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ちさママさんの読書ノート

2006年読了本
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 4

殺人症候群 (双葉文庫)

著者 : 貫井 徳郎

出版社:双葉社

発売日:2005-06

評価 :

完了日 :

少年犯罪をテーマに読書をしてみよう、と思い手に取った作品。犯人が少年や精神障害のため、相当刑にあうことなく、無念さと憤りを抱えた被害者家族。読書相談室の回答に「心にずんずん響きますよ」とあったけれど、やりきれなさしか残らない。後味悪し。

自分の命に等しい者たちの存在を失う。
何によって救済されるだろう?
しかも、相手が何一つ悔い改めることなく、同じ暴挙を繰り返していたとしたら・・・。

「少年法は1922年に制定され、1947年に全面改正される。少年の人格の可塑性に着目し、保護更正のための処置がなされる。」
少年法が施行された時代と今の時代は大きく変化している。少年そのものも変化してきている。更正していない少年への対応を求めたいものだ。法に則ったものでなければならないけれどね。




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 13

さまよう刃

著者 : 東野 圭吾

出版社:朝日新聞社

発売日:2004-12

評価 :

完了日 :

なんともやるせない気持ちになってしまう。
自分だったら、どうする?
そう、思いながら読み進めていってしまう本だ。
それぞれの立場を思い、中に入り込んでしまい、次へ次へと読み進めていく。
ふと、実際にあった、少年たちの残虐な犯罪の被害者や被害者の家族を思う。家族たちの無念さを思う。

罪を犯した子どもたちが泣きながら自首してくる。「泣いているんだけどさ、それは被害者に対して申し訳ないっていう気持ちじゃないんだ。警察に逮捕されなきゃならないっていう状況を嘆いているだけなんだ。」

「警察は市民を守っているわけじゃない。警察が守ろうとするのは法律の方だ。」

心にズーンと重しがのしかかる。そんな作品でした。


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 13

レディ・ジョーカー〈下〉

著者 : 高村 薫

出版社:毎日新聞社

発売日:1997-12

評価 :

完了日 :

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 1

子どもが壊れる家 (文春新書)

著者 : 草薙 厚子

出版社:文藝春秋

発売日:2005-10-20

評価 :

完了日 :

タイトルが胸にグサッと来て読んだのだが、期待ほどではなかった。「心にナイフをしのばせて」のように、告白に基づいた方が、響く。
見解の検証がなく、肩すかし・・・だったかな?


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 2

裸の王様 (新潮新書)

著者 : ビートたけし

出版社:新潮社

発売日:2003-04-10

評価 :

完了日 :

「ビートたけしの社会批評、人生論の集大成」とカバーに書いてありますが、これが彼の集大成・・・であるはずはない。
辛口の独特のきりくちは随所に見られるけれども、如何せん、浅い。31の質問項目を立て、それに答える形だけれど、答えというより、その質問により思いつくことを並べてたという感じです。


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 12

心にナイフをしのばせて

著者 : 奥野 修司

出版社:文藝春秋

発売日:2006-08

評価 :

完了日 :

同僚に「暗鬱な気分になってしまう一冊」と言われ、手にとったのですが・・・一気に読んでしまいました。やはりノンフィクションであり、現実のものであるということが一気に読ませてしまうのでしょうね。
少年犯罪、とは何ともやりきれないものです。被害者が同じく少年であることも、なおさら陰惨たる悲劇をもたらすものです。猟奇的なこの事件は、加害者が少年とすぐ判明したのも、ある意味、加害者にとっては幸いし、世間をそこまで騒がせていなかったのでしょうか。まったく知りませんでした。被害者のご家族のたどられた人生はまさしく悲劇。それに反して加害者A君は・・・という気がいたしますが、彼の声はなく、まぁインタビューを受け入れられないから、仕方ないとは思いますが、A君の話を聞いて初めて、この事件の真相は解明できるのではないか、と考えます。
それにしても、やはり心に重たいものが残る一冊でした。


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 1

平家れくいえむ紀行

著者 : 中石 孝

出版社:新潮社

発売日:1999-07

評価 :

完了日 :

文学散歩のお供にどうぞ。
平家の中では、やはり「木曾の最期」が、当時の武士(もののふ)を彷彿させていい。木曾殿と乳兄弟今井四郎兼平の肉親以上に深い情愛がせつなくていい。
以前芭蕉に因んだ旅をテーマに、湖西線に乗って義仲寺へ。巴塚があったけれど、あまり思いを寄せずに通り過ぎてしまったなぁ~。もう一度木曾殿をテーマに巡ってみよう。


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 8

レディ・ジョーカー〈上〉

著者 : 高村 薫

出版社:毎日新聞社

発売日:1997-12

評価 :

完了日 :

やはりグイグイ引き込まれてしまう高村薫さんの筆力。すごい!まだ上巻を読み終えたところですが、仕事の合間に読んでいるのにもかかわらず、読み進めてしまいます。
早く下巻も読み終えたい!!


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1.リベ (2006/11/07)
こんばんは。
早速読まれているのですね~
最初の数ページ、あそこさえ越せれば一気読みに
なるんですよね、この小説は。
2.ちさママ (2006/11/08)
面白い!面白い作品を紹介してもらってありがとうございます。^^
最初の手紙の文体(旧字体)も仕事柄慣れているせいか、あまり苦にせず読めました。硬質な高村さんの文体に慣れるのにしばし時間がいりますが、事件への展開になると、ほんと一気読みですね。仕事がなければ、もっと読めるのにぃぃぃぃ!!!!
 

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 1

三田文學 2006年 11月号 [雑誌]

著者 :

出版社:慶應義塾大学出版会

発売日:2006-10-10

評価 :

完了日 :

うつ病で自殺した25歳の青年の手記「アパシー」、昨日ようやく手に入りました。 帰宅後一気に読んでしまいました。つらいなぁ。つらい作品でした。文芸作品というより、やはり私には遺書でした。あくまでも自分を客観視し、生への道を切り開こうとしている作者。家族、恋人、周りの愛情にも恵まれている。実家の玄関に飾られている彼の大学入学の写真、入社したときの写真。両親に大事に育まれてきた命を彼は絶たなければいけなかった。彼の人格を壊してしまったのは何?【闘病の経緯を小説の体裁でつづり、遺書の要素を持ちながらも文学作品といえる内容。うつ病に苦しむ人が多い中、必死に生きようとした若者の魂の軌跡が反響を呼びそうだ。
 作者は富山県出身の片山飛佑馬(ひゅうま)さん(本名)。慶応大卒業後、地方銀行に入ったが、勤務3年目の05年春、不慣れな営業職にかわったことなどから、うつ病になり5月に休職。8月27日、死を選択した。
 作品は400字詰め原稿用紙140枚。死後、自室の椅子に置かれていたのを家族が見つけた。
題名は「アパシー」。「無関心」という意味だが、理性の鍛錬によって自由になるという禁欲主義を示す言葉でもある。】 (毎日新聞)
 
 <他の人から愛される/他の人を愛する/自分から愛される/自分を愛する/それによって、人は生きていく>。
 片山さんは自分を愛することができたのだろうか?


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 10

きみがくれたぼくの星空

著者 : ロレンツォ・リカルツィ

出版社:河出書房新社

発売日:2006-06-08

評価 :

完了日 :

脳血栓で身体の自由を奪われたトンマーゾは、収容された老人ホームで、知性あふれる女性エレナに出会う。人生の終着点で初めて知った、真実の恋が奇跡を生んだ。メランコリックでユーモラスな、究極のシルバー恋愛小説。
             (「MARC」データベースより)
課題本で高い評価を受けていたので、手にとって見ました。ちょうど図書カードをいただいたので、購入して読んでみました。うん、購入して損はなかった。
「恋愛」というより「愛」がしみじみとした情緒を湛えて描かれていました。前半部分は、老人を単なる「老いぼれ」として扱ってしまう。そんな現状を考えてしまい、心痛んでなかなか読み進むことができませんでした。後半のエレナとのかかわりからは一気に読んでしまいました。エレナのくれた「星空」深い深い「愛」。80歳のトンマーゾが「再生」していく。心に深く残る作品でした。


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 11

海辺のカフカ〈上〉

著者 : 村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:2002-09-12

評価 :

完了日 :

村上春樹さんがノーベル賞を逃してしまったので、読み直してみました。猫の魂を集めて笛を作るシーンに再び出会い、少しばかり気分がすぐれなくなってしまいました。
「世界はメタファーだ」という台詞が象徴するように、この作品自体が世界のメタファーなんですね。
最後まで読み進めると「記憶」も大きなキーワードだと感じます。「あなたに私のことを覚えていてほしいの。あなたさえ私のことを覚えていてくれれば、ほかのすべての人に忘れられたってかまわない」
記憶喪失のナカタさん。(この作品の中で、私にとって最も魅力的な人物でした。)誰にも存在を認められず(気付かれずに)人生を送っていたナカタさん。ナカタさんの一部は星野さんの中で生き続ける。
「目が覚めたとき、君は新しい世界の一部になっている」「喪失」ではなく、15歳少年の「再生」。カフカ君は「
世界で一番タフな15歳の少年」になって、現実世界を生きてゆく。


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 33

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:2005-02-28

評価 :

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 29

東京奇譚集

著者 : 村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:2005-09-15

評価 :

完了日 :

読みやすさでは○ 村上春樹の作品の中に何か意味を読み取ろうとすると△ 私にとっては、村上春樹の中にある喫茶店のマスターという要素が出た作品で、とてもよみやすかった。地味な喫茶店のカウンターで客がポツリポツリと語った話を小説にした、そんな仕上がりでgood。


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 38

初恋温泉

著者 : 吉田 修一

出版社:集英社

発売日:2006-06

評価 :

完了日 :

課題本の中にあったので、読んでみました。
ん~む、消化不良・・・
「純情温泉」は高校生の気持ちがよく表れてて○。
「白雪温泉」はしみじみ・・・と読後感もまずまず○。
後は、男がへなちょこすぎる・・・かな?


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 4

恍惚の人 (新潮文庫)

著者 : 有吉 佐和子

出版社:新潮社

発売日:1972-05

評価 :

完了日 :

『赤い指』を読んで、思い出してしまった本。随分前に読んだ時とは、まったく違う感慨で読んでしまった。年齢によって、感じるものが違うのは当たり前のコトだけれど・・・切実だなぁ~。自分の老いも現実のものになってくるしね。げ、暗い文章になってきてるぞ。この本が出てすでに20年。まぁ幾分行政は取り組みが進み始めてはいるのだろうけど、老人問題の本質は何も変わらない。でも、おじいちゃんの無垢の笑顔に救われるな。「ボケは神様がくれた贈り物」って誰かが言ってた。


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 62

赤い指

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:2006-07-25

評価 :

完了日 :

全てを人のせいにしてしまう限り何の成長も解決もない、今の若い子にありがちなものを上手く書いてくれていました。あの子供はどこかで気付いてくれるのだろうか?どうしようもないあの妻。けれど、誰が怖いって、一番こわいのはお母さん、だったなぁ~。とても読みやすかったので、仕事中の合間でも一日で読むことができましたが・・・読み応えは・・・mmmでした。


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 44

その日のまえに

著者 : 重松 清

出版社:文藝春秋

発売日:2005-08-05

評価 :

完了日 :

秀作。年代が同じくらいなので、はまってしましますねぇ。
それぞれが短編ではあるけれど、最後につながるところが、上手い!


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 78

流星ワゴン (講談社文庫)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2005-02

評価 :

完了日 :

重松清さんの本はハズレがないので、ついつい読んでしまう。「何か、読みたいな。」というときに、つい手にとってしまう本ですね。今回のもやはり暗いけれど、救いを残してくれますね。でも現実は、取り返しのつかないことを、後戻りできないことをそのままにして人生を送っていくのかもしれない。息子の状況はまさしく私の子供と重なるところもあり・・・身につまされました。子供を追い詰めてるかもしれないけど、頑張れとしかいえないのよねぇ。


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 36

重力ピエロ

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2003-04

評価 :

完了日 :

ちょっと物足りないかな?淡々と進みすぎるんでしょうね。テーマが重たいので、わざと淡々とした語り口なのか・・・登場人物は魅力的でしたが、絞りきれていないような気がいたします。春もとてつもなく魅力的なはずなのに、最初のシーンの格好良さが続かない。なんだか消化不良になってしまいました。
ただし、あちらこちらにメモをしたくなる引用文や表現が散りばめられていましたね。
「火には浄化作用があるんだよ」「焚き火でもゴミを燃やすのでも、じっと眺めていると、癒される」
この父の言葉に「なるほど」と納得してしまいました。いつもキャンプに行くと、夕食も終え、子供たちがテントの中に入り込むと男どもは火の番しながら、何を語ることもなく、ウィスキーをちびりちびり。火を見つめ、きっと癒されていたのね。


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