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あさ-coさんの読書ノート

ま行・や行の作家
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 81

悪人

著者 : 吉田 修一

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-04-06

評価 :

完了日 : 2008年04月01日

悪人って題名から、すっごい悪い人ばっかり出てくる話を想像してましたが、そうでもなく。。。

出会い系サイトで知り合った保険会社のOLを殺して逃げる犯人。
一緒に逃げるやっぱり出会い系サイトで知り合った女性。
殺される前のOLを峠に置き去りにした大学生・・・。

途中までは、必死に真面目に生きている人を
ただ横眼でバカにして笑っている人が悪人なのかと・・・。。

でも、自分の人生に何も賭けるものがない人たちを悪人とは言えないかな。
そんな人たちはただ可哀そうなだけ。
人をバカにする人は自分の人生もバカにしかできないもの。

悪人になれそうでなれなかった人たち。
そんな話でした。


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 70

ホルモー六景

著者 : 万城目 学

出版社:角川書店

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年11月30日

『鴨川ホルモー』の裏話的な・・・。
前作を読んでないとさっぱり分からないと思いますが、前作を読んでいたらかなり楽しめると思います。

最後の「長持ちの恋」は良かったなぁ。
時を超えた恋みたいの、意外と好きなんですよね(^_^;)


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 22

走ることについて語るときに僕の語ること

著者 : 村上 春樹

出版社:文藝春秋

発売日:2007-10-12

評価 :

完了日 : 2007年11月10日

なんちゃって市民ランナーで村上ファンの私としてはとっても楽しみに読んだ本でした!
走ってる人はぜひ読んだ方がいいと思います。
もちろん走らない人も。。。
エッセイはあまり読まないのですが、こんなに面白いならもっと読みたいな~と!

走っている時の心情はなるほどって思います。
よく走る時に何考えてるのって聞かれますが、私の場合は走ることに集中しているのがやっと5分の1くらい。
後は真っ白になって走っているのが5分の3。それでも真っ白なようでいていろいろな考えが浮かんでくるんですよね。
後の5分の1は脚の痛みや呼吸の苦しさや・・・。どうやったらこの苦しさから解放されるのか!?と。
なら走らなきゃい~じゃんと思うのですが。

フルマラソンの素晴らしさは、何回もスタートラインがやってくること。長い道のり、ずっと楽しいとかずっと苦しいわけではなく。
真っ白な頭の中に「ここから頑張るぞ!!」という地点が何回かやってきます。。
何回でもやり直して頑張りなおせるところが素敵なんですよね。

村上さんの作家としての日常も書かれていて、こんな風に小説書いてるんだって妙に感心。
やっぱり本書くのはすごいことなんだな。。


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 108

鹿男あをによし

著者 : 万城目 学

出版社:幻冬舎

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年08月13日

大学院の研究室でうつうつとし、教授に「神経衰弱」じゃないかと言われた男が
なんと奈良の女子高の教師に!!
奈良で待っていた生活は果たして・・・?

ホルモーよりストーリーにまとまりが出て
読みやすくなった気がしました。

個人的にはホルモーの方が好きかも。
わけのわからなさとパワーは前作の方が上と思います。


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 17

深追い (新潮文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:新潮社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年07月10日

ある地方都市の三鐘署をめぐる警察官の短編。
横山氏おなじみの構成ですが・・・。

いつものものより少し厚みがないでしょうか。
とはいうものの、あれっというところに思いもよらぬ人間関係が浮かび上がったりするところはさすがです。

ホームレスの死をめぐる警察内部の疑惑と、息子のいじめ問題を描いた短編はぐっときました。


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 22

九月の恋と出会うまで

著者 : 松尾 由美

出版社:新潮社

発売日:2007-02-21

評価 :

完了日 : 2007年06月15日

初めて読んだ作家さんです。

OLの女性が不思議なアパートに引っ越す。
入居の条件は、他所で3回以上断られていることと、
なんらかの芸術に関係していること。
ぎりぎり、条件をクリアし入居した女性。

ある日、エアコンの送風口の穴から不思議な声が・・・。
ちょっとかすれた低い声の男性。
その声が不思議な依頼をしてくる。

最後まで不思議な雰囲気の作品でした。
結末も納得。

のんびりした気分で読みたい本かも。


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 14

パレード

著者 : 吉田 修一

出版社:幻冬舎

発売日:2002-01

評価 :

完了日 : 2007年05月13日


5人の若者が東京の2LDKのマンションで共同生活を送る。

若手俳優の彼女で一日中マンションのリビングで彼からの電話を待つ琴ちゃん。
地方から東京に出てきた大学生の良介。
雑貨屋店長でイラスト描きの未来。
大手映画配給会社に勤める直樹。
ひょんなことから拾われてきたサトル。

5人の視点が入れ替わりストーリーが進行します。
みんな考え方が似ているようで、ぜんぜん違う。
生活のリズムもまったく違う5人。
でもそれなりにうまく暮している。

それぞれの想いがなんとなくありがちな悩みのようで。
他人からは分からない想いもそれぞれにあって。

最後はなんとなく後味悪かったですが。
あんまり干渉しあわない関係でうまくいっているっていうのも、
納得いくようないかないような。
つかみどころのない小説ですが、なんか好きな雰囲気の本でした。




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 26

シャドウ (ミステリ・フロンティア)

著者 : 道尾 秀介

出版社:東京創元社

発売日:2006-09-30

評価 :

完了日 : 2007年05月04日

続けて道尾さんです。

小学校5年生の我茂鳳介。母が病の末亡くなる。
精神科医の父と2人生活を始めるが・・・。
同じく精神科医で父の親友の一家。
妻同士も友達。娘と鳳介も友達。

読んでいるうちに、
誰が本当に病んでいるのか、分からなくなっていきます。
犯人は正常な人なのか?
どこまでが妄想なのか?

最後の落としどころは、なるほど~。
そうなっていたのか~。

統合失調症に関する記述は少し不正確な気がしました。
現実から逃れるために妄想の世界に陥るわけではない気がしますが。

ま、それはともかく。
精神的な病は線引きが難しいですよね。
まともな人間ってなんだろう?と思うのです。

少しくらい妄想があろうが幻覚があろうが、
ちゃんと生きていくことができれば何の問題もないのです。

精神的な病がなくても、
人の命を簡単に奪ってしまうような人の方が
ずっと怖い気がします。





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 28

片眼の猿 One‐eyed monkeys

著者 : 道尾 秀介

出版社:新潮社

発売日:2007-02-24

評価 :

完了日 : 2007年05月03日


今までにない感覚のミステリですかね。

探偵事務所を経営する三梨。
彼の特技は盗聴。
楽器会社の依頼を受け、ライバル会社を見張る。
三梨はある日突然、見知らぬ女性に声をかけ、
自分の探偵事務所にスカウトする・・・。
そんな中、ライバル会社で殺人事件が。

殺人事件そのものよりも、むしろそこで起こっている全てが謎。
どうなっているんだとうと読み進めるうちに、
あっという間に読み終わってしまいました。

で?
つくり過ぎた感もありますが、
謎解きの意外さもさることながら、
訴えたいことが明確に伝わる最後でした。

私は、コンプレックスの一つもない人間は面白みがないと普段思っているのですが。
それを自分の力にしないと意味がないとも思っています。

自分の周りにある殻は、本当は自分が作っているものだから。
殻がないと破る力も生まれないけど、
殻にこもりっぱなしはもったいないよ~。


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 10

ブルーもしくはブルー (角川文庫)

著者 : 山本 文緒

出版社:角川書店

発売日:1996-05

評価 :

完了日 : 2007年04月30日

蒼子は佐々木と結婚しながらもむなしい毎日。
不倫旅行の帰りに、以前結婚を断った男と結婚している自分そっくりの女性に出くわす。
その女性は自分自身だった!!!

ドッペルケンガーってどういうものかよく分からないけど。
自分の影と夫を取り替えようと提案する蒼子。

いったい、どっちが影なんだ??
どっちと結婚していたら幸せになっていたんだろう??
幸せになっていたかもしれない自分自身。
ぞくっとするような自分同士の争い。

結局、幸せになれるかどうかは、
相手ではなくて自分次第だと思いました。
誰と結婚しても、何を選んでも、
不満しかない人は幸せにはなれないよ。


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 140

鴨川ホルモー

著者 : 万城目 学

出版社:産業編集センター

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2007年03月24日


とにかく、ポイントは「ホルモー」ですね☆
何も知らずに読んだ方が絶対楽しめます。

意味不明のおばか路線をいくのかと思いきや、
全体としては正統派の青春小説なのかな。

でも、そんなことはどうでもいいほどのホルモーの存在感でした。
どっからこんなこと思いついたんだろう?
奇想天外なのに、京都と大学生たちの日常に奇妙にはまりこんでました。
これは、描き方がうまい!と言えるのでしょうね。

ベースの展開は正統派なだけに、
ホルモーの奇怪さがいやにミスマッチして最高です。


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 28

天使のナイフ

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2005-08

評価 :

完了日 : 2007年03月19日


中学生に妻を殺された夫。
少年法のため相手の顔も見えず、憎しみだけが残る。
そんなある日、妻を殺した少年が夫の職場近くで殺される。

きっと、本当に殺してやりたいほど犯人を憎んでいたはずの夫。
でも今自分の目の前にいるのは死んだ妻ではなく、愛娘。
重いテーマですが、主人公の考え方のまっすぐさにほっとします。

少年の人権と被害者の人権の対立というありがちな構図ではなく。
同じ社会の人間同士として、どう納得できるのか。

ひとつの事件にひとつの答えはありえない。
それぞれの気持ちに対処できるのは法律なのか。
法律は手助けをするだけのはずなのに。
答えを出すただひとつの手段とされてしまう。


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 149

風が強く吹いている

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 : 2007年03月18日

高校時代に故障し陸上から遠ざかったハイジ。
高校時代に不祥事を起こし陸上から遠ざかった走。
ハイジが走を連れてきたぼろアパートの10人が箱根を目指します。

そんなに簡単に箱根を目指せるもんかと思いますが。
でも、長距離はトレーニングの積み重ねという努力である程度までなんとかなる競技ではありますよね。
そこに魅力があるし、どこまでいっても納得できない競技なんだなあと改めて思います。

箱根を目指す全ての学生たち。がんばれ。


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 21

震度0

著者 : 横山 秀夫

出版社:朝日新聞社

発売日:2005-07-15

評価 :

完了日 : 2007年03月11日


阪神淡路大震災の裏で起きたN県警警務部課長の失踪。
彼の失踪をめぐって、県警幹部らがそれぞれの想いを胸に、情報戦を労する。

唯一情報戦に加わらないのは警備部部長の堀川。
彼は準キャリといって、キャリアにも地方にもつけない立場。
こういう存在をさらっと違和感なく書き出すのは警察小説の雄ですね。

幹部たち本人だけでなく、
むしろ官舎の奥様方の術数の方も面白いです。

最初の方は、視点が変わる構成に慣れなかったのですが、。
仕上がりはさすが横山氏。
なるほどぉ~。
陰々としながらも希望が見える終わり方でした。



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 101

まほろ駅前多田便利軒

著者 : 三浦 しをん

出版社:文藝春秋

発売日:2006-03

評価 :

完了日 : 2007年03月08日


脱サラし便利屋を営む多田。
ふらっとやってきた高校時代の知人、行天。

惹かれるのは行天の人間性。
気が弱いのかと思いきや、気が強い?
というより傍若無人。
感性がにぶいのかと思いきや、そうでもないらしい。

本の方も、面白いような、そうでもないような。
行天の人間性のように、つかみどころのないまま終わってしまいました。
次もあるんですかね?
もう少し、この行天に付き合ってみたい気もします。



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 5

ドアD

著者 : 山田 悠介

出版社:幻冬舎

発売日:2007-01

評価 :

完了日 : 2007年02月25日

一冊の本なのに、ショートショートのような構成なのかな?
で、結局なんなのさ的な。
モチーフの羅列とでもいいましょうか。

ホラーなんだけど、中途半端に怖くないし。
人が死ぬだけで。
キャラもみんな紋切り型だし。


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 29

アフターダーク (講談社文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:講談社

発売日:2006-09-16

評価 :

完了日 : 2007年01月10日

短編の寄せ集めのような仕上がり。

思わせぶりな展開の仕方。
結局??というところですが、、。
余韻は残りました。

静かにあけていく夜。
いつもの風景なのに何かが違う朝。


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 37

第三の時効 (集英社文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:集英社

発売日:2006-03-17

評価 :

完了日 :

F県警の強行犯捜査係を描いた短編。

わたしは、本のタイトルになった第三の時効より、最後の2編「ペルソナの微笑み」と「モノクロームの反転」が好きです。捜査1班の朽木、2班の楠見、3班の村瀬それぞれの班長が個性的。

個人的にはやはり1班の朽木さんでしょう。
ペルソナの微笑みでは笑わない男朽木の部下、偽りの笑みの矢島が活躍。
モノクロームの反転では、いがみ合う朽木と村瀬が最後に手を取り合う。その訳は・・・。

やっぱり、横山作品の警察もの。おもしろいですねえ。


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 16

出口のない海 (講談社文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:講談社

発売日:2006-07-12

評価 :

完了日 :


人間魚雷「回天」。

甲子園のヒーローになり大学野球をしていた並木。
肘の故障で「魔球」を投げるしか生き残る道はないと決意する。
しかし、日本は太平洋戦争へ・・・。

一方、貧しい田舎から陸上で大学にスカウトされた北。
戦時体制によってオリンピックの夢を閉ざされ絶望する。

そんな2人は海軍へ入隊。
魚雷をしょって敵艦へつっこむ「回天」の隊員となる。

夢をあきらめない並木と夢を捨てたと思い込む北。
死ぬことを夢見る部下の沖田。
何を思って人は死んでいくのか。

命を大切に生きた若者たち。でも、時代の流れで死んでいく若者たち。

野球部の人たちが集まっていた喫茶店のマスターの話がとっても素敵でした。

こういう泣かせそうな本は苦手ですが、素直に泣けました。
重~い本ですが、最後は救われます。

戦争の非情さ。非人間さ。
並木が伝えたかったもの・・・。

きっと感動できると思います。


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2.あさ-co (2007/04/01)
はじめまして麻衣さん。
ぜひ読んでみてください☆
おすすめです。
3.麻衣 (2007/04/01)
今度売ってたら、絶対買いますね☆
ありがとうございました~*

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 6

看守眼

著者 : 横山 秀夫

出版社:新潮社

発売日:2004-01-16

評価 :

完了日 :

横山氏の短編集としては、出てくる主人公が警察だけでなく、フリーライターや調停員とバラエティ。

でも横山節とでもいうべき人間性の描き方はそのまま。

暗い人間性も描いているのに、読後のさわやかさもそのまま。


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