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トビオさんの読書ノート

最近読んだ本(2007年)
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 3

伝奇集 (岩波文庫)

著者 : J.L. ボルヘス

出版社:岩波書店

発売日:1993-11

評価 :

完了日 : 2007年09月25日

まぁ、僕には難しいですよ。
正直「バベルの図書館」なんかよく分かりません。

僕にあってるのは「死とコンパス」かな。「八岐の園」とか「ユダについての三つの解釈」なんかも面白かったっす。

全体的に「八岐の園」より「工匠集」の方が読みやすさを感じました。

主体と客体がいつのまにか入れ替わる話がいくつかあって、分からないながらもそれが面白いなぁと思ったり思わなかったり。


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 7

悲しみよこんにちは (新潮文庫)

著者 : フランソワーズ サガン,朝吹 登水子,Francoise Sagan

出版社:新潮社

発売日:1955-06

評価 :

完了日 : 2007年09月16日

いまいちピンとこなかった。

若さゆえの残酷さとかは分かるつもりだけど。あくまでつもりでってことで。

セシルもセシルだし、親父も親父だし、アンヌもアンヌなんですよ。


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 13

老人と海 (新潮文庫)

著者 : ヘミングウェイ,福田 恒存

出版社:新潮社

発売日:1966-06

評価 :

完了日 : 2007年09月13日

老いを自覚しながらも、どこかでそれを認めていないサンチャゴの意地がいい。

漁師としてのプライド。男としてのプライド。
哀愁とか哀切じゃないな。何というんでしょうな。

サンチャゴの「~だったらなぁ」の「なぁ」が切なくていいです。

老人と大魚、老人と少年、老人と大ディマジオ等等、何かとの対比で老人が語られていて、それがとてもいい感じでした。


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 7

罪と罰 (下巻) (新潮文庫)

著者 : ドストエフスキー,工藤 精一郎

出版社:新潮社

発売日:1987-06

評価 :

完了日 : 2007年09月12日

個人的には意外な終わり方だなと。
意外とハッピーエンドじゃないっすか。

つーか、ラスコーリニコフは罰を受けてんのか?
無意識下とか身体的な面では罪を起こしたことに対して素直に反応してるんだろうが、奴の苦悩、意識下にあるものは罪に対しての悔恨じゃないし。。自分勝手な信念に対してのものだろ。

むしろ罪を感じてるけど認識したくないから無理しちゃってる若い人、と解釈するべきか。

結局は金がないから起きちゃったことじゃないでしょうか。貧乏から浮かんだ信念のように読めちゃいます。混乱した当時の世相もあるんでしょうけど。

頭の中で考えてることだけでは生活できないんすよ。何が大事かっていうと、愛なんですな。


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 9

罪と罰 (上巻) (新潮文庫)

著者 : ドストエフスキー,工藤 精一郎

出版社:新潮社

発売日:1987-06

評価 :

完了日 : 2007年09月05日

名前が長い。。。
別名が多い。。。

ポルフィーリー・ペトローヴィチがどんな奴だったか忘れたりして。

ラスコーリニコフは頭良いんだろうけど、最初からイッちゃってるからなぁ。

下巻読まないと何とも言えませんな。
でも思ったよりスラスラ読めるし、読ませるし、長さは感じません。


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 1

武器よさらば(下) (光文社古典新訳文庫 Aヘ 1-2)

著者 : アーネスト ヘミングウェイ

出版社:光文社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年08月28日

巻末の解説にヘミングウェイの文体に対する本人の一文が載っている。「氷山理論」なるものだけど、本編を読み終えると、なるほどなと思う。

「武器よさらば」は第一次戦争を描いているけど、直接的な描写はかなり少ない。戦争の状況は新聞や会話の中にわずかに垣間見える程度だ。

ただし、その背景にある緊迫感や非日常性は読み進める毎に重みを増していく。

終盤にはほとんど戦争に関することは書かれていない。妊娠した恋人との落ち着いた日々の生活がある。そしてクライマックス。

まぁ、正直予想される終わり方ですよ。でも戦争で死ぬこととの対比があると思うし、所詮人間は死ぬんですよ、って感じの作者の諦観みたいなものもあるんじゃないでしょうか。

「雨が降っていた。」かぁ。かっこええのぅ。


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 2

武器よさらば(上) (光文社古典新訳文庫 Aヘ 1-1)

著者 : アーネスト ヘミングウェイ

出版社:光文社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年08月25日

上巻は第二部まで。

主人公が爆撃を食らった場面はリアル。

ただ全体的に前振り的な感じがします。

イタリア人の戦争に対する嫌悪感。外国人の温度差。主人公の外国人としての温度差。負傷と療養。恋人の妊娠。再び前線へ。

この先は何かあるんでしょう。


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 7

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:講談社

発売日:2004-10

評価 :

完了日 : 2007年08月23日

再読。

村上さんとんがってたなぁと思うような連作です。

「はじめに~」からして硬いというか、肩肘張ってる感じがします。

「雨やどり」なんかはフェミニストが読んだらキレちゃうんじゃないかと心配になります。

全体を通してグレーがかったというか暗い印象を持ちました。


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 8

村上ラヂオ (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹,大橋 歩

出版社:新潮社

発売日:2003-06

評価 :

完了日 : 2007年08月20日

手元に読む本がなくて再読しました。

村上さんが自由に書いていて、いい感じに力が抜けているのが良いです。

ほのぼのとして、読んでる側も肩の力が程よく抜けます。

タラタラ読みが基本ですが、たまに考えさせられたりします。括弧書きの中に村上さんの気遣いが見えたりもします。


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 1

最も愛される監督・原博実 ヒロミズム

著者 : 西部 謙司

出版社:出版芸術社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年08月18日

うちの嫁さん曰、「一冊の本にしちゃうような内容なの?」 
おっしゃる通り。Numberとかで特集組んじゃえばすみそうな内容です。1050円は高い。

FC東京の監督、原博美さんへのインタビューを下に著者西部さんが人間原博美、監督ハラヒロミを分析しております。

まぁ、人間原博美さんの性格の良さは良くわかりますが、監督ハラヒロミには説得力がありません。

東京のファン、サポーターは確かに原さんを好きかもしれんが、上位に行こうとした時に原さんじゃダメだと思っていることも確かなはず。

っていうか、やっぱ何だかんだいっても勝たないとダメでしょう。


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 1

ガラス玉演戯

著者 : ヘルマン ヘッセ

出版社:ブッキング

発売日:2003-12

評価 :

完了日 : 2007年08月18日

新潮文庫上下巻で読んでるけど、検索してもないからこっちに。訳者も同じだし。もしかして絶版?

で、まずは上巻。8月6日読了。
序章をがんばって乗り越えれば、後はなんとか読める。

とにかくガラス玉演戯の説明がキツイ。。。出だしから抽象的すぎてよく分からん。読んでけばなんとなく分かってくるからどんどん読み進めるべし。

上巻は諸行無常。
・・・やっぱ上だけじゃまだ何ともいえないっす。

はい、で下巻。8月18日読了。

つ、疲れた。かなり時間がかかってしまった。

構成として伝記(本編)、クネヒトの遺稿としての詩と三つの履歴書からなっている。
 
この三つの履歴書は本編より理解出来て面白いし、本編をよりわかり易くしてくれている。

内容として自分なりに解釈した結果、

<人間の存在とは構成されている世界という環の一部であり、積み重なっていく歴史そのものなんですよと。精神的であるとか高尚だとか、世俗的とか低俗だとかで区別されるものではなく、あらゆるもので構成されている世界の中で、人間は経験や知識を後の世代へと引き継いでいくことこそ大事なんですよ。>っつーことでしょうか。それが、「奉仕」であり「気づき」であり、世俗的なあるいは精神的な「迷い」を「踏み越えて行く」ということなんじゃないかと。

でも、クネヒトが奉仕しようとした直後に水死してしまうのはどうなんでしょう。

また、三つの履歴書では雨乞い師は死に、ざんげ聴聞師は死ななかったにせよ絶望の中に生き、ヨーガ行者になったダーサは悟ったのち森からは出てこなくなってしまう。これらの行為は気づきや迷いを踏み越えた後は死ぬか世捨て人になるしかないって言ってるようなもんじゃないでしょうか。それが進歩だとしたらあまりにも悲しいですな。

エリートがその立場を捨て、最後は水死するという展開は「車輪の下」と同じ。どうしても作者の心傷が影響してるように読めてしまうし、神学校を脱走し、退学してしまったことに対してのコンプレックスを感じてしまうのは僕だけでしょうか?


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 9

飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)

著者 : ケストナー

出版社:光文社

発売日:2006-09-07

評価 :

完了日 : 2007年08月07日

このくらいの本がいいなぁ。
分かりやすくて、涙あり、教訓あり、すばらしい。

友情はええなぁ。。。

ジョニーやマルティンの境遇はかなり残酷だけど、淡々と描かれていて、それでまた泣ける。これは作風か?それとも訳者のおかげ?

マティアスは金持ちみたいだし、ウーリは貴族階級の人間だ。ジョニーは孤児で、マルティンは極貧乏だけどみんな仲良しだ。友情はすばらしぃ。

マルティンの両親の手紙、マルティン自身の手紙の部分はベタだけど泣ける。

禁煙さんと正義さんの友情もいい。そのネーミングセンスがGoodです。


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 1

城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

著者 : フランツ カフカ

出版社:白水社

発売日:2006-06

評価 :

完了日 : 2007年07月26日

未完なんすな。
読後の未消化感は否めません。

続きを読みたいけど、もうあの長々と続くセリフは読みたくない気もする。コロコロ変わるし。肯定否定否定肯定みたいな。

読みながら、それはもう色んな事を考えました。

まず城って何?ってこととか。

国家と個人、階級差別、貧富の差、家族、権力、男と女、集団心理、等等...

人は孤独であり、人と人は分かり合えないってことですか。会話する人全てに対して主人公Kは否定するけど、そこから得るものは何もなく、ただ徒労感のみ。人に裏切られ、裏切る。

作品全体を通して感じる不安感、さぐりあいの緊張感、焦燥感は悪い夢を見てるようで居心地が悪い。

まぁ、でも読んでしまうのですが。。。


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 6

車輪の下 (集英社文庫)

著者 : ヘルマン ヘッセ

出版社:集英社

発売日:1992-01

評価 :

完了日 : 2007年07月19日

救いがなくてやるせない。

大人に敷かれた人生のレールから脱落した、落伍者的な話が共感するんかな。

それにしても死ななくて良かったのではないでしょうか。ハンス君は作者に殺されたんですよ。それも酔っ払って水死という最悪の死に方で。現実に非常にありそうな死に方なんで、せめて自殺と思いたいっす。落っこちたとかって救われなさ過ぎるし。

脱落したってそれなりに幸せに生きれますよ。ハンス君には機械工としてがんばって欲しかった。


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 2

九つの物語 (集英社文庫)

著者 : J.D. サリンジャー

出版社:集英社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年07月15日

ナツイチキャンペーンがやってて、ストラップが欲しくて買った。でも女王様じゃなかった。残念。くそっ。

何も考えないで買ったけど、『バナナフィッシュ~』を読んで、この本買って良かったと思った。

この人は本当に子供を書くのが上手い。会話のセンスもすばらしいし、何よりどの作品も読んでるととても切なくなるのです。

ただ、『愛らしき口もと目はみどり』だけは別。早く電話切れよっ!とずっと思ってイライラしてました。

やっぱバナナフィッシュが一番いいのかな。


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 13

異邦人 (新潮文庫)

著者 : カミュ,窪田 啓作

出版社:新潮社

発売日:1954-09

評価 :

完了日 : 2007年07月11日

今、この瞬間に何を選択し、行動したか。それは過去からの学習でもなく、未来を予想して行動したものでもない、今感じたことが大事なんだよと。そしてもちろんそれには責任が伴うんだと。

司祭に対してムルソーが激昂したのは、神に対して過去を見つめ直し、悔い改めることにの無意味さ、ある種の無責任さ、選択のし方によっては別の人生を送れたかもしれないと説くことの自明さ、んなことわかってんだよっ!今更何いってんだよっ!っていう憤りからではないでしょうか。
それが全てであり、ムルソーにとっては誰が見てもわかるようなことなのに。母の死に泣かなかったり、死体に4発も銃弾を打ち込んだことは不自然ではないのです。だって太陽が暑かったから。死刑にも抵抗はないんです。だってやったことに対しての当然の償いだから。

全体に流れる諦観的な感じとか、かわいた端的な文章とか、空や海の描写(暑そう)がいいです。


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 1

ギリシア神話 下  新潮文庫 く 6-2

著者 : 呉 茂一

出版社:新潮社

発売日:1979-11

評価 :

完了日 : 2007年07月09日

この本は物語ではない。

が、上巻に比べるとその内容から比較的挿話が多く、また書き方がよくて、サクサク読み進められる。

同じ話が何回も出てくる。そしてそれが絶妙に繰り返される。忘れた頃に思い出させてくれる。

特に英雄伝説の章と叙事詩の世界の章は面白い。もうほとんど独立した物語になっている。イリアス、オデッセイアの部分はとても概略とは思えないほど。

英雄は決して幸福にはなれないと語られる部分は考えさせられるし、最終章がオデッセイアの終わりとともにぶっつりと終了する終わり方もなかなか硬派でいい感じだ。巻末には系図と索引もある。

・・・しかし、トロイア戦争の発端って。。。とても神様には思えないんですけど。ゼウスはずるい。


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 1

ギリシア神話〈上〉 (新潮文庫)

著者 : 呉 茂一

出版社:新潮社

発売日:1979-10

評価 :

完了日 : 2007年07月04日

この本は物語ではない。

ギリシアの神々を、系統だてて、さまざまな観点から、また挿話を挟みながら紹介している本で、神々の系譜が分かりやすくなっている、と思う。。

その神話の成り立ち方からか、登場人物や背景に異伝があり、神話自体が分かりづらいのも多々ある。

特に誰が誰の子だとか、誰の嫁だとか、誰の神様と通じてたとか、その部族の系譜は、まぁまぁ、読んでくうちにもう何がなにやらさっぱり分からなくなってきて、しまいにはどうでもよくなってしまう。

しかし、オリュンポスの神々は非常に人間らしいというか人間以上というか、非常に純粋でいらっしゃるというか、かなりわがままというか。。ゼウス様なんか特にすごい。かわいい子がいるとかっさらっては子を孕ます。そんで嫁のヘーラーに見つかってその子供を殺しちゃったり、後の人生を呪っちゃったりする。ちょっと神様の悪口いったらもうたいへんだ。かなり理不尽だ。ま、この神様の色狂ぶりとかにはちゃんと説明がされてるんだけれども。

とにかく事細かに説明がされていて、有名な話は何度も繰り返し登場するから、ギリシア神話とは何ぞや、を知るにはいい本です。


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 1

ヴェネツィアに死す (光文社古典新訳文庫)

著者 : トーマス マン

出版社:光文社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年06月22日

魔の山の対極にあるような作品ですね。

閉鎖された世界という共通点はあるものの展開はほぼ真逆。成長より堕落つーか。

美少年と何人かの醜悪な中年と主人公の対比が印象的というか気持ち悪い。

ベネチアの湿って臭そうな空気が想像されてあんまり行きたくなくなる。

作品的には魔の山の方が好きです。


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 1

ファウスト〈第2部〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

著者 : ヨハーン・ヴォルフガング ゲーテ

出版社:集英社

発売日:2004-05

評価 :

完了日 : 2007年06月19日

西洋版妖怪大全集って感じで。

ファウスト「時をとどまれ、おまえは美しい」って言っちゃうし。つーかもうろくした爺さんが思わず口すべらしちまった。

すごーく読みやすいんですが、残念ながらそれまで。ま、はっきり言ってよくわかりませんでした。

いったい今場面がどうなってるかとか、突然出てきたこいつは誰なんだとか、理解するのに何回も読み直したり。巻末の解説がわかりやすいので、それ読んでからもう一回挑戦とか。

字がでかいのはいいこと。


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