たなぞう

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みなぞうさんの読書ノート

ミステリーじゃない小説
主にファンタジー
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 1

疑史世界伝

著者 : 清水 義範

出版社:集英社

発売日:2007-05

評価 :

完了日 : 2008年12月01日

 さすがの清水君、いや清水先生、もとい清水ハカセ!


 カルタゴの復権を目指す若きハンニバルがある晩、刀狩りの無法者に襲われるが、槍先に止まり後ろに跳びして相手を負かしてしまう。以後その男はハンニバルの家来としてローマへの戦いに挑むのだった。
 そしてローマとの戦いぶりは部下たちの個人芸が光り、大いに躍動的に描写されているのだった。(「ハンニバルの戦い」より)

 …ここに至ってやっとハカセの言葉遊びに気がついて苦笑してしまったのだが、ネタバレしてはいけないので伏せておきましょう。


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 31

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)

著者 : 荻原 浩

出版社:集英社

発売日:2001-10

評価 :

完了日 : 2008年10月22日

 最初はまったくダメだと思いました。ギャグのつもりかいかにも田舎者風の方言をしゃべらせたり、しぐさをとらせたり。

 それで途中からはパラパラと斜め読みをしたら、村おこしを始めた山奥の青年団とそれを請け負った弱小広告代理店が起こす騒動がウソくさくて面白くなってきた。

 キャスターの脇本と水沢の関係は対比として都会の汚さを描いており、結末はそれもありと思わせる。現在の田舎暮らしブームのはしりであろうか。

ラストシーンも私を驚かせるのに成功している。みんながびっくりするとは限らないけど。

 列車に乗ってこんな村を探しながら読んでみたら楽しいだろうな。


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 1

雑学のすすめ

著者 : 清水 義範

出版社:講談社

発売日:2007-06-27

評価 :

完了日 : 2008年08月24日

 酒、イスラム建築、外国人の名前、紙etc…まさに雑学。トリビアみたいにおおっ!っていう派手さはないけど、先生が授業中に雑談するという感じ(そういう著書もあったはず)。
 サイバラ画伯のツッコミも冴えてます♪

 最後におまけの名古屋学。「関東のバカと関西のアホの境界を探していくと忽然とタワケ地域が現れる」ってなことをいつもの調子で語ってくれるので、とても楽しいのでした。


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 33

朝日のようにさわやかに

著者 : 恩田 陸

出版社:新潮社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2008年07月23日

ホラーのような、小話のような短編集。

 病気で入院している小さい息子の枕元で父親が白雪姫を話して聞かせる一話が、完全な一人称で地の文すらないのに状況をすべて描き出しているのが、この著者の文章の力なのだなと思いました。


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 1

天竺熱風録 (ノン・ノベル)

著者 : 田中 芳樹

出版社:祥伝社

発売日:2007-02-09

評価 :

完了日 : 2008年06月15日

 中国は大唐、玄奘三蔵のころ天竺(インド)へ三度も赴いた男がおりました。その王玄策の二度目の天竺行に事件は起こりました。
 着いた早々、一行は偉大なる戒日王逝去のどさくさに国を簒奪した王の手下に囚われてしまいます。
 やたらと牢屋慣れした小汚い老人の秘密の抜け穴を使い、王玄策は部下一人だけを伴って助けを求めに走るのでした。
 もちろん唐へ戻っている暇はありません。西域の友好国が快く兵力を貸してくれるのか、また牢に残った仲間たちは劣悪な環境に耐えられるのか、手に汗にぎる冒険活劇です。

 歴史の中では無名の人にも、ドラマがある。


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 1

ぼんやり生きてはもったいない

著者 : 岸本 葉子

出版社:中央公論新社

発売日:2006-03

評価 :

完了日 : 2008年06月11日

 平凡な女性が感じたり思ったりしたことを描くのに、こんなふうに書くこともできるんだ、とちょっと悔しくも思います。
 文才ってGiftなんでしょうか?不公平だな。

 共感したのは腹巻の項。おなかとか腰を暖めてゆったり眠りたいのに「伸びますから!」って超タイトなのを勧められても、かえって血行が悪くなるって。そうですよね。


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 3

飛びすぎる教室

著者 : 清水 義範

出版社:講談社

発売日:2003-12-17

評価 :

完了日 : 2008年06月02日

 清水ハカセとサイバラのコンビの最終回。ここから西原ワールドへ行った一人なので悲しいです。

 小学校の教科を面白く解説するシリーズで「先生の雑談風に」とあるように、大人が子どもに語って聞かせた体験や知識の雑談です。清水さんの文章自体、優しい先生の雰囲気があるのですっと入り込めました。
 でもインテリ?なのかな、やっぱり宇宙の話は科学的でちょっとオタクな先生みたいでした。
 こんな風に雑談が好きな先生って絶対いたよね。


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 83

風に舞いあがるビニールシート

著者 : 森 絵都

出版社:文藝春秋

発売日:2006-05

評価 :

完了日 : 2008年05月28日

「迷惑やな。」と友人が電話の向こうで言った。
 題名だけ言ったもんな。
・工事現場でカバーがはずれちゃった、
・遠足のときについ腰をうかして敷物を飛ばされたなんて思うのかも。

 想いあっているのに気持ちがすれ違ったまま死に別れるなんて、生き残るほうがかわいそう。国連の難民保護部隊的な場所が舞台だけど、一般的にそれは言えると思う。


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 57

夜のピクニック

著者 : 恩田 陸

出版社:新潮社

発売日:2004-07-31

評価 :

完了日 : 2008年05月20日

 修学旅行の代わりの歩行祭って私はいやだなあ。どっちも参加したい。

 人間の活動時間中、学校でない公的な場所で過ごすのが修学旅行。
 学校の外ではあるが夜を徹して究極まで身体を傷めつけて過ごす歩行祭。

 人、というか子どもたちが守らなければ学校生活がしていけない理性という仮面があります。
 それを外すことのできる濃密な時間を演じる舞台をうまく作り出した作品だと思います。
 


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 2

旌旗流転・妖雲群行 ―アルスラーン戦記(9)(10) カッパ・ノベルス

著者 : 田中 芳樹

出版社:光文社

発売日:2004-02-20

評価 :

完了日 : 2008年05月13日

 「魔軍襲来」を先に読んでしまって、いまひとつ話がわからず「レイラって誰?」
 第二部になってから展開が遅かったのでこんなに登場人物が増えるとは予想外でした。


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 9

負け犬の遠吠え

著者 : 酒井 順子

出版社:講談社

発売日:2003-10

評価 :

完了日 : 2008年04月13日

数年前は「なぜ負け犬と称してまで卑屈になるのか?」と反発を覚えて読めなかったが、今回は「そういうときもあるなあ」と理解できるようになっていることに驚く。

上野千鶴子『おひとりさまの老後』を読んだばかりだからかな。

負け犬の中にもバツイチかどうかなどの序列があるが、勝ち犬のそれはもっと熾烈であるというくだりにどきりとさせられました。


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 1

千鶴子には見えていた!―透視は、あっても不思議はない

著者 : 竹内 久美子

出版社:文藝春秋

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年03月15日

このシリーズ、本文もだけど、絵も好きなんですよね。JTの大人たばこ養成講座をもっとアダルトにしたような。
あまり好き好きと公言しないほうがいいんだろうな。


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 43

青年のための読書クラブ

著者 : 桜庭 一樹

出版社:新潮社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2008年02月15日

「マリア様がみてる」とはちがうゴシックロマン漂う女子学園ものです。
過去未来100年間の聖マリアナ学園の歴史秘話という話だからかな。
その古っぽさが心にしっくりきます。もっと読んでいたいような。


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 13

キップをなくして

著者 : 池澤 夏樹

出版社:角川書店

発売日:2005-07-30

評価 :

完了日 : 2008年01月21日

 池澤夏樹とは新聞小説で出会いました。この作品も朝刊に載せたいような、そんなさわやかさです。

 普通の小学生であるイタルが経験によって学んでいくこと。
 命を落としたのにこの世とあの世の間に留まっているミンちゃんが、すべてを受け入れて旅立っていく姿。
 ほかの子どもたちも守らなければいけないことをよく知って、そしてそれに押しつぶされるのではなく、自分の感情も大事にしている。
 きっと駅の子たちはすてきな大人になってくれると思います。それを受け入れられる社会を作っていきたいです。


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 2

マリア様がみてる―ウァレンティーヌスの贈り物〈後編〉 (コバルト文庫)

著者 : 今野 緒雪

出版社:集英社

発売日:2000-04

評価 :

完了日 : 2008年01月18日

 バレンタイン主題の短編集、アラカルトで楽しめました。
 メインは新聞部主催つぼみからの宝探しゲームのお話で裕巳ちゃん幸せすぎ。ほか2編はしっとりと少女たちの気持ちがでていました。
 古きよき女学校のイメージを映すようなイントロが今回なかったので探してしまいましたが、あとがきに「後編だからナシ」とあって納得できました。お決まりのものがないとやっぱりさびしいですね。


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 17

ICO -霧の城-

著者 : 宮部 みゆき

出版社:講談社

発売日:2004-06-16

評価 :

完了日 : 2007年12月26日

宮部みゆきとファンタジー。なじみの薄かった取り合わせも、文体のよさと少年の生き生きした感情の動きで一気読みしました。

反面、少女ヨルダの煩悶がもどかしく、彼女のために書かれた一章はしんどかったです。

お話はゲームが元ということでテンポよく、ライトノベルのようにも感じました。主人公がとらわれのお姫様を救うってやつね。


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 1

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日

著者 : 柳田 邦男

出版社:文藝春秋

発売日:1995-07

評価 :

完了日 : 2007年12月09日

 表紙カバーの下が、自死を遂げた洋二郎氏の日記をコラージュしたデザインになっている。
ノートを埋め尽くす細密な字そのものが彼の精神世界を物語るようだ。

 その子の脳死を見守った著者の心痛はいかばかりであっただろうか。
せめて自死を選び取った息子さんの気持ちがやすらいだことを祈りたいと思う。


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 101

まほろ駅前多田便利軒

著者 : 三浦 しをん

出版社:文藝春秋

発売日:2006-03

評価 :

完了日 : 2007年09月11日

 子どもの気持ちを残した大人たちの面白くて、ちょっとほろ苦い青春小説でした。
 まほろってどこかにありそうな、こんな人たちの住んでいる所どこにもなさそうな、どちらにも思えますね。
 
 しをんさんのエッセイは老若男女のうち同年代女性が一番面白く読めると思いますが、小説はさすが!もっと幅広い年代に愛されるでしょう。


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 4

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

著者 : 谷川 流

出版社:角川書店

発売日:2006-04-28

評価 :

完了日 : 2007年09月02日

 生徒会長から文芸部の取り潰しと部室明け渡しを示唆された有希。しゃしゃり出るハルヒに示される存続の条件は文芸部としての活動発表すなわち会報を作成し、持ち帰り自由の状態で全部数をさばくことだった。そして俺ことキョンに与えられた創作小説のお題は「恋愛小説」…
 「ワンダリング・シャドウ」はクラスメイト阪中さんが登場。彼女の犬が散歩できなくなった地帯には何がいる?幽霊か、それとも…。
 第8弾でもSOS団は元気いっぱいです!ちょこっとはハルヒとキョンの仲も進展してるみたい(?)でうれしい。
 高田崇史の千葉千波シリーズの主人公、ぴいくんもだけど、キョンの本名って何か気になりますわ。


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 2

学問ノススメ〈自立編〉 (光文社文庫)

著者 : 清水 義範

出版社:光文社

発売日:1993-01

評価 :

完了日 : 2007年05月28日

 二浪に突入した淳一の物語第三弾。
 夏頃に精神力が途切れて受験勉強を続けることができなくなってしまうのですが、大学を諦めなければならないのか?と読みながら心配してました。
 彼が私にとってごく普通の感覚の持ち主であることが感情移入できた理由だと思います。
 たぶん今、ベストセラーになるような本にはついていけないので。あっ、でも清水さんの本が古臭いってわけでは決してないですから!


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