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文学全集を作ろう 1

参加者 : 3人(一覧を見る

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1.名前:シン 投稿日:06/10/04(水) 01:15

文学全集、というと昭和のイメージがあります。
もう昔のものなのかな、という気もしていました。
しかし丸谷才一・三浦雅士・鹿島茂『文学全集を立ち上げる』を一気読みして、「ああ文学全集を読みたい!」という熱にうかされました。

こういう文学全集を作りたい、また、文学全集でこんな本を読んだことがある、といったお話、お待ちしています。

でもこの本、「ディドロ? 誰それ」「へ~、香川景樹なんて人がいたんだ」など、私の無知を思い知らされた本でもありました。

2.名前:石曽根康一 投稿日:07/02/14(水) 17:33

文学全集といえば、今年、河出書房新社から池澤夏樹さんの個人編集の全集が出るみたいですね。興味あります。
でもだいたい、文学全集って、昔から今という順序になってるから、
新しい全集を作るなら、現代から過去にさかのぼって作品を載せるものおもしろいかも。個人的には高橋源一郎は一編はいれたい。

3.名前:シン 投稿日:07/02/24(土) 21:04

はじめまして。池澤さんの全集、気になりますよね。
現代から過去に……いいですね。だんだんタイムスリップしてゆく、という感覚かな(違うかな?)。
誰と誰を組み合せて一巻にするかを考えるのもスリリングだ、という事を上記の本で覚えました。たとえば「志賀直哉・武者小路実篤」という組み合せは当たり前すぎるけど「花田清輝・安部公房」だと「おおっ!」と思ってしまいます(少なくとも私は)。

全集の組み立て方も最上の場合にはひとつの批評になる、というのが楽しいですよね。

4.名前:石曽根康一 投稿日:07/02/24(土) 22:57

組み合わせという意味では、いわゆる「ポストモダン小説」と日本書紀などの神話的なものを一冊にするのも面白いかなあと思います。
あと、「古典」を入れる場合、読みやすくて面白い現代語訳にして欲しいです、個人的に。現代語訳の「日本書紀」と高橋源一郎の小説なんていう取り合わせもおもしろいかなと思うのですが。

5.名前:George 投稿日:07/05/31(木) 14:16

こんにちは。私も『文学全集をたちあげる』を読みました。そして自分の無学っぷりに打ちのめされまして・・。大学4年間で意識して名作と呼ばれるようなものを読みたいと思います。

6.名前:シン 投稿日:07/12/10(月) 00:17

ミステリマガジン1月号に、
「「新・世界ミステリ全集」を立ち上げる」
という座談会がありました。
この本に触発されたのかな?

ただ、今回読んだ限りではどうも散漫でした。
どういう全集にしたいのか、たとえ架空であっても、
いや、架空だからこそ、方針をもっと明確にしてほしいな。
……なんか生意気なこと言うようですけどね。

7.名前:シン 投稿日:07/12/13(木) 21:36

と思っていたら今度はSF。
日下三蔵『日本SF全集・総解説』が出ました。
こちらは面白い!
なぜかというと、全集の性格がはっきり見えているから。
全集を作るということは知識を体系化するということ。
だから編者の教養やセンスが問われるんですよね。

『丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評』に
「「筑摩世界文学大系」は最後の文学全集か」
という楽しい鼎談があるけど
(あとの出席者二人は鹿島茂さんと沼野充義さん)、
そんなことにならないよう、
文学全集のリバイバルを期待してます、池澤さん!

8.名前:シン 投稿日:08/03/26(水) 02:07

文豪たちを勝手に格付け! 言いたい放題やりたい放題!
そんな不遜な楽しみも、全集作りならではの快感。
何巻立てになったかが
格の高さ(あくまでも、その場での格)につながる。
そういう下世話な関心も、文学全集にはあるんですよね。
『文学全集を立ち上げる』は、前近代と近代あわせて、
こんな巻立てになっております。
(個人の巻立てのみ。
万葉集や平家物語のように、
特定の作者がいないものは除く)
丸谷・鹿島・三浦三氏の価値観がさらされる、ということでもある。
選ぶ方も試されるわけです。

五巻  紫式部

四巻  近松門左衛門

三巻  井原西鶴 松尾芭蕉 曲亭馬琴 夏目漱石 谷崎潤一郎

二巻  世阿弥 竹田出雲 近松半二 本居宣長 大田南畝
    為永春水 河竹黙阿弥 森鴎外 大岡昇平

一巻  空海 菅原道真 和泉式部 荻生徂徠 江島其碩
  与謝蕪村 平賀源内 建部綾足 上田秋成 山東京伝
    小林一茶 菅江真澄 香川景樹 式亭三馬 鶴屋南北 
    福沢諭吉 幸田露伴 斉藤緑雨 尾崎紅葉 樋口一葉
    正岡子規 島崎藤村 泉鏡花 高浜虚子 斉藤茂吉
    永井荷風 柳田國男 折口信夫 北原白秋 萩原朔太郎
    宮沢賢治 西脇順三郎 内田百閒 川端康成 横光利一
    石川淳 宇野千代 坂口安吾 井伏鱒二 太宰治
    吉田健一 三島由紀夫 大江健三郎

日本文学史の頂点に立つのは紫式部。源氏千年は伊達じゃない!

近松が四巻なのは、歌舞伎も入れたいからだそうです。
まだ知られていない話も多いようだし、案外適切かもしれない。
三巻は絢爛豪華。馬琴から漱石へ、という流れはなんだか自然。

二巻は室町から一人、江戸から六人
(竹田出雲は何人もいるそうだけど)、
そして明治と昭和から一人ずつ。
近代の二番手が鴎外と大岡昇平っていうのは面白い。
ただ、蕪村と紅葉も二巻にしてほしかった。

一巻は多士済々。和泉式部のあとが急に荻生徂徠!
何百年も飛んでますね。
ここらへんはいろいろ言いたいな。
吉田健一の一巻は持ち上げすぎだと思うし、
逆に十返舎一九、与謝野晶子、石川啄木、芥川龍之介、菊池寛、
それに中島敦は一巻にすべきだと思う。言えば切りがないですけどね。
いい方でいえば、空海、斉藤緑雨、西脇順三郎の一巻立ては新鮮です。
江島其碩と建部綾足なんて「誰?」ってくらい知らないし。
川端康成と横光利一が仲良く一巻、ていうのもいい。新感覚派万歳。

こういう風に品定めするのもまた、楽しいんですよね。
しかし宇野千代一巻というのはすごい。本当にすごい。革命的だ!
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