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ヨッチンさんの読書ノート

2006年読了本
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 12

わくらば日記

著者 : 朱川 湊人

出版社:角川書店

発売日:2005-12

評価 :

完了日 :

 朱川湊人氏の書く物語の舞台は、昭和の人情味溢れる市井の人びとの少し非日常的な空間が多い。これも昭和30年代の姉妹の周辺で起こる出来事を描いている。
 
 「どんなに上手に隠しても、本当の心は必ず伝わるものなのよ……それがいいことでも悪いことでも」という母さまの台詞にドキッとした。
 私は苦手なタイプの人との接し方が下手だ。露骨にイヤな顔、素っ気ない態度をとってしまう。人間関係を円滑に進めるためには、それでは駄目なのだ。もっともっと人に優しく、すべてが自分の肉親だと思うくらいの気持ちで接しなければいけない。そう思うものの、なかなかできないなぁ。心に余裕がないから? 自分の理解を超えたタイプの人をわかってあげようと思えない狭量さ、すごく直したいけれど……。


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 3

わたしの、好きな人

著者 : 八束 澄子

出版社:講談社

発売日:2006-04-15

評価 :

完了日 :

 本を開いたときの第一印象は「字がデカッ!」。しかし読み進めるうちに自然と笑顔になっていた。主人公は12歳の女の子。大人になりかけで、年上の男性に憧れ、家族のことがうざい年頃。「そうだったなぁ」と共感。
 ひと言で言うなら少女の成長物語なのだが、心をキュンとさせる良作。最後には涙がホロリ。


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 62

赤い指

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:2006-07-25

評価 :

完了日 :

 東野圭吾作品は『白夜行』『容疑者Xの献身』しか読んだことがないが、とても読みやすい。この『赤い指』もとても読みやすかった。
 前原家の奥さん、八重子に腹が立って腹が立って仕方がなく、なんだこいつ! と毒づき、情けない家族の姿に読み進めるのが途中で嫌になった。
 が、加賀恭一郎が出てきてからが俄然面白い。前原家の考えた筋書きをとことん崩していってくれるのが爽快。ただ、本当にこんなことってあるのかな? やり通すことができるのかな? と思ったこともある。
 事件と並行して、加賀恭一郎と父親との関係も描かれているのだけれど、その最後には思わずほろり(涙)「そうだったのかぁ」とこちらのほうにしてやられたって感じ。
 加賀恭一郎シリーズ、読んでみたくなった。


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 10

タペストリーホワイト

著者 : 大崎 善生

出版社:文藝春秋

発売日:2006-10

評価 :

完了日 :

 初・大崎義生作品。
 週刊文春の書評を見て読みたいと思った。
 時代背景は1970年代の学生運動最盛期後。学生運動とは何だったのか、それによってその後の学生たちがどんな思いをしたのか、主人公の目を通して描かれる。
 キャロル・キングの「タペストリー」に収録されている歌のタイトルがそのまま各章のタイトルにもなっているので、久しぶりにキャロル・キングを聴いてみたくなった。
 学生運動とは一体なんだったのだろう? 本当にそのために犠牲になった人たちが悲惨すぎるよなぁ。


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 88

名もなき毒

著者 : 宮部 みゆき

出版社:幻冬舎

発売日:2006-08

評価 :

完了日 :

『誰か』に続き、杉村大活躍。
 宮部みゆきは現代社会に巣食う暗部や問題を取り入れるのが本当に上手いなと思う。今回は世代間での意識差、シックハウスや土壌汚染の問題を取り上げている。青酸カリによる無差別殺人の犯人が誰なのかということよりも、杉村家での日常、今多コンツェルンの広報室での人間模様、今多嘉親の有難いお言葉が楽しみだったりする。
 今回登場した原田いずみのような人間に、幸い出会ったことはないが、本当にあんな人間がいたら、私は振り回されてしまうだろうなぁ~。杉村のように冷静に対処はできない。もっともっと修羅場になってしまうだろう。
 次作もあるだろうか? あるならば、ぜひ菜穂子と桃子を杉村家の父母、兄姉と対面させてほしいな。
 登場人物の中でいちばん好きなのは、会長!


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 100

死神の精度

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:文藝春秋

発売日:2005-06-28

評価 :

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 47

チルドレン

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:講談社

発売日:2004-05-21

評価 :

完了日 :

 バンク……銀行強盗に遭遇した鴨居と陣内。その行内で永瀬と出会う。
 チルドレン……家裁調査員になった陣内の後輩・武藤の奮闘。「侏儒の言葉」が笑える。
 レトリーバー……陣内、失恋して時が止まる。
 チルドレンⅡ……武藤、家事事件担当へ。オヤジがかっこわるいと言う少年とのエピソードを織り交ぜ、ライブハウスで解決。
 イン……永瀬と優子、陣内のバイト先へ。クマの着ぐるみで父親を殴る。

 「魔王」「砂漠」はなんか説教くさくて嫌だなぁと思ったけれど、これはよかった。伊坂幸太郎は短篇連作集がいいな。「死神の精度」もよかったし。
 時系列は行ったり来たりするけれど、それぞれの話が少しずつ絡んでいる。(鴨居くんはちょっとしか出てこないけれど)なんといっても陣内の破天荒キャラにやられた! 目の不自由な永瀬に、見知らぬおばさんが憐れみの気持ちで5000円をくれたとき「ズルイ!」って言っちゃうんだ。そうだよね、俺だってほしいと思うよね。でもそれを口にできるかっていったらできないのが普通。それを言える陣内がいいなぁって思った。


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 104

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:祥伝社

発売日:2006-02

評価 :

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 ようやく読み終えた。寝る前のお供として枕元に置いてあったのだが、いつもほかの本を読んでしまい、あいだが空いてしまったために、あまり覚えていないのもたしか……。
 でも伊坂幸太郎らしいなぁと思った。


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 12

一応の推定

著者 : 広川 純

出版社:文藝春秋

発売日:2006-06

評価 :

完了日 :

 松本清張賞受賞作品。駅のホームから転落し、電車に轢かれた男は自殺だったのか――。保険調査員・村越が調査を始める。調査を進めれば進めるほど、自殺と思われる状況がどんどん出てくるが、家族は「自殺ではない」と断言する。
 早く先を知りたいと思わされる構成。が、しかし文章が拙い。「~なので~だ、~なので~だ」とか「~だった。~だ」が多用され、ぶつ切りの印象が強く残る。またところどころで何を言っているのか、誰の話なのかわからなくなってしまう。応募原稿を手直ししたのか疑問。本作は著者の本業でもある保険調査員の仕事が主題だったのでこれだけ書けたのだろうが、次作は大丈夫? などと要らんことを考えてしまった。


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 2

T.R.Y. 北京詐劇(ペキン・コンフィデンシャル)

著者 : 井上 尚登

出版社:角川書店

発売日:2006-09

評価 :

完了日 :

 前作は映画化されたことがきっかけで読んでみた。それがとても面白かったので、すごく期待して読んでみたのだが……。今回は、舞台を大きくしすぎたかしら? あまりハラハラドキドキしなかった。相変わらず伊沢修はかっこいいけれど。


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 36

バスジャック

著者 : 三崎 亜記

出版社:集英社

発売日:2005-11-26

評価 :

完了日 :

『となり町戦争』よりは読みやすかった。(でも『となり町戦争』は映画化らしいけれど)


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 19

100回泣くこと

著者 : 中村 航

出版社:小学館

発売日:2005-10

評価 :

完了日 :

 話のあらすじなど何も情報がない状態で読んだので、後半の展開にはびっくり。「なんだ、これもこういう話か」と思った。先入観なしで読んだのでまあまあよかったかな。


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 40

さくら

著者 : 西 加奈子

出版社:小学館

発売日:2005-02

評価 :

完了日 :

 なんかいいよっていう話ばかり聞くから読んでみた。
 子どもの頃から現在に至るまでを細かく描写しているのだが、細かすぎて何を言っているのかわからない、比喩が独特すぎる。独特すぎて情景を想像できない……。
 小学館がベストセラーを狙って書かせたあざとさが鼻についた。そういう事情が脳裏から離れず、素直に物語の世界へ入れなかった。
 会話の部分の「」内、最後に「。」は必要なのかしら? そういう本はほかに見たことがないよな……。


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 6

受命―Calling

著者 : 帚木 蓬生

出版社:角川書店

発売日:2006-07

評価 :

完了日 :

 フィクションと謳ってはいるものの、明らかに北朝鮮の現政権を倒す話。たくさんの資料や脱北者の証言、また著者自身も北朝鮮へ行き、あの国の実情を垣間見てきたからこそ書けたのだろう。しかし参考文献を載せてほしかった。
 話の設定はとても興味深かったが、いろいろなことがスムースに行きすぎて物足りない。この話のように金正日体制を倒せる日は来るのだろうか? 外からでは変われないかもしれないが、内から変えてほしい。他国のことなどどうでもいいが、この国だけは許せない。食糧もエネルギーも情報も圧倒的に足りず、よく滅亡しないものだ逆に感心する。
 ミステリとしては中途半端かな? 何を訴えたかったのか? こうなったらいいなぁってことかしら? でもそれは甘い考えじゃない? きっと現体制は中国や米国の思惑とも相まって、まだ当分は続くんだろうし……。


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 52

ガール

著者 : 奥田 英朗

出版社:講談社

発売日:2006-01-21

評価 :

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 30代の働く女性を主人公にした短編集。さまざまな職業に就き、独身、既婚、バツイチなど、いずれかに自分も当てはまるような女性たちが登場し、共感できる。
 いずれも男勝りで、バリバリ働く。「若くない」ことにネガティブになりがちだけれど、歳を重ねることって悪くないなって思えた。そしていつまでも「ガール」でいたいとも思った。20代の頃とは生活も遊び方も変わったけれど、いまを楽しく生きなきゃ損だ。
 いかんせん会社勤めをしたことがないから、社内のパワーバランスとか昇進とかよくわからないけれど、頑張れ30代OL!


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 53

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

著者 : リリー・フランキー

出版社:扶桑社

発売日:2005-06-28

評価 :

完了日 :

 誰もが感じる母への想い。それがとてもうまく描けている。母と子、特に母と息子、ふたりきりの人生だからこそ、そこに流れる愛、想いはより強い。
 昭和40~50年代、日本はまだ貧しかった。その雰囲気がよく伝わってくる。自分の子ども時代を思い出す。これも歳を重ねた証拠なのだろうなぁ。
 自分のことは置いておいて、子どものため、が第一。そんな思いを私は味わう日が来るのだろうか。味わいたいのだろうか。いつまでも子どもの立場でいいのだろうか? 親の立場にならなくていいのだろうか? このまま歳を重ね、死ぬときに、いい人生だったと言える生きかたをしているだろうか? 自分のために生きるのはしんどいけれど、誰かのために生きることはそのしんどさをチャラにできるのだろうか?
 劇的ではなくていい、平凡な人生でいい。人並みじゃなくてもいい。それ以下でもいい。ただ、これをした、こんなに充実していたと胸を張れるような生きかたをしたいと思えた1冊。


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 24

いつかパラソルの下で

著者 : 森 絵都

出版社:角川書店

発売日:2005-04-26

評価 :

完了日 :

 どんな父親でも子どもにはうざがられる。それが口やかましく厳格な父親ならなおさらだ。だけど大人になって、親といい距離を保てるようになると、そんな親を許せるようになるんだな。でもこの物語では、厳格な父親が死んでしまったことによって、親子が歩み寄れる。もちろん、生きている間に歩み寄れたほうがいいに決まっているけれど、この場合、父親が亡くなったからこそ、子どもが歩み寄れたんだろうな、残念だけど。
 主人公の野々は、ふらふらしていて先のことなんて考えてなくて、だらしない女だけど、厳格な父から解放されて自由を満喫している。その反動たるや凄まじい。
 厳しすぎてもいけないな……。


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 16

むかしのはなし

著者 : 三浦 しをん

出版社:幻冬舎

発売日:2005-02-25

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 日本の昔話を現代に置き換えた短篇連作集。
 7本の短篇が4本目の『入江は緑』より設定に連続性が出てきて、最後の『懐かしき川べりの町の物語をせよ』が1本目の『ラブレス』にループして……と構成の妙に唸った。
 『終末のフール』を読んだすぐ後に読んだので、「また隕石の話?」と思ったけれど、この構成は面白かった。
 実際、隕石が落ちてきて地球が滅亡するとしたら、発表なんかしないでくれ。何も知らずにその日を迎えたい。


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 73

町長選挙

著者 : 奥田 英朗

出版社:文藝春秋

発売日:2006-04

評価 :

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 10

Op.ローズダスト(下)

著者 : 福井 晴敏

出版社:文藝春秋

発売日:2006-03-14

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