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コゼットさんの読書ノート

2007年の読了本
この年は自分にとって当たり年だったようで面白い本に数多く巡り合えたように思います。
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 3

トンネル 上

著者 : ロデリック・ゴードン,ブライアン・ウィリアムズ

出版社:ゴマブックス

発売日:2007-12-04

評価 :

完了日 : 2007年12月28日

時間なくてちょっとずつ読んでいたせいか★4。
でも一気にいっていたなら★5でしょう。
謎の部分がなかなか明らかにならないのでドキドキしている。
また、主人公の少年の冒険心が、あまりに潔いのでハラハラもしている。
地底に街があって囚われてしまった二人の子供たちがどうなるのが、下巻が楽しみ。


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 2

あんちゃん、おやすみ (新潮文庫 さ 28-4)

著者 : 佐伯 一麦

出版社:新潮社

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年12月10日

読みたいものが見つからず、何となく買った本だったが、良い本に出会った。
一人の少年の幼いころから思春期にかけて描かれた連作小品集。
主人公の少年を第三者的目線で書いている。
カビに興味を示して研究すればいずれは科学者?野球に没頭すれば将来は野球選手?と少年の行く末を思案している自分がいた。
著者が育った頃の思いを書いたのかなーと思われるが、いまの時代には失われたものがたくさん詰まっている。


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 2

リバウンド

著者 : エリック・ウォルターズ

出版社:福音館書店

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年12月07日

友情物語、バスケ小説、と、こんな言葉でひとくくりにはできない何かがこの作品にはある。

車いすで生活をしなくてはならなくなった理由やここまで頑張り屋になった少年の胸の内も、それほど明らかに書かれているわけではない。
車いすで生活する事で人の見る目がこうも変わるんだと実感できる書き方は、自分自身への反省材料ともなってしまいそうだ。

最後にこの言葉の意味がはっきりとわかってくるのだが、それは何もこの小説の中で取りげげられているバスケの事だけではない。
人生において、あらゆる場面で通用する言葉でもあると思う。

ひとつだけ言いたいことがある。、挿絵がいらなかったかなー。


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 69

ホルモー六景

著者 : 万城目 学

出版社:角川書店

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年12月03日

もう最高です。
期待していたどうりの面白さに圧倒された。
奇想天外な発想は健在で、第一景などは周りに人がいなかったら声を出して笑っていたでしょう。

第六景の「長持ちの恋」には泣かされそうになるし、笑いから涙までいろんな趣向を凝らしたエンタティメントを思わせる展開に、またまた目が離せない作家さんになりました。


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 39

ダイイング・アイ

著者 : 東野 圭吾

出版社:光文社

発売日:2007-11-20

評価 :

完了日 : 2007年11月26日

あっという間に読み終わってしまった。
ミステリーとサスペンスを兼ね備えた小説で、
読む手が止まらないほどだった。
交通事故、殺人、オカルト、エロティシズム、なんでもありという感じだが、それが一つにつながった時には「ハー」とため息が出た。
プロローグを読んだ人は、きっとエピローグを読まずにはいられないでしょう。


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 2

汐留川 (文春文庫 す 11-3)

著者 : 杉山 隆男

出版社:文藝春秋

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年11月19日

主人公はいずれも50代を超えた男性たち。
大きな山場はない、淡々としている、静かな物語だが、時々なぜ?という場面に出くわすと推理してしまう。
でも、その推理は安全圏にいながら自分を遠い思いに馳せてくれる懐かしさを感じる。


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 25

袋小路の男

著者 : 絲山 秋子

出版社:講談社

発売日:2004-10-28

評価 :

完了日 : 2007年11月19日

こんな関係ってあり?まぁ、小説ですから。
この二人の距離感、長く続く秘訣かも知れませんね。お互いに必要なのはわかっているのになかなか縮まらない関係、そこがいいのかも。
後書きに松浦寿輝が書いてますが「行間を読む」
まさにそう感じるのは私だけではなかったようで、
行間に隠れている二人の気持ちがなんとも心地よかった。
これは「オーリオ・アーリオ」にも感じられた。



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 2

世界のとんでも法律集 (中公新書ラクレ 259)

著者 : 盛田 則夫

出版社:中央公論新社

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年11月19日

当たり前といえば当たり前、こんなの常識でしょう、ってなことがちゃんと書かれているということに驚く条例や法律がどこの国にもあるものだ。「車の中で寝てはいけない」といったアメリカならではの条例など、日本と比較しても面白く読める。


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 73

私の男

著者 : 桜庭 一樹

出版社:文藝春秋

発売日:2007-10-30

評価 :

完了日 : 2007年11月19日

この著者の本は初めて読んだ。読んでいくうちに登場人物の知りたいことがたくさん出てきた。章ごとに過去にさかのぼっていく書き方は謎を解明していく上で、また読者を惹きつける意味ではうまいなー、と感心する。北の大地の風景が行ったこともないのに頭の中に浮かんでくるのに我ながら驚いた。それだけ文章がうまいということでしょう。


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 8

水曜日のうそ

著者 : C. グルニエ

出版社:講談社

発売日:2006-09-26

評価 :

完了日 : 2007年11月02日

父親と息子って、なんとなく距離があるような気がする。特に年を経てくるとよけいに。
お互いが大事に思っているし、気も使っているのだが、それを悟られるのが気恥ずかしいのか照れてしまうのか、母親と娘の関係とはは全く違った雰囲気を持っているように思う。
この物語に登場する人物はみんなが優しくて心が温かくなってくる。

かなり昔に読んだ今江祥智の「優しさごっこ」を思い出した。
これは父親と幼い娘の話だったけれど。


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 11

床下仙人 (祥伝社文庫)

著者 : 原 宏一

出版社:祥伝社

発売日:2001-01

評価 :

完了日 : 2007年10月29日

短編集。
新刊に混ざって平積みになっていたので購入。
表題作「床下仙人」はあっと驚くような内容。
種を明かせばなーんだとなるのですが、発想が面白い。
何となく昔読んだような気がした。
ただ、ずいぶん昔なので忘れてしまったようで、二度目も面白く読めた。


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 3

海峡を渡るバイオリン (河出文庫 ち 4-1)

著者 : 陳 昌鉉

出版社:河出書房新社

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年10月29日

一から始まったバイオリン製作者のノンフィクション。
著者の生い立ちから始まり、子供のころに魅了されたバイオリン制作に携わることになるまでのいきさつ、一流と言われるまでの努力と向上心が読むものを惹きつける。
バイオリニストにはなれない事が制作の道に進ませるのですが、子供の頃に出会った教師が彼の道を左右するのです。
ひと言、努力の人。


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 4

魂萌え!〈下〉 (新潮文庫)

著者 : 桐野 夏生

出版社:新潮社

発売日:2006-11

評価 :

完了日 : 2007年10月29日

下巻もやはり評価は★3です。
一人の人間に対しての描写が細かく書かれ、
家族に対しての気持ちや、友人たちとの付き合いなど、洋服の好みから趣味嗜好までうまく書かれてはいますが、この作家さんには、なんというかもっと
激しいものを望んでいたような気がします。


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 5

魂萌え!〈上〉 (新潮文庫)

著者 : 桐野 夏生

出版社:新潮社

発売日:2006-11

評価 :

完了日 : 2007年10月29日

この本は、評価が高いので読んでみました。
一人の専業主婦の心の葛藤が綴られていますが、
私はそれほどのものでもないように思ったのです。でもその割には、あっという間に上巻を読み終えてしまった。


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 9

累犯障害者

著者 : 山本 譲司

出版社:新潮社

発売日:2006-09-14

評価 :

完了日 : 2007年10月15日

衝撃が走った。
聞こえない人達の間には、別の文化が存在していた。
そして、聞こえる人が行う手話と聞こえない人達どうしが使う手話には隔たりがあって、それは、英語と日本語の違いのような感じだという。
よって、自分たちの言いたいことはなかなか伝わらず、いいように解釈されてしまうそうだ。
障害者たちを教育する立場に立った人の発言にも唖然とさせられる。
障害者たちの実態である。

ある事件が発覚する、するとマスコミがこぞって
報道するが、そこに障害者が関係しているとなるとさっーと引いてしまうそうだ。
そこからして差別ではないだろうかとも思う。
障害者の再犯率も高く、著者が服役していた時に出会った人はほとんどがそうだったとか。

この本を出した事によって、後援会の依頼が舞い込み、後には司法を変え法律が改正されたことを考えると、この本を出した事には大きな意味があると思う。


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1.パートママ (2007/10/15)
私もこんな現実があるのかと驚きました。障害者の方が罪を犯す以前の教育や福祉がどうしても不十分なのではと考えてしまいました。法改正が会ったこと知りませんでした。政治家でいるときよりも政治に係わったのですね。
2.コゼット (2007/10/15)
こんばんは。
ろうあ者を教育している側の人間が、口唇術を最優先するがあまり手話は二の次となっている現実なんて一般の人は知らないですよね。
彼らにとっては口唇術をマスターしても自分の声は自分で聞けない、悲しいですね。
 

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 38

ホームレス中学生

著者 : 麒麟・田村裕

出版社:ワニブックス

発売日:2007-08-31

評価 :

完了日 : 2007年10月08日

ミーハー感覚で買いました。
いきなり解散という話もすごいけど、知恵を使い公園での生活も徐々になれて・・・。
慣れって本当に恐ろしいというか、すごいと思う。
女性の立場から読んでいるせいか、お姉さんの生活に興味津々の部分もありました。
周りの親切ないい人たちに恵まれて読み手ながらもホッとし、これだけの極貧生活を経験した人は、
いろんな事に感謝の念を忘れず、どんな事があってもへこたれない精神を持っているでしょうね。


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 2

こんな話を聞いた (新潮文庫 あ 7-30)

著者 : 阿刀田 高

出版社:新潮社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年09月28日

阿刀田高の本は初めて読んだ。
短編の名手らしい。

日常的に起こりえる出来事にスパイスをふりかけたようだ、とでも言おうか。
編によっては最後の一行にドキリ!とさせられるもの、または、背中を冷たい汗が一滴、ってな感じのものもある。
これが短編の醍醐味なのだとしたら、きっと名手に違いない。


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 89

サクリファイス

著者 : 近藤 史恵

出版社:新潮社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年09月24日

ラジオで紹介されていた。今年の「このミス」上位に入るだろうとも言っていた。
この言葉に偽りはなさそうだ。
もしかしたら、本屋大賞だって狙えるかも。

今年の本屋大賞一位の「一瞬の風になれ」と同じように、自分も選手と一緒に自転車に乗ってレースに参加している気分を味わえる。
しかもリアルタイムで。

自転車競技はヨーロッパと違い、日本ではテレビに登場することがほとんどない。
一人ひとりの役割分担、ライバル達との駆け引きや
暗黙の了解など、はじめて知ることがほとんどだったにもかかわらず、競技をこの目で見たくなった。

この作品がヒットし、テレビに自転車競技が登場することを願いたい。


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 27

青い鳥

著者 : 重松 清

出版社:新潮社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2007年09月17日

泣けてしまった、全編において。
ひとりぼっちって本当に悲しい。
嘘をつくのはひとりぽっちだから。
大事なことしか言わないからきっと生徒の心に沁みてくるんだろうと思う。

君はもう一人じゃないんだということを感じてもらえた時の
先生の気持ちと、生徒の心の中を、読み手にこんなにも安堵かつ希望を持って読ませる作家さん、重松清ってすごいと思う。


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 7

カタコンベ (講談社文庫)

著者 : 神山 裕右

出版社:講談社

発売日:2007-08-11

評価 :

完了日 : 2007年09月06日

すごく面白かった。
ノンストップミステリーとはこのことか!
洞窟の中の様子が、それほど細かに説明されているわけではないが、いとも簡単に頭の中に描くことができる文章力に圧倒されっぱなしだった。
ただ単に冒険ものかと思いきや、殺人犯も登場してハラハラドキドキの展開にページをめくる手が止まらず、一気読みした。
記念すべき50回目の江戸川乱歩賞受賞作。
ミステリーの醍醐味を味わえる一冊です。


この感想へのコメント

1.はな (2007/12/04)
コゼットさん、はじめまして!面白そうですね。一気読みって本当に面白い本しかできないですもんね。ぜひとも読んでみます。
2.コゼット (2007/12/05)
こんばんは。
この作品は、読んでいるうちにいつのまにか、登場人物と一緒に暗闇で目を凝らして見ている自分を発見することでしょう。ホントにハラハラするんですよ。
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