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石井桃子さん100歳 1

参加者 : 4人(一覧を見る

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1.名前:シン 投稿日:07/05/31(木) 23:08

『ノンちゃん雲にのる』の作者・石井桃子さんは、今年で100歳を迎えるそうです。

くまのプーさん、ピーターラビット、ブルーナのうさこちゃん、岩波少年文庫などなど、「あ、あれもそうだったの?」と驚くほど多彩な仕事ぶりです。

最近はルーマー・ゴッデン『ねずみ女房』に惹かれました。たった一瞬の感情を胸に秘め、一生を終えるねずみ。

奥の深い石井桃子さんの世界、いろいろお話しませんか?

2.名前:じゅん 投稿日:07/06/01(金) 10:16

石井桃子さん、先日、新聞でお写真とともに記事を読みました。
かくしゃくとしておられて、とても今年100歳になられるなんて思えない!

石井桃子さんのおかげで日本の子どもたちがどんなに楽しい時間を持ったか、
今、改めて、業績を考えると、感謝の言葉して出てきません。

私は・・・「こすずめのぼうけん」かなぁ。
「ちゅんちゅんちゅん ってきり いえないんですけど」と
羽を休める場を探して歩く坊やのかわいそうなこと、
「わたしは おまえの おかあさんじゃないの」と迎えたお母さんの優しいこと。
以前は普通に読んでいた絵本なのに、最近、ここで泣いちゃうんですよ。
年取ったなぁ、自分!!っていうことなんでしょうね。^^;

3.名前:ダブリソ市民 投稿日:07/06/02(土) 00:42

翻訳ではマーティン・ピピンが一番好き。
でも、もっと時代の証人として、いろいろなことを語ってほしい。
中野重治宅を訪問した際、帰って来た中野がまず病気の犬を見舞った話など心に残る。
その意味で、「幻の朱い実」にずっとひっかかっています。
作家溝口は坂口安吾なんだろうけど、蕗子が失恋したという「結城久男」は堀辰雄なのか?小野キクヱとは山川菊栄か?
こういう読み方は邪道なのだろうけど、しかし、ここに書かれた大戦前夜の1930年代の空気のつたわりやすさが、それを通ってきた人とそうでないものとの間ではかなりちがう。そのギャップをうめようとして、史実と照らし合わせてしまうのです。

4.名前:シン 投稿日:07/06/02(土) 21:46

>じゅんさん
そうですね、こうしてふりかえってみると、全くすばらしい業績。
ところで『ノンちゃん雲に乗る』でしたね。失敬失敬。
『こすずめのぼうけん』は読んでないんです。図書館に行こうかな?

こうして絵本を読むようになったのも、じゅんさんのおかげです。
感謝してます、じゅんさん!

>ダブリソ市民さん
はじめまして。エノケンならぬエノケソみたいで、楽しいお名前ですね。
『幻の朱い実』も読んでないんです。87歳で完成させたというのがすごいですよね。
モデル小説として読める、という点では野上弥生子『森』に似ているのかも。って読んでないんだから分かんないですけどね(笑)。

うーん、いろんな読み方ができるんですね、石井桃子さん。
これからもどんどん読んでいきたいです。

5.名前:じゅん 投稿日:07/06/06(水) 09:59

>シンさま
(#^.^#) (#^.^#)
楽しいスレッドをたててくださってありがとうございます。
石井桃子さんはご自身の著作と、翻訳と、それぞれ素晴らしいものを書かれていますよね。

ホント、おっしゃるように、「あれもそうだったの?」と驚くばかりです。
機会があって、「くまのプーさん」の原文を読んだことがあるのですが、オリジナルの味を損なわないだけではなく、そこにほんのちょっぴり日本の子どもへの優しさを加えて訳されているように伺われ、なんて素敵なんだろう、翻訳ってこんな風にしたいものだよね、と思ったことを覚えています。

シンさんが絵本に興味を持ってくださって嬉しいです。(#^.^#)
こちらこそありがとうございます!ですよ。
シンさんに読んでいただきたい作品がたくさんあるんですよ。
もっとお伝えできたらなぁ。
ここ、メッセージ機能のないのが辛いところですよね。

6.名前:じゅん 投稿日:07/06/06(水) 10:14

>ダブリソ市民さま
「幻の朱い実」以前の談話室で話題になったことがあってその時に読みました。
そうですね、大戦前夜の時代の空気・・・。
私はリアルでは知りませんが、^^; ^^;
それでも、あぁ、そうだったのか・・・と、主人公の視点を通してですけど
感じることができたように思います。
モデルが誰?ということは、そういえば意識していませんでした。
当時の文壇の交流関係に疎いせいでしょうが、
そうですね、そこも考えて読むとまた違った奥深さがあって面白かったかも、
と今思っています。

私は、女性二人の濃密な手紙のやりとりに圧倒されました。
今で言ったらメール・・・・なんてもんじゃないですよね。
手紙を書くために生活している、みたいな時期もあるように思われたくらい。
自分の思いをすぐに頭の中で文章化している、それを大事な友人にそのままの言葉で伝えたい、とまで感じられ、そこが私には、面白かったり、ちょっと違和感があったり。
この作品、87歳で書かれたものだったとは知りませんでした。
まるで渦中で書かれたみたいに、生々しい印象を持っていましたので。

7.名前:ダブリソ市民 投稿日:07/06/08(金) 00:04

>じゅん さん
そうですか。「幻の朱い実」、談話室でとりあげられたことがあったのですね。そのとき知っていればとちょっと残念です。ご指摘のように手紙のやりとりが大半をしめる構成は評価が分かれるところだと思います。

シン さん
スレッドたててくださってありがとうございます。
盛り上がりの一端でもかつがせてもらおう、と思って応援のつもりで参加したのですが、水挿したかもしれずすみません。
このへんで退場します。ありがとうございました。

8.名前:slky 投稿日:07/06/18(月) 10:14

こんにちは
石井桃子さんは、埼玉県浦和の出身です。
浦和駅前に開設予定の、中央図書館には石井桃子さんのコーナーが出来るそうです。自宅で確か私設図書館をされていたことがあると思います。近所の本屋にもコーナーがあります。
昔何気なく読んでいた児童書によく名前が出ていたし、何か品の良い感じの本が多くて好きでした。

9.名前:シン 投稿日:07/06/28(木) 02:41

『こすずめのぼうけん』読みました。堀内誠一さんの絵がきれい……。
じゅんさんのおっしゃる通り、「ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり、いえないんです」のかわいらしさ、切なさ!
鳥たちの描き分け方にも感心しました。

からすは、あんちゃん。
「おまえ、おれのなかまじゃないからなあ」
ふくろうは、御隠居さん。
「おまえ、わしのなかまじゃないからなあ」
やまばとは、
「おまえさん、くう、くう、くうって、いえますか?」
山の手の奥さん、という感じ。
かもは、
「おまえさん、くわっ、くわっ、くわって、いえる?」
こちらは下町のおかみさんですね。

短い言葉で、鳥たちの輪郭をすうっ……とはっきりさせるんですね。
すごいなあ、と思いました。

>ダブリソ市民さん
水なんてぜんぜんさしてませんよ!『幻の朱い実』読みたくなりました。

>slkyさん
地元では特に優遇されているんですね。
私は九州に住んでいて、広島以東はぜんぶ「東」だと思っているので、そんなお話を聞くと、日本って広いなあと、うれしくなります。

10.名前:メイプルマフィン 投稿日:07/07/11(水) 20:50

今月の「ユリイカ」でも特集組まれてましたね!これまでいろんな100歳特集を読んできたけど、これが一番面白そう…欲しいです!私も埼玉県在住、県内の書店ではどこでもフェアやってましたね。3月10日、娘が同じ誕生日なもので縁を感じ、作品を少しづつ娘と読んでいるところです。私は「山のトムさん」が好き!

11.名前:次スレ発行人 投稿日:07/08/11(土) 23:10

いま、ピーターラビットの絵本を読んでいます。
『あひるのジマイマのおはなし』にはびっくりしました。
これ、作者がジマイマを完全にばかにしているんですよね。
ジマイマは自分のたまごを食べられてしまうんですが、
悲しみを乗り越え、また産みます。
それなのに

「ジマイマは、ひなが ぜんぶ かえらなかったのは、 
じぶんが しんけいしつになっていたからだと、いいました。
でも、ほんとうのことをいうと、
ジマイマは たまごをだくのが へたなのですよ。」 

……いじわるですね~。いかにもイギリスの大人の女、という感じ。
でも上品な絵なので、心地よくもあり……。

この悪意のさじ加減、藤子・F・不二雄先生に似てるな~、
なんてことを思いました。長谷川町子さんもそうかも。
「子供に安心して読ませられる」人って、
意外に辛辣なことが多いのかもしれません。
石井さんの翻訳、すばらしいですね。

12.名前:シン 投稿日:07/08/16(木) 23:49

あれれ、上の書き込み、名前が出ませんでしたね。
あれはシンが行ったものです、ハイ。
『サリーのこけももつみ』を読みました。
ロバート・マックロスキーさんの絵もいいし、
石井さんの翻訳にも上品なユーモアがありますね。

13.名前:シン 投稿日:08/04/03(木) 19:12


「死ぬことは、きっとすごい冒険だぞ」

『ピーター・パンとウェンディ』(石井桃子訳)の中の言葉。
この本の途中にある時、石井桃子さんの訃報に接しました。享年一〇一。

私は一〇〇歳からのにわか読者にすぎません。
それでも、大恩ある人を失ったと思わざるをえなかった。
どこかで、生涯の伴侶(というのもおこがましいのですが)
藤子不二雄と重ねていたからかもしれません。

これからも、ぽつぽつと読んでいきたいと思います。
なにかの力になるかもしれない………そう思うから。
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