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ヨッチンさんの読書ノート

2008年読了本
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 1

アーティスト症候群―アートと職人、クリエイターと芸能人

著者 : 大野 左紀子

出版社:明治書院

発売日:2008-02

評価 :

完了日 : 2008年10月04日

「ART」とは「芸術・美術」「ARTIST」とは「芸術家・美術家」と学生時代、英語の授業で教わったはずなのに、今の日本じゃ「歌手」「シンガーソングライター」「ミュージシャン」「バンドマン」という言葉は廃れ、猫も杓子もみな「アーティスト」。どこかの巨大掲示板じゃきっと「アーティスト(笑)」と書かれてしまうのではないか? 「アーティスト」という言葉が巷に溢れ、何かを創造している人は平気で「アーティスト」を名乗る。何でも横文字にすればかっこいいと錯覚し、雰囲気に呑まれてしまう。
 芸術・美術方面に疎い私にとって「二科展」というのは権威ある展覧会だと思っていたけれど、そうでもないのね。よく「二科展」に入賞している有名人がいるけれど、「賞をもらっているんだからすごいんだろうな」と思っていた。(どこがすごいとかは全然わからないし、私の心にグッとくる作品でもなかったけれど)
 わからないものはわからないと素直に言ったほうがいいな。芸術とか現代美術とかそんなに興味はなかったけれど、取り上げられている芸能人(藤井フミヤ氏や石井竜也氏等)がどのように槍玉にあげられているのかが読みたくて手にとった。
「お美術」は難しい。


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 1

フレディ・マーキュリーと私

著者 : ジム ハットン

出版社:ロッキングオン

発売日:2004-05

評価 :

完了日 : 2008年10月03日

 なぜ死んだんだフレディ・マーキュリー!!


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2.ヨッチン (2008/10/06)
本の趣味だけでなく音楽の趣味まで似ているなんてビックリ! これはフレディの最後の恋人(もちろん男)が書いた本なので、賛否両論です。本当のことはフレディ自身にしか分からないと思うし……。親日家だったフレディの姿を知りたくてつい購入してしまいました。描写で泣くというよりも「なんで死んじゃったんだよ~」と悔しくて泣くかもしれません。
3.ぺこぽん (2008/10/07)
うん、私が世界一愛してるのはフレディなんですよ・・・。
あのカリスマ性っていうか、うん、とにかく好き。とても好き。
なんで死んじゃったんだよ~ 
って、本を読む前から悔し泣きしてるかも・・・え~ん。

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 3

誘拐児

著者 : 翔田 寛

出版社:講談社

発売日:2008-08-07

評価 :

完了日 : 2008年10月01日

 江戸川乱歩賞受賞作。ネタバレの部分もあるので要注意。




 乱歩賞の作品は、下手な作家の作品よりもよく売れる。特にこの「誘拐児」は飛ぶように売れる。ということで私も読んでみた。
 作者の翔田寛さんはすでに作家として何作か作品を出されているので、さすがに読みやすい。戦後の混沌とした東京、闇市などお話の舞台設定がとても魅力的。「プロローグ」からがっちり心をつかまれた。
 刑事同士の対立、身内を疑う、真犯人は意外な人物なのかなと思いつつも、途中でこの人だろうと予測がつくなど、とりたてて目新しいことは見出せないけれど、それでいいと思う。こういう話はきっと万人受けするんじゃないかな……。
 誘拐児だったのかそうではなかったのか。はっきりと答えを書かない構成も嫌いではない。ただ、途中で真犯人がわかってしまったので★は4つ。


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 4

誘拐

著者 : 五十嵐 貴久

出版社:双葉社

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2008年09月21日

08’08.12図書館にて予約。
 「誘拐」の話になるまでの前置きが長い! でも必要な長さなので、そこを我慢して読むとその先はグイグイと惹きつけられると思う。しばしのご辛抱を。
 以下、ネタバレ。



 百合が一枚噛んでいるだろうとは思っていたけれど、まさか首謀者とは。せいぜい、孝介と純子に説得され、協力したぐらいかと思っていた。結局、3人が「人を信じる」という気持ちで繋がっていたのだろう。それぞれ納得して「よかった、よかった」となったのだろうが、政治そのものは変わらないよな。百合がいくら聡明で中2とは思えないくらい現状認識ができていたとしても、結局は「大好きなおじいちゃん、私を失望させないで」というのが一番の理由だろうし。孝介も罪滅ぼしなのだろうし。純子はなぜ賛同したのだろうか。トキワ銀行への恨み? いや、孝介へ多少なりとも好意を抱いていたのだろうね。
 犯人の思惑通りに進んでいくので、ドキドキハラハラ感は少ないけれど、「悪人」が一人も出てこないので、読み終わったあとに嫌な気持ちにはならない。
 にしても――せっかく莫大な利益を上げたというのに。元手は? 全部寄付しちゃったの? 退職金分ぐらいは手元にとっておいても……。もったいない!
 孝介を「風説の流布」で起訴することはできるのか? 総理を脅迫したということを立証するの? でも「誘拐」のことを伏せてならどういう理由で?
まあ、細かいことは抜きにして、楽しめたことは間違いない。

 お客様から問い合わせをちょくちょく受けるのだが、双葉社は重版をかける気はさらさらないのだろうか……。某S-bookのウォッチリストにずーーーーっと入っているんですが……。重版してくれないかな。してくれたらPOPをつけて大々的に売りたいのにな……。


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 13

武士道セブンティーン

著者 : 誉田 哲也

出版社:文藝春秋

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2008年09月11日

 8月3日図書館にて予約。剣道のこと知らないけれど、大丈夫かしら?





ネタバレしています。






「武士道シックスティーン」で人物の骨格や物語の背景がしっかりと出来上がっているので、セブンティーンではより剣道を、武道を、深く掘り下げて描いているように思う。
 まるきり正反対の二人が少し歩み寄って、これから東松の剣道部を盛り立てていくんだろうなあと思っていたのに、シックスティーンの終わりでは、早苗が転校というびっくりの展開。
 でもセブンティーンを読んで、この展開で正解! と思った。二人が同じ部に所属していては、ドラマティックな展開はなかなか起きないだろうし。
 早苗は強豪校の剣道部でもまれて、自分のスタイルを確立し、香織は、敵地と思っていた東松の女子剣道部に忠義を尽くそう、後輩を育てようと思えるほどになったし。
 そして新たな登場人物・黒岩レナ。黒岩の考える剣道のスポーツ化には私も首を傾げてしまう。やはり日本人たるもの、武士道だよな。武士道を詳しくは知らないけれど、「日本人の心の中にあって、ふとあるとき気づいたり、合点がいったりするものなのだ」と香織も思っているではないか。きっとそうなんだろうな。「日本人」ならば教わらなくとも、生まれたときから備わっている気概とでもいうのだろうか。「世のためを思い、他人を敬い、精進を怠らない」という心意気。ステキだ。そして武者と武士の違い。武士の仕事とは――香織の父と吉野先生に惚れた! 
 清水はへたれから卒業できるのか? 香織と黒岩の直接対決は? 東松と福岡南の決着はつくのか? 「武士道エイティーン」はいつ?


この感想へのコメント

1.k65 (2008/08/14)
はじめまして、読むなら「武士道シックシティーン」からお勧めします。
2.ヨッチン (2008/08/18)
 コメントありがとうございます。つい最近、「武士道シックスティーン」をようやく読みました。今は早く「セブンティーン」の順番が回ってこないかと楽しみにしています。
 

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 1

IN☆POCKET ’08-8 (2008)

著者 :

出版社:講談社

発売日:2008-08-13

評価 :

完了日 : 2008年08月21日

 福井先生、乱歩賞受賞から10年記念インタビューです。DAISものの今後についても語っております。「防衛庁」から「防衛省」になり、「DAIS」も「DMIS」になっちゃうから収まりが悪いとかなんとか……。で、この十年で日本を取り巻く状況もすっかり様変わりしたから、この手の話は……みたいなこと言っちゃってて寂しいじゃないのよ!
 次の作品は「講談社百周年記念」に向けて長編書き下ろしみたいですね。(ガンダム除く)
 それから05年8月に発売された「原作版《いそかぜ》精密フィギュアセット」についていた書下ろし小説「コール ザ ロール」から「仙石」の章を全文掲載しております。くっひゃ~楽しみ!

「亡国のイージス」が大好きだから、どんな話でもにやけてしまう。特に前日譚だからドンパチしていなくて、仙石が出てくるだけでにやけてしまう。《いそかぜ》がミニイージス化されたときにこんなことがあったのね。


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2.ヨッチン (2008/08/23)
私も新刊品出しのとき「おっ、福井氏!」とさっそく購入しましたよ。しかしインタビューでダイスのことを知り、しょぼーんです。本当にもうないのかしら? 信じたくない!! ぺこぽんさんのお嘆き、私にはよーくわかります(泣き笑い)そして菊政。。。彼がこの後、嗚呼……。
3.ぺこぽん (2008/08/23)
でしょ、でしょ、でしょ~
ガンダムなんかに現を抜かしてからに・・・全く・・・。
ダイスが読みたい!
もぅ~なんで防衛省になんかしたんですか!
元に戻してください、防衛庁に!(ダイスの為よ~)

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 24

美晴さんランナウェイ

著者 : 山本 幸久

出版社:集英社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2008年08月19日

「ランナウェイ」とはどういうこと? 嫌なことから逃げまくっている美晴さんだからか? と納得しかけたけれど、それで正解なのか? でも美晴さん自身は逃げているのではなく「追いかけている」って言っているし。
 自分の家に父親の妹(主人公の世宇子からしたら叔母)がいるというのはどういう感じ? 祖父母さえ同居ではなかった、まさに核家族育ちの私としては、毎日が盆・正月のような気がする。そこに従兄まで加わって――母・宇美子さんに同情します。姑・小姑と同居で、またその小姑が曲者で……。まあ最終的には美晴さんがお嫁に行ってくれてよかった。って完璧に母・宇美子目線。美晴さん「叔母さん」と呼ばれているけれど27歳じゃ私より年下だし、宇美子目線になるのも致し方なし? 
 こういう家族モノは嫌いではない。こんな変わった人、親戚に必ずひとりはいると思うし。それにしてもこんなふうに仲のいい家族・親戚・ご近所さんがいる地域ってまだ残っているのかしらね。。。自分の父親の幼少時、学生時代のことを父親本人ではなく、他の家族や友人、近所の人たちから聞けるのは楽しいだろうなあ。本人からだときっと嘘・誇張・大げさ・紛らわしい(by JARO)になるだろうし。


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 18

絲的メイソウ

著者 : 絲山 秋子

出版社:講談社

発売日:2006-07-22

評価 :

完了日 : 2008年08月14日

 やっぱり絲山さんのエッセイが好きだ。歯に衣着せぬ物言い。そして言いっぱなしじゃなくて、自分の発言には責任を持つ、男前なところ。
 そして群馬話。高崎出身だから群馬の話は涎が出てしまう。そうそう水道水が美味いんだ、高崎は。夏なんか水道の蛇口が汗をかくぐらい冷たくて、ぐびぐびいける。他県に嫁いで初めて知ったよ、水を買うという行為を。ええ、今は水を買っている。
 これからも高崎を愛してやってください。


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 29

武士道シックスティーン

著者 : 誉田 哲也

出版社:文藝春秋

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年08月13日

 セブンティーンのほうが読みたくなり、慌ててシックスティーンを先に図書館にて予約。

 香織と早苗。武蔵と小次郎なのか?(いや、よく知らんけど)勝敗にこだわる磯山香織とプロセスを楽しむ西荻早苗。まるきり正反対のふたりを、剣道を中心に描く青春、成長物語。
 16歳。女子。それぞれ悩みや苦しみを抱きつつも前向きに……ってベタだけど「剣道」という素材が珍しいからか、最後まで一気に読めた。剣道のルールはまったくわからないし、「鹿男あをによし」の剣道シーンもすっ飛ばしちゃった私だけど、やっぱり心・技・体、武道ってスポーツというより、修行・鍛錬・克己なのね。カッコいいっす。凛としていて。
「シックスティーン」は香織中心? ならば「セブンティーン」は早苗メインなのかしらと思っていたら、いやいやラストが「ええっ! そうなっちゃうの?」と驚き。でもどういう展開になるのかわからないぶん、「セブンティーン」にも期待。
 ふたりが両極端なキャラだから、読み手は自分に近いほうに感情移入しやすいと思う。私は俄然、磯山香織タイプ。
 部活だけではなく、仕事や趣味、生活のありとあらゆる場面で行き詰まったら、早苗のお父さんの姿、言葉を思い出そう。そうすればなんだって乗り越えていけるような気がする。


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 68

八日目の蝉

著者 : 角田 光代

出版社:中央公論新社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2008年08月05日

 12月29日に予約して、ようやく順番が回ってきた(涙)以下、ネタバレ











 まるでノンフィクションを読んでいるような気持ちになる。希和子の1章も恵理菜(薫)の2章も、始終悲しみが付きまとう。「誘拐」という手段ではなく、希和子が考え出した嘘、妄想どおりの方法で、子どもを手にしていたのなら――どんなにか幸せだっただろう。実母がだらしない女で、希和子とは正反対で、希和子のことを知らなければ、恵理菜も母親とはこういうものだと受け入れられただろうに……。誰が悪いのかといわれたら、父・丈博だろうな、もちろん希和子も悪いけれど。でも、どう考えても誰もが悪くて、因果があってこの結果を避けることは難しかったのだろう。

 最後に恵理菜が小豆島へ向かうフェリー乗り場で「手放したくなかったのだ、あの女とのあり得ない暮らしを」「憎みたくなんか、なかったんだ」と思ってくれたことで、読み手である私は救われた。年齢のせいなのかどうかわからなけれど、希和子に同情しながら読み進めていたので、恵理菜が「あの女」と希和子を憎むことに、我がことのように悲しみを覚えていたのだ。
 心境の変化と、風景からか恵理菜が薫へと戻るさま(言葉遣いや忘れていた子どものころの自分の姿を意識せずに見たこと)を見せられ、嗚呼、希和子に会わせてあげてほしいと思わずにはいられなかった。(希和子のしたことは犯罪とは百も承知だけど)。

「その子は朝ごはんを食べていないの」
 ――この一行に涙腺決壊。希和子はやはり母なのだった。描写の量が違うから比較してはいけないが、恵理菜の実母へは感情移入はできなかったのだ。
 大きな感情の動きや大きな感動とは違う、じわじわとくる、考えさせられる作品。読んでよかった。


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 9

カイシャデイズ

著者 : 山本 幸久

出版社:文藝春秋

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2008年08月04日

 ココスペース 従業員47名の会社。その従業員たちのお話。誰もが主人公でかつ脇役。強面・高柳、古臭いハンサム・篠崎、自腹切りまくり・隈元、このトリオがいい味をかもし出している。登場人物が皆活き活きしていて、どこかにこんな人いそうだなぁと思える。チーフ・高柳の下で働いたら面白そう。ココスペースの規模は決して大きくはないけれど、いい仕事をしてくれそうな組織だ。加齢臭漂って、くたびれたオヤジたちにも、会社や家族の中ではドラマがあるのよね。自分ではつまらない毎日、つまらない人生と思っていても、他人から見れば楽しそうだし、ドラマティックに映るのかもしれない。「俺なんか」「私なんか」とヘソを曲げずに生きていこうじゃないか! とちょっぴり励まされた作品。
 読んでいるとミスドが無性に食べたくなる。オールドファッションもいいけれど、私はフレンチクルーラーがいい。
 最終章の「社長教育ABC」で大団円というか、全員総出演。しかし社長の巨瀬さん、いい味出しすぎ。この「社長教育セミナー」って江沢が参加したものと同じなのかしら? 同じだろうなきっと。
帯に「こんな会社で働きたい!」と書いてあります。そのとおり!!

 続編、希望!


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 1

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

著者 : 黒井勇人

出版社:新潮社

発売日:2008-06-26

評価 :

完了日 : 2008年07月23日

「電車男」につづくか?
SE業界の方ならば、共感大なのかもしれない。コンピュータシステムについては明るくないので、出てくる言葉や専門用語がよくわからない。けれど、いやぁ大変な業界であることはよーーーく伝わってきた。
電車男のような盛り上がりはないけれど、一人の男が社会に(ちょっと特別だろうけれど)揉まれて大きくなっていく姿は頼もしい。


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 50

流星の絆

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:2008-03-05

評価 :

完了日 : 2008年07月22日

 東野圭吾氏の作品はこういってはなんだが、当たりはずれがあると思う。で、これは当たり。「白夜行」系の話といいましょうか。読者をぐっとひきつけて離さない。読み始めたらやめられない。でも終わってしまうのはちょっと淋しいみたいな……。
ネタバレしてます。









 犯人は誰か? 容疑をかけられている人物は真犯人じゃないだろうなぁと思いつつ読み進め――真相がわかると、まあそんなにびっくりはしないけれど、なんだかなぁと疲れてしまった。
 事後の展開も理想的だけど、現実だったら戸神行成の両親に反対されるんじゃないの? 柏原――自殺なんて逃げだ! とも思うけれど、まあ丸くおさめるにはこの展開がベストなんだろうなあ。

 で、ドラマ化だそうです。二宮和也に錦戸亮に戸田恵梨香。ん~どうでしょう。 脚本・宮藤官九郎に期待。


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 5

僕たちのミシシッピ・リバー―季節風*夏

著者 : 重松 清

出版社:文藝春秋

発売日:2008-06

評価 :

完了日 : 2008年07月20日

 春編を読んだので一応夏編も。
 途中まで読んだのだが、春編に出てきた人たちがまた出てくるわけでなく、新たなお話なんですね。

 親知らず
◎あじさい、揺れて
 その次の雨の日のために
 ささのは さらさら
◎風鈴
 僕たちのミシシッピ・リバー
◎魔法使いの絵の具
 終わりの後の始まりの前に
 金魚
◎べっぴんさん
 タカシ丸
 虹色メガネ

 の12編収録。◎がついているものがよかったかな。


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 12

虚夢

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2008-05-23

評価 :

完了日 : 2008年07月18日

08’5.26 図書館にて予約。
著者3作目。こんどは刑法39条関係?

序章からきつい内容。つい最近の秋葉原の通り魔事件を思い出す。自分の目の前で肉親を殺されたら、気が触れたっておかしくはないだろう。

 刑法39条については以前、日垣隆氏の『そして殺人者は野に放たれる』(本書の参考文献にもなっている)を読んだとき、改正の余地、大いにあり、と感じた。
 酒や麻薬で酩酊していたら責任能力なしとか、精神に異常を来していたら罪を問えないとか減刑とか、違和感を覚えたのだ。その違和感を薬丸氏は明文化してくれた。
 この本のキャッチフレーズにもなっている「人を殺そうとする時点で、その人間の精神は病んでいるのではないだろうか」という一節が非常に心に残った。

 薬丸氏の作品だから、きっとどんでん返しがあるだろうなと構えて読んでいたが、またやられたなあ。そうきますか。希望を持てる終わり方でよかった。いや、よくない? 実際の刑法改正に繋がるようになれば、さらによいのかな。。。


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 6

文学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編 (2008)

著者 : 大森 望,豊崎 由美

出版社:パルコ

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年07月05日

 これは一応読んでおかないと、という作品です。今回はお二方の予想が当たってしまうという椿事があり、芥川・直木賞発表後のコメントがあんまり面白くない。いつもいつもボヤいていたのが面白かったのに……。
 それにしても石田衣良。字面だけで見るとすごく悪印象なんですけれど、実際に見て、聞いているとそうじゃないのかしら? すごくゴーマンに取れてしまう。。。でも嫌いじゃないけれどね(小説は別にして)


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 76

悪人

著者 : 吉田 修一

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-04-06

評価 :

完了日 : 2008年07月02日

 芥川賞受賞作「パーク・ライフ」がそれほど私の心には響かなかったので、それ以来、吉田氏の作品は手にしていなかった。「悪人」すごくよかった! それでどうなるの、どうなってるわけ? と先が気になって仕方がない。格別、珍しい話ではないのだが、ある男の心理があまり描写されていないために、こちらの想像力がかきたてられる。その男は周囲の人物が評すような人物なのだろうか? それとも本当はこんな男ではないのか?
 以下、ネタバレ。







 タイトルの「悪人」とは? 何か佳乃もバカで祐一もバカでアホな奴ばかりだけれど、憎めないというか、佳乃が見栄を張ってしまう気持ちは理解できるし、祐一なんてなんでこんなことになってしまったのかと同情してしまう。「悪人」とは増尾のことなの? それとも誰の心にも「悪」の部分があるってこと? と思って読んでいたら、最後の最後にわかるんですね、タイトルの意味が。
 切なかった。祐一のことを憎めないので、終わり方が哀しい。殺人は事実だけれど、殺された佳乃にも落ち度はあったわけで。いろいろな角度から見れば誰もが「悪人」なわけで――。


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1.ぺこぽん (2008/07/04)
このタイトルは深いですよね。
そうか・・・そう落としたか・・・というラスト。
でも誰にも親があり家族があるんですね。つながってるんだ・・・と再認識させられたりして。
で、その他の作品はどんなもんでしょう。
お薦めありますか?
2.ヨッチン (2008/07/07)
吉田修一作品はこれと「パーク・ライフ」しか読んだことないんです。「パーク・ライフ」はしっくりこなかったので、お薦めできる作品は読んでおりません。ごめんなさい。
 

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 13

ロック母

著者 : 角田 光代

出版社:講談社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2008年06月23日

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 19

スタンド・バイ・ミー―東京バンドワゴン

著者 : 小路 幸也

出版社:集英社

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年06月19日

 待望の(?)3作目。これから読むぜぇ~!
 やっぱりシリーズものというのは続けるのが難しいものなのでしょう。もともと多い登場人物、それも主要でない方のお名前はつい忘れがち、今回「これって誰? まえにも出てきたっけ?」とまったく覚えていないことやうろ覚えの部分があって、あんまり楽しめなかった。けれどこういう話は嫌いではないので、まだ続くのならば、お付き合いするでしょう。

 堀田家の朝ごはん、いつも美味しそうでおなかがすきますね。特にみそ汁の具、私の中では、「みそ汁の具としてはどうでしょう」というものばかり。いつかチャレンジしてみようかな?


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 11

ブルーベリー

著者 : 重松清

出版社:光文社

発売日:2008-04-22

評価 :

完了日 : 2008年06月05日

 純然たる小説(作り話)ではなく、私小説なのかな? きっと重松さんと同年代の方ならば共感大なのだろうが、私はそれより下の世代だし、上京して一人暮らしという経験もないので……。
 

 東京に門前払いをくらった彼女のために
 恋するカレン・みちのく純情篇
 マイ・フェア・ボーイ
◎走れ! 東上線ターボ
 洗いざらしの幸運
 4時間17分目のセカンドサーブ
 君の名はルイージ
◎僕と少女とブルーベリー
 さらば愛しき牛丼
 黄昏のイエロー・サブマリン
 人生で大事なものは(けっこう)ホイチョイに教 わった
 ザイオンの鉄のライオン
 
 の12編収録。「BRIO」に連載されていたので、購買層に合わせた内容なのだろう。誰もが経験した、するであろう青春の1ページ。共感が大きくなくても、なんとなく学生時代を思い起こさせるお話ばかり。ちょっと胸が苦しくなる。◎のついているものがよかったかな……。


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