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カーシーさんの読書ノート

心が苦しくなった時
今、心が苦しい人。活字なんて読む気力もない人。ちょっと調子がいいときを見つけて、ここにあげた本をパラパラっとしてみませんか?
僕が助けられた本を正直に紹介してます。
目の前の起きた現実に、心がさざめいてどうしようもない時、そんな時に、ほっとさせてくれたり、皆同じなんだなぁと共感させてくれたり、わずかながらも立ち上がる力をくれたりする本をここにセレクトしてみました。
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 4

棒がいっぽん (Mag comics)

著者 : 高野 文子

出版社:マガジンハウス

発売日:1995-07

評価 :

完了日 : 2008年08月29日

るきさんの路線の話が多いのかなと思ってたら、
もっと不思議でシュールな作品集でした。

なんだか妙におかしい
センスがキラキラした不思議な日常。
小人?のコロボックルとか出てくるし。

つかみの「美しきまち」は、
シュールじゃなくて
お見合い結婚した夫婦が、
日々の暮らしの中で起きる
共同住宅での微妙な軋轢から、
協力してささやかに守りあうという、
静かに力強い作品でした。

どこにでもある小さな街で人知れず、
しっかり結ばれている夫婦の絆。
この街が美しいのは、
見晴らしのせいだけではないでしょう。

豊田徹也の「アンダーカレント」とか
好きな人にはおすすめ、かな。

でも、一番僕をとらえたのは
「私の知ってるあの子のこと」です。

人と違うことを恐れ、
親から嫌われることを恐れ、
失敗や挫折や仲間はずれを恐れ、
知ってか知らずか、どうしようもなく
良い子ちゃんになってしか
世の中を生きてこれなかった人みんなに
読んでもらいたいですね。

悪い子になれ、
と言ってるわけではないですが、
誰からも良い子と思われ続けること、
また、良い子ちゃんで居続けることが、
本当に幸福なことかどうか、
そのヒントがこの漫画にはあると思います。

今、世間で爆発しているのはたいてい、
本当の自分を押し殺し続けてきた子が
多いのではないでしょうか。

たまには、イーってやりましょう。
イーって。


---
一遍、読んでみたら、
透明感のある心地良いそよ風が
通り過ぎてった感じ。
たまらん。


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 8

るきさん (ちくま文庫)

著者 : 高野 文子

出版社:筑摩書房

発売日:1996-12

評価 :

完了日 : 2008年08月27日

人は
誰がなんといおうと
等身大の
ありのまんま
自分を生きるのが
一番幸福です。

えっちゃんと
るきさんの名コンビの日常が
それを
鼻歌を聴くような心地よさで
そっと教えてくれる。

素敵!
いろいろあるけど
気にしない気にしない。
マイペースでいきましょー♪

----
ちらっと立ち読みしたあげく、
我慢できず、購入。

その恬淡とした雰囲気、
ぶれない自分のペース。
なんだか、安心する。


この感想へのコメント

1.ようちん (2008/08/28)
こんにちは、お邪魔します
懐かしく、嬉しく、感想を読ませていただきました♪
るきさん♪ 私も大好きです♪♪
いいですよね、あのマイペース
一緒にいるえっちゃんが普通の人だから、余計に際立つ感じですよね~
ほんとに、ナポリ?に行ってしまった時には、驚きましたが、どこへ行っても変わらぬその生活ぶりに、安堵した思い出があります。また読み返してみよう♪
2.カーシー (2008/08/28)
ようちんさん、こんにちは!
コメント、ありがとうございます♪
まったくおっしゃる通りですねぇ。
帰ってきたるきさん、とかあれば読みたいです。
でもいつも通りなんでしょうね(^^

いつも「自分でいる」るきさんを読んでると、
透明で、さっぱりとした、それでいて
しっかり芯のある勇気みたいなものが、
胸の奥から湧いてくる感じがしました。

100万言の暑苦しいメッセージ届けられるより、
こっちの方が、効くときありますよね。
 

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 21

赤めだか

著者 : 立川 談春

出版社:扶桑社

発売日:2008-04-11

評価 :

完了日 : 2008年08月26日

夜中の3時から読み始めて、
朝6時半まで一気読み。

何度か本気で吹き出し、夜中に大笑い。
そして、気がつくと腹の底に
開き直ってありのままに生きる元気が
むっくり湧いている。

「落語は人間の業の肯定だ」
至言だと思った。

よく知りもしないくせに
急に落語が聞きたくてたまらなくなった。

怖いようで、情にもろい、
揺れる落語の天才、
立川談志の人となりが
ほっこり憎めない像となって
こちらの脳裏に浮かび上がり、
それがいつのまにやら
懐奥をさわやかに暖めてくれる。

※一緒にいたら胃がいくつあっても
足りなそうだけど、そのまんまでいてほしい人。
後にも先にもあらわれないであろう
めっぽう人間くさい、御仁だ。

師匠クラスの人の逸話も面白いし、
なにより弟子たちのやりとりも
笑えて、泣ける。
語り口が落語家だけに
メチャメチャよくて
立て板に水が流れるように
すらすら読めて止まらない。

どもりの志らくが好きだったなぁ。
師匠から言われたことでも
自分のやりたくないことは
絶対やりたくないんですと断って
認めさせた。つわもの。
談春の弟弟子だけど、
談春より早く真打ちになっちゃった人。
志らく以外の前座仲間もみんな
おかしかったけど。

立川談志と、その師匠の小さんとの
からみもよかった。

なんというか、
人間と人間が本当に
ぶつかったときに
何かが生まれるんだなって感じる。

そして、人はなにもビビって
生きる必要はなく、
あるがまんま、腹くくって、
これがわしなんだから
しかたねぇじゃねぇかと
開き直ってあっけらかんと生きることが
幸せなんだと思えてくる。
じゃなきゃ、別々の人間に生まれた意味もないし、
個性があっても萎縮して出るモノも出なくなる。

どうせ生きるなら
なにか自分だけにできる
おもしれぇことして生きたいと思った。

談春の前座時代は
もうそのまんま現代落語ですな。知らんけど。
本を置く暇がないとはこのこと。

元気出したい方や
日々、なにかしら緊張して生きてて
疲れ切ってる人なんかにいい処方箋本かと。

※私は元気出過ぎて、そのあと一睡もできず、
次の本を読み始めて、そのまま会社へ
行くことになってしまった。眠い!
けれど肩の力が抜けていて良い気持ちだ。


この感想へのコメント

1.anokeno (2008/11/14)
読んでみたくなりました
2.カーシー (2008/11/14)
>anokenoさん
いらっしゃいませ~。
自信をもってお薦めしますよ。
元気も出ますし。
 

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 1

遺跡の人 (アクションコミックス)

著者 : わたべ 淳

出版社:双葉社

発売日:2007-12-12

評価 :

完了日 : 2008年02月18日

これは、個人的に、
どうしようもなく好きな実話漫画。
遺跡発掘、というドカタみたいな泥臭い話なのに、
透明感がただよって、しみじみ浸れる。
吾妻 ひでおの「失踪日記」にいいけど、
これもいいぞ。

とくに自分の歴史とかぶり、
心穏やかには読めなかった。

「アンダーカレント」と同じくらい好きだ!

夢をもっていて、
まだうまくいってない人。
静かな勇気をもらえるはず。

有名マンガが食えなくなって
遺跡発掘バイトにせいだす日々。
それがしみじみ輝いている。


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 1

いまを生きる

著者 : 咲山 琴美

出版社:文芸社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年10月19日

生きる事も死ぬ事も出来ない両方への恐怖感。
次の日が来る事への恐怖感。
孤独のような気になる恐怖感。
全ての事が怖かった。
精神の病で自殺を図り、
九死に一生を得た著者が家族に支えられ
克服した自らの辛い体験を綴ることで
同じ病に苦しむ人にエールを贈る。

第1章 臨死
第2章 生い立ち
第3章 自傷行為
第4章 結婚・出産・育児
第5章 発症
第6章 闘い
第7章 初めての入院
第8章 境界性人格障害
第9章 蘇生・年齢退行
第10章 価値観を大きく変えた旅行
第11章 いまを生きる
琴美おめでとう

-----------------
<感想>
妹の友達の実話。
そしてここに登場する精神科の先生は
私や妻の主治医。

ひょっとすると、ベタなタイトルで
敬遠する方がいるかもしれないが、
読んでみると、そのタイトルの深い意味が
改めて感じられ、納得できるはず。

ここには、いじめや精神疾患や
児童虐待や自殺などのさまざまな問題が
ひとりの人間に、ひとつの家族に
巻き起こったこととして、真摯に描かれている。

すべて、胸をうつ真実。

今、問題をかかえている
たくさんの方々に読んで欲しい一冊。
(でも、そんなに部数出てないから
アマゾンとかでないと手に入らないかも)

自殺を繰り返した著者に主治医がいう。
「生きていて本当によかった。
これからは生まれ変わったんです。
(自立のため、自分を自分で安心させるため、
長期のじっくりな入院をすすめて)
もっともっとありのままを生きるんです」
中略――
(入院が決まらずに、再び主治医に受診)
「すべて必然性です。
入院ではなく、生きるための入塾です。
生命の塾に通うと思ったらどうかな。
あと入塾の間に大切なことは、
0か100ではなく、50にいつも何事も考え、
50出来た自分を褒められるようになること。
それから不安はどこからやってくると思う?
不安はしてしまった過去を考えるときと、
これから起こりうるであろう未来を
考えすぎると起きてくる。
だから、“いまを生きる”んです。
眠いなぁ。寂しいなぁ。ご飯おいしいなぁ。
一人って楽しいなぁと。
いまだけを生きていくんです。
そうして安心することから、
知らずと希望の未来が待っています」

今、この生き方を練習中の私だが、
すでにこの法則が、実は一番近道で
一番確実で、正しい道だと断言できる。

これからも自分を安心させるように声かけを続け、
未来を考えすぎず、過去に囚われ過ぎず、
今を生きていこうと思う。


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3.ちっこいの (2008/09/19)
雨って憂鬱ですもんね。私は朝が憂鬱です^^;寝てたい、でも寝てしまったら、起きてからなおさら憂鬱になるのが分かってるのでエイヤ!と何とか動いてる感じです。(でも時々寝てしまう・・・)カーシーさんはお勤めされてるだけでじゅうぶん偉いなあと私なんかは思いますよ。ぼちぼち行きましょ~♪
4.カーシー (2008/09/19)
>ちっこいのさん
私も朝が駄目なんですよね^^; 会社行きたくないし。でも、働かなきゃ食っていけないので、なんとか起きます。いつも、「開き直って悠々と。そのまんまでいい。自分、大丈夫、大好き」と言い聞かせてから行きます。
そうですね、よく会社行けてると思って、褒めてあげるようにします。ぼちぼちで100点満点です。

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 1

レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)

著者 : ユゴー,佐藤 朔

出版社:新潮社

発売日:1967-06

評価 :

完了日 : 2007年07月01日

レ・ミゼラブルの特徴でもあるのだろうけれど、
ジャン・ヴァルジャンだけの話を追わずに、
ワーテルローの戦いや、修道院についてなど、
細かく克明に述べる時がある。それも半端じゃなく長い!

だから、「おーい! 早くジャンをだせ!」
と言いたくなってしまう。
ひょっとすると、その辺で挫折する人も
多いのではないだろうか?

確かにそれを一文字ずつ追っていくのはつらい。
でも、つらいときは私のようにパラパラと
読み飛ばしてでもいいから、ぜひ読み進めていってもらいたい。

再び囚人となったジャンが、おぼれた囚人仲間を救うために
海に飛び込み、救ったあとにそのまま消えてしまう。
捜索しても見つからず、力尽きて死んだのだろうと
判断がなされるが、ジャンは生きており、
隠しておいた金を掘り出してファンチーヌとの約束通り、
あの可哀想なコゼットを迎えにいく。

寒い道を裸足で重たい水桶を持っているコゼット。
テナルディエのかみさんに言われて、
水汲みに行かされたのだ。その水桶に手を差し伸べるジャン。
この待ちに待った二人の出会いに胸が震える。
その前の、コゼットの克明な不幸ぷりが効いているのだ。

今まで冷たい人間にしか飼育されてこなかったコゼットが、
ジャンと出会って、なぜかすぐに安心できる人だと感じ、
萎縮してた心が温かく包まれたように
徐々に人間の喜びを得ていく様を見てほしい。
これが書ける巨人なのだ、ユゴーは。

その後、コゼットをにっくきテナルディエから
もらいうけ、安全なところに向かおうとするが、
なんと、ジャベールがまた現れる!

ジャンは死んだと記事に載ったので、
ジャベールはもう注目してはなかったが、
乞食に金をあげる乞食のような男がいると不思議な噂を聞き、
その嗅覚が騒いで張ることにしたのだ。
そして、ドンピシャ。
その不思議な乞食こそジャンだった。

そこからコゼットとジャンの逃亡劇がはじまる。
後半、修道院に逃げ込み助かるが、修道院の説明箇所は
前述した通りパラパラでも大丈夫。
ここの読みどころは、修道院に入ったジャンとコゼットの運命。
そのサスペンス?

ジャベールはまだ近くを嗅ぎ回っている。
修道院に入ったはいいが、そこは男子禁制。
見つかればすぐに通報される。
が、その修道院には、以前馬車の下敷きになっていたところを救った
じいさん(唯一入居が認められた男性)が働いていて、
この庭番のじいさんがジャンたちを匿ってくれるのだ。
身体が不具になったじいさんに
この庭番の仕事を提供したのもジャンだったのだが、
本人は覚えてなかった。(が、思い出して感謝)

さて、じいさんが匿ってくれるにしても
いずれバレてしまう可能性がすごく高かった。
中にいる子供らがあっちこっち駆け回っており、
彼らが男を見つけたらひとたまりもないのだ。

なので、合法的にここに住めるように作戦をたてる。
それには一回外に出て、外からやってきて
「じいさんの弟です、一緒に働きます」
というワンアクションをとらなければならない。

ここの展開がちょっとした読みどころなので
端的に書くにとどめるが、ちょうど修道院で亡くなった
尼さんの棺を使って、ジャンが命がけのトリックを仕掛けて、
ギリギリ作戦通りになる。
その後、コゼットとジャンは数年、ここで安全に暮らすことになる。
で、三巻へ続く。

ワーテルローや修道院の話は長く、本当に苦しいと思うが、
この長い歴史を生き抜いてきた本には、
それだけのものがあるのでぜひ挑戦してほしい。

克明なのは、戦争描写や歴史の講釈だけじゃない。
本物の人間の描写があるのだ。
ここには巨人のような存在感をもった人間がいる。
蛇のような人間が息づいている。
それらを介して、どんな哲学書や思想書を並べても敵わない、
真実が脈動している。

なぜ、それが真実と分かるのかというと、
それは理屈を超えた胸の奥の深いところで、
魂が共鳴して震えるからとしか言いようがない。

目には見えないが、この大宇宙に確かに存在する
力ある真実の旋律に触れ、我知らず、
己の卑小な魂が共鳴し、命の根っこの方で
「おお!」と震えるように呼応してしまうのだ!
これは巨人の本だ。まさしく。

「人間の想像力というものは、自分の器以上に膨らむことはない」
と書いてあったのは宮本輝のエッセーだったと思うが、
この器は半端じゃない。
こんなに、人間が心に息づいた小説はめったにない。
ジャンが私の中で、くっきりとした輪郭をともない、
立っている。歩いている。守っている。そして生きている。

仕事でつらい時も、思い出せばいつもそばにジャンを感じる。
なんて人間臭く、温かい巨人だろう。
あんな巨人が心にずっといてくれたら、
誰だって萎縮せずに、伸び伸びと自分を表現できるはずだ。

私も器をでかく、そして限りなく美しく磨いていきたい。
何様だって思われそうだが、私もいつか、
いつまでも「人間」が心に残る作品を作り上げてみたい。


この感想へのコメント

1.madi (2007/07/02)
鹿島茂「パリの王様たち」でユーゴーがなんでこんないらんことだらけを書いたのかがわかります。コゼットの母親がでてくるところで女が3人ずつでてくるところとか、原稿料が文字数ででてきたことへの反抗だったのかもしれません。
このあとの下水道やこの巻の修道院のはなしは当時ウンチクエッセイで金がとれなかったので小説に挿入するしかなかったみたいですね。
2.カーシー (2007/07/02)
>madiさん
コメントありがとうございます!
文字数換算の原稿料への抗議ですか(苦笑
いやぁ全然知りませんでした。
ウンチクは物語の背景として、微妙にリンクしてますけど、
まぁ流れを早急に追いたい読者としてはあれはつらいですよねぇ。
ウンチク自体だけみると、克明でやはりすごい力量だとは思いましたけど(汗汗
 

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 1

現代アメリカ黒人女性詩集 (世界現代詩文庫)

著者 :

出版社:土曜美術社出版販売

発売日:1999-02

評価 :

完了日 : 2007年06月20日

最近、知り合いの発達障害の子供の話を
聞いて、つらつらと右手が動き、
ポエマーでもないのに、こんなものを書いた。

「求めるもの」
皆に遅れることがそんなにいけない?
みんなと同じことが出来ないのがいけない?

授業をうけたくないのは、わからないからなんだ。
わからないから耐え難くつまらないんだ。
みんなはどうしてわかるのに、
僕にはわからないんだろう。

ただただ苦痛に耐え、
耐え切れずにサインをだせば、
比べられて叱られて叩かれて。

先生は死に神で、この世は地獄だ。

僕に生きる価値などないのか?
世の中すべてがつまらなく思えてくる。
どこかに行きたい。
ここではないどこかなら、どこでもいい。

果てしなく悪いことがしたい。
悪いことをしてないと、身体がバラバラになりそうだ。
悪いことに身をひたしていると、少しだけ楽なんだ。
じめっとしてるけど、それでも生きてる感じがする。
安心できる。

そう。 僕らは安心がほしい。
絶対の安心がほしいだけ。
それがなきゃ、すべてが空虚。

駄目な自分でも認めてくれる場所がほしい。
成績悪くても差別しない人に会いたい。
運動音痴でものびのび運動できる場所にいきたい。
みんなと違ったら褒めてくれる人に会いたい。
みんなより遅れてても、笑って気にも留めない人に会いたい。
常識をおしつけない人と話したい。
なんでも本音で話せる人と話したい。
腹の底から笑って遊べる人と一緒にいたい。

何があっても信頼してくれる人のそばに帰れれば
僕らはきっと…
僕らはきっと、生まれなおせる。

成績が低い = 人間的評価も低い 
そんな馬鹿げた社会の中でも、
たとえ、みんなから遅れることが、
最大の恐怖である社会の中でも、
安心を基盤に。 信頼を基盤に。
生きていてもいいという喜びを基盤に、
僕らは立ち上がれる。

だから求める。
見えない声で叫ぶ。
聞こえない目で訴える。
駄目な自分でも認めてくれる場所がほしい。
そこでなら、僕も駄目な自分を受け止められるから。

駄目な自分でも認めてくれる場所がほしい。
たとえ全社会が見捨てようと、
そこには絶対の安心があり、絶対の信頼が満ちている。

お父さん、 お母さん、わかって。

僕らは今、駄目な自分でも認めてくれる場所がほしいんだ。

--------
まったくもって、お恥ずかしいシロモノだが、
自分が感じた痛切な思いのようなものを
自分なりに書き綴ってみたかった。

そんな折、マヤ・アンジェロウの
この詩に出会い、震えて
この詩を手に入れるためだけにアマゾンで購入。

今現在、なんらかの差別やいじめを受けてる人に
この詩篇の一部抜粋して紹介したい。
強さと勇気の塊だ。

私の書いたものが以下に稚拙で冗長かがわかる。
痛切な思いが伝わる本物の作品だ。

*********************
『それでも私は立ち上がる』マヤ・アンジェロウ

「どうぞお書きなさい私のことを 歴史の中に
あなたの意地悪なねじくれた嘘で固めて
どうぞ私を踏みつけなさい 泥の中で
でもそれでも 塵のように 私は立ち上がる」

「私が絶望しているのを見たかった?
頭を垂れて 視線を落としているのを?
肩を落としているのを 涙の粒が落ちるように
心の叫びに弱り果てて」

「どうぞ私を撃ちなさい あなたの言葉で
私を切り裂きなさい あなたのまなざしで
私を殺しなさい あなたの憎しみで
それでも空気のように 私は立ち上がる」

「恐怖と恐れの夜を置き去りにして
私は立ち上がる
素晴らしく澄んだ夜明けの中へと
私は立ち上がる
私の先祖がくれた贈り物を持って
私はその夢そして奴隷の希望
私は立ち上がる」

「私は立ち上がる」

「私は立ち上がる」

※↑注)詩の一部を抜粋して引用してます。

------------

この詩だけで5つ☆の価値ありとみた。
アンジェロウの別の詩も、
他の人の詩もすべて鑑賞したが、
このアンジェロウの『それでも私は立ち上がる』が
なんといっても一番痛切に輝きを放っていた。

※著作権は,各著作者・各出版社の方に属します。
レビュー内における詩文の一部の利用は,
著作権法に定めるところの「引用」にあたると
判断しております。
もし、当レビューにおける詩文の利用に際して、
著者および出版社の方からの申し出が来た場合は、速やかにその指示に従います。


この感想へのコメント

3.ソンジュ (2007/10/04)
なんだか、水を差してしまってごめんなさい。あれからインターネットで検索してみたら、水崎野里子さんという訳者のサイトに全文がでていました。ご参考までにどうぞ。http://www1.odn.ne.jp/~cat32320/mag1/mag1-3jp.htm
4.カーシー (2007/10/04)
いえいえ。ありがたいお知らせでございました。
確かに全文のってますね。
このアドレスのせておけば、自分で打ち込む必要は
なかったんですね(汗
貴重なサイト情報、感謝でございます。


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 1

レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)

著者 : ユゴー,佐藤 朔

出版社:新潮社

発売日:1967-05

評価 :

完了日 : 2007年06月20日

ディーニュ司教のミリエル氏の振る舞いひとつひとつに
人の道を感じ、ひたすら感動する。
このミリエル氏が、牢獄で心がすさんでしまっていたために、
放免後、再び盗み(銀の燭台)を働いてしまう
ジャン・ヴァルジャンをかばい、
改心させたのは有名なシーンだ。

ここからのジャンから目が離せない。
市長のマドレーヌ氏(元ジャン・ヴァルジャン)となってからも、
ミリエル氏より、悟りきってないぶん
揺れ動く弱い人間らしさがあって、どんどん感情移入できる。
(※でも、ミリエル氏の温かさと強さは今でも心に残っていて、
挫折するたびに思い返してしまう。
それほどにすごい影響力がある。この本には生きてる人間がいる。
血が流れ、呼吸し、息づいている。
まるでホイットマンの草の葉(未読だが)だ。
「仲間よ、これは本なんてものぢやない、
これに触れるものは人間に触れるのだ!」
人間ミリエル氏なら、今のこんな私でもけして愚弄せず、
温かい目で見守り、受け止め、安心させ、のびのびと、
あるいは開き直って悠々と、自分の足で歩き出せるようになるまで、
辛抱強く、褒めるところなどないにもかかわらず褒め称え、
優しく、傍で励ましつづけてくれるはずだ。
実際、私はおちこむと、ミリエル氏が見える。
私の右腕を優しくにぎって、微笑む顔が見える。
「君はそのまんまでいい。大丈夫。きっとできる。
自分を信じて悠々と生きなさい」
そうして私は何度でも立ち上がるのだ。
ていうか、こんな長い注釈ありえないな。でもこれが私なのだ)

閑話休題。

コゼットの母親であるファンチーヌの
不幸っぷりのひどいことったらない。
もともとはとても奇麗で純粋な女性が、
男に捨てられ、髪も歯も売って、
ボロ雑巾みたいな体になってるのに、
さらに金よこせ!とひっきりなしに言ってくる
強欲なテナルディエ夫妻のもとに金を送るため、
売春婦にまで身を落として稼がなきゃいけないんだから。
すべては夫妻に預けた愛しの娘、コゼットのために。

街頭にたって客引きしてる最中に酔っ払いに
背中に雪を入れられたり、とことんいじめられる。
それでブチ切れて暴れたら、厳格なジャヴェール刑事につかまって、
ぶちこまれそうになってさ。

それをマドレーヌ氏が市長命令で救うのだけれど、
ジャヴェールはこのマドレーヌ氏を
ジャン・ヴァルジャンだと疑っているから油断がならない。

ようやっと、マドレーヌ氏によって
不幸なファンチーヌとコゼットが引き合わされるのかなぁと思いきや、
ジャン・ヴァルジャンがどこかで捕まって
死刑判決を待ってるという情報がもたらされる。
「(そんなバカな、そいつはジャンなんかじゃない。
ジャンはここにいる私なのだから…)」と愕然とするマドレーヌ市長。
もたらしたのは、あのジャベール。
あなたをジャンだと勘違いしてた私を免職にしてくれと
頼みにきつつ、その情報をもたらしたのだ。
コゼットを迎えに行こうとしていた矢先のこの情報、
いい人になって生きようと、心の師匠である
ミリエル司教に誓って行動してきたジャンは
ここで大いに葛藤する。今捕まれば…。

風貌や、出身地が同じだったりしたために
自分の身代わりになって殺されようとしている囚人がいる。
しかし、ファンチーヌはもともと弱ってた体に
あの雪を浴びて病をこじらせ、いまや虫の息。
コゼットさえ呼び戻せば、希望がわき、回復するかもしれないが…。
この岐路にたった時の葛藤を、たっぷり一緒に
味わえて濃厚なのだ。

やがてジャンは決断し、囚人の命を救いにいく。
この迷いながらも立ち向かう生きざまが
心にしびれるように流れ込んでくる。
裁判所で証人たちが、似ている偽のジャンに向かって
確かにあいつがジャン・ヴァルジャンでさぁとか
言ってる所に現れ、最後の最後まで迷いつつも、
「私の顔を忘れたのか! 私が本物のジャン・ヴァルジャンだ!」と
ついに言い放つ。胸に響く。

すぐに帰ってファンチーヌのもとへ行くジャン。
「コゼットはどこです? 迎えにいってくださったのでしょう?」
もしショックや絶望を与えては、このまま息を引き取るかもしれない
ファンチーヌに、すぐ近くで遊んでるよ、
もうちょっと元気になったらあわせてあげると
嘘をつくジャンたち。

そこにやってきたのはジャヴェールだ。
裁判所での告白事件を知り、追ってきたのだ。
ファンチーヌの目の前で、神さまの如く感謝してた
マドレーヌを貶め、愚弄し、
囚人ジャン・ヴァルジャンとして捕らえるジャベール。
娘さんを迎えにいく猶予を3日くれと懇願するも相手にせず。
ファンチーヌはジャヴェールがもたらした
恐怖と絶望によるショックでついに絶命!
ジャン・ヴァルジャンはジャヴェールに捕らわれてゆく。
さぁ、二巻へGO!


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 1

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)

著者 : ナンシー関

出版社:角川書店

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年06月20日

Ⅰを読んで、おなかがよじれるほど
笑ったのはいつのことだったか。

書店でⅡを見かけて、即買い。

電車の中で読むと、笑い死にしそうになるから要注意。

これでもかこれでもかというくらいに
正体不明のにわとりや、亀や、猿が描かれている。
90歳とかのおばあちゃんとか、3歳児の書いた絵は
ぶっとぶぐらいに素晴らしい意味不明さを
かもしだしている。

また、ナンシー関のコメントが
天才的に切れてていいんだ。
Ⅰの時の方が、じゃっかん、切れてた気がするけど、
今回もいいことには変わりない。

疲れてるときとか、生活に笑いがなくなったときにでも
一度パラパラしてみて欲しい本だ。
生きる勇気すら湧いてくる。
このまんまでいい、あるがまんまでいいんだと
思えてくる。

ナンシー関がすでに他界していたことを知らず、
本書を読んで愕然とした。
あんなコメントを書ける天才が…
あまりにも早い死に、合掌。


この感想へのコメント

5.anokeno (2007/07/02)
実際にやってみるのはおすすめですよ。参加者は全員あの本を読んだメンバーだったのにスフィンクス、やっぱり変なのになっちゃいました。というかあの本を読んだからスフィンクスのイメージが壊れたのかも(^_^.)
6.カーシー (2007/07/02)
>anokenoさん
あ、既読のメンバーでやられたんですね。
だのに結果は、変でございましたか(苦笑
記憶って本当に曖昧なんですね。
それを実感するためにも、ちょっとやってみたいですけど、
できれば新しいお題で試してみたいです。
追記:あの本読むと既存のイメージは破壊され、
自由でいいんだと思ってしまいますよね?(゚∀゚;)

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 2

雨の日と月曜日は (新潮文庫)

著者 : 上原 隆

出版社:新潮社

発売日:2005-05

評価 :

完了日 : 2007年02月23日

読んだことあるなぁと思ったら、
「1ミリでも変えられるものなら」を
文庫化して改題してたやつだった。

でも再読するぐらいの価値あるものだから
よかった。

そのうちもうちょっと感想かきます。


この感想へのコメント

3.take9296 (2007/03/04)
ありがとうございました。2冊とも書店にはもうないようなので、いつか図書館で探してみたいと思います。
エッセイ集の新刊にも期待しています。
4.カーシー (2007/03/05)
>take9296さん
ああ、そうだったのですか。
調査不足ですみません。

もし読む機会がありましたら、感想など書いて
いただけたら読みに行きたいと思います。

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 1

ひとたびはポプラに臥す〈6〉

著者 : 宮本 輝

出版社:講談社

発売日:2000-04

評価 :

完了日 : 2007年02月14日

自分を励ましたくて、過去の感想ノートを引っ張り出した。
できれば、1巻からシルクロードを旅してみてください。

以下、感想ノートを書き写してみる。

----------------
仏教経典翻訳者の鳩摩羅什の足跡を、著者が辿ったときの旅行エッセー完結編。

朝方、一気読みで読了す。感慨深い。
旅の情景の合間合間に、含蓄深い言葉が出てくる。
しょっぱなからガツンとスケールのでかい文言に
ぶつかって立ち止まる。

スリランカ人の天文学者チャンドラの言葉。
「人間がいなければ、宇宙もむなしいものにすぎません」
はぁ~、ためいきがでそう。

宮本がシルクロードで見た風景は、そのまま
宮本自身を映し出す鏡となった。
その鏡が、己の“インチキ臭さ”を浮き彫りにしたという。

火を踏みしめる少年。真の満天の星。乞食。砂漠。
そこで生きていくしかない人々…。
それらの現実の情景とともに、宮本の心象に映り、
思い出される小説、詩片、言葉が、胸に沁みこんでくる。

「愛とは、太陽が出る前まで空にあった雲のようなもの」
あのサリバン先生の言葉。
手にさわれないが、確かにそこにあり、
それは慈雨となって、人々の上にふるまわれる。

その他、宮沢賢治の春と修羅や、
鳩摩羅什(くまらじゅう)の空白の人生など、
すべてを僕は飲み込むことはできなかったが、
宮本のこの旅の記録そのものが、僕を映し出す鏡となって
僕の「インチキ臭さ」まで浮き彫りにしてしまった。

本物になりたいと思いながらも、
大事なところでいつも要領で渡ってきた人生。
今こそ、本物になりたい。

「人間の想像力というものは、自分の器以上に
ふくらむことはない」

-------
※こっからリアルタイムのかきこみに戻る。

ん? 最後のメッセージは、宮本先生自身の
言葉だったのかな?

さて、今の僕は本物にはなれてるだろうか?
いや、なれてはないが、少なくとも
まだ本物を目指している。
あきらめてはいない。

だからこうやって、過去の自分からも
励ましてもらったりしながら、前を向こうとしている。

さぁ、このスランプから抜け出すために、
まずは力を抜いてみよう。ジタバタしないで。

急流にのまれた時、人は、慌てて泳ごうともがいて
力尽き、ついには溺れてしまう。
助かる方法は、逆にジタバタせずに力を抜くこと。
そうすれば、人間の体は自然に浮くようにできている。

浮いて流されながら、チャンスを待とう。
チャンスは必ずくる。
うん。大丈夫。自分を信じよう。

この僕は、インチキじゃない。けして。




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 1

はたらく青年

著者 : 原田 宗典

出版社:中央公論社

発売日:1994-02

評価 :

完了日 : 2007年02月14日

11篇ある原田青年のとほほバイトエッセー。
そのうちの一編、「呑み屋店員の悟り」で笑ったのち、
最後にぐわっと泣いた。

今夢を目指してバイトしてる青年たちに
読んでほしい。


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 1

復活 (角川文庫)

著者 : 谷川 浩司

出版社:角川書店

発売日:2000-06

評価 :

完了日 : 2007年02月11日

スランプの人とかいたらおススメです!

ここにある奔流を自分の血肉にできたらなぁ、
何があっても振り回されない、
確固不動たる自分になれそうな気がする。

浮き沈みは世の常、状況がどう変わろうと結構じゃないか。
自分は自分だ。周りがどうあろうと、がしっとした
不動のベクトル(志)があれば何もいらんではないか。
環境が主役か? 自分が主役か? 主役は自分だろ。
胸をはれ、帆をあげろ。失うことなど恐れるな。
恐れるなら己の志がさがることを恐れよ。なんちって。
(以下、昔の感想ノートからちょろっと抜粋)

王将位だけを残して、あとはすべて奪われた谷川名人。
羽生名人がすごい勢いでタイトルを奪ってゆく。
そしてついに、王将位以外の六冠すべてをひっさげて
王将谷川の前に現れる。
最後のとりでである自分。

結果は負け。無冠の王となる。
もともとあった羽生への苦手意識。
「誰かあの快進撃を止めてくれないかなぁ」
そう思いながらタイトル戦をみていたら
いつのまに最後は自分だけになっていて
そして、ついには自分も敗戦。

「志の低いことを考えていたように思う」

「不調のときは自分が見えない。
自分が見えないから不調なのである」

自分の将棋を取り戻さねば道はない。
どうする谷川。
「羽生にやられたことで、ゼロになれた実感を持った。
それがスタート」
なるほど。

「0と1の間には、ただ数字の1つぶんの差があるのではなく、
計ることのできない距離、底知れない深い空間が
広がっているような気がする」

王将谷川から、普通の谷川九段に転落。ゼロ。
そのせつなさ、やるせなさの中をどう生きていく?

「不調の始まりは迷い」

羽生が強いのは、一切の迷いがないからだ。
谷川は羽生を意識しすぎて、自分を見失いはじめていた。
相手に取り囲まれ、迷っているうちに、
自分のよい部分がどんどん萎縮してゆく。
相手の手の内ばかり考えて、自分の指し方をしないでいると
迷いが生まれ、迷いは敗北へとつながる。

羽生との竜王奪取戦を前に山形県天童市の将棋祭に参加。
小学生相手にプロの谷川が将棋を指す。
子供たちが次の手を考えるキラキラした目、
それを見たとき、谷川は自分の小さい頃を思い出す。
兄が帰ってくるのが待ち遠しくて仕方がない。
3戦やって2度は負ける。負けると悔しくてたまらない。
とにかくいつも将棋がやりたい。
勝ち負けも大切だったが、その前に純粋に将棋が
好きだった。
将棋のシステムと、そのスリルが好きでたまらなかった。
無心で打っていたあの頃を思い出した谷川は
将棋を楽しむこを忘れていたことに気がつく。

「自分の将棋がどれぐらい通用するか試したい」
「羽生さんとの将棋を楽しみたい」

そんなキラキラした目で望んだ竜王戦、
思い切りのいい将棋ができ、谷川はめでたく竜王になる。
実に4年ぶりのタイトル奪取であった。

「飛翔」

谷川のキーワードの「飛翔」という文字が本当に
中身をともなったのは、どん底の時だったかもしれない。
落ちるだけ落ちて、何もかも失って、
本当に羽ばたける地盤が整った気がする、と。

-----------
これはほんの一部です。
落ち込んでいる方、将棋の好きな方、
どうぞ読んでみてください。
震えるような珠玉の言葉と、わくわくすような羽生名人との
やりとりが描かれていますぞ。


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 2

ドクター・オボのこころの体操―あなたは自分が好きですか

著者 : 於保 哲外

出版社:素朴社

発売日:1996-09

評価 :

完了日 : 2007年02月05日

本当にこれがあったから生きてこれた。

すべての原因がわかります。
そして立ち上がる方法も。

根本は、自分を大好きになること。
ナルシスト的にではなく、ベースから根こそぎ
好きなること。

アイドル歌手がいたとして、彼女は今売れている。
その時、彼女は彼女自身をすごく大好きといえるだろう。
でも、社会に消費され、見向きもされなくなったとき、
果たして同じように大好きと言えるだろうか?

オボ先生がいってるベースから好きになるといのは、
自分が成功してようと、挫折していようと、
かわらずに、自分の命が好き!といえることだ。

今がどんなにみじめでも、おちこぼれていても
人から嫌われていても、まずは自分が自分を
大好きといってあげられるかどうか。
自分を見る目を温かく。それが基本。

そのほかにも、オボ先生が実際に高田馬場で
数え切れないほど診療してきて、実感として
見つけ出した知恵がたくさんつまってます。

頑張ることはよくないこと。
わがままになろう。
悪い子になろう。
いい加減にいきよう。

心の病で苦しんでる人が、常識の枠をはずして楽になり、
立ち上がっていけるきっかけがつまっています。

心だけ診ても片手落ち。体だけ診ても中途半端。
心と体の両方、精神科と内科、つまり“人間”として
全体を見つめつつアプローチしていこうといのが
オボ先生の治療法です。

心の病をもった方が身近にいらっしゃる方も
どうか読んでみてください。
そもそも家族でなおす病気でもあるからです。
夫婦関係で悩んでらっしゃる方もどうぞ。


この感想へのコメント

1.anokeno (2007/06/30)
ようや読み終わりました。本当にいい本を教えてくれてありがとう。他の本も買ってみようと思います。
2.カーシー (2007/06/30)
>anokenoさん
コメントとても嬉しく思います。
「ドクター・オボの自信が湧いてくる心理学」の方も
内容が少しかぶるところはありますが、すごい本ですよ。
私は毎日持ち歩いて、たびたび眺めてます。
そして日常のプレッシャーから自分を守っています。
よろしければどうぞ^_^;
 

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 1

ドクター・オボの自信が湧いてくる心理学―自分を好きになれば人生は楽しい

著者 : 於保 哲外

出版社:第三文明社

発売日:2002-08

評価 :

完了日 : 2007年02月05日

苦しくなると、これをながめます。

冒頭の近くででてくる
フジコ・ヘミングの言葉を
僕もつぶやきながら生きてます。

ある音楽評論家にひどくこきおろされて、
「ぶっこわれた鐘があったっていいじゃない、
私の鐘だもの。この世に脇役なんて一人もいない。
みんなが主人公」

ここではまず、自分が主役の人生を生きてますか?
と呼びかけられます。
人の目をものさしにして生きてる人、
日本人ならけっこう多いのではないでしょうか?

そのほか、正しい夫婦喧嘩の仕方など
理想の夫婦関係についても言及してありますし
家族の問題にも多くふれています。
児童虐待や、キレる子供、ひきこもりなど、
現代社会にうずまくこれらの問題の根っこにあるものとは
なんなのか?
鋭くわかり易く述べられています。
そして家族は今、どういう関係を結んでいけばよいのかも。

根っこの原因は、500万年前からざっくり遡って
考察されています。
うへー!今人類にそんなことが起こってるのか!?
なるほど! そりゃ人間もとまどうよなぁと驚きました。
こういうのテレビでやった方がいいんじゃないかなぁ。
なんでやってくれないんだろ。

心の問題に興味ある方はぜひ!
今テレビでしゃべってるパネラーのコメントなんぞ
なんの役にもたちませんぜ。


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 1

ぼくの心をなおしてください

著者 : 原田 宗典,町沢 静夫

出版社:幻冬舎

発売日:2001-12

評価 :

完了日 : 2007年02月05日

基本的なことがわかる感じ。

これを読むならオボ先生の本の方がよいです。絶対。


この感想へのコメント

4.カーシー (2007/02/09)
>ベアトリーチェさん
こんばんは。手前味噌で恐縮ですが、僕の
「心が苦しくなった時の本」ノートにオボ先生の本を
2冊ほどのせております。
・ドクター・オボのこころの体操―あなたは自分が好きですか
・ドクター・オボの自信が湧いてくる心理学―自分を好きになれば人生は楽しい
――です。
ここからアマゾンへも飛べますので、
もし興味がおありでしたらどうぞ。
5.ベアandリーチェ (2007/02/09)
>カーシーさん
どうもご親切にありがとうございました。
のぞいてみます!ぜひっ!

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 2

少女パレアナ (角川文庫クラシックス)

著者 : エレナ・ポーター,村岡 花子

出版社:角川書店

発売日:1986-01

評価 :

完了日 : 2007年02月04日

これがなければ死んでたかも。
ものごとには常に、いい面と悪い面、二面ある。
あるものごとが起きたとき、悲観主義の人間がかならず
悪いほうに目がいってしまう。
それでは必ず行き詰ってゆく。

たとえ何が起きても、いい面を見つめ続けてゆく生き方、
すると自分の気持ちが前向きになり、周りの流れも
本当に変わってゆく。
世の中にはそういう不思議な法則があるのだ。

パレアナはどんな境遇におちいっても
明るさを失わず、いつも目の前の現状を
どう喜んでいけるか探してゆくゲームで
生き抜いていく。
喜ぶことが難しいときもあったけど、
難しければ難しいほと楽しいですわ、とそれも喜ぶ。
そんな命の力に、やがてまわりも変化してゆく。

一生の宝です。謝謝。


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 6

聖(さとし)の青春

著者 : 大崎 善生

出版社:講談社

発売日:2000-02

評価 :

完了日 : 2007年02月04日

一生のお宝にしてます。
じんじん感じます。
ゆとりあれば、昔の感想ノートから感想を抜粋でのせたい。


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 3

パレアナの青春 (角川文庫)

著者 : エレナ・ホグマン ポーター

出版社:角川書店

発売日:1986-02

評価 :

完了日 : 2007年02月04日

パレアナの青春を描いてます。
成長したパレアナがどうなったか、読んでみてください。


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 5

友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)

著者 : 上原 隆

出版社:幻冬舎

発売日:1999-12

評価 :

完了日 : 2007年01月21日

************************************
人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、
どのように自尊心をとりもどすのか。
読むとなぜか心が軽くあたたかになる、
ルポタージュ・コラム。
************************************

「人は自分のつちかってきたやり方によってのみ、
困難なときの自分を支えることができる」――

冒頭の章の最後の句。結論としてはこれなのかも。

自分が挫折や失敗や、とにかくうまくいってないとき、
むしょうにこういう本を読みたくなる。

ほかのひとはどうやって傷ついた自尊心を回復してるのか、
それを知って、自分も立ち直るきっかけがほしいのだ。
それは著者も同じで、だから彼はあらゆる種類の
人間の挫折や闇に立会い、彼らの現状のたたずまいを
独特の距離感(8ミリ映画みたいな身近で懐かしい感じ)で
活写してゆく。

ホームレス同然の生活を続け妻子からも捨てられた芥川賞作家、アパートの五階から墜落し両目を失明した市役所職員、その容貌ゆえに四十五年間、一度も男性とつきあったことのない独身OL……

いろいろな人がそれぞれの壁にぶつかって生きている。
僕も30歳を超える歳になって、やっと少しだけ
自立とはなにかということがわかりかけてきた。

「うつ病」という章には上田という青年が出てくる。
28歳の頃に看護学校に通って看護師を目指していたが、
女性の中に一人だけの男性生徒で、妙な目でみられ、
苦痛になってうつ病を発症した。
最後の方に出てくる彼の考え方は、
僕のつかんだものと似ていて、
やっぱりそうだよなとまた確信を深めた。

「挫折や失敗も、それが自分の経験なら
自分というものを形成する大切なものなのだ」

僕も「闇は財産」だと思う。
それは自分をさらに豊かに、
さらに奥行きを持った人間にしていくものだと思う。

と、わかっていても、やはり実際目の前に
挫折がきたらつらい…。

そんな時こう思う。こう言い聞かせる。

自分のこれまでの人生のすべての苦しみを知っている
人間が、この宇宙にたった一人だけいる。
それは、自分だ。

誰がなんと言おうと、自分だけは自分の味方に
なってなろう!

両親の会社が倒産して貧乏でいじめらたつらさ、
芝居の道を断念せねばならなかったせつなさ、
リストラされたときの悔しさ、
父親が死んだときの空虚感、
自分はなんのために生まれてきたのかわからずに
ずっと悩んできたあの日々、
それら全部を知ってくれているのは、
一緒にその闇の中を歩いてくれていた、
この自分だけだ。

その自分だけは、僕を信じてそばにいてくれる。

挫折してる自分さえあたたかく見守り、
その可能性を信じ続けてくれる温かい自分さえいれば
僕は何度でも立ち上がれる。
そして、立ち上がるたびに僕は強く優しく豊かになれる。
そんな気がする。
だから闇は財産なのだ。

上田のうつ病は完治したわけじゃない。
時々しんどくなる。そこがいい。

「病を乗り越え、社会復帰!」というような報道に
ちょっと待った!と誰かが言ってた。
乗り越えてなんかない!戦い続けてるんです!
今もそれも抱えながら、背負いながら生きてるんです!

戦いは生きてる限り続く。
でも僕は僕自身とつらさを分かち合って
これからも生きていこうと決めている。
それが揺らぎそうなときは、この本を読んで
また決意をあらたにしたい。


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