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コゼットさんの読書ノート

2007年の読了本
この年は自分にとって当たり年だったようで面白い本に数多く巡り合えたように思います。
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 63

チルドレン (講談社文庫)

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:講談社

発売日:2007-05-15

評価 :

完了日 : 2007年05月20日

文庫になったから買った。
一話目を読んだ。
あれっ!
銀行強盗にあってるのに、なんて突飛な行動をする?
なんだか記憶が・・・、こんな話前にもあったよなー。
実は単行本で読んでいたのです。
あ~、もったいないー。
でも、再読する意気込みで飛ばし飛ばし読んだ。


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 108

鹿男あをによし

著者 : 万城目 学

出版社:幻冬舎

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年05月07日

あー、面白かった。
読み終えて真っ先に感じた事を言葉にしたらこれしかなかった。
「鴨川ホルモー」にしてもそうだったけど、今回も奇想天外であの厚さで読み応えあるにもかかわらず中盤からは止まることなく一気読みだった。
鹿が人間の言葉を話すことから始まり、顔も自分にしかわからない鹿顔など期待した通りの面白さで、どこからこういう発想が生まれるのか不思議。
次回はどんな奇想天外さを発揮してくれるんだろう。
ますます目が離せない作家です。


この感想へのコメント

1.あさ-co (2007/05/07)
おぉぉー。
「ホルモーオオォッ」で結構はまったので、
これも読んでみようかな。楽しみです♪
2.コゼット (2007/05/07)
早速のコメント、ありがとうございます。
「鴨川ホルモー」にはまった人は絶対に受けます。
間違いございません。

 

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 17

ダーティ・ワーク

著者 : 絲山 秋子

出版社:集英社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年05月04日

毎回思うのだが、絲山秋子の本は何とコメントを書いたらいいのかわからない。
きっと文学的知恵がないせいだろう。
この本は主人公は絞っているものの章が変わるごとにあれれ!と考えてしまう部分が多いのだ。
これって女性?男性?と思ったり、これは誰つながりの知り合い?なんて疑問がわいてきて、反芻しないとわからなくなってくる。
そういう点では、少し乙一的でもあった。
絲山的というべきか。
不思議な連作集。


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 2

家なき鳥

著者 : グロリア ウィーラン

出版社:白水社

発売日:2001-12

評価 :

完了日 : 2007年04月27日

かなり昔に「女盗賊プーラン」という本を読んだことを思い出した。
プーランはカースト制度においての待遇や立場が非常に悪かったために、盗賊にならざるを得なかった事が読み手にも
理解できたが、この本は数段、立場がよいととらえて読み始めた。
女性の立場が日本人から見れば考えられないほど弱く、字を読み書きできる人が圧倒的に少ないことを考えると、まだまだ男性社会というのがうかがえる。
この本の内容が現実だと思っていいのか悪いのかわからないけれど、ガンジス川に行けば悪い病気が治るという考え方(これは宗教上の問題ですが)の改善と、女性の立場が向上する方向に社会が早く変化していって欲しいと願わずにはいられない。



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 7

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか

著者 : 北尾 トロ

出版社:文藝春秋

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年04月26日

面白い!と書くと、被害者には申し訳ないような気がするが、被告人や弁護士、検察官たちの言葉に対しての著者のツッコミが的を得ていておかしい。
第一弾の時もそうだったが、裁判所とはこんなに人間味あふれ、なおかつエンタメ的要素が満載なんて思わなかった。
中盤で対談している芸人の阿蘇山噴火は週4~5回地裁に通っているというから恐ろしい。
土日は休みだからほぼ毎日だ。
まぁ、彼はラジオでも定期的にこの話で登場しているので当たり前かもしれないが。

通い詰めているうちに「これは!」という事件をチョイスできるようになり、「ヒット!」となるそうだ。
地裁に通いつめて16年というダンディさんが最近現れないと
書かれているが、著者でなくても読者も気になるところだ。


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1.船橋胡同 (2007/05/24)
第一弾で法律・裁判の世界を全く知らない人が、傍聴記で
すでに第二弾。確かに素人のコメントが本になりそれなりに
面白いですが、被害者にはどんな 影響あるのは、まだ理解できません。
しかし、このような時間のすごし方があるのは驚きました。「執行猶予」の解釈は判らないのに 自分がその立場ならと
考える処も この本にはあります。
 

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 2

愛でしか作ってません

著者 : 後藤田 ゆ花

出版社:講談社

発売日:2007-04-11

評価 :

完了日 : 2007年04月16日

最後にフィクションと書かれてはいるが、実際に経験したことを書いている様子がわかる。

BL小説では有名だった版元が親会社の倒産のあおりで編集部ごと身売りをする話だ。
Mファクトリーの「ミケランジェロ」=メディアファクトリーの「ダ・ヴィンチ」とすぐにばれてしまうのも面白い。
コミケ、なんとなくはわかっていたけれど、ようやく人並にわかった気もする。
出版するまでの裏事情、作家と編集者との関係、出版社の横のつながりなどもよくわかる。
最後の締めくくりが、講談社から本を出すことだったのが、
実際にストーリーどうりに事が運んでいるので、
この本を出すまで、出るまでのサクセスとも言えよう。



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 83

新釈 走れメロス 他四篇

著者 : 森見 登美彦

出版社:祥伝社

発売日:2007-03-13

評価 :

完了日 : 2007年04月09日

「夜は短し歩けよ乙女」よりは面白く読めた。
話がまったく違うと思っていたら、登場人物等は同人物が出てくる連作だったことが以外でもあったため、意表を突かれたような感覚。
表題作は、設定や話の勢いが「鴨川ホルモー」によく似ていてあっという間に読み終えたが、やっぱり私には向かない作家みたい。


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 67

八日目の蝉

著者 : 角田 光代

出版社:中央公論新社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年04月05日

幼児誘拐という事件の被害者と加害者の心理描写が細かく書かれていて、当事者の身近にいる気分で読めた。
誘拐した女性と子供の話が中盤以降まで続いたことが、
☆-1。
引き込まれるのは、誘拐された幼児が二十歳になってからの話で、記憶が薄いながら心の痛みをずーっと引きずって生活していて、それは自分だけではなく家族みんながそうだった事に気づく部分。
この本を読んで思うことは、メディアの報道のあり方で、
被害者の心の痛みを踏みにじり、加害者然と思わせてしまう怖さにある。
これは小説の中だけのことではないと思う。


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 2

瑠璃色の石 (新潮文庫)

著者 : 津村 節子

出版社:新潮社

発売日:2007-02

評価 :

完了日 : 2007年03月30日

今では公募なるものが氾濫していて、誰でも文章を書いて送ることができる時代だが、津村節子や吉村昭の若いころは、文章を書いても発表する場がなく、同人誌に参加しなければ
その道は開けない時代だったことを考えると、今の作家たちは幸せなんだなーと思う。しかも賞金が出るのだから。
三島由紀夫との交流、丹羽文雄の偉大さ、芥川賞候補になった時の周りの反応など、いろんな苦労や喜びが深く潜行している感覚を味わえる一冊だった。


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 7

編集者という病い

著者 : 見城 徹

出版社:太田出版

発売日:2007-02

評価 :

完了日 : 2007年03月23日

本来、編集する立場の人間が出した本なのに、同じことが幾度となく出てくるのには驚いた。
これはあとがきにも書かれているのだけれど、プロならもうちょっとなんとかなったんでないの?
★5というのは、この部分を省いての評価です。
著者の人並み以上の情熱とこだわりで築いてきた人脈には驚く。
石原慎太郎、坂本龍一、尾崎豊、ユーミン、等々すごいのです。
尾崎豊との関係性を知っただけでもお得だったかなー。


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 27

笑う招き猫 (集英社文庫)

著者 : 山本 幸久

出版社:集英社

発売日:2006-01-20

評価 :

完了日 : 2007年03月19日

面白い、というよりも、頑張っているお笑いコンビの応援歌
として読み終わった。
生活するのにも困る収入でアルバイトをしないとやっていけない現実は、今も変わらないと思うし、結婚さえもキャンセルして行動する二人の背景とキャラとエネルギーに元気がもらえる。


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 58

家守綺譚 (新潮文庫)

著者 : 梨木 香歩

出版社:新潮社

発売日:2006-09

評価 :

完了日 : 2007年03月12日

はじめのうちは意味が分からないまま読んでいたのですが、
終盤になってようやくほわっとする気分に浸れた感じです。
ファンタジーなのですが、私の思っていたものとはかなり
かけ離れていた気がします。


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 5

教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために

著者 : 山脇 由貴子

出版社:ポプラ社

発売日:2006-12-21

評価 :

完了日 : 2007年03月08日

やっとpcが直りまして書くことができてホッとしています。
この本を読んだ人はいじめの現実に驚くと思います。
あまりにも陰湿で巧妙化していることに。
読むのがつらく、この問題を解決する糸口が早く見つかることを願い、負けるなと声に出して叫びたい心境になる。


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 40

ねにもつタイプ

著者 : 岸本 佐知子

出版社:筑摩書房

発売日:2007-01-25

評価 :

完了日 : 2007年03月05日

翻訳家の著者は相当天然だ。発想が普通でない。
普通でない発想が発想を生み、あらぬ方向に話がいき、果ては何についてのエッセーなのか忘れてしまうほどなのです。
この本は、筑摩書房の冊子「ちくま」に連載されていたそうで、あなどるなかれ無料配布の冊子たち。
私の一番のお気に入りは「ニュービジネス」の章の中の
「猫マッサージ屋」思わず声を出して笑ってしまいました。


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 146

図書館戦争

著者 : 有川 浩

出版社:メディアワークス

発売日:2006-02

評価 :

完了日 : 2007年03月05日

中だるみがあったものの面白く読めました。
登場する女性のキャラが面白く、
特に郁の男性陣に混じっての行動力と鈍感力とあふれんばかりのエネルギーには圧倒されっぱなしでした。
笑えたのが「なまはげ!」というつぶやき、登場人物でなくてもはまってしまいます。
戦争そのものに対しての評価が今ひとつ、だから☆☆☆☆。
私もみんなの評価と同じになっちゃいました。


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 7

鈍感力

著者 : 渡辺 淳一

出版社:集英社

発売日:2007-02

評価 :

完了日 : 2007年03月02日

このところTVラジオに登場し、しかもベストセラーになっているというのでミーハー感覚で買ってしまった。
それ程のものかい?という思いが強かった。
買ってまで読まなくてもいいのでは・・・。
この本を読んでいると、読み手を男性限定に絞っているように感じてしまうのはきっと私だけではないと思う。
鈍感である事も必要だとは思うけれど、仕事中なんかは時と場合によるよねやっぱり。


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 67

ミーナの行進

著者 : 小川 洋子

出版社:中央公論新社

発売日:2006-04-22

評価 :

完了日 : 2007年02月27日

温かい、穏やか、優しい、読後感はホッ!
そんな気持ちがいつまでも心の中に残る乙女チックな作品だ。
そうはいっても「博士を愛した数式」のようなそしてどうなるの?といった期待感がもてなかった事が残念だった。
新聞で連載されていた時から気にはなっていたのだが、この本は一週間単位で読むよりも、続けて読んだほうが全然よいと思った。


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 6

ひまわりのかっちゃん

著者 : 西川 つかさ

出版社:講談社

発売日:2007-02-09

評価 :

完了日 : 2007年02月12日

最近は素晴らしい本にであう事が多い。
これもそんな中の一冊だが、非常に高い位置に属する。
養護学級に通うかっちゃんだが、転校を機に変わっていく様子が読み手も嬉しくなってくる。
なぜ勉強するから始まり、考える事の大切さも教え、
理解できるようにする方法も体で覚える方向にもっていく
森田先生のやり方は、今のつめ込み教育とは異なる。
教育の根本とは実はこんな事ではないだろうかと、現在の教育のあり方に考えさせられる部分もある。

この小説が気持ちを和ませてくれるのは北海道の方言で書かれていることだ。
今ではありきたりの言葉となってしまった「やればできる」という言葉だが、実践篇として教育に携わっている人、子育てをしている人たちには是非読んで貰いたいと思う。

涙々で読み終えた。
この本はリリーフランキーの「東京タワー」のようにブレイクしそうな気がする。
いやいや、きっとヒットするでしょう。


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 9

シックスポケッツ・チルドレン

著者 : 中場 利一

出版社:集英社

発売日:2007-01

評価 :

完了日 : 2007年02月10日

あっという間に読み終えてしまった。
それほどに面白かった。
はちゃめちゃな父親としっかりものの息子という設定においては、奥田英朗の「サウスバウンド」によく似ていた。
カラーテレビが出始めた頃の話だからだいぶ前の話だが、いまでは問題視されるような事も当時は許されるというか、度を越さない程度というものを子どもなりに心得ていたような気がする。
非行と不良の違いも著者の解釈において語られるが、なるほど・・・、とうなづけた。
後味のよい悪がき小説。


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 21

あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:2006-12

評価 :

完了日 : 2007年02月05日

いや~、やっぱり宮部みゆきは面白い。
時代小説が苦手な私でも読めたのですから。
背景はあっという間に浮かび、すんなりと小説の中に入っていけるんですよね。
私も話の中に出てくる”お化けさん”をしっかりとこの目で
見た感覚です。
ホラーファンタジーとでもいいましょうか、
現代版の乙一に対して時代版の宮部みゆきというところでしょうか。
宮部みゆきの才能に乾杯!


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