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ヨッチンさんの読書ノート

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 52

家日和

著者 : 奥田 英朗

出版社:集英社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年06月13日

07.4.10に予約。
 「伊良部シリーズ」「サウスバウンド」「最悪」「ガール」。私にとっては奥田英朗にハズレなし。「家日和」も大当たり。いや~おもしろかった。短編集だがすべてのテーマは家、家庭、家族。①から⑥へ読み進めていくと、笑いもクレッシェンドしていく。もちろん各編ごとに★5つ。
 
 ①サニーデイ――ネットオークションにハマる主婦
 ②ここが青山――主夫業に目覚めるパパ
 ③家においでよ――ザ・男の城づくり
 ④グレープフルーツモンスター――非日常がほしい!
 ⑤夫とカーテン――転職ばかりの夫だけど……
 ⑥妻と玄米御飯――人とは違う私にうっとり

 特に好きなのが⑥。これって奥田氏の実話? と思わずにはいられない。近頃流行りの「ロハス」を強烈に揶揄している。これぞ奥田英朗の真骨頂! ロハスだの環境保護だのエコだの、それはとても大切なことだけど、善意の押し売りはいかん! それらにハマッている人たちは、「人とは違う私ってステキ」と自分に酔っているんじゃ? と、穿った見方をしてしまう私はへそ曲がり?

 主人公の康夫(N木賞作家)はこう断じる。
「先進国のエコロジーは衣食足りた人々の免罪符である。環境をダシにして人の上位に立とうとする態度がどうにも臭う。だいいち、どこからも反対されない正義を振りかざすのは人品の卑しさなのではないか」と――。
 しかしロハスという名の宗教にハマッた妻には言えない。黙って「玄米を食し」「ヨガ教室に行く」。なにしろエコロジーの話は、嫌いでも正しいから。

 最後はちょっと情けないけれど、本当は康夫って懐の深い大人物なのかもと思わされた。康夫さんが、ステキなエコ住宅を建てられますように――。


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 78

フィッシュストーリー

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2007-01-30

評価 :

完了日 : 2007年03月21日

 『動物園のエンジン』『サクリファイス』『フィッシュストーリー』『ポテチ』の4編からなる短編集。
 今まで読んできた伊坂幸太郎作品の中で、いちばん好きかも。特に『フィッシュストーリー』と『ポテチ』は読み終わり、思わず「いい話……」と呟いてしまったほど。

『ポテチ』の今村は馬鹿なのか天才なのか……。(引力を発見したり、三角形の内角の和が180度になることを発見したりする)実際にそばにいたらウザい奴かもしれないけれど、憎めないんだな。
 大西は「本屋に行って広辞苑でも盗むわけじゃあるまいし……」←こんな感じのことを呟いて、ちょっと笑った。

『フィッシュストーリー』は構成の妙にうなった。いい話だ。でも、バンドの皆さんがその後どうなったのか、ちょっと気になる。


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 60

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:文藝春秋

発売日:2006-06

評価 :

完了日 : 2006年06月23日

 日航機墜落事故を題材にした話。
 私の出身地は高崎で、事故当時中学生だった。未曾有の大惨事に、それはもう大変なことになっていると中学生の私でも痛いほどわかった。
 
 この作品は事故を直接描いているのではなく、それを伝える新聞記者の葛藤を描いている。毎日、何気なく読んでいる新聞や見ているテレビの裏側で、作り手はこんな苦労をしているのか――。普段はメディアに対して、信頼していない部分もあるのだけれど、この作品では自分も記者の気持ちになって上層部に対して憤りを感じた。

 最近、また航空機のトラブルが多発しているが、航空会社はいったい何をしているのでしょう! 多感な年頃にこの事故が身近で起こったため、私は絶対に忘れられないというのに航空会社は忘れてしまったの? それとも目先の利益にのみ目が向いているの!?
 

 ちなみに、NHKでドラマ化されましたが、そちらも素晴らしいので、機会があれば観てください。


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 101

チーム・バチスタの栄光

著者 : 海堂 尊

出版社:宝島社

発売日:2006-01

評価 :

完了日 : 2006年03月18日

医学・病院ものは好きなジャンルなのでそれだけで高評価。登場人物は多いのだけれど、人物描写がよくできているので、混乱しない。主役のグチ外来の田口万年講師も魅力的な人物だが、それを食ってしまう厚労省の白鳥がスゴイ! まずお役人のイメージを覆すキャラ。窓際に置かれても全然平気どころか、自分の立場を楽しんでいる。
 犯人がわかり動機を知らされるのだが、私には解せない。犯人の感覚がわからない。でも実際、こういう動機で犯罪を犯す人もいるのだろうなあ。

 いよいよ11月に文庫化されます。もちろん購入予定です。しかし、映画化には納得がいかん! なぜ田口センセを女にする? わからん……。


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3.ぺこぽん (2007/10/16)
あはは・・・笑える・・・。でも竹内結子でもありかな。伊良部じゃないんだし・・・笑。そうか、阿部寛が白鳥ねえ・・・。これも笑える。多分観ないだろうけど、健闘をお祈りしたいと思います。
4.ヨッチン (2007/10/20)
 「多分観ないだろうけど」←思わず笑ってしまいましたよ。私もたぶん映画館に行ってまでは観ないだろうなぁ。テレビで放送してくれるでしょ、TBS製作だし。そのときまで待ちます。そして「やっぱ違うよ」と毒づくのだろうなあ。

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 3

三丁目の夕日 (小学館文庫)

著者 : 山本 甲士

出版社:小学館

発売日:2005-10-06

評価 :

完了日 : 2005年10月30日

 これ映画と全く関係ないですよ。
 でもね、昭和30年代の庶民の生活がよく描かれていてとてもよいです。
 映画も泣いたけど(つうか内容ではなくて音楽で泣いてしまうのだけれど)この本にも泣かされた。貧しくても家族があったかくて……。


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 10

いとしのヒナゴン

著者 : 重松 清

出版社:文藝春秋

発売日:2004-10-27

評価 :

完了日 : 2004年11月07日

「エイジ」「ビタミンF」など家族モノで涙したり憤っていたりした私。この作品が刊行されたとき「なんだか毛色が違うタイトルだな」と感じた。でもやっぱり重松さんの作品はよいなと思わされた。もうこれは笑いあり、笑いあり、涙ありで最高の1冊だ!

 いよいよ文庫化されますよ。まだ読んでいない方にもぜひ読んでいただきたい!!


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 28

葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)

著者 : 歌野 晶午

出版社:文藝春秋

発売日:2003-03

評価 :

完了日 : 2004年03月05日

 歌野作品はあまり読んでいないけれど、これはほんとうにびっくりした。これは反則じゃないのか? とも思ったけれども、(『女王様と私』でもそう思った)ミステリの醍醐味? 面白さを体験したいのなら、これはおススメだと思う。文庫化されたので、まだ読んでいない方はどうぞ。


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 8

奪取〈下〉 (講談社文庫)

著者 : 真保 裕一

出版社:講談社

発売日:1999-05

評価 :

完了日 : 1999年08月11日

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 13

奪取〈上〉 (講談社文庫)

著者 : 真保 裕一

出版社:講談社

発売日:1999-05

評価 :

完了日 : 1999年08月11日

 かなり昔に、たぶん1999年に読んだので、詳しい内容は忘れてしまったけれど、とにかく面白かったことは覚えている。なんといっても、その情熱が素晴らしい!(そうか?)いやぁ、借金を偽札で返そうという発想が素晴らしい(呆)。ハラハラドキドキものが好きな人にはお薦め。


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1.ぺこぽん (2008/04/12)
そうか、そんなにすごいんだ・・・。
ハラハラドキドキはあまり好きじゃないけど、やっぱ試しに読んでみよ~っと。
2.ヨッチン (2008/04/13)
ぜひぜひ読んでみてくださいな。最初のほうの偽札なんて、「私にも作れるんじゃないの?」と勘違いしちゃいますから。「よい子はぜったいにまねしないでください」です。
 

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 2

三たびの海峡 (新潮文庫)

著者 : 帚木 蓬生

出版社:新潮社

発売日:1995-07

評価 :

完了日 : 1997年05月20日

 この文庫、一時期すごく売れた。(映像化されていたらしい)
 病院や医者の話が好きな私は、帚木蓬生氏の作品をよく読んでいたが、これは「医学モノ」ではないので読んでいなかった。けれどこんなに売れるのならと思って手にとったのは97年頃か……。最近、またまた帚木氏の文庫が飛ぶように売れるようになったのでUP。
 太平洋戦争中のことは日本側、韓国側、それぞれの見方があって、また日本側にもいろいろな見方があって、そんなに昔のことではないのに何が本当のことなのかわかりゃしない。けれどもここに描かれていることは「あった」はずだ。きついけれど、読んで損はないと思う。
「三回、海峡を渡る話があるんだけど、なんていう本かわかる?」とお客さんに聞かれ、「これですかね?」とこの本を差し出し(その訊き方もどうかと思うけどさ)正解していたことが一番の思い出。


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1.ぺこぽん (2008/05/20)
私てき帚木 蓬生フェア実施中です。本屋さんには殆ど在庫がなく、あれこれ取り寄せてもらいました。今お薦めのを読んでます。「終戦のローレライ」のほうが読みやすかったなあ、などとぶつぶつ言いながら。
それにしてもすごい作家さんです。脱帽です。
ハマりながらも続けて読むのはちょっとしんどいかなと思い始めた今日この頃・・・。
2.ヨッチン (2008/05/22)
 お薦めのって『ヒトラーの防具』かしら? 確かに『ローレライ』とかぶる部分もあるので比べちゃうかも。福井氏の作風は「ドーン」「バーン」と絵が浮かぶから読みやすいですしね←褒め言葉(笑)
 帚木氏の作品を続けて読む……キツイかもしれない。あいだに馬鹿馬鹿しい作品を読んでリフレッシュするとか?
 

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 21

告白

著者 : 町田 康

出版社:中央公論新社

発売日:2005-03-25

評価 :

完了日 :

 苦手なタイプの作家だったのだが、本屋大賞に入っていたので読んでみた。今までなぜ避けてきたのか! と激しく後悔した。近年まれにみる佳作、大傑作。人が死ぬとか、色恋沙汰とかでなく、主人公に感情移入して最後は号泣してしまった。熊太郎のような人がそばにいたら迷惑千万このうえない。が、とっても魅力的な人物であることは間違いない。熊太郎ほどではないが、誰しも思弁的な部分はあり、自分の内側と口から出てくることが違うことは多々あるだろう。それは体裁や相手を思いやる気持ち、そして自己防衛のためだ。しかし何分、周りが旧態依然とした村であったため、熊太郎は変人扱いされてしまうのだ。田舎で近代化が始まったばかりの日本。明治初期から中期あたりという時代背景から考えると、熊太郎が浮いてしまうのはしかたないだろうな。


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 144

風が強く吹いている

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 :

 寛政大学に通う、竹青荘の面々が箱根駅伝を目指す物語。
 竹青荘=通称アオタケ=はとても古い木造二階屋。住人は4年のハイジ、司法試験合格済みのユキ、二浪二留年のニコチャン、クイズ番組が大好きなキング、国費で留学しているムサ、漫画が大好きな王子、双子のジョータ、ジョージ、山奥の村出身の神童。そこへ1年の蔵原走が加わり、10人が揃った。「あと1人、どうしてもあと1人必要」と思っていたハイジは10人揃ったところで宣言する。「俺たちみんなで、頂点を目指そう」「10人の力を合わせて、スポーツで頂点をとる」――。こうして陸上競技経験者わずか3人なのに、箱根駅伝を目指すことに。

 長編で登場人物も多く、しかも「走る」という地味な主題。にもかかわらず読ませる。人物設定がよい。陸上選手としてはエリート、しかし性格に難のある走。洞察力鋭く、個性豊かな集団をうまくまとめているハイジ。この2人を中心に話は進む。「走る」という行為は苦しいだけで、何が楽しいのか私にはわからないし、この物語を読んで「よし、走ってみよう」とも思えなかったが、読んでいるあいだじゅう、ずっと「頑張れ、頑張れ」と念じてしまった。三浦しをんの今までの作品の中で、一番好きだ。
 話の展開は目新しいものではなく、先が読めてしまうが、とても魅力的な登場人物たちのおかげで楽しく、時にはうるうるしながら読める。誰かに感情移入するのではなく、竹青荘の大家になった気分で、彼らを見守っているような気持ちで読み進めた。
 おすすめの一冊。図書館で借りて読んだのだが、文庫になったら絶対に買う!


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 24

いつかパラソルの下で

著者 : 森 絵都

出版社:角川書店

発売日:2005-04-26

評価 :

完了日 :

 どんな父親でも子どもにはうざがられる。それが口やかましく厳格な父親ならなおさらだ。だけど大人になって、親といい距離を保てるようになると、そんな親を許せるようになるんだな。でもこの物語では、厳格な父親が死んでしまったことによって、親子が歩み寄れる。もちろん、生きている間に歩み寄れたほうがいいに決まっているけれど、この場合、父親が亡くなったからこそ、子どもが歩み寄れたんだろうな、残念だけど。
 主人公の野々は、ふらふらしていて先のことなんて考えてなくて、だらしない女だけど、厳格な父から解放されて自由を満喫している。その反動たるや凄まじい。
 厳しすぎてもいけないな……。


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 26

天使のナイフ

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2005-08

評価 :

完了日 :

 新人らしからぬ、よくできているという前評判どおり、よくできていた。途中までは主人公と同じような推理をしていたけれど、結末はどんでん返しで「ほう」という感じ。
 また少年法についても考えさせられた。犯罪者が更生するってどういうことなのか、被害者や遺族が心休まるときや、加害者を赦すことができる日はくるのか……。想像してみても想像できない。当事者にならなければ、理解できないだろうな……。ただ、加害者が未成年の場合、その苦しみは、成人の加害者よりももっともっと増すだろうということだけはわかった。うわべだけで反省して、その後またチャラチャラとされたら、殺してもその悔しさはおさまらないだろう。


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 28

きみの友だち

著者 : 重松 清

出版社:新潮社

発売日:2005-10-20

評価 :

完了日 :

 泣けた泣けた。主人公の1人である恵美ちゃんが事故で足を怪我してしまったくだり、「あんたたちのせいだ!」と怒るところですでに号泣。ほんと、子どもって残酷。自分の身を守るためなら何だってするからなぁ。自分の子ども時代を考えると恥ずかしくなる。「みんな」の中にいたいから、「誰か」を犠牲にしてしまう、それも良心の呵責もなく。
 だけど、そんななか、恵美ちゃんは強かった。クラスで孤立してしまっても、くじけない。それどころか冷ややかに人間関係を観察している。唯一の友だち、由香ちゃんとの関係は傍から見ると「それってホントに友だち?」と思ってしまうほど淡々と描かれている。けれども友だちって本当はそういうものなのかもしれない。
 短篇連作集で、いろいろなタイプの「きみ」が主人公になるけれど、私は恵美ちゃんの学生時代のエピソードが好き。
 ブンちゃんの仲間の話に出てくる恵美ちゃんも好き。だけど本当にそんなにすべてお見通しなのかな? とも思ったけれど。

「由香ちゃんがほしい」「誰もいらない」
 ――花いちもんめのエピソード……泣けて涙が止まらなかった。


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 59

東京バンドワゴン

著者 : 小路 幸也

出版社:集英社

発売日:2006-04

評価 :

完了日 :

 堀田家の皆さんが個性的で、仲のよい大家族。(生活は苦しくないのだろうかとちょっと思ってしまったけれど)
 全体的にあたたかな空気が流れていて、家族っていいなぁ~と改めて思わされた。我南人は強烈なキャラだけど、根底には「LOVE」があるから孫に尊敬されるじいちゃんなのだろう。


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 66

ミーナの行進

著者 : 小川 洋子

出版社:中央公論新社

発売日:2006-04-22

評価 :

完了日 :

 学生時代、とても仲良くしていた友だちと気づけばウン十年と会っていない。卒業式の日、別れを悲しみ、涙し、「絶対にまた遊ぼうね」と言っていたが、どんどん疎遠になっていった。子どもの頃からずっと付き合える友人がいる人のほうが稀であろう。会わないから薄情というわけではない。ここに出てくる朋子の言うように……。
 この作品によって子どもの頃のことを振り返るのも悪くないなと思えた。小川洋子さんの描く世界は甘く、しかし甘いだけではない現実も表現されているから胸に染みるんだろうな。(挿絵もとってもよかった)


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 33

沖で待つ

著者 : 絲山 秋子

出版社:文藝春秋

発売日:2006-02-23

評価 :

完了日 :

 これまでの絲山作品も好きだけれど、これは特によかった! 「沖で待つ」よりも「勤労感謝の日」のほうが好きかな? 絲山ワールドの女たちは皆カッコイイ。女々しくないのだ。一本ピシッと筋が通っていて、何かしら責任を負っている。綺麗事じゃない人生に、綺麗事を言わずに立ち向かえる女たちばかりで、素敵なんだなぁ~。また彼女たちは完璧じゃないからこそ(がさつだったりする)魅力的なんだろうなとも思った。
 女だから描ける女。それがすごくいい。
 今回、この2篇を読んで、カッコイイ女になりたいと思った。やることはきちんとやり、その上でビシッと言うべきことは言う。虚勢じゃなくて、自分に自信を持っているからこその行動。それができれば文句なしにカッコイイだろうな。そのためには自分を磨くのだ。


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