警察も菜穂子と真琴も高瀬を犯人ではないと考えているので、犯人でない高瀬が嘘をつくことはないと判断しているからです。

さらに、305ページの菜穂子の謎解き推理を読むともっとよく理解できます。
あの場面で江波は、高瀬に窓が施錠されていることをなんとしてでも確認させたかったのです。
あとで公一が死んでいるのが発見されたとき、警察の事情聴取に際し、窓も施錠されていたことを高瀬の口から証言させたいからです。
つまり、江波は、高瀬を密室であったことの証人にしたかったのです。
ですから、万一高瀬が寝室の扉の施錠を確認しただけで戻ろうとしたら、江波は自分から外に出て窓からも確認しようと誘導しただろう(または誘導した)ということです。

もし、それでも
「鎧戸が開かないといっても、施錠されているとは限らないのでは?」と納得できないとします。
この場合は、
「施錠されていなかったが、高瀬は施錠されていると勘違いした」と仮定して考えます。
高瀬は施錠されていたといっているのですから、そうでないならば十二分に確認しなかったということで「勘違いした」と表現しました。

この仮定を条件にその後の展開を考えても、
高瀬は施錠されていたと思い込んでいるのですから、警察には「施錠されていた」と答えますし、
公一の死体発見時には、実際に目視できたのですから、やはり施錠されていた(カンヌキが掛かっていた)と証言します。
そのようなわけで、密室であったという状況を覆すことにはなりませんので、ストーリー展開に影響は及ぼしません。
以上です。

逆に、まりりんさんの意見を聞かせてほしいところがあります。

クルミが「川崎がかなりの宝石を所持している」ことを知りえたシチュエーションを、
まりりんさんだったら、どんなふうに想像しますか?

まりりんさんがストーリー内のクルミの眼から見たとすると、どのような場面が見えますか?




















この場面は、川崎の宝石を犯人が「なんとしても手に入れたい」と犯行を決意するに至る重要なところです。犯行の動機を生むきっかけになる場面ですが、私の昏い頭ではうまく想像できません。

15.名前:ハローbreeze 投稿日:08/03/15(土) 12:32

こんにちは!

東野圭吾著『どちらかが彼女を殺した』に対する感想を読んで

この作品は「犯人当て」小説で、犯人を名指しせずに終わっています。
ファンの挑戦意欲をかき立てるものです。
ただし、文庫には袋綴じ解説があり非常にわかり易いヒントが書かれていますので、読めばわかるようにはなっています。

しかし、ネット上ではこの答えに対して問題提起されている方がありました。
現場に残されていた「決め手となる証拠物件の状態」で、
「人はある行動をするとき、いつもいつも常に同じようにおこなうものか?」というものでした。
感想を書かれた方は、少なくとも自分は違うと書かれていました。
以下ネタバレあります! 未読の方はご注意ください。






以下ネタバレあります!







以下ネタバレあります!




「睡眠薬の袋の口の切取り方」で、人によっていつも同じ切取り方はしない、つまり一貫性がない場合もあると指摘されていました。
したがって、この一点で犯人を特定することは無謀に思えると書かれていました。
私も同感です。
ただし、加賀恭一郎という男はその問題に気付かないはずはないとも思いました。

「加賀はラストシーンにおいて、まだ犯人を名指ししていません」

康正に今後の取調べでの協力を頼んだところまでです。
そこで、ラストシーン後、加賀がどのように取調べを行なうかを想像してみました。
たとえば、こんなのはどうでしょう?

潤一、佳世子それぞれの取調べ途中にコーヒーや紅茶を出す。小袋に入った砂糖を添えて。
食事にそばやうどんを出す。小袋に入った七味唐辛子を添えて。
うな重を出す。小袋に入った山椒を添えて。
食事の1品にサラダを出す。小袋に入ったマヨネーズを添えて。

このようにして容疑者自身が破りあけた小袋を数日分収集し、証拠として提出するためです。
「一貫性がなかったら犯人ではない可能性もある」ことを、加賀は性格上その通り正直に報告すると思います。当然その可能性もあります。そうであった場合、事件の真相はわからなくなります。

ですから、加賀はたぶんこの一貫性の問題についてはできる限りの調査をしているし、さらに調査を続けると思うのです。

あのラストは「証拠を必要としない、自分さえ確信できればよい」康正にとってはある意味「決着したところ」なのですが、加賀はまだこのあと上司を納得させるための最後の詰めが残っていると考えているのではないでしょうか?

最後に園子の自殺説の可能性についてです。
まず、「薬効から開放されたとしたら」ですが、医者はなるべく1袋の半分にするよう指導していたので、もし1袋分全部飲まされていたらどうだったでしょう?
もちろん精神的に厳しいときだったので、効かなかったとも考えられます。
もし、目覚めたと仮定しても朦朧とした状態だった場合、睡眠薬の袋を今までとは逆にはたして開けるものでしょうか?それとも朦朧としているからこそ、逆に開けたか?
意識がはっきり、すっきりと眼が覚めた場合はどうでしょう?
潤一が自殺に見せかけて殺したと警察が判断するようにして、園子は自殺した場合を考えます。
「潤一に罪を被せる偽装というのは、袋の開け方を潤一と同じにすること」だと、失望と悲嘆、そして怒りの中、思いつくものでしょうか?


















この作品は、推理する楽しさを与えてくれて、夢中になって読むことができました。
東野さんには今後も時々で結構ですので、このような「犯人当て」小説を書いてほしいと思っています。

16.名前:ハローbreeze 投稿日:08/04/26(土) 15:01

『相棒』シーズン4 第8話[監禁]再放送 テレビ朝日 2008年4月26日 土曜日 を観て

たなぞうは本がテーマですが、脱線してはじめて観た、水谷豊、寺脇康文主演のテレビ・ドラマ『相棒』の佐藤江梨子を犯人役に迎えて製作された[監禁]について書きます。
どのキャラも個性豊かで、いい味出していて、面白いドラマでした。きっと視聴率が高いことでしょう。映画化されるのも理解できました。
しかし、ミステリー部分には首を傾げざるを得ないところがあります。

まずは、あらすじです。
特命係の刑事、薫(寺脇康文)が何者かに誘拐された。犯人は、雑誌に"和製シャーロック・ホームズ"と取り上げられた右京(水谷豊)と間違えて薫を連れ去ったらしい。右京は前日"和製ホームズ"を訪ねて警視庁に来た若い女性に、それはもう一人の特命係だとごまかしていた。折しも、捜査1課は大学教授や歴史研究家らが行方不明になっている事件を捜査していた。犯人の狙いが右京だったならば、一連の事件に関連性が見えてくる。その女性が前科のあるミサエ(佐藤江梨子)だとつかんだ右京は、単独で捜査を開始する。そのころ薫は、地下室にロープで拘束されていた。

以下ネタバレあり。見ていない方はご注意ください。






↓以下ネタバレあり






↓以下ネタバレあり






結局、ある男が惚れた女、ミサエ(佐藤江梨子)の気をひきたいがために、嘘をついたことが事件の発端でした。その嘘とは、男が所有するある部屋に親が残した時価4億円の金塊の入った金庫がある。金庫の扉に貼られた暗号文を解かなければ開けられないけれど、いずれは解けるから結婚してほしいというような話でした。
金塊など入っていないのですが、ミサエの方も開けたら金塊だけ持ち逃げしようと考えていた。そして、頭の良い大学教授や歴史研究家を拉致・監禁して、暗号文を解かせようとしたのでした。しかし、まったく解けないうちに、心臓発作など過失で2人とも死なせてしまいました。困ったミサエは和製シャーロック・ホームズとして雑誌に載った右京を誘拐しようとし、誤って相棒の薫(寺脇康文)を拉致してしまったのです。
最終的には右京が監禁場所に乗り込んで事件を解決します。暗号文はまったくのダミーで犯人の男ははじめから金庫を開けられたのでした。

おかしいと思ったのは、ミサエの取った行動です。
なにも、頭の良い人々を拉致・監禁するという犯罪行為を犯す必要がないのではないかと。
つまり、金庫に貼ってある暗号文を持参して、頭のよい人たちを訪ね、もっともらしい理由をつけてその解読を依頼すればよかったのではないでしょうか。
解読結果が正しかったら高額の成功報酬金を差し上げると約束すればなおさらがんばってもらえると普通は考えたりしますよね。刑事を誘拐するなんて大変なことですから。
あまりに矛盾していますが、私がどこか見落としているのでしょうか?




















以上です。
でも、『相棒』は思いのほか面白かったので、また見たいと思わされました。結局やられました。
観た方がいたら、ひと言でも結構ですから感想を聞かせてください。
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