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あさ-coさんの読書ノート

2007年読書記
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 5

ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)

著者 : ジェフリー アーチャー

出版社:新潮社

発売日:2007-01

評価 :

完了日 : 2007年03月25日

怪しい銀行、フェントンファイナンスの美術コンサルタント・アンナが主人公。
あるイギリス貴族の女性がフェントンファイナンスから融資を受ける。しかし、その融資の裏にはゴッホの自画像をめぐるたくらみがあった。

一方、FBIのジャックもフェントンファイナンスに以前から目を付けていた。アンナはフェントンの片棒なのか?と疑いつつもアンナを追う。

圧巻は9・11の描写。まるでその場にいたかのような臨場感です。

そしてちょっと間抜けなFBIが意外と新鮮。
舞台は東京へと移り、まだまだ目が離せません。


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 140

鴨川ホルモー

著者 : 万城目 学

出版社:産業編集センター

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2007年03月24日


とにかく、ポイントは「ホルモー」ですね☆
何も知らずに読んだ方が絶対楽しめます。

意味不明のおばか路線をいくのかと思いきや、
全体としては正統派の青春小説なのかな。

でも、そんなことはどうでもいいほどのホルモーの存在感でした。
どっからこんなこと思いついたんだろう?
奇想天外なのに、京都と大学生たちの日常に奇妙にはまりこんでました。
これは、描き方がうまい!と言えるのでしょうね。

ベースの展開は正統派なだけに、
ホルモーの奇怪さがいやにミスマッチして最高です。


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 21

プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)

著者 : 浅田 次郎

出版社:集英社

発売日:2001-06

評価 :

完了日 : 2007年03月24日


任侠シリーズで売れた小説家のおじであるやくざの親分木戸がなんとホテルのオーナーに!
早速愛人を連れ、山奥のホテルに逗留。
しかし、そこは任侠団体専用ともいうべきホテルだった。

まさに喜劇の王道。
むちゃくちゃな設定ながら、人生の悲劇を喜劇に変えてしまう。
さまざまな人物がそれぞれの葛藤を抱えながらホテルに集う。
定年退職した夫に長年耐えてきた妻。一家心中の家族。務所帰りの旅のヤクザ・・・。
そのホテルには一流ホテルから出向で出された支配人とシェフ。やくざの番頭。タガログ語なまりの仲居さんたち。

最後の予定調和的な大団円。
息つく間もなく楽しめます。






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1.船橋胡同 (2007/10/16)
下調べのため立ち寄りさせて頂きました。
来週 浅田次郎の講演会に行きますので。
テーマーは「読むこと、書くこと、生きること」です。
「たなぞう」にもファンが多い。
2.あさ-co (2007/10/18)
講演会ですか!いいですね♪浅田次郎さんの書く本はどれもとっても優しいですよね。
 

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 15

12番目のカード

著者 : ジェフリー ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2006-09

評価 :

完了日 : 2007年03月23日

リンカーン・ライムシリーズ第6作。

ハーレムの高校に通う女子高生が狙われる。
その動機は・・・?
ライムと女子高生という取り合わせ。必見です。

そしてハーレムの文化が的確に、でも明るく書かれているのも興味深い。

世界中を見回して欠点のない街はない。
自分のふるさとと向き合うべきだ。

全体を通してのテーマは、タロットカードの12番目のカードが示しているとおりだと思われます。
現状を受け入れ、自分の内面と向き合うことで転機が訪れる。
自分と自分を取り巻く環境を受け入れ向き合うこと。
その人の価値は、結局自分の内面が決定するのだ。

ライムの四肢麻痺の身体にも変化が。
1作目で自殺を試みようとしていた人物とは別人です。
自分の身体という状況を受け入れ、その現実と向き合い、
努力を重ねる。
現実から逃げるための努力ではなく・・・。

たとえ小さな変化でも。
その小さな変化の価値を決めるのは自分自身。


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 23

地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)

著者 : 浅田 次郎

出版社:講談社

発売日:1999-12

評価 :

完了日 : 2007年03月21日


巨大コングロマリットの父親と自殺した兄を持つ主人公。
地下鉄に乗って時代を遡り、運命を探る。

う~ん。主人公にとってみち子はどういう存在だったのかという説得力がいまいち感じられなかった。
なので、終わり方もいまいち納得いかなかったかな。
もっと父子と兄弟の話にしぼった方が好みだったのに。
兄の自殺の理由も、それ?みたいな。

やさしくて不思議な雰囲気が醸し出されていただけに。
面白いんだけどなあ。





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 28

天使のナイフ

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2005-08

評価 :

完了日 : 2007年03月19日


中学生に妻を殺された夫。
少年法のため相手の顔も見えず、憎しみだけが残る。
そんなある日、妻を殺した少年が夫の職場近くで殺される。

きっと、本当に殺してやりたいほど犯人を憎んでいたはずの夫。
でも今自分の目の前にいるのは死んだ妻ではなく、愛娘。
重いテーマですが、主人公の考え方のまっすぐさにほっとします。

少年の人権と被害者の人権の対立というありがちな構図ではなく。
同じ社会の人間同士として、どう納得できるのか。

ひとつの事件にひとつの答えはありえない。
それぞれの気持ちに対処できるのは法律なのか。
法律は手助けをするだけのはずなのに。
答えを出すただひとつの手段とされてしまう。


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 149

風が強く吹いている

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 : 2007年03月18日

高校時代に故障し陸上から遠ざかったハイジ。
高校時代に不祥事を起こし陸上から遠ざかった走。
ハイジが走を連れてきたぼろアパートの10人が箱根を目指します。

そんなに簡単に箱根を目指せるもんかと思いますが。
でも、長距離はトレーニングの積み重ねという努力である程度までなんとかなる競技ではありますよね。
そこに魅力があるし、どこまでいっても納得できない競技なんだなあと改めて思います。

箱根を目指す全ての学生たち。がんばれ。


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 18

5

著者 : 佐藤 正午

出版社:角川書店

発売日:2007-01

評価 :

完了日 : 2007年03月17日


妻への愛を感じなくなって何年もたつ夫に、
旅行先のバリで出会った女性が奇跡をもたらす。
妻の不倫相手であった小説家の人生にも異変が・・・。

文章の雰囲気は好きなのですが。
なんとなく消化不良ですかね。
もう少し細部に気を使っていただけると、
この不思議な感じがいきたのかなあとも思えるのですが。

個人的には、愛は冷めるものとは思います。
熱い気持ちで一緒に何年もいられないよ。
でも信頼関係みたいなものは深くなるんじゃないのかなぁ。


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 79

手紙 (文春文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:文藝春秋

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2007年03月15日

ようやく読みました。
気にはなっていたのですが。。なんとなく重そうで。
そして確かに重い話ではあったのですが。

兄が弟の学費を捻出するために強盗殺人。
兄が刑務所に入れられ、弟はなんとか一人、生きていこうとする。
兄から送り続けられる手紙。
自分の過酷な人生。
小説のため多少きれい過ぎる運びな気もしましたが。。

弟がなんとか就職した会社の社長が、なにかと彼にアドヴァイスするのですが。
なるほどと思ったり、いや違う!と思ったり。
ちょっとしか出てこない社長なのですが十分に考えさせてくれます。
殺人者の弟にだけでなく、きっと私自身の生き方にも問いかけてくるような社長の言葉でした。

何があろうと、自分らしい生き方をしたいなあ。
それはきっと、守るものがあっても同じと思いたい。
支えられたり、誰かに甘えたり、誰かを励ましたり。
糸をつなげてつなげて生きていこうと思いました。


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 12

魔術師 (イリュージョニスト)

著者 : ジェフリー・ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2004-10-13

評価 :

完了日 : 2007年03月14日


四肢麻痺の探偵リンカーン・ライムです。

前回の石の猿はシリーズの中でも変化球。
今回はまさに直球ですかね。
くるな、くるなと思っていても、ああ~きたかぁ。
とうめいてしまいます。
どんでん返しの連続も、犯人が魔術師(イリュージョニスト)なのでなんとなく納得。

そして・・・。
ライムもまたイリュージョニストです。
見る人は四肢麻痺の身体という幻想に目を奪われる。
観客が目を奪われている間に、ライムの頭脳はあっという推理をみせるのです。

作者をはじめ、犯人も探偵もみんな魔術師。
まさにイリュージョニスト対イリュージョニスト。

なんとなくアルセーヌ・ルパンシリーズを思い出します。


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 21

震度0

著者 : 横山 秀夫

出版社:朝日新聞社

発売日:2005-07-15

評価 :

完了日 : 2007年03月11日


阪神淡路大震災の裏で起きたN県警警務部課長の失踪。
彼の失踪をめぐって、県警幹部らがそれぞれの想いを胸に、情報戦を労する。

唯一情報戦に加わらないのは警備部部長の堀川。
彼は準キャリといって、キャリアにも地方にもつけない立場。
こういう存在をさらっと違和感なく書き出すのは警察小説の雄ですね。

幹部たち本人だけでなく、
むしろ官舎の奥様方の術数の方も面白いです。

最初の方は、視点が変わる構成に慣れなかったのですが、。
仕上がりはさすが横山氏。
なるほどぉ~。
陰々としながらも希望が見える終わり方でした。



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 41

中庭の出来事

著者 : 恩田 陸

出版社:新潮社

発売日:2006-11-29

評価 :

完了日 : 2007年03月10日


結構好きですねぇ。
読めば読むほど、不思議な世界に巻き込まれていきます。

3つのストーリーが交錯して進んでいきますが、
どことどこがどうつながっているのか。
よ~く考えないと分からない。

でも、これはあんまり考えずに不思議~な感覚に浸るのがいいと思うのです。

好き嫌いの分かれそうな話ですが、とりあえず読んでみることをおすすめします。


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 101

まほろ駅前多田便利軒

著者 : 三浦 しをん

出版社:文藝春秋

発売日:2006-03

評価 :

完了日 : 2007年03月08日


脱サラし便利屋を営む多田。
ふらっとやってきた高校時代の知人、行天。

惹かれるのは行天の人間性。
気が弱いのかと思いきや、気が強い?
というより傍若無人。
感性がにぶいのかと思いきや、そうでもないらしい。

本の方も、面白いような、そうでもないような。
行天の人間性のように、つかみどころのないまま終わってしまいました。
次もあるんですかね?
もう少し、この行天に付き合ってみたい気もします。



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 6

2005年のロケットボーイズ

著者 : 五十嵐 貴久

出版社:双葉社

発売日:2005-07

評価 :

完了日 : 2007年03月07日


事故で高校入試を逃した不運な主人公。
文系なのにのに行ってしまった工業高校。

周囲から浮きまくりの高校生活。
とあることからキューブサット(人工衛星)をつくる大会に出場することに。
集まった仲間たちとの青春模様。
というところですが、、。

会話もキャラも設定も面白い。
なさそうでありそうな。
でも何かひとつ盛り上がりが足りない。
青春だからといって妙に盛り上がるよりはいいか。

ただ、レインマンの描き方が納得いかないかも。
自閉症のように書かれていますが??


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 10

Op.ローズダスト(下)

著者 : 福井 晴敏

出版社:文藝春秋

発売日:2006-03-14

評価 :

完了日 : 2007年03月06日


後半の方がぐんと面白い。
どんでん返しの応酬がみられるかと思いきや。
いやいや。なるほど。

「古い言葉」と「新しい言葉」
言葉とは心だと思います。
言葉はそれだけでは生き生きしないけど。
想いを込めれば空だって飛ぶはず。

自分の信念を表す言葉。
自分の気持ちを表す言葉は、借り物では足らない・・・。

信念もなく流されているようでいて。
他人に踊らされない、マイペースの朋希。
彼が結局、新しい世界を切り開くのでしょうか。

そんな力強さを感じるお話でした。


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 14

Op.ローズダスト(上)

著者 : 福井 晴敏

出版社:文藝春秋

発売日:2006-03-14

評価 :

完了日 : 2007年03月04日


突如起こった地下駐車場の大爆発。
その背後には、ローズダストという組織が。

彼らを追うのは公安の並河とローズダストと因縁のある朋希。
このコンビがなかなかです。

話は複雑に展開。国家防衛の話が表に出ていますが、軸にあるのはローズダストリーダーと朋希の過去。

後半、まだまだびっくりが隠されていそうです。


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 14

風の墓碑銘

著者 : 乃南 アサ

出版社:新潮社

発売日:2006-08-30

評価 :

完了日 : 2007年03月03日


最近乃南アサからは遠ざかっていたののですが、
音道刑事のシリーズとあって、
しかもあの滝沢とのコンビ復活と聞いて期待大☆でした。

20年以上前の白骨が2体、解体された貸家の土地から発見される。
その家主に話を聞こうとする音道だが、相手は認知症の82歳のおじいちゃん。
さらに新たな事件が起こり、捜査本部で音道は仇敵(?)滝沢と再開。

事件の展開については穴だらけの気もしましたが。
音道刑事の相変わらずのがんばりに安心して読めました。
滝沢が少し丸くなってきたのも嬉しい限りです。

また次も期待したいですね♪


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 9

シックスポケッツ・チルドレン

著者 : 中場 利一

出版社:集英社

発売日:2007-01

評価 :

完了日 : 2007年03月02日


ちょっと乱暴な関西弁にはまりました☆

仕事もせずに昼から飲んで博打と女で家を空け、無茶ばかり言う父。
家族を養うために働き、父とけんかししょっちゅう家出する母。

現代でいったら、児童養護施設に直行してしまいそうな家庭。
こんな両親が良いとは思わないけど。
でも、ありだなぁと。
みんな人が良いからですかね。

それはともかく、とにかく面白いです。
めちゃめちゃぶりと、適当さ加減が心なごみます~♪


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 1

栄光なき凱旋 下

著者 : 真保 裕一

出版社:小学館

発売日:2006-04-17

評価 :

完了日 : 2007年03月02日


最後まで違和感がぬぐえなかった。
わざとこういう書き方をしたのだろうか?

仲間と共に戦う勇気を持つことをいやに賛美している気がする。
日本が戦争に向かったことの正当性も批判的にではあるが
訴えたいのだろうか。
大国に歯向かわざるをえなかった小国の悲しさみたいな。

そして、一人の人間としてではなく、日系人としての立場といった視点が強すぎるのも気になりました。



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 6

栄光なき凱旋 上

著者 : 真保 裕一

出版社:小学館

発売日:2006-04-17

評価 :

完了日 : 2007年02月26日

第二次世界大戦下の日系二世のアメリカ人の話。

ロスのリトルトーキョーに住むジローとヘンリー。
ハワイのマッド。
それぞれの事情を抱えながら、日本対アメリカの戦争に巻き込まれていく。

彼らのアイデンティティーはアメリカ人。
でも、その意味合いもそれぞれ少しずつ違う。
日系アメリカ人も決して一枚ではない。

ちょっとしつこいくらいに日系二世たちの立場や考えが書かれていて・・・。どうなのかなあ。
書き込みすぎて本質を訴える力が弱いような。

下巻では戦争が進むにつれ、彼らの立場や考えも変わっていくのでしょうか。


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