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コゼットさんの読書ノート

2007年の読了本
この年は自分にとって当たり年だったようで面白い本に数多く巡り合えたように思います。
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 13

卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)

著者 : 宇江佐 真理

出版社:講談社

発売日:2007-07-14

評価 :

完了日 : 2007年09月03日

岡っ引きに嫁いだ女性のぶ、紆余曲折あったものの
最終的にはうまく元の鞘に納まるのですが、その過程を読みすすめていると、のぶに対して徐々にじれったさをも感じてきます。
それほど自分が登場人物の中に入り込んでしまったということでしょう。
黒豆の上に乗っている紅い渦巻き状のものは「ちょろぎ」というそうで、初めて知りました。
また「たまごのふわふわ」作ってみたい。
後書きの解説を塩田丸男が書いていますが、これも一読の価値あり。



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 14

川の光

著者 : 松浦 寿輝

出版社:中央公論新社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2007年09月02日

よかったー、この本に巡り合えて。
小さなクマネズミ一家の冒険ファンタジーなのですが、
登場人物?スズメやモグラ、猫に犬、みんなあったかいのです。
子供のタータとチッチの冒険にハラハラドキドキ、そして
助けられ、優しくされたら次は自分が他の人(動物)にと、優しさの堂々めぐりに、人間の残酷さが恨めしくなってきます。
お父さんの優しさと力強さ、親子の絆、信頼関係にほっとします。
所々に、この文章は覚えておきたいと思えるようないい言葉も出てきます。
当り前のことが文章になるとかなりのインパクトを与えます。例えば、「書く」って何?と聞かれたお父さんは「言葉を記すことだよ」「じゃ、読むは?」記したものをまた言葉に戻すことだよ」と。
そしてそして、私たちに環境に対する姿勢や命の尊さを教えてくれるすてきな一冊、超おススメです。


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 32

卵の緒 (新潮文庫)

著者 : 瀬尾 まいこ

出版社:新潮社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年08月24日

よかったー。
一編読み終えた時の感動を、二編目には期待できないだろうと、たかをくくっていた。
なんのなんの、二編目も同じく感動したではないか!
話の内容もやさしく、言葉そのものも温かくやさしく、
読んでいてホッとする。
やさしさにもいろんな形があると改めて思う。
子供は大人が思っているほど子供じゃない、という言葉を
何かで耳にした事があるけど、これは当たってる。
★5以上つけたいし、この本に出会えたことに感謝したい。


この感想へのコメント

1.はまゆう (2007/08/24)
はじめまして。
私もこの本大好きでした。
瀬尾まいこさんの本はどれも温かく優しいですよね。
長々とした文章ではないけど心に響くものがあって。
2.コゼット (2007/08/27)
こんにちは。
コメントありがとうございます。
瀬尾まいこさんの本は以前に「幸福の食卓」を読みましたが、どちらも出だしにインパクトがありますよね。
読み終わった後は、文庫は人にあげてしまうことが多いのですが、これだけは手元にずっと置いて何度か読み返したいと思いました。

 

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 14

残虐記 (新潮文庫)

著者 : 桐野 夏生

出版社:新潮社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2007年08月20日

衝撃的内容だった。
巻末にもあるように、新潟で誘拐され9年間を閉じ込められたまま発見されないでいた少女の事件が頭に浮かんだ。
本人にとっての戦いは、救出された後のほうがはるかに大変で、興味本位で見ている周りの人間たちの視線と想像が、
心理的加害者となっているような気がした。
実際の加害者であるケンジのその後の様子があまり語られていなかった事が残念。


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 5

北京大学てなもんや留学記

著者 : 谷崎 光

出版社:文藝春秋

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年08月17日

2001年から北京に在住している著者の生の声が聞ける一冊。 中国の建前と本音をうまく、したたかに使い分ける若者たちの現状が垣間見れる。
大学の教授たちが国の管轄にあることから、自分の本音を言えない、反日感情は国があおり、メディアを利用して国民を
扇動した、残酷な一面を持ちながらも人はとてつもなくいい人たちが多い、
と、旅行気分で行った人とは違い、小説というより、現実味あふれるルポルタージュといった感じだろうか。
北京に、中国に行く人たちに事前に読んでもらうと、
現地入りした時の対応に役立ちそうだ。


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 13

水の迷宮 (光文社文庫)

著者 : 石持 浅海

出版社:光文社

発売日:2007-05-10

評価 :

完了日 : 2007年08月17日

随分と時間かかった。
はじめの一ページでハマったが、その後中だるみ状態で
切れ切れに読んでいった。
先が読めないストーリーに普通は興味を覚えるのだが、
ダラダラとした進み方にイラついてしまった。
人気のスポットである水族館の裏事情を知る意味では
よかったと思うが、はっきりしない中盤に勢いが失せてしまった。
時間をかけずに一気に読めばよかったのかも。


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 17

逃亡くそたわけ

著者 : 絲山秋子

出版社:中央公論新社

発売日:2005-02-26

評価 :

完了日 : 2007年08月12日

待ち望んだ文庫、
薄い本なのですぐに読み終えてしまった。
絲山本は、いつものことながら何と書いてよいのか・・・。
病院から、薬から、自分から、世間から、家族から、
あらゆる所からの逃亡を、ある時は楽しみながら、
ある時は悩みながら、徐々に自分を追いつめてゆく女の子の心理がきめ細かく描写されている。
はっきりとしたオチというか、結末は書かれていないので、
これは読み手に判断してもらうということなのか。


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 3

悪夢のドライブ

著者 : 木下 半太

出版社:幻冬舎

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2007年07月27日

コメディ的要素たっぷりで面白かったが、いつまでも記憶に残る?といったらすぐに忘れてしまうでしょう。
ドタバタ劇の中にも裏の裏ありは買うけれど、
脚本家が書いているだけに、シナリオ的だった。
映像にするときっと受けるのではないかと思う。



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 2

ジャック・デロシュの日記―隠されたホロコースト (海外文学コレクション)

著者 : ジャン モラ

出版社:岩崎書店

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年07月16日

ホロコーストという人類において最も醜悪な場面を見たような思いがする。
事実に基づいて書かれているだけに恐ろしい。
日記を書いた人物はすでにこの世にいないだろうと思われていたのに、終盤になってどんでん返しになろうとは・・。
★-1というのは、主人公の拒食症とホロコーストをこじつけたように感じてしまった部分。


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 10

夜中に犬に起こった奇妙な事件

著者 : マーク ハッドン

出版社:早川書房

発売日:2007-02

評価 :

完了日 : 2007年07月06日

ミステリーかと思っていた。
ある意味そうかもしれないが・・・・。
時々、意識しているわけではないけれど、
同じ傾向の本を買っていることがある。
この本は「ぼくには数字が風景に見える」と同じ病気を持った少年の話で、しばらくさぼって中断していたものの、中盤からは一気に読み終えた。
アスペルガー症候群の人の心を読み取るのは大変で
でも、本人はいたって普通。
そのギャップが生まれることで問題が発生するのだ。
アメリカでベストセラーになった小説。





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 3

親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

著者 : 池波 正太郎,松本 清張,山本 周五郎,宮部 みゆき,平岩 弓枝,縄田 一男

出版社:新潮社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年07月05日

苦手な時代小説でしたが、すんなりと入れました。
短編だったせいかもしれません。
親の愛情、子供を思う気持ちがフウワリとあたたかで
これは時代がいくら変わろうとも不変です。
一冊で5度おいしい短編集。


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 3

子宮会議

著者 : 洞口 依子

出版社:小学館

発売日:2007-06-01

評価 :

完了日 : 2007年07月02日

女優が書いた「タレント本」、とひと言で片づけてしまうには惜しい。
名前を聞いただけではよくわからない人も多いと思う。
実際、私もそうだった。
ただ単に生い立ちと病気の進行を書いただけではない。
夫婦の本当のあり方、友達の大切さと気配り、親との確執、女としての自分自身との戦いなどが読み手を飽きさせない流れになっている。
文章のうまさについては、ラジオで評価されていたとおりの
うまさだ。
あっという間、2~3時間で読み終えてしまった。


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 19

文学賞メッタ斬り!〈2007年版〉受賞作はありません編

著者 : 大森 望,豊崎 由美

出版社:PARCO出版

発売日:2007-05-10

評価 :

完了日 : 2007年06月29日

ここまで書けるとはすごい!
渡辺淳一なんてぼろくそですよね。
勉強になりました。


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 13

ぼくには数字が風景に見える

著者 : D. タメット

出版社:講談社

発売日:2007-06-13

評価 :

完了日 : 2007年06月19日

「レインマン」で知られることとなったサヴァン症候群と、てんかんの病気を持った著者の生い立ちが書かれている。
家族の愛情、とりわけ彼を見守る両親の愛情が並大抵ではないことに驚かされる。
πの小数点以下22000桁を暗記しギネスに登録され十ヶ国語を自由に話すことができる。
自閉症に見られる協調性のなさも自ら克服し、パニックに陥りそうになった時の対処も考えながら生活している。
相手の目を見て話をする、相手がいるときは自分の世界に入り込まない、と自分で自分を戒めている努力家だ。
彼の向上心と相手を思いやる優しい心に魅了され、読み手も家族のような気持で小さな声で「がんばれ!」と応援したくなってくる。




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2.コゼット (2007/06/25)
こんにちは。
参考になったようでうれしいです。
本当に素晴らしい本ですよ。
3.anokeno (2007/10/07)
読みました
明るい本で希望が持てる
いい本だと思います

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 43

カシオペアの丘で(下)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2007-05-31

評価 :

完了日 : 2007年06月04日

幼馴染の一人がガンになったことがきっかけで、
故郷に想いをはせた人たちや、そこにかかわってきた人たちの自分を見つめなおす小説といったらいいだろうか。

ガンになってしまったシュンの衰弱していく様子が、読み手の頭に映像としてぼーっと浮かんでくる文章はさすがです。

「ごめん」「ごめんなさい」の言葉が頻繁に出てくるけど、
読んでいるうちに、この「ごめん」は何に対しての「ごめん」なのか、と思う部分もあった。

昔のことをずーと引きずって生きてきた人生に、区切りをつけられたことが唯一の救いかなー。


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 48

カシオペアの丘で(上)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2007-05-31

評価 :

完了日 : 2007年06月04日

重い~。
事件の被害者の家族の思いと、がんを宣告され余命いくばくもない男性の思いが、読み手の肩にものしかかってくる。
登場人物の中でいろんなことをポジティブに考える人が少なすぎる。
この人はこういう性格で、という書き方がされてなくて、
読んでいくうちに徐々にそれぞれの人たちの考えや性格が
まるで自分の友人のように付き合っていくうちにわかってくるような文章や話の進め方はさすがと思うが・・。


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 3

人生気のせい人のせい―ツチヤ教授、代々木駅前の精神科医と語る

著者 : 土屋 賢二,三浦 勇夫

出版社:PHP研究所

発売日:2007-05

評価 :

完了日 : 2007年05月30日

対談しているこの二人、似てるんですよね。
どこがって?
変なところが・・・。
普通の神経はきっと持ち合わせてないのでしょうね。
お互いが似ていることを認めながらも、あからさまに拒否しあっている変な哲学者と精神科医。
この本を読んでいると、自分が天然でもちょっと変わっていると認識している人でもすごく普通にみえてくるでしょう。
笑える一冊です。


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 1

二十四時間 (新潮文庫)

著者 : 乃南 アサ

出版社:新潮社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年05月28日

乃南アサの私小説。
それぞれの時間をテーマに書き上げ、著者の若き日の
思いや懐かしい出来事が綴られている。
感受性が強く好奇心旺盛、背景に至るまでよく観察している
子供だったんだなーと思う。
今あるのはこういった素地があってこそ、というのが
読み手にはよーく理解できる。


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 53

家日和

著者 : 奥田 英朗

出版社:集英社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年05月21日

やっぱり奥田英朗、私は好きだなー。
どこにでもある普通の家庭の風景が、彼の小説になると
光り輝いてくるような気がする。
何気ない生活の中での些細な幸せが、読み手の気持ちを和ませてくれる。
女性の心理をここまでうまく書ける男性作家はそうはいないと思う。
特に気に入ったのは「ここが青山」。


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 6

ああ正妻

著者 : 姫野 カオルコ

出版社:集英社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年05月21日

「小早川正人」、妙にいつまでも記憶に残る名前である。
終盤近くまで、これでもか!というくらい正妻に対する不満が羅列され、しまいには嫌になってしまった。
そして、最後になって言うことを言うのかと思えば、
2チャンネルに書き込むだけで終わってしまったくだりには、いささか消化不良の感あり。


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