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コゼットさんの読書ノート

2008年に読んだ本
ジャンルを問わず挑戦したい。
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 30

告白

著者 : 湊 かなえ

出版社:双葉社

発売日:2008-08-05

評価 :

完了日 : 2008年10月07日

★5では足りないほどです。
本当の一気読みの面白さとはこの事を言うのでしょう。
一ページ読んだだけではまってしまう予感がありました。
状況説明はなく、関係者たちのあらゆる方面からの告白という形で語られる作品にに圧倒されっぱなしだった。

先生の告白には、自分が当事者だったなら、きっとそうしたくなるのではないかという代弁者のようでもあり、少年の告白には現代の若者たちのゆがんだプライドが表現されているようでもあり、うまいなーと感心してしまった。

帯の書店員のコメントに偽りはなかったということです。ご飯を食べるのも惜しんで読みふけってしまいました。
本当にこの作品を書いたのが新人だなんて驚きです。


この感想へのコメント

1.まま (2008/11/02)
コゼットさん、はじめまして。私はこの本には☆3つでした。
色々興味深い本をお読みですね。お気に入りに登録させていただきました。読みたくなるような本が多くて嬉しいです。これからも訪問させて下さい。
2.コゼット (2008/11/13)
こんばんは。お気に入り登録ありがとうございます。こういうコメントをいただくとすごく励みになります。
何冊が同時進行のため、読み終わる時は一気に3冊ってな事もあったりします。今後ともよろしくね。
 

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 1

戦場で出会った子犬の物語

著者 : ジェイ・コペルマン,メリンダ・ロス

出版社:日経BP社

発売日:2008-08-07

評価 :

完了日 : 2008年10月07日

動物ものというと、必ず涙が付きものだ。
ただ背景が戦場ということで、そちらのほうに神経がいってしまった部分もあるが、やはり最後の最後は安堵とともにホロリときてしまった。

バグダッドの戦場においての悲惨さが前面に出てくる中、一滴の清涼剤の如く出てくる子犬は、可愛さが増す。
実話なので、本当に死と隣り合わせの兵士たちの使命と苦労がひしひしと伝わってくる。
こういう場面は、映画でしか見たことがないので、ある意味映像化して読める。

初めのページに子犬をアメリカに脱出させるために携わった人たちの写真が載っているが、読み進めながら写真と照らし合わせながら読んだ。
たった一匹の子犬との出会いがもたらしたのは、戦場において自分自身を正常に保つ事に役立ったのは言うまでもない。


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 7

ばかもの

著者 : 絲山 秋子

出版社:新潮社

発売日:2008-09

評価 :

完了日 : 2008年10月03日

驚きの出だしである。
年上の女性との営みが細かく描写されている。
この文章が終盤になって効いてくるのだ。

徐々にアルコール依存症になってしまう大学生のヒデの目線で語られていく。
なぜアルコールにはまっていくのか、記憶をなくすとはどういうことか、自分勝手とは分かっていながらも、友達をなくし、家族に疎まれながらも虚しさを埋めるために走ってしまうアルコールの力、そして立ち直るきっかけは・・・。
登場人物が取り立てて魅力的ではないけれど、主人公をいい按配に引き立てているのも読みやすい一因ではないだろうか。

最後にはおさまる所におさまるんだろうな~と思うとホッとした。
地名や方言など郷土色豊かで、地元人間にはうれしい限りです。

読むのが遅い私ですが、一気に2時間で読み終わりました。


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 1

大和魂☆マニアーナ

著者 : 内山安雄

出版社:光文社

発売日:2008-07-18

評価 :

完了日 : 2008年09月30日

まずはじめに感じたことは、この表紙では人が手に取らないのではなかろうかと・・。
内容は抜群に面白いのに損をしているような気がする。

15歳で角界入りしたフィリッピンと日本のハーフの少年の苦労や、フィリッピンに住む家族との絆が、読んでいるものをハラハラさせる。

兄弟弟子との上下関係などは、一時期ニュースになった死亡した少年が脳裏をかすめ、死んでもおかしくないような暴力に泣きたくなってくる。

稽古だという名目でのいじめや、ひそかに行われる八百長試合など、明かされない角界の様子が、多少はわかったような気がする
相撲はあまり見ないが、この本を読んだことで興味がわき、早い時間に行われる新人や幕下の人たちの試合を見たくなった。
そういう意味では、自転車ロードレースのことを書いたスポーツ小説「サクリファイス」と並ぶ作品に思えた。



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 1

縞模様のパジャマの少年

著者 : ジョン ボイン

出版社:岩波書店

発売日:2008-09

評価 :

完了日 : 2008年09月22日

ドイツのアウシュビッツ収容所の話。
何不自由なく暮らす軍人を父に持つ少年の目線で物語は始まる。
ベルリンから引っ越し、収容所の側で暮すことになった。
冒険心旺盛な少年と、収容所内に住む少年の友情物語と言えば聞こえはいいが、そこにはフェンスという隔たりのある空間。
フェンス越しではあるが、毎日を充実したものに変えていったものの、実情を知らない純な心をもった少年が行き着いた先は・・。

終盤を読むまでは、ただの小説なんだからという雰囲気で読み進めていたが、最後の2章がこの本にインパクトを与え、忘れられないものにしている。


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 8

犯意―その罪の読み取り方

著者 : 乃南 アサ,園田 寿

出版社:新潮社

発売日:2008-08

評価 :

完了日 : 2008年09月21日

犯罪というものは、ちょっとした事がきっかけでエスカレートしていくものだ。
ハローワークを出たところで知り合った男性たちと同じ境遇という事から親しくなり、勢いにのって殺人放火の共犯になってしまう女性を描いた「夢の結末」他、身近に起こりえる出来事「ストーカー行為」や「幼児虐待」「DV」など、12のフィクションに対して、現役弁護士が当事者、関係者等に対してどんな罰則がかかってくるのか、法の流れ、介入、判例など解説している。
短編小説として面白いばかりでなく、ここに登場するストーリーは、裁判員制度導入にあたって知っていて損はない事例ばかりで、事前情報としては格好の書籍と言えそうだ。


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 15

ザ・ロード

著者 : コーマック・マッカーシー

出版社:早川書房

発売日:2008-06-17

評価 :

完了日 : 2008年09月05日

読み始めてまず疑問だったのが、どうしてこうなったのか状況も理由もわからず、中盤以降まで読み進めるのが非常につらかっった。

目的もないまま南へと、ただただ歩き続ける。
父親と息子の会話だけがひと息つけるシーンだった。
SFってこんなもん?
やっぱり苦手、再認識しました。


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 8

体育座りで、空を見上げて

著者 : 椰月 美智子

出版社:幻冬舎

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年09月05日

中学生3年間の少女を描いた小説。
ごくごく普通の生活が書かれていて、特に盛り上がりもなく淡々としていて、先へ先へという気持ちが全然起きなかった。

ただ、暴言を吐いたりぶったりして親にあたり散らしてしまうシーンなどは、自分ではわかっていながら、どう抑えていいか分からない思春期の気持ちをうまく表現している。

振り返っても思い出せないが、自分も昔はこんな気持ちを持っていたのかなー。


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 32

荒野

著者 : 桜庭 一樹

出版社:文藝春秋

発売日:2008-05-28

評価 :

完了日 : 2008年08月26日

中学生の荒野が徐々に大人になっていく過程を、美しい季節の移り変わりを背景に描いている。
背景になっている鎌倉には何度か足を運んだことがあるので、想像するのは難しくなかった。

作家の父の行動や家庭内の出来事など面白く読めた。
何よりも文章がステキだ。
その文章が荒野をより素敵な少女に見せている。
この小説を読んでいると、登場人物すべてが、まるで少女マンガに出てくる王子様や王女様のような美しい人たちばかりに思えてくるのはなぜだろう。

500ページもある長編なのに、もっと読み続けたいと思えるほど荒野のファンになっている自分がいた。


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1.フィリップ・まろ (2008/09/09)
まずは表紙の美しさに魅惑されてしまいました。
2.コゼット (2008/09/12)
こんばんは。
コメントありがとうございます。
表紙の爽やかさに負けないくらい
内容も爽やかでしたよ。
 

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 8

誘拐児

著者 : 翔田 寛

出版社:講談社

発売日:2008-08-07

評価 :

完了日 : 2008年08月15日

久々にお勧めしたい本に出会いました。
読み始めたら止まりません。
まるで一つ一つの散らばっていた小さな点が、大きな円の中心に向かって泳いでるようです。
そして、確信に近づいていくワクワク感を堪能できるんです。

事件に関係する登場人物たちの背景から迫っていく流れは、読む人をかなりの勢いで惹きつけ、やがて一本の線でつながっていくストーリーはまさにミステリーの醍醐味でしょう。

戦後の悲惨さの一部を垣間見ることもできる江戸川乱歩賞受賞作。


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 16

Story Seller (ストーリーセラー) 2008年 05月号 [雑誌]

著者 :

出版社:新潮社

発売日:2008-04-10

評価 :

完了日 : 2008年08月09日

単行本を読みながらこの本の短編をかじりつつ、なおかつ、文庫も読みながらなのでかなり時間かかった。
この本の謳い文句である「長編のような読み応えある短編」という言葉に偽りはなかったような気がする。
特に、有川浩の作品は単行本として発売したらきっと売れる思う。
雑誌の別冊としてではなく、ムックとして出せばいつまでも店頭に置いてもらえるのにな~。


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 26

おそろし 三島屋変調百物語事始

著者 : 宮部 みゆき

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-07-30

評価 :

完了日 : 2008年08月08日

自分自身、少なからず霊感があるのでこういう類の本は買わずにいた。
宮部みゆき著というので気になって読んだ。
あの厚さにもかかわらず、ページをめくる手が止まらなかったのが本当のところだ。

変わり百物語の面白さは、設定から登場人物、話の内容まで惹きつけられ、涙する場面もあった。
そして普通に見たらなんてことない挿絵が、物語の内容を知ってしまうと、妙に恐ろしい絵として眼に飛び込んでくるのだ。

今の世の中、科学では割り切れない事実が実際にあることを考えて読むと、急に怖くなってしまう。
いっとき、暑さを忘れて涼を得た感じでした。



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 1

証言 (双葉文庫 ま 3-7 松本清張映画化作品集 1) (双葉文庫)

著者 : 松本 清張

出版社:双葉社

発売日:2008-05-15

評価 :

完了日 : 2008年08月05日

しょうがない事ですが、設定が古いせいか いまひとつなじめないというか、頭に描くことが無理だったような感じです。

小説の中の殺人事件、追い詰められていく犯人の心理描写は基本的に同じで、今も昔も流れは変わらないなーと思った。
松本清張の良さがまだ理解できないのかも。


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 6

ラジ&ピース

著者 : 絲山 秋子

出版社:講談社

発売日:2008-07-31

評価 :

完了日 : 2008年08月05日

地元在住の作家さんということで、早速読んでみました。
ラジオのパーソナリティーである女性の生活を群馬弁をふんだんに使って描いている。
こんな言葉使うかなーと思われる部分もありますが、背景の前橋や高崎の気質なんかは的を得ていて
妙に感心してしまいました。

東京ではない田舎の地域に密着した言葉の送り手と受け手のつながりがなんとも暖かくてとても良いです。


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 2

蜘蛛の糸

著者 : 黒川博行

出版社:光文社

発売日:2008-06-20

評価 :

完了日 : 2008年07月30日

抱腹絶倒という帯の言葉に惹かれて買った。
読んでいるうちに、以前に読んだ「ララピポ」を思い出した。
おじさんと若い女性のかみ合わない会話、悪戦苦闘する男性がなんともおかしいというか、単純というか、、振り回されるおじさんの下心が笑える。

それに比べ女性はなんとしたたかなんだろう。
これは小説の中の出来事だけではないだけに
なんだか哀れになってくる。


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 1

泳げ、唐獅子牡丹 (祥伝社文庫)

著者 : 菊池 幸見

出版社:祥伝社

発売日:2008-06-12

評価 :

完了日 : 2008年07月29日

複数同時進行で読んでいたので、読み終わるまで時間がかかってしまい集中できなかった。

記録を持っている元選手は現在ヤクザ、スイミングスクールの威信をかけての対決に闘志を燃やし、
オリンピックに出てもおかしくないタイムを出す。
ヤクザだけにキップがよく気持ちがいい。

しかし、最後は幽体離脱といったおかしな方向に話がいってしまいちょっと驚いたがそれはそれで面白かった。




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 4

七月のクリスマスカード

著者 : 伊岡 瞬

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-07-01

評価 :

完了日 : 2008年07月19日

アルコール依存症の母親を許すことのできない少女が主人公。
幼い娘を誘拐され、いまだ行方不明のまま迷宮入りになったものの独自で調べを続けるケンジさん、このケンジさんは犯人とその真相をつかんだものの、許してしまう。どうして許すことができたのか。
そこから少女が自分自身を取り戻すため、また家族を受け入れるための調査が始まる。

真相を知りたくてどんどん読み進めてしまう。
途中で先が見えてしまったように感じたが、どっこい意外な方向に話がすすんで、ウ~ムとうなづいてしまった。


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 1

青春 ひまわりのかっちゃん

著者 : 西川 つかさ

出版社:講談社

発売日:2008-07-05

評価 :

完了日 : 2008年07月11日

数時間であっという間に読み終えた。
途中で止めることができないほどのめりこんでしまった。
以前に読んで感動した実話「ひまわりのかっちゃん」の続編。

この本は、「ひまわりのかっちゃん」を読まないと
良さがわからないと思う。
家族の絆や兄弟間の確執、親の威厳、かっちゃんを取り巻く同級生や先生たち、この話が実話であることがすごい。

受験戦争、引っ越し、いじめ、自分では子供じゃないといきがっていても、本当は目先のことしか考えていなかったことに後半で気づくのだが、そんな弟を思う兄の気持ちを知った時には、涙を抑えることができないほど感動。
兄弟って素晴らしいな~と思う。

多くの人に読んでもらいたい作品です。





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1.リサ (2008/09/07)
私は、「ひまわりのかっちゃん」を少し読みましたが全部読まないで中断してしまったせいかあまり覚えていません。
なので、今度は心を入れなおして「ひまわりのかっちゃん」また読んでみます。そして、「青春 ひまわりのかっちゃん」頑張って今度こそ読んでみます!
2.コゼット (2008/09/09)
こんばんは。
コメントありがとうございます。
この本は、世間一般的なベストに入ることもなく、
置き去りにされている感があります。
この本の本質を知ってもらったなら、
きっとヒットすると思うんですけどね。
出会いによって、一人の少年をここまで成長させた先生の
力ってすごいと思う。
終盤は涙を覚悟してお読みくださいね。
 

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 4

群青に沈め―僕たちの特攻

著者 : 熊谷 達也

出版社:角川書店

発売日:2008-02

評価 :

完了日 : 2008年07月11日

戦争に翻弄される若者、17歳の青春を描いている。
日本はどこに向かっているんだろうと不安になりつつも、国のために死のうと覚悟を決めている青年たちの気持ちが痛い。
しかし戦争中ではあっても、時には17歳という年齢のあっけらかんとした態度に救われる部分もある。
この当時の17歳はこんなにも大人だったんだよね。「きけわだつみのこえ」にもあるように、今とは比較にならないようなしっかりとした考えをもって生きていたんだなーと思う。

戦争とは関係ない形で命を落としたくだりには涙が止まりませんでした。

熊谷達也という作家、「モビィドール」を読んでから気になっている作家さんで、全く異なった傾向の作品を出している事に驚いている。


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 8

21 twenty one

著者 : 小路 幸也

出版社:幻冬舎

発売日:2008-06

評価 :

完了日 : 2008年06月30日

「21」という数字でつながれた中学の同級生21人、
大人になってからも絆は深く、忘れたことがない。
そんな中の一人が自殺した。
それぞれが自分のせいで死んだと傷つき、
今まで抱いていた思いや当時の気持ちを振り返りながら、お互いに話し合う場面は、コミュニケーション不足といわれる現代にはうってつけのような気がする。

最後に自殺の原因がはっきりするのだが、
孤独がもたらすものは、人には計り知れないのだろう。
弱いからと、ひと言では済まされない何かが潜んでいると思う。


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