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ヨッチンさんの読書ノート

2007年読了本
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 28

片眼の猿 One‐eyed monkeys

著者 : 道尾 秀介

出版社:新潮社

発売日:2007-02-24

評価 :

完了日 : 2007年04月01日

 ローズ・フラットの皆さんが個性的で、ミステリとしてはもちろんだが、キャラたちの活躍を読むのが楽しかった。
 文面から想像するそれぞれの姿かたちが、最後の最後に「えっ? そっちだったの?」と裏切られ、それが心地好い。三梨の特異な才能も、ネタ晴らしされると「なーんだ、そういうことだったわけ」と思わされるけれど、腹は立たない。きっと引っかけられるんだよ、と身構えて読み進めていったけれど、本当に引っかけられた!

 「人間というのはけっきょく、記憶なのではないだろうか」と始まる一文が、この作品の中でいちばん心に残ったかな。姿かたちに惑わされることなく、その人の内面を見つめることができるような人間になれたら……。(人は外面だという意見にも肯けるけれど)

 ローズ・フラットの皆さんは、本当に強い人たちばかりで、ちょっとうらやましい。


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 13

階段途中のビッグ・ノイズ

著者 : 越谷 オサム

出版社:幻冬舎

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2007年03月28日

越谷オサムのデビュー作品『ボーナス・トラック』を手にし、読んでみたらおもしろかったので、これも読んでみた。
 
 舞台は高校の軽音楽部。先輩の不祥事のせいで、活動はままならず、部員は二人。二人じゃバンドも組めないが、メンバーを勧誘し、少しずつ活動が活発になっていく。目指すは「田高マニア」と呼ばれる文化祭。
 
 う~ん、青春。まさしく汗、汗、汗と涙の青春★音楽★ストーリー。友情あり、仲違いあり、ヒロインあり、気に入らない先生あり……。よくある設定だけれど、適度に笑いあり、適度にシリアスで……。サクサク読めて、楽しめて、「高校時代に戻りてぇ~」とちょっと思った。♪ロックンロール!!


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 1

子どもの頃の「大疑問」―こちら、思い出探偵事務所

著者 :

出版社:大和書房

発売日:2000-06

評価 :

完了日 : 2007年03月22日

 昭和40年代~50年代生まれの方にとっては懐かしい気分になれる。(平成生まれの方には、話が古すぎて何のことやらわからないかもしれない)
 子どもの頃の疑問を同じ世代の方々が解いていくので、これが正解なのかどうかわからないけれども、そんなことはどうでもよくて、「あったあった」「なつかし~」と思うだけでもいいんじゃないかな?
 個人的には「三輪車を逆さまにして『焼き芋屋』」とか「うわさの姫子シリーズ」に食いついた。


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 79

フィッシュストーリー

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2007-01-30

評価 :

完了日 : 2007年03月21日

 『動物園のエンジン』『サクリファイス』『フィッシュストーリー』『ポテチ』の4編からなる短編集。
 今まで読んできた伊坂幸太郎作品の中で、いちばん好きかも。特に『フィッシュストーリー』と『ポテチ』は読み終わり、思わず「いい話……」と呟いてしまったほど。

『ポテチ』の今村は馬鹿なのか天才なのか……。(引力を発見したり、三角形の内角の和が180度になることを発見したりする)実際にそばにいたらウザい奴かもしれないけれど、憎めないんだな。
 大西は「本屋に行って広辞苑でも盗むわけじゃあるまいし……」←こんな感じのことを呟いて、ちょっと笑った。

『フィッシュストーリー』は構成の妙にうなった。いい話だ。でも、バンドの皆さんがその後どうなったのか、ちょっと気になる。


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 8

コルセット

著者 : 姫野 カオルコ

出版社:新潮社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 : 2007年03月18日

 姫野カオルコらしい世界観。
 藤沢さん、藤沢さん、藤沢さん……たくさんの藤沢さんが出てきて、最初は戸惑う。(それが作者の狙いなのかもしれないけれど)
 私のような階級の低い庶民には想像もつかないブルジョアな方々の生活は、怠惰で淫靡で……。でもこの本は決して官能的ではなく……ちょっと小難しかった。


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 35

使命と魂のリミット

著者 : 東野 圭吾

出版社:新潮社

発売日:2006-12-06

評価 :

完了日 : 2007年02月28日

 「使命」ってとてもいい言葉だなとあらためて思えた作品。あらかじめ事件とその犯人がわかっているけれども、それでもハラハラドキドキした。
 最後の最後になって、犯人がいい方向へ向かってくれたのがよかった。
 世の中の社長〈特に不祥事を起こしている大企業の社長のみなさん)に読んでほしいわ。


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 140

鴨川ホルモー

著者 : 万城目 学

出版社:産業編集センター

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2007年02月27日

 目に見えるものだけを信じるか、目に見えないもの(神様とか仏様、霊魂など)をも信じるか……によって、楽しみ方が変わる作品だと思う。見えないものは信じないというか、信じたくないわたしにとっては、設定がそもそも「!?」というものだが、青春モノだと思えば、それなりに楽しめた。
 しかし京都が舞台の作品を立て続けに(絲山秋子の『エスケイプ』森見登見彦の『夜は短し~』)読んでしまい、3作品がぐちゃぐちゃになりそうだ……。


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 19

エスケイプ/アブセント

著者 : 絲山 秋子

出版社:新潮社

発売日:2006-12

評価 :

完了日 : 2007年02月05日

 やっぱりいいな絲山秋子は。
 今回の主人公は男だけれども、またまた風変わりな人たちばかりが登場。短篇でも中身が濃い。京都に行きたくなってしまったじゃないか。


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 81

一瞬の風になれ 第二部

著者 : 佐藤 多佳子

出版社:講談社

発売日:2006-09-22

評価 :

完了日 : 2007年01月28日

 新人戦関東選抜で「トラブル」は起こる。主人公・新二自身が悪いわけではないのだけれど、それより性質が悪い。それまでの前向き、ポジティブな新二はどこに行ってしまったのだろうというぐらいネガティブ新二になってしまい、どうなっちゃうの? と心配(まるで母親の気持ちで)しながら読み進めた。明るい兆しを見せて三部に続くのだが、手元に三部がない! 早く続きが読みたいよぉ~!!

 第二部を読んで改めて思ったことは、「可能性」をいつまでも感じていたいということ。十代のように伸びしろはもうないけれども、まだまだ自分にだって「可能性」はあるって思いたいな……。いつまでも「可能性」じゃ困るけれど……。


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 128

一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--

著者 : 佐藤 多佳子

出版社:講談社

発売日:2006-08-26

評価 :

完了日 : 2007年01月25日

 なにがどうと説明はできないが、とても魅力的なお話だ。第一部は導入部分だろうから、すごくドラマティックな展開があるわけではない。部活動を通して感じる友情やほんのり淡い恋心、誰しもが経験したはずの気持ちがとても丁寧に優しく描かれている。最後のページを繰ったあと、早く第二部を読みたい! と思った。このあとどうなるのかとても楽しみ。


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 81

チョコレートコスモス

著者 : 恩田 陸

出版社:毎日新聞社

発売日:2006-03-15

評価 :

完了日 :

「ガラスの仮面」だ!
 演劇のことはわからなくてもかなり楽しめると思うけれど、作中に出てくる戯曲を知っていれば、もっと楽しめると思う。続きが知りたいから、続編を書いてほしい。


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