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コゼットさんの読書ノート

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 1

大金星

著者 : 水野 敬也

出版社:小学館

発売日:2008-12-09

評価 :

完了日 : 2008年12月31日

「夢をかなえるゾウ」の著者による自己啓発本第二弾。
前回は自分自身を高めるためのものだったが、今回は恋をかなえるためのアドバイス編。
オタク系で容姿はいまひとつな青年が、突然現れた西郷ドン風な男性のアドバイスに従って行動を起こすもの。
憧れの女性がそれほど魅力的に映らないのは、言葉によるものか。
西郷ドン風な春夫の過去もわからないまま、最後には”つづく”とあるのできっと続編が出るのでしょう。それほど待ち遠しい感はありませんでした。


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 1

夕映え天使

著者 : 浅田 次郎

出版社:新潮社

発売日:2008-12

評価 :

完了日 : 2008年12月31日

浅田次郎の本にしては、ちょっと物足りなさを感じた。
自分のことをよくわかっていると思いつつも、実はよくわかっていなそうな男性が主人公の短編集。

結末を読み手に振ってしまう表題作、
よく意味が分からなかった「特別な日」、
一番気に入ったのは「丘の上の白い家」で、悲しい結末をむかえるのだが、そこには友情の証と世の中の厳しさが見え隠れし、人生の儚さも浮き彫りにしている。
「樹海の人」では自衛隊の事が詳しく書かれ、さすがだね!
樹海の中で見た人物は、浅田次郎らしい展開となった。



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 2

チェーン・ポイズン

著者 : 本多 孝好

出版社:講談社

発売日:2008-10-30

評価 :

完了日 : 2008年12月28日

自殺願望の女性の姿Aを追う。
見知らぬ女性Bから、一年後に公園で会い、簡単に死ねる薬をもらう約束をする。

自殺したいと思った時からちょうど一年後に自殺をした人が3人、同じ時期に何故という疑問を持ち始めた記者の追跡が始まる。

Aの女性のその一年間を描いていたため、記者が追っているのはAだと思って読み進めていたら、実はBの女性を探っていた、といった腑に落ちない展開だ。

終盤部分まで集中できなかった事もあったが、
最後は、あれれっ!ってな感じでイマイチでした。
ただ、Aの女性がボランティアでかかわっていた施設をめぐっての結末の爽快感はありました。


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 1

バナナは皮を食う―暮しの手帖 昭和の「食」ベストエッセイ集

著者 : 檀 ふみ

出版社:暮しの手帖社

発売日:2008-12

評価 :

完了日 : 2008年12月19日

この本は、ダイエット本ではありません。
副題にあるように、暮しの手帖に掲載された食に関するエッセイを、おむすびやお茶漬けといった風に分けて載っています。

表題になっているのは、植物学で有名な牧野博士の作品でして、今みんなが食している部分は皮で、捨てている部分が外果皮、食べている部分が内果皮なのだそうです。
ミカンに至っては、実と思って食べているのは、毛が成長増大した部分でと、本当のことを知ってしまうと、実に面白い発見をしたような気がしてくる。

登場するのは文壇を賑した人たちで、彼らの生活を覗ける魅力と、そして戦争前後の昭和の巷の生活を知る事もできる一冊になっている。


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 1

永遠の七日間

著者 : マルク・レヴィ

出版社:PHP研究所

発売日:2008-11-05

評価 :

完了日 : 2008年12月10日

この小説は宗教色が濃くて理解できない部分があった。

善から遣わされたゾフィアと、悪から遣わされたルーカスが、7日間の限定で地球にとどまるのだが、
いまひとつ目的もよくわからないまま読み進めた。

登場人物はかなり魅力的ではあるし、背景も想像するのは容易ではなかったものの、なんとなく雰囲気を飲みこむことはできた。
たぶん、映画になったなら面白いものができるだろうとも思えた。

フランスでは第一人者との触れ込みがあるが、日本人に受けるかと思うと、ちと難しいような気がするフランス小説でした。





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 6

悼む人

著者 : 天童 荒太

出版社:文藝春秋

発売日:2008-11-27

評価 :

完了日 : 2008年12月09日

かなりの長編、しかも重いです、内容が。

誰にも理解されない行動。
でも自分に納得がいくまで続けるであろう悼みの旅は、命を持っている者が死に直面した時でないとわかってもらえないのでしょう。

亡くなった人を思い、その記憶を掘り起こすといいことばかりで、そう考えると、やっぱり、誰に愛されていたとか、感謝されていたとかが主になるんですよね。

人の命を扱ったということでは「永遠の仔」と同じですが、これは私にはイマイチで、テーマが重すぎました。




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 5

ちょいな人々

著者 : 荻原 浩

出版社:文藝春秋

発売日:2008-10

評価 :

完了日 : 2008年11月28日

荻原浩の書く小説は好きだな~。
どこにでもいそうな住民が登場人物として設定されていて、時に光っていたり、時には埋もれていても鈍い光を発して飛び出すチャンスをうかがっていたりするんですよね。

この短編の中の好きな章は、「いじめ電話相談室」と「犬猫語完全翻訳機」。
「いじめ・・・」は本当にこんな事が許されれば
いいのに、なんて期待を込めて読み終わった。
「犬猫語・・・」は我が家にも猫が3匹いるのでよーくわかるのです。

非常に面白かった。


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 1

その夏、乳房を切る―めぐり逢った死生観

著者 : 篠原 敦子

出版社:創栄出版

発売日:2008-10

評価 :

完了日 : 2008年11月28日

非常に重い。

この本は知人から頂いた。
乳がんを患った著者の本だが、本人にとっては深刻な事態であろうことが、包み隠さず語られている。

読んでいると、著者の性格がもろ見えてくる。
だからここまで頑張れるんだろうとも思うが、
自分自身の事のみならず、アルツハイマーの母親の介護の事、仕事に対する姿勢など、自分で何でもこなしてしまう行動にハラハラもしてくる。
もう少し、いろんな事に甘えてもいいんじゃないかと思えてくる。

この中に柳沢桂子の「生きて死ぬ智慧」が引用されているが、この本を読んでみたくなった。



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 6

とんび

著者 : 重松 清

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-10-31

評価 :

完了日 : 2008年11月23日

本を読んでこんなに泣いたことは初めてです。
重松本はそんなにたくさん読んでいるわけではないけれど、これが一番良かった。

照れ屋で不器用なヤスさんが、結婚し子供が生まれ、奥さんが亡くなり、息子と二人で頑張って生きていく人生が書かれている。
何がいいって、この本には心に刻んでおきたいと思える言葉が満載なこと、登場人物それぞれが個性豊かであったかで、自分もそんな人たちに囲まれて生きていけたらいいな~と思えるほど素敵なのです

昭和37年頃って、こういう風景があちこちで見られたのかもしれませんが、人情っていいですね。

ほんとにページをめくるたびに涙が滲み、文字がかすんでしょうがなかった。



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 6

元職員

著者 : 吉田 修一

出版社:講談社

発売日:2008-11-05

評価 :

完了日 : 2008年11月21日

行間も広く非常に読みやすい小説。

内容だが、はじめは単に自分自身を高く評価しているサラリーマンがバンコクに旅行に行っての出来事を書いたものだけで終わるのかと思ったが、まだばれずにいる公金横領の金での豪遊で、現在と過去が交差して語られる。

結局、この横領がばれたのかばれないで済むのかは読み手に振られるのだが。

後に何も残らない印象のある小説ではなかった。


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 14

シズコさん

著者 : 佐野 洋子

出版社:新潮社

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年11月18日

ずっとずっと気になっていた。
新聞の書評にも登場し、評価が高いのも知っていた。
時間かかったものの、ようやく読み終えた。

母親に愛されていなかったと思いつめて成長した著者の自伝だが、読み終わってから「100万回生きたネコ」が生まれた背景には、こんな過去があったんだなーと思い、頷けるような気がした。

家族のあり方はそれぞれで、こんなに気持ちが離れていてもやっぱり絆は強く、いざとなったら助け合うんですよね。
著者はお金を出すことで、妹さんは一緒にいることで母親の面倒を見る、自分の立場や環境を加味しながら判断していくのは、ある意味理想的な事なのかもしれないとも思った。
著者は常に後ろめたさを感じていたようだが。

呆けてしまったものの、母親と心が通じ合った部分では号泣してしまいました。
泣きたいときに読むのにいいのかも。



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 3

ポーの話 (新潮文庫)

著者 : いしい しんじ

出版社:新潮社

発売日:2008-09-30

評価 :

完了日 : 2008年11月18日

読み始めたころは、どんどん進んでいったものの、
中盤からは惰性で読んだような感じだ。
まず、背景が容易に浮かべることができない、そして人物もどんな風体なのか簡単に思い浮かべることができなかった。

うなぎ女とは何ぞや、泥川に住んでいるとはどういうことなのか、SFチックなことなので苦手でした。

「たいせつなもの」とは一体何なのか、終盤のポーがとった行動の意味とは、自分の生きがいとは。
登場人物のキャラは非常に面白かっったが。

まだまだ読みが浅いのかもしれません。
もしかしたら、パートママさんのように二回読めば素敵な違った部分が見えてくるかも。


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1.パートママ (2008/11/18)
感想読んでいただいたようで嬉しいです。うなぎ女がすんなり受け止められた私はうなぎ女に母性を感じ、メリーゴーランドに心を盗まれています。でも、友達にはきっと「変な本」といわれることがわかっているので薦めてはいません。
 

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 1

おとうさんといっしょ (新潮文庫)

著者 : 川端 裕人

出版社:新潮社

発売日:2008-09-30

評価 :

完了日 : 2008年11月09日

この小説には、母親に負けじとがんばる父親が何人か登場する。
子育ての面白さと子供の可愛さがあいまって、主夫になろうとする男性や、母親が作品の中に全く登場しない話もあるが、読んでいて楽しくなってくる。

現代の若者たちに、これほど子育てに関心を持ち、奥さんに理解を示し、子どもとの時間を大切にする人たちが何%いるんだろう。
子育ては仕事よりもずっとずっと難しく、結果がすぐ出るものではないだけに真剣にならざるを得ないと思う。

世の男性みんなに読んでもらえたら、きっと子育て参加型男性がものすごく増えるのでは?


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 5

パコと魔法の絵本 (幻冬舎文庫)

著者 : 関口 尚

出版社:幻冬舎

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2008年11月09日

映画になりましたが見ていません。
大貫という偏屈なおじさんを変えてしまうパコのお話。
パコは記憶が一日しか持たないので、病院で毎日顔を合わせても初めて出会うのです。
登場人物も一癖も二癖ももあるような人物ばかり、でも、パコに対してはみんな暖かくて大貫だけが威張り散らし自分のことしか考えていないのです。
あどけない純な心をもったパコに、徐々に惹きつけられ、改心していく大貫が最後に願ったことが読み手を号泣させます。
泣きたいときに読む本としてランキング上位に入れても良いのではないかと思う。


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 34

人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))

著者 : 太宰 治

出版社:新潮社

発売日:1952-10

評価 :

完了日 : 2008年11月09日

夏の文庫フェアでは、各社が表紙をリニューアルしていた。その中でも字の大きさや行間等を見比べ、
一番読みやすそうだったので新潮を選んで読んだ。
中身は同じだが。

旅行に持っていくのに手頃だったこともあって今更だが読んでみた。
何故もっと早くに手をつけなかったんだろう。

太宰治の自伝的小説というくくりでの興味もあり、
あっという間に読み終えた。
常に何かに脅えて、人に気を使い生きていた人だったんですね。
そして、自分の気持ちを人に見透かされた時は、脅えが沸点に達し、いたたまれなくなってしまう悲しい人、そして女性にもてた事も考えると、母性本能をくすぐる人だったんでしょうね。

かなり前に、「女生徒」「富岳百景」は読みましたが、同じ人物が書いたとは思えないほどのめりこんだ。


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 6

霧笛荘夜話 (角川文庫)

著者 : 浅田 次郎

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-04-04

評価 :

完了日 : 2008年11月08日

お金には変えられない何かがある。
それはいったい何なんだろう。

ここに登場するアパートに住む人達の人生背景は容易に浮かんだものの、風景がなかなか想像できずに困った。
しかし、「瑠璃色の部屋」の話にはぐっときてしまった。
周りに人がいるのに涙が・・・。
この点でも困ってしまった。


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 4

一回こっくり

著者 : 立川 談四楼

出版社:新潮社

発売日:2008-09

評価 :

完了日 : 2008年10月30日

落語家の自伝的小説。
読みはじめて真っ先に感じたこと、それは文章がうまい!という事でした。
翻訳ものに多くありがちな飾りつけは全くありません。
落語のように淡々と状況説明をしていきながら、人情あり、涙ありの素直な文章です。

落語界の縦社会からはみ出した一門の弟子たち、
同じ立場ではあっても、師匠が違えばライバル視、
その中で、同級生や友人たちの言葉にホッとさせられ、亡くなった弟や母親の話にもホロリときます。

この小説は、ある意味、上り詰めるスポーツ小説のようにも感じられ、ヨッ!さすが落語家、話がうまいね~、と声をかけたくなってくる。


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 1

カニバリストの告白

著者 : デヴィッド・マドセン

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-06-28

評価 :

完了日 : 2008年10月21日

各新聞で書評を賑わしていた作品。
発売された当時から気になっていたものの、単価が高いので躊躇していた。

以前に読んだ佐川和政の「業火」(ノンフィクション)はちょっと食してみよう的カニバリスト、「禁断のパンダ」(フィクション)は、究極の食を求めて調理したのでカニバリストとは言い難いが、この2作品が頭に浮かんだ。
この2作品においては、ウェッ!となってしまいそうだが、本作品は小説として面白く読めた。
この小説の主人公は、生まれついてのカニバリストで、面白いのは、調理する人間の性格が味に現れ、食す側に一時的ではあるが、何らかの影響を及ぼすという部分だ。

いろんな下半身事情も多く書かれ、S、M、ホモ等、なんでもあり状態である。
終盤の何ページかに究極の結末が待っているのだが、これはさすがに見抜けなかった。


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 13

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

著者 : 梁 石日

出版社:幻冬舎

発売日:2004-04

評価 :

完了日 : 2008年10月20日

以前から気になっていて、最近映画が上映中止になったので読んでみた。
中盤まで読んだのですが、生活のため親が子供を売ってしまう人身売買から、何も知らないで強要されるままやらざるを得ない売春までの内容が、読むに堪えられなくなりました。
現実を知ることは大切だとも思うけれども、
実際に起きている事だと思うと余計に悲しくて辛くて、買う側がいなければこんな事は起きないのに。つくづく日本に生まれてきて幸せだな~と思います。


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 3

テルちゃん

著者 : 玄侑 宗久

出版社:新潮社

発売日:2008-08

評価 :

完了日 : 2008年10月20日

フィリピンから年の離れた男性の元にお嫁にきたテルちゃん、テルちゃんを中心にまわる生活や風景を、義理の妹にあたる女性の視点から描いている。
こんな風景って、きっとそこかしこにあるんではなかろうかというような普通の生活なのだが、ほのぼのと温かさを感じ、一生懸命に生きていく姿は感動的。
ただ、ここがよかっった、とか、山場はない。


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