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ちさママさんの読書ノート

齋藤先生のお薦め本
「読書入門」に収められている本を読んでみた。
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 5

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:中央公論社

発売日:1997-04

評価 :

完了日 : 2007年08月04日

初期の作品だけれど、やはり文章の完成度が高い。
再読ですが、新鮮にうつるのは、独特の春樹ワールドが展開されているからなんだろうな。


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 1

チャップリン自伝―若き日々 (新潮文庫)

著者 : チャップリン,中野 好夫

出版社:新潮社

発売日:1981-04

評価 :

完了日 : 2007年08月03日

ひとつの文学作品のような味わいの一冊。


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 6

若き数学者のアメリカ (新潮文庫)

著者 : 藤原 正彦

出版社:新潮社

発売日:1981-06

評価 :

完了日 : 2007年08月03日

読みやすいので○
1972年の出来事だけれど、古く感じない。人間の持ってるものは普遍的なものなんだなぁ、と感じる。
西欧の人に当たるとき身構えてしまうところが私にはある。負けないぞ、という闘争心ではなく、負けてる、というところからくるのだろうなぁ。コロラド大学で教鞭についている彼のエッセイ。中にでてくる学生は、現代の日本の学生に重なって見える。
ベトナムの帰還兵の彼らは、全く異質のものであるが、ベトナムで打ちのめされた筈のアメリカが、また同じ間違いを犯してしまうのはなぜ?「彼らはアメリカが万能のスーパーマンではなく、世界の警察ともなりえないことを初めて知った。彼らはそれまで、自分たちが世界のどの国の人々より強い力と正しい判断力を持っているとうぬぼれていたのだが、それが無残に打ち砕かれた。力への信仰の崩壊と自信の喪失。」「自らが世界の自由主義、民主主義の旗手でも教師でもなかったこと、そしてなり得ないことを発見したショック。すなわち、自尊心の瓦解。」でも、また同じ間違いを繰り返すのよね。それとも自尊心をもう一度とりもどしたい?興味深く読めました。「国家の品格」より断然いい。


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 2

絶対安全剃刀―高野文子作品集

著者 : 高野 文子

出版社:白泉社

発売日:1982-01

評価 :

完了日 : 2007年07月18日

私は何を隠そう漫画大好き少女だった。近所に「貸本屋」というものが存在し、小学校の中学年から高校生までの10年弱毎日足しげく通い、果てはその店番までやっていた。単行本の漫画と週刊漫画および月刊漫画はここで楽しんでいた。ただ、どうしても手元においておきたい作家たち(大和亜紀、山岸涼子、吉野朔実、大島弓子、萩尾望都、etc遥か遠い遠い時代のことなので記憶がかすんでいる・・・・。)はコレクションしていた。漫画は結婚と同時に実家に置き去りにし、いつの間にか処分されていた。が、これは忘れられない作品。どうしてももう一度手に取りたくて、購入。

17編を収めているが、どれもこれも完成度が高い。中でも「田辺のつる」ぼけてしまった老女の幼児がえり。孫娘に怒られ部屋の外に追い出されるシーンは秀逸。「いい子になりますからあけてください」「ちゅうちゅうねずみでるんですーこわいのーあけてー」という幼子の台詞から脈絡のない台詞へと変わっていくんですね。「きんぞーきんぞーいい子になりますね」「おとうさまが帰ってらっしゃいますよ」「あなた はやまったことしないで下さい 私たちどうしたらいいんですか」などなど彼女の一生がフラッシュバックしてくる。ひとりドアの向こうで口走る彼女。たまりかねた孫娘がドアをあけると、ふと現実に戻ったかのような「つる」さんがいるんだけど、やっぱり彼女は幼子なのよね。大島弓子さんの作品にも同じ手法のものがありましたが(主人公は老人)漫画の特質を十分に生かした作品です。

非常に完成度の高いセンスのいい高野文子さん。新しい作品もこの際、いろいろと購入してみたけれど、やはりこれが一番完成度が高いですね。


この感想へのコメント

1.衒学舎 (2007/08/05)
衒学舎と申します。
高野文子さんの漫画は初期の頃から好きでした。実は初期の頃は、一枚絵(イラストレーション)の中に込められた物語が優れていて、かえってコマ漫画になると、それが薄められ気がしていました。
そうする内に、この「絶対安全剃刀」が刊行されました。そして本作は以前の予想を凌駕する出来で、声が出なくなってしまいました。正に「!」の読後感でした。もう20年も前の本ですが、大切に取ってあります。
2.ちさママ (2007/08/06)
始めまして。コメントありがとうございます。
高野さんはインパクトのある作家であり衒学舎さんのおっしゃるように物語が込められている。20年前の女性漫画家達の知性は本当に脱帽ものでした。
 

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 7

悪童日記 (Hayakawa Novels)

著者 : アゴタ クリストフ,クリストフ、アゴタ,Agota Kristof

出版社:早川書房

発売日:1991-01

評価 :

完了日 :

この小説には一切固有名詞が出てこない。戦禍を逃れ祖母に預けられた双子の兄弟。「ぼくら」が見た事実だけを淡々と書き記した日記。彼らの壮絶なサバイバル日記。肉親の死に直面しても動じることがなく、時には彼ら自身の手で殺人をも犯してしまう。戦争という極限状態の中で生き抜く彼ら。
続編の『ふたりの証拠』『第三の嘘』も併せて読んでください。「おぉぉぉ、これぞ小説の王道!」と叫んでしまうこと、間違いない。


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