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トビオさんの読書ノート

最近読んだ本(2008年)
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 1

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)

著者 : トーマス・マン,高橋 義孝

出版社:新潮社

発売日:1967-09

評価 :

完了日 : 2008年11月27日

えーと、何か訳語が難しくて良くわからんかったです。

筋とかは分かるんだけど、その抽象的な面、おそらくは重要なテーマ、あるいはキーになっているであろう概念的なものがよく分からん。んー、バカはつらい。

作家って、あるいは文学者ってそんな高尚なもんではございませんよ、逆に一般人よりも猥雑で、名文の裏には高貴な思想なんてものありゃしませんよと。いや違うかな。

光文社古典新訳文庫の『ヴェニスに死す』の方が分かりやすくて好きですね。

翻訳には鮮度があるっていったのは確か村上春樹だけど、自分のバカさ加減は棚においといてそういうのはあるんじゃなかろうかと思う。


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 5

村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹,安西 水丸

出版社:新潮社

発売日:1989-10

評価 :

完了日 : 2008年11月23日

長編とはテーマも違うだろうし、描く視点も違うだろうから比較することなんか出来ないんだろうけど、こういう軽いエッセイだと、人間村上春樹がよく出ていて面白いですね。奥さんをとても好きなんじゃないでしょうか。

長編も面白いけど、こういうのを読み重ねていくと、きっと長編ももっと楽しく読めるはず。

軽いこと書いていて、意外とズバッと核心ついちゃったりしてます。もう二十年まえの話なんだけどね。バブル崩壊とか予想してるんじゃなかろうか。


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 6

村上朝日堂はいほー! (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:1992-05

評価 :

完了日 : 2008年11月19日

頑固というか意固地。
自意識過剰。
かなりニュートラルでリベラル。

いい意味でも悪い意味でも人間村上春樹がよくわかります。思わず読みながらニヤニヤします。

ものの例えとか、簡単なジョークとかがユニーク、独創的。まぁだから人気作家なんだろうけど。


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 3

宝島 (光文社古典新訳文庫)

著者 : スティーヴンスン

出版社:光文社

発売日:2008-02-07

評価 :

完了日 : 2008年11月18日

一気に読めた。いやいや面白かった。
最近では最速読破かも。

昔、少年少女世界文学全集的な省略版で読んだ頃を思い出した。月並みだけどわくわくして読んでた。夜に。

いいっすね。なんつーか純粋に楽しめる。いい意味で、しかも誤解を承知でだけど何も考えなくて楽しめる。


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 6

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

著者 : 河合 隼雄,村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:1998-12

評価 :

完了日 : 2008年11月16日

いいタイトルですね。シンプルで。
読後ますますそう思いました。
村上春樹を河合さんが大きく包みながらの対談という感じです。

この本読んだ後に、村上作品を改めて読んだら読後感は変わるかもしれませんな。結構小説家として語ってるという部分が多いし、作品も語ってます。特に『ねじまきどりクロニクル』を完成後直の対談なので、読む人には特に参考になります。

しかし、村上春樹ってこんなに世代を考えてる人だったんだと思うし、河合隼雄ってすごく器の大きな人なんじゃなかろうかと感じますよ。


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 1

マクベス (光文社古典新訳文庫 Aシ 1-5)

著者 : シェイクスピア

出版社:光文社

発売日:2008-09-09

評価 :

完了日 : 2008年11月14日

うーむ、翻訳者の安西氏の遺作とは残念。

これからもシェイクスピアは安西訳で読もうと思ってたのに。まだあるじゃん「ハムレット」とか「オセロー」とかさ。残念です。

因果応報。諸行無常。

一度掛け違えたボタンは、あるいは踏み外したレールはもう元には戻れないんすな。「きれいはきたない、きたないはきれい」ってどっかで聞いたことあるけど、ここでは違う訳し方がされています。

『ヘエエエエエイ!マクベス!』は耳に残るというか印象的です。


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 1

ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

著者 : 塩野 七生

出版社:新潮社

発売日:2004-10

評価 :

完了日 : 2008年11月11日

久しぶりに続きを読みました。
『パクス・ロマーナ』第二部アウグストゥス統治中期のお話でございます。

カエサルとアウグストゥスってもう性格が正反対みたいなんで、お話も静かですな。戦争の話ったってゲルマン統合戦ぐらいいしかないんだけれども(何と行ってもタイトルが「平和なローマ」ですからね)

ま、下巻でティベリウスとアウグストゥスの間で一悶着ありそうなんで、それが楽しみかも。


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 3

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 (光文社古典新訳文庫)

著者 : O・ヘンリー

出版社:光文社

発売日:2007-10-11

評価 :

完了日 : 2008年11月06日

全編を通してだけど、途中で絶対に落ちを考えてしまいますね。どうなるんだろうと。

まぁ、おおよそ予想通りだったりするんだけれども、その予定調和的な所も良かったりします。

『最後の一葉』とか『賢者の贈り物』なんて本当に久しぶりに読んで、懐かしかったです。


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 1

熊を放つ 下(村上春樹翻訳ライブラリー i- 2)

著者 : ジョン アーヴィング

出版社:中央公論新社

発売日:2008-05-25

評価 :

完了日 : 2008年10月30日

最終的にこんなに若々しい小説だったんだと改めて思ったですよ。特にラスト三行で。

個人的に『自伝・精選抜粋編』が好き。あれを読んだ後はグラフじゃないけど、ジギーが別人に見えます。熊を放つにもちゃんとした理由があるのですね。「すべて大事なことは、生まれる前に起っているんだ」

訳者の村上春樹さんはこの作品のみならずジョン・アーヴィングの作品にはかなり影響を受けたとあとがきで書かれてますが、『ねじまき鳥クロニクル』なんて結構この作品に構造が似てますよね。


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 1

四人の兵士

著者 : ユベール マンガレリ

出版社:白水社

発売日:2008-07-24

評価 :

完了日 : 2008年10月26日

村上春樹曰く、『ティファニーで朝食』の解説でカポーティを評して「イノセントの喪失」をキーとして挙げています。

この作品もまさに『イノセントの喪失』があると思う。もちろん戦争、語り部の孤児としての生い立ち等が背景にあることは間違いない。

でも全体を通してのある種の無邪気さ、平穏さがやがて訪れるであろうそれらの破壊や喪失を予感させる。淡々と語られながら怒濤のクライマックスへ。

いやーいいっすな。久しぶりに感激しましたよ。


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 1

詩を読む―詩人のコスモロジー (詩の森文庫)

著者 : 谷川 俊太郎

出版社:思潮社

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2008年10月24日

他の雑誌等に寄せられた谷川さんの文章の寄せ集めです。書かれた時代も、構成もまちまちです。

でも谷川さんが詩人をして何を見つめているのかがよくわかります。

谷川さんは人間を見てる。人間の生活を、その捉え方をとても真剣に見ておられます。

中勘助の評論(人物論かな)はとても良かった。この人の作品は読んだことがないけど、読んでみたくなりました。


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 1

熊を放つ 上(村上春樹翻訳ライブラリー i- 1)

著者 : ジョン アーヴィング

出版社:中央公論新社

発売日:2008-05-25

評価 :

完了日 : 2008年10月23日

いい感じに目茶苦茶ですねぇ。
まぁ上巻だけでは何ともいえないけど。

本の裏表紙にもあるように、予測不能です。
ロードアクションムービー的な第一章とはまた反対に、第二章は夜の動物園と第二次大戦中のオーストリア邂逅。哲学的ですらあります。

下巻はどうなるんかいなぁ。ほんとに熊を放つのかいなぁ。


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 1

色即ぜねれいしょん (光文社文庫)

著者 : みうら じゅん

出版社:光文社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年10月20日

初めてみうらじゅんの小説を読んだ。
みうらじゅんってこんな小説書くんだね。

どストレートな青春小説じゃないっすか。
高校が男子校だったから共感も倍加してるのかも。
ヤンキーはいなかったけど。

読んでて映像が浮かんでくるようで、とても映画的な感じです。

ホーネンホーネンホーネン


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 2

永続革命論 (光文社古典新訳文庫)

著者 : トロツキー

出版社:光文社

発売日:2008-04-10

評価 :

完了日 : 2008年10月18日

よっぽど理不尽に弾劾されてたんだろうなぁってのが行間から滲み出てます。

それからスターリンに直接反論することは、これを書いた時期ですらタブーだったのかなと想像します。

内容は、、、まぁだいたい分かったということにしときましょう。

・・・要するにあれでしょう。社会民主主義の社会を作り上げるためには、ブルジョア民主主義の革命があってそれがプロレタリアートの独裁に有機的に進化してって、まぁそのバックには農民もいて、何でかっていったら農民は独自で政治を行うことができないからで、そんで独裁したらしたでブルジョアの資本権力との二重権力になっちゃうから、つまりは一国で社会民主主義国家はなりたたないわけで、世界的に連続した社会主義革命が必要なわけですよ。。。。要するに。。。


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 39

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)

著者 : 海堂 尊

出版社:宝島社

発売日:2007-11-10

評価 :

完了日 : 2008年10月15日

面白かった。
現役のお医者さんならではですね。

ただし感想として「面白かった」以外の何かがあったかというと、あんまりなかったかな。

なんか犯人もなぁ~。。。
いやいや良くできてるんだけど、インパクトっつーか感動するものが少ない気がする。


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 2

ゴリオ爺さん (新潮文庫)

著者 : バルザック

出版社:新潮社

発売日:1972-04

評価 :

完了日 : 2008年10月07日

物語の本流は、パリの社交界に飲み込まれていった小金持ちの悲劇ってとこですかね。ほかにもラスティニャック青年の野望なんかが「赤と黒」的で面白いです。

父親の溺愛はそれこそ異常。ただしそこにはおそらくどこにでもある親子の闇を描き出してるんでしょうね。

巻末の解説にもあるように、ゴリオ爺さんの悲劇だけが描かれているわけではなく、当時のパリ社交界というかパリそのものが描かれております。んで、どうもこの作品の登場人物が他の作品にもたびたび出てくるんだとか。それは面白そうですね。

いつか機会があったら読んでみよう。


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 15

海の仙人 (新潮文庫)

著者 : 絲山 秋子

出版社:新潮社

発売日:2006-12

評価 :

完了日 : 2008年10月01日

ファンタジーは死神なんですかね?
多分違うんだろうな。そんなの全部ひっくるめた、超越したものなんでしょうね。

テンポが良くていいですね。場面転換に後悔がないというか、思い切りがいい。それでいて結構いろんなことがつまってますね。

三億円当たったら自分なら何するんだろうか。


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 2

日出る国の工場 (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹,安西 水丸

出版社:新潮社

発売日:1990-03

評価 :

完了日 : 2008年09月30日

この本読むと、村上春樹って関西人なんだなぁってことを感じられます。本筋とはまったく関係ないけど。

ふざけつつ真面目な考察が村上春樹的でとてもいい。たまにでてくる安西さんの絵、安西さんに対する村上さんのコメントがいい味をだしてます。

七つの工場見学のどれもみんな個性的で面白いけど、今も人体標本の会社なんてあるのかな。コムデギャルソンはやたら真面目に書いてあるけど、気をつかったのかいな。


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 48

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)

著者 : 海堂 尊

出版社:宝島社

発売日:2007-11-10

評価 :

完了日 : 2008年09月30日

タイムリーに図書館から連絡が。
ドラマ始まるらしいし。多分見ないけど。
映画も見てないし。

不定愁訴外来なるものが面白いですね。いわゆる落ちこぼれ探偵系で。

上巻だけだと面白いかそうでないかはまだよく分からないですね。
ずーっと面白くなくても最後でどんでん返しとかあるとこういう作品は評価がぐっと上がるからね。

大学病院の内情なんかは、ふーんそうかいなーと感心して読みましたよ。


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 5

羊男のクリスマス (講談社文庫)

著者 : 村上 春樹,佐々木 マキ

出版社:講談社

発売日:1989-11

評価 :

完了日 : 2008年09月27日

村上春樹で読んでない作品をこの際読んでしまおうと思って読んでみました。

一連の村上春樹初期三部作の外伝的絵本って位置づけでしょうかね。

羊男の不思議な雰囲気は絵本によく合ってると思うけど、村上春樹が好きな人でないと、なんのことやら分からん絵本ですね。

まぁでも三部作読んでる人には楽しめるでしょう。208と209。入口と出口。

文庫化してる絵本も珍しいですね。


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