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リベさんの読書ノート

最後に「あ゛~~っ!!?」と叫ぶ本
どんでん返しとかビックリすることが最後にある小説です(ノート名でネタバレかも?)
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 35

インシテミル

著者 : 米澤 穂信

出版社:文藝春秋

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年09月18日

前作「ボトルネック」は期待して読んだのですが、自分向きの小説ではないと感じてしまいました。ですので今作はあまり期待せず読みました。しかし、これは面白かったです。素直にオススメします。
俗に「クローズドサークル」ものと言われるタイプのミステリらしいです("らしい"と言うのは自分が本格ミステリ小説をあまり読んでいないためこういう読み名に慣れていないから)。
閉鎖された空間で徐々に仲間が殺されていく恐怖、そして仲間への不信感…etc引き込まれてる要素は充分にあり、そして巡回ロボット、武器など小道具、食事の謎など伏線が見事に張り巡らされ推理しますが、結局当たらず見事に完敗してしまいました(苦笑)。ほろ苦いラストでしたが、前作ほどダメージが残りませんでした。むしろそのほろ苦さが丁度いいと感じました。この「程度」のほろ苦さなら米澤作品をもう少し読めそうです。
またネタバレなのであまり詳しく書けませんが、ある登場人物を主役とした別の物語もできそうです。その物語も面白そうなので期待して待っています。


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 17

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

著者 : 三津田 信三

出版社:原書房

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年07月14日

これは文句なし年間ベスト級のミステリです!

古い旧家を中心とした村で起きる連続首無し殺人事件。一言でいえば「横溝正史小説に名探偵が出てこないミステリ」なんです。小説からおどろおどろしい猟奇的なイメージが漂ってきますが、思ったほどそういう展開がなかったのでホラーが苦手な方もきっと安心して読めることでしょう(何よりそれが苦手な自分ですら読めました)。
確かに前半は話にとっつきづらいかもしれません。だけど徐々にはまっていき、ある驚愕の事実が分かってからはもう夢中で読んでしまいました。

終盤にようやく名探偵が登場します。ここからはどんでん返しの連続で「ぎょえ~」とか「ひょえ~」とか変なうめき声か叫び声かわからない声が出てしまうほどビックリ。そして最後の真相には思わず心臓が止まりそうになったほど(それは言いすぎ)。
こんなに凄いミステリを読んだのは久しぶりです。驚愕度ではあの「シャドウ」以上と言ってもいいでしょう。

きっとこの本は年末の各ベストミステリのランキングの上位に名を連ねることでしょう!


この感想へのコメント

2.リベ (2007/07/26)
私の拙い感想をお読みいただきありがとうございます。
確かに「刀城言耶シリーズ」と言われるシリーズものらしいですね。彼が”探偵役”なのですが感想に書いてある通りほぼラストになるまであまり出てきません。一部、他の物語につながっているかのように見えた話もありましたが自分は気になりませんでした。
そしてこのシリーズを読んだことない自分ですら楽しめましたのであまり気にならないのではないかと思います。
3.カーシー (2007/07/26)
くわしいご回答、ありがとうございます!
購入することに決めました!

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 28

片眼の猿 One‐eyed monkeys

著者 : 道尾 秀介

出版社:新潮社

発売日:2007-02-24

評価 :

完了日 : 2007年03月01日

最初から明らかに怪しい伏線が、それも至るところに。最後は「参りました」と頭を下げるだけ。

私立探偵の主人公がある日、遭遇した殺人事件とは??

トランプの謎とか、「秋絵」の謎とか、「冬絵」の正体、殺人事件の謎、それから…
こんなに謎(伏線)だらけのミステリーなんて読んだことがありません。そしてこれらの謎がすべて最終的に解き明かされて繋がっていく展開には脱帽の一言です。

今までの道尾作品とは違い「アク」(ホラーっぽさ)がかなり抜けた分、オススメしやすいミステリーになっています。その影響でドラマ性は希薄になった印象があります。故に余韻があまり残らないのです。ただし、ドラマを楽しむ小説ではありません。「あー、騙された」という感嘆と爽快感を味わう小説なんですから。


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 16

穴 HOLES

著者 : ルイス・ サッカー,幸田 敦子

出版社:講談社

発売日:2006-12-15

評価 :

完了日 :

悔い改めます。
食わず嫌いだった「翻訳モノ」を今年は沢山読みます。

涸れてしまったかつてのオアシス。今はカチンコチンに焼ける大地。そこに収容されている少年達は、ただひたすら毎日穴を掘り続けていました。

主人公の少年・スタンリーはグズで太っちょで、いつも周りからイジメられています。スタンリーはある日、無実の罪で少年達の中に放り込まれます。「X線」「脇の下」などと呼ばれている彼らからスタンリーは「原始人」と呼ばれることになります。そしてスタンリーは彼らとともに来る日も来る日も、穴を掘り続けます。マメがつぶれ、クタクタになった体を酷使して…

スタンリーは「ゼロ」と呼ばれる少年と徐々に仲良くなっていきます。「ゼロ」はスタンリーの穴を掘るのを手伝い、スタンリーは文字を読めない「ゼロ」に文字を教えていきます。

物語のそこかしこで挿入される昔話。スタンリーのひいひじじいさんの話。オアシスがまだあった頃の話。<あなたにキッス>のケイト・バーロウの話。猛毒をもったトカゲの話。そして代々(アルファベットで)回文になっているスタンリーの名前。たまねぎの話… すべて伏線になり繋がり、収束していく。もう、お見事としかいえない展開です。一級品のミステリーと遜色ないでしょう。

過酷な生活の中、成長していくスタンリーの姿にも共感を覚える青春小説としても、一級品。そして何より読みやすい訳。

皆さんも文庫になったこの機会に是非お見逃しにならないように。驚かれること間違いなしの傑作なのですから。


この感想へのコメント

2.リベ (2007/05/05)
>anokenoさん
いらっしゃいませー
本当にいい小説でした。この続編も読みたいので早く文庫にならないかな。
3.anokeno (2007/05/06)
「道」は読みましたか?私は未読なのですがリベさんのコメントを読んで読まなくちゃと思いました。ありがとうございました

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 3

燃える地の果てに〈下〉 (文春文庫)

著者 : 逢坂 剛

出版社:文藝春秋

発売日:2001-11

評価 :

完了日 :

もうかなり前に読んだ本なのですが、強烈な印象が残っています。
クラシックギター、フラメンコ・・・スペインを愛する逢坂さんらしさが出た作品です。他にも逢坂さんはスペインものをたくさん書かれてますが、冒頭にも書いてある通りインパクトが他作品より群を抜いているのです。
何がって?それは、特に大どんでん返しが!!
この作品は歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想うということ」級の思わずお口があんぐり(゚〇゚;)
そういう作品を味わいたい方は是非読んでいてください。


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 18

向日葵の咲かない夏

著者 : 道尾 秀介

出版社:新潮社

発売日:2005-11

評価 :

完了日 :

ある日、学校で渡されたプリントを同級生の家に届けてみると、同級生の首吊り死体があった・・・その後、同級生は自殺と判断されたが、死んだはずの同級生は○○となって「僕」の前に現れて、「僕は誰かに殺されたんだ。一緒に犯人を見つけて欲しい」って頼まれた・・・
確かに、いろいろ(ラストも)「驚き」はあります。だけど、自分の好みとちょっと違うかな?それは文体なのかもしれないし、内容なのかもしれない。はっきりわからないけど・・・


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 24

闇の底

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2006-09-08

評価 :

完了日 :

「罪深きものどもよ、よく見るがいい」
少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ・・・
(以上「帯」より抜粋)

自らを”サンソン”と名乗る殺人者と、殺人者を追う警察。主人公「長瀬」は自らの妹もかつて犠牲になっていました。彼は大人になり警察の一員になりました。正義とは___彼は苦しみます。その苦しみの果てには何が・・・
そして、”サンソン”とは誰なのか?

私は見事に騙されました。あの人が犯人なのではないかと。そして仰天しました。しかし、内容を思い出してみるとちゃんと伏線がいたるところに張っており納得しました。
この小説は今年のベストミステリーになるのではないでしょうか?

ただ、○○○の主人公のとった○○は不満でした。その分減点しました(あえて伏せ字)。


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 26

シャドウ (ミステリ・フロンティア)

著者 : 道尾 秀介

出版社:東京創元社

発売日:2006-09-30

評価 :

完了日 :

母が亡くなった少年の身の回りで起きる、更なる悲劇。

人間は死んだら、いなくなって、それだけなの。
それを話した母が癌でこの世を去り、
少年は、父の親友の家族に励まされ、
新たな生活をはじめるのだが___
そんな矢先、その親友の奥さんが突然自殺する。
しかし、悲劇はそれだけで終わらないのであった・・・

「精神障害」をテーマにしたミステリーです。
そのためか、誰が正しい話をしてるのか分からないので、
先が読めません。
この作品は作者の前作ほどホラー色は強くないです。
その分、読みやすいと思います。
ただ、ある卑劣な犯罪が物語に関わってくるため、
それに拒否反応がある人がいるかもしれません。
前半から伏線を張り、
それらもちゃんと最後には消化しています。
この辺りはフェアで好感を持ちました。
最後は二重三重の驚き。
これには舌を巻きました。
「騙されたぁーー!!」 でも、それが快感でした。

でも一つだけ、気になる点があります。(以下ネタバレ)

あんな「大事なもの」をゴミ箱に捨てただけって、
かなり「おっちょこちょい」なのでは?
証拠隠滅を図るには、判別不可能な状態にしないと・・・
それだけ、焦っていたということで、いいのかな・・・
と判断できますが、さて。

昨日まで5つ★評価にしてましたが、微妙な描写が
あるので評価を一つ落としました。


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