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カーシーさんの読書ノート

戦国ヒリヒリ小説
戦国小説というけれど、その枠組みがファンタジーでも構わない。
血湧き肉踊る戦があったり、権謀術数のぎりぎりの駆け引きがあったり、とにかく人物が生々しく生きて脈動していて、読んでるこっちの命がヒリヒリしてくるような、そんな本をここに。
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 25

忍びの国

著者 : 和田 竜

出版社:新潮社

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年08月26日

これも映画向き?
三池崇史と、バトル部分は北村龍平でどうだろ。

のぼうと違っておやおやと思ってしまったのは
視点の扱い。
のぼうのときも、三人称神視点のようだったけれど、
のぼうでは、そんなにコロコロと視点が変わる印象はなく、
ストレスがなかった記憶がある。

丹波だったら丹波、三成だった三成の視点で
じっくりうまく描きつつ切り替わっていたはず。
ところが、今回のはカメラの切り替えが多くて
散漫になってる印象。

コロコロと視点が飛ぶ読みにくさと、
神視点だからこその緊張感の減退?が
どうにもこうにも存在してしまっていたような。

三人称一視点であれば、
A氏の視点のときは、本来、
A氏が見たことしか語られないはずで、
読者はドキドキしながら
A氏にスムーズに追体験していけるはずなんだけど、
「A氏は知るよしもなかったが」的な感じで
俯瞰的に、A氏の気づいてないB氏の行動なんかが
入ってくると、テンションが↓に。

いや、読者しか知らない俯瞰情報で、
早くにげろ~!とかハラハラさせる方法も
あると思うんだけど、
ここでは、冷静な距離となって感じられて、
マイナスだったかなと。

落ち着いてキャラに感情移入したかった?

また、戦場点が3つに分かれて描かれる部分が
あるのだけれど、
同じような神視点の語り口ものだった
「偽書信長伝」では地図付きだったので
その辺、はるかに分かりやすく
面白かったから辛口になってしまったかな。
地図なしでもわかるように、
端的書いてはいてくれていたんだろうけれど、
アホなわしには、地図がほしかった;;

でもでもでも、それでも4ツ星つけてることに
ご留意いただきたい。
この人の描く人物は、やっぱ面白いし
魅力的です。引き込まれる。
また設定がゾクゾクする。

伊賀の里が本当にそうだったか知らないけれど、
そこにはちゃんとした太守というか
守護がいなかったらしく、
数十の地侍たちが勝手に砦つくって
牽制しあい、殺しあいをかさねていたらしい。
もう「バトル・ロワイアル」の世界ね。
※嘘なんだろうけど、参考資料とともに
それを読者に現実感をもって
読ませる腕がすごいじゃないか。

地侍たちが扱ってるのが
小作人兼、忍びの下人で、
こいつらに戦わせてる。

下人たちは、幼い頃から
人を出し抜き、卑怯に騙してなんぼ、
殺してなんぼの世界で生きてきたから
人間の感覚がすっかり麻痺している。

A砦の領主がB砦の領主をせめて
下人たちが砦内で大殺戮をしてるんだけど、
地侍たちの重要な会議を知らせる鐘がなると、
はい、終了~!
となって、やれやれ、お疲れさんといった感じで
散会していく。
それまで殺しあってたはずの人間たちが、
肩を組んで、談笑しながら
会議所に向かってゆくのだ。
※地侍たちには盟約があり、外敵があらわれた場合には
会議し、一致団結してこれにあたるようになってる。

バトロワで、ビートたけしが、
「今日はみなさんに殺しあいをしていただきま~す!」
とかいって、生徒に島内で殺しあいさせて、
ピンポンパンポーンと放送をならし、
何時何分、3年に2組のなにがし君が
亡くなりました~、残ってるみんさんは
生き残りをかけて頑張ってくださいね~
とか、いってたと思うんだけど、
あの怖い感じに似てた。

ともあれ伊賀者は、ほんと、金に目がなくて
命の重さにうとくて、びっくりするくらいの連中なのだ。

で、話の軸になってくるのは、
「こいつら人間じゃない」と思ってしまった
伊賀のしのびの一人、無門。
無門は、伊賀のなかでも一番の使い手で
当初は、何事もなく、さばさば
やってのけていくのだけれど、
地侍たちがしくんだ作戦の駒として操られ、
信長の次男信雄との戦をしていく中で、
命がけで何かを守ろうとしている人間たちと出会い、
人間として成長していく。てか、
実は最初から無門は見失ってはならない何かを
求めていたということだったんだけど。

お国という、美人でぴしゃりとまっすぐな性状の
武家の女をさらい、妻にした影響が一番大きかったかも。

と、書いていくくと、なんだかよくありそうな
時代もの青春系と受け取られそうで嫌なんだけど、
ラストもスタイリッシュに決めてくれるし、
結果として、主軸の男が成長してしまっただけで、
中身は忍者VS武士のおもしろ合戦小説だから大丈夫。
視点のことがあるので星4つにしたが、
十分楽しめる娯楽小説です。

<追加メモ>
※日置大膳の弓がすごい。弓で遠くから
人の胴体まっぷたつにします。
人物もスカっと大物で気持ちいい。
※石川五右衛門は、これからに期待かな?
※平兵衛は無門と互角で、無門より先に、
人ではない忍びの生き方に気づいた男。
映画になったら、この男との対決場は見物だなぁ。
※忍術がおもろい。本当のどとんの術も出てたし、
無門にいたっては肩だけでなく、あばらの骨まで
はずして厳重な縄を抜けて逃げてた。
幼い頃から、骨を絶えず折られる訓練をし、
むしろ折れてる状態が普通にするのが極意だと!


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 1

偽書信長伝―秋葉原の野望〈巻の下〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

著者 : 榊 涼介

出版社:角川書店

発売日:1992-10

評価 :

完了日 : 2008年07月16日

作者の顔は文中見えてこないけど、
読後に、作者のキャラたちに対する
温かいまなざしが感じられて
なごんでくる。

厳密な史実じゃないと駄目だという人には
あかん作品かもしれないけど、
たんに歴史好きな人にはいいんじゃないかな。

わしも、コンプティークのキャラは
全然読んでなかったし
知らなかったけど、
読んでてアイしちゃったし。
知らなくても全然大丈夫。

これのシリーズで龍馬ものもあったんだけど、
なぜか、あっちは挫折したんだわさ。

いつかまた挑戦してみたいとは
思ってるんだけど;;

あ、この偽書信長伝の感じ、
源先生の「風雲児たち」に通底してるかも!
しっくりくるはずだわさ。

あれも作者の目線があったかい!



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 1

偽書信長伝―秋葉原(あきばっぱら)の野望〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

著者 : 榊 涼介

出版社:角川書店

発売日:1992-07

評価 :

完了日 : 2008年07月16日

DSの戦国頭脳パズルやってたら
なんだか久しぶりに
どうしても読みたくなって
開いてしまった。

10年以上ぶりじゃないかなぁ。

久々に秋葉原信長読んで驚いたのは
この文章が神視点だったこと。

神視点であっちこっちとびまくり、
いろんな人にカメラよってるのに
全然混乱しないで
スコスコ飲み込める。

この技量。今更気がつくとは。

個人的に、神視点というか
作者の顔(語り)が見え過ぎちゃうものは
駄目だったような気がしてたのだ。

たぶん、しばりょう先生か何かの作品で
あ、おれ、こういうのしらけて駄目だ、
と思ったんだと思う。

でも、これの場合は、物語を邪魔するような
作者の顔は入ってこないで、
一番いいカメラにほっこりコロコロ転がって
テンポよく進んでいく感じ。

作者の語り口が
登場するキャラたちにもあってるし、
自然なんだろうなぁ。


地図もいっぱい入ってるし
歴史をわかりやすく
俯瞰できるって気持ちいい。

もっとも、嘘日本史だけど。

というより、作者もいってるけど、
これは雑誌コンプティークで
有名だったキャラを
もしも戦国時代の中で
役を割り振って転がしてみたら?
というシュミレーション小説なのだ。

だから、もしも信長が
本能寺で殺されなかったら?
とかの、IFものの目線じゃない。

キャラを楽しむ小説になってる。

そのキャラがすこぶる
小気味よく、味わいがあっていいんだわさ。

たわけ!

と、一度でいいから
秋葉原信長になじみの鉄扇で
突っ込んでもらいたいなぁと
ニマニマしながら本気でおもった。
額から血がダラダラ出そうだけど;;

マンガくさいのに、人間くさい
このキャラたち最高です。

美少女の女しのびでもある上杉謙信と
信長のドタバタロマンスや
せせこましい四谷武田との死闘、
松平茶水のあまりに人間的な小心ぶり、
そして、太田道灌の曾孫の巨漢ヤススケや、
柴田勝家たち部下の愛しき馬鹿な活躍、
心がほっこりしてくるほど
楽しいんだわさ。

また読もうっと。







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 4

風の陣[大望篇] (PHP文庫)

著者 : 高橋 克彦

出版社:PHp研究所

発売日:2004-12-02

評価 :

完了日 : 2008年05月21日

とまらない。
会話がうまい。
おそろしいリズム感と、人物造形。ぶれない。
よませる。

権謀術数の妙味。


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 3

風の陣 天命篇 (PHP文庫)

著者 : 高橋 克彦

出版社:PHP研究所

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年04月03日

いろいろ平行読みしなきゃなくて
長い中断はさんだけれど
それをもろともしないおもしろさ。

人物が深く練られてるのでかきわけが絶妙。
会話での表現、リズムがうますぎる。

とりあえずそれだけ明記。
権謀術数のシーソーでハラハラドキドキ。


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 4

風の陣 [立志篇]

著者 : 高橋 克彦

出版社:PHP研究所

発売日:2001-07

評価 :

完了日 : 2008年04月03日

アテルイや田村麻呂とかが活躍する時代じゃなく、
その父親たちも若いころの話。

これまでは、アテルイたちの話の背景に
名前だけチロチロと出てきてただけの、
丸子嶋足や田村麻呂の父のカリタマロ、
さらにはアテルイの父のアザマロが
メインにすえられ、そこに物部のキレモノが
まじわって、朝廷でおきたナラマロの乱を防ぐ、
権謀術数ドキドキウハウハな物語。

いやぁ、まだ幕開けだけど
しっかり盛り上がってたまらん、
やっぱ蝦夷もの大好き。

この人の小説の何がいいってさ、
月並みな言い方で大変申し訳ないんだが、
ようするに人間が血が通ってて、
息遣いがあって、脈動してて、
文章斬ったら血が出てきそうで
目が離せないのさ。

早く続きよもうっと。


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 2

まほろばの疾風(かぜ) (集英社文庫)

著者 : 熊谷 達也

出版社:集英社

発売日:2003-07

評価 :

完了日 : 2008年02月26日

荒蝦夷よんだら、買わずにいられなくなった!
購入!

「荒蝦夷」読んでから読むと、
やや冗長で、しょっぱいアテルイだなぁと
感じてしまう。
幼少のアテルイから、ずっとアテルイの視点で
その成長が描かれてゆくから、
ちょっと息が長い作品に感じるのかな。

話はそもそも野太いし、田村麻呂が出てからは
死闘にもなっていくから、それほど
退屈はしないが。

アザマロ主人公の大人の蝦夷の物語を
読んでからだと、そっちのほうが
人としてステージ的に↑の物語だったし、
つねに果断で緊張感に満ち、勧善懲悪でもないし、
語る視点も側近とか、中立の敵からとか
うまい具合に切り替わって重層的だし、
文章も切り立っていて、味わい深く、
たまらない。

でも、その「まほろば」があったから、
この「荒蝦夷」が生まれたのだな、
と実感できる。

作者の成長と、物語の深化が見えて
実に勉強になった。

「まほろば」は青さが抜け切れてないけど、
「荒蝦夷」は屹立した大人が描かれている。
続きものじゃなくて、人物性格も
話もまるで違う物語だけど、
二つとも食べてみた方が、
深く楽しめる一品だった。

追記:
「まほろば」というのは、
【周囲を山々で囲まれた、
実り豊かな土地で美しい住み良いところ】
という意味らしい。


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 3

荒蝦夷 (集英社文庫 く 19-6) (集英社文庫)

著者 : 熊谷 達也

出版社:集英社

発売日:2007-12-14

評価 :

完了日 : 2008年02月06日

思ったより重厚じゃなくて、
熱い血潮がゴリゴリくる感じはないけど
これくらい果断じゃなきゃ、
一族をひきいていくのは確かに無理かも、
と思えるアザマロ(アテルイの父)が
人間くさい緊張感をもって描かれている。

モレの設定も、陳腐には思わなかったし、
意外性があって楽しめた。
それがラストにつながってニヤニヤ。

果断過ぎたアザマロ。
アテルイのバトンタッチする
時がきたのだな。

で、これとは続きものじゃないんだけど、
同著者がアテルイの方を描いた
「まほろばの疾風」も読まずには
いられなくなった。

買わねば!



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 1

墨攻

著者 :

出版社:小学館

発売日:2006-12-12

評価 :

完了日 : 2008年01月29日

予想ぐらいの面白さ。
こういうの好き。
わかりやすい簡潔な文。

映画もみたが、こっちのが絶対面白いし、好み。


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 5

楊令伝 一

著者 : 北方 謙三

出版社:集英社

発売日:2007-04-25

評価 :

完了日 : 2008年01月25日

読み始めてしまった…。
楊令がどうなっているのかで
引っ張られまくる序章。

それぞれ生き残った梁山泊の武将たちが
あの負け戦をどうやって生き延びたのか、
今何を思っているのか、
その憤り、やるせなさ、変わらぬ志など
点描されてゆく。

無論、警戒をといていない宋の連中も
描かれ、緊張感は持続してゆく。

北でおこった女真族の国、金の動きがはげしい。
そこに見え隠れする楊令の幻。
金は遼と戦争になるのか。
一方、南では、梁山泊が再生しつつある。
死んでいった有能な将軍は少なくない。
しかし、若い芽も少しずつだが
花栄の息子など、育ちつつある気配も見える。

いやはや、文句無しの序章。
早くでてこい楊令!と叫びたくなる。
続いて二巻も読んでしまったぞよ。
とりあえず四巻まで行かないと
気持ちが済まなさそうである。


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1.ryoukent (2008/02/05)
ようやく読み出されたのですね。
私は、北方『水滸伝』はハードカバーで全部読みました。終わった時にこの『楊令伝』へ続く、と知って大喜びしました。でも、まだ1巻と2巻しか読めてないです。私も早く次を読もう。
2.カーシー (2008/02/05)
ryoukentさん
コメントありがとうございます。
私も、え! あの続きが読めるのか!
と知ったときには喜びました。
北方さんの読み出すと、止まらないんですよね。
今、時間ないなかでも、2巻おわりそうなところまで
進みました。終わったら3巻いきます、はい。

 

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 2

楊家将〈下〉

著者 : 北方 謙三

出版社:PHP研究所

発売日:2003-12-11

評価 :

完了日 : 2007年12月26日

記入漏れ。


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 2

楊家将〈上〉

著者 : 北方 謙三

出版社:PHP研究所

発売日:2003-12-11

評価 :

完了日 : 2007年12月26日

記入漏れ。


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 46

のぼうの城

著者 : 和田 竜

出版社:小学館

発売日:2007-11-28

評価 :

完了日 : 2007年12月11日

パトレイバーの後藤隊長のような横顔の
ジャケット(オノナツメ)も気になるし、
2000人で2万人の石田三成軍をやぶった
でくのぼうの将軍の話だというので気になる!
「でくのぼう」なので、「のぼう様」と
呼ばれ、親しまれていた男だというが。
質は読んでみないことにはなんとも。
とにかくチェック。


---

大型書店でなんとかGET!
一読してのぼう様のファンになった。
なに考えてるかわからんが、
なにやらせても不器用でダメ男なんだけど
百姓仕事が好きで慕われてて、
自尊の魂だけは誰よりも持っている。
だからこそみんなも心から分け隔てなく
尊べていた男。ついていくわなぁ。

本当の誇りってヤツは、
何ができて、何ができなくても
どっかりと胸の奥にあるもの。
命そのものの誇りじゃ。


甲斐姫とくっついてほしかったけど
戦国の世だ。仕方がない。
各武将たちも読み応え十分。
こりゃ胸の熱くなる傑作でした!


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 27

黄金の王 白銀の王

著者 : 沢村 凜

出版社:幻冬舎

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年11月15日

北上さんがあの陸奥三部作にも
通底するって褒めてたし、
「瞳の中の大河」を書いた沢村さんの
作品ですからね、
そらもう飢え死にしたって買いますよ!

---
読んだ。
確かに陸奥三部作に通底してた。
血のたぎり感は、陸奥三部作には
かなわないけれど、読後感はさわやか。

共感をよべるキャラだったぶん、
「瞳の中の大河」より飲み込みやすかったかな。
私はあの隊長になかなか感情移入できなかったから(汗
でも、「瞳の中の大河」の方が、
ズシンとくるものはあったような…。

実際の歴史を舞台にしてない異世界でも、
ちゃんと地に足をつけたリアリティある感じで、
血の戦いを終わらす物語が描けていた。

個人的のはもっと濃くてもよかったけど。
でもしっかり楽しませてくれた。


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 7

血涙〈上〉―新楊家将

著者 : 北方 謙三

出版社:PHP研究所

発売日:2006-12-07

評価 :

完了日 : 2007年01月06日

北方節はやっぱスカッと短いリズムでいいねぇ。
しびれる。
楊家将はもうけっこう前に読んだから話忘れてたけど
それでも全然読めた。
ハンジンビがむかついたのくらいは覚えてたけどね。
あれの続編。

ネタバレ注意(誰が死ぬかわかっちゃいます!)








遼の国と宋の国の戦いが続いてるのね。
遼はまずしくて、うばった16州のほかに
さらに宋の土地がほしいわけ。

遼の白い狼、ヤリツキュウカも活躍するけれど
なんと、先の戦争で岩にうたれて記憶をうしなった
楊家の四郎がキュウカの部下になって大活躍!?

宋王朝は、生き残りの楊家軍を使ってこれに対抗。
六郎、七郎、九妹、それから長男の息子や、
六郎の息子が意見しあいながらも、頑張る。

みんな強い強い。
死ぬ死ぬ。

四郎は楊家だった記憶を取り戻すんだけど、
キュウカとの真剣な命のかけひきの試合をして、
そこで全身全霊で斬られ、救われ、包まれ、
キュウカの部下、セキとして生きることになる。

で、キュウカは実は病におかされてたんだけど
最後まで激しく戦い抜いて、馬上で死ぬ。
馬にのった姿勢そのままで、北の大地の果てに消えてった。
すんげぇ男だった…。

楊家軍も長男の息子が死に、九妹も死に、
七郎も死に、六郎だけなる。

さいご、ギリギリで、
父楊業の鍛えた剣(魂でうった剣)がセキの剣を折り、
これをうちとって勝ったけど。
その勝負自体は、どちらも停戦を結ぶための
最後のきっかけをつかむ戦いに使われたかたち。
つまり互いに死に兵あつかい。

お前ら戦ってなんか結果だせ。
それをきっかけに停戦むすぶから。

それを承知でキュウカ軍と楊家軍は
最後の激突をするわけ。
いわれなくても戦いの血の中にいきてきた武人だから
激突してたかもしんないけど。

血沸き肉踊る激突後、
いたみわけで停戦成立。

後日談になって楊家軍は解体して商人とかやってる。
セキ(四郎)は遼の太后の娘をめとって息子を産んでる。
セキの息子は楊家ではなく、
楊家の人々とあって話すのだけれど
セキの息子として成長していくことに。

いやぁ、やっぱりたまらねぇ。
水滸伝の続きもみたくなるねぇ。
できれば九妹とかもっと生き残って活躍してほしかったな。
女の部下の武将が活躍するの大大大大好きだから。


この感想へのコメント

1.カーシー (2007/02/08)
長老みさわさんの感想みて再読したくなった(汗
天才たちの合戦って、どうしてこんなに
ワクワクするのだろう。はぁ~。
仕事なんかしないで、こういう本にひたっていたい…。

いや、いかんいかん。仕事仕事。
 

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 6

血涙〈下〉―新楊家将

著者 : 北方 謙三

出版社:PHP研究所

発売日:2006-12-07

評価 :

完了日 : 2007年01月06日

北方節はやっぱスカッと短いリズムでいいねぇ。
しびれる。
楊家将はもうけっこう前に読んだから話忘れてたけど
それでも全然読めた。
ハンジンビがむかついたのくらいは覚えてたけどね。
あれの続編。

ネタバレ注意(誰が死ぬかわかっちゃいます!)








遼の国と宋の国の戦いが続いてるのね。
遼はまずしくて、うばった16州のほかに
さらに宋の土地がほしいわけ。

遼の白い狼、ヤリツキュウカも活躍するけれど
なんと、先の戦争で岩にうたれて記憶をうしなった
楊家の四郎がキュウカの部下になって大活躍!?

宋王朝は、生き残りの楊家軍を使ってこれに対抗。
六郎、七郎、九妹、それから長男の息子や、
六郎の息子が意見しあいながらも、頑張る。

みんな強い強い。
死ぬ死ぬ。

四郎は楊家だった記憶を取り戻すんだけど、
キュウカとの真剣な命のかけひきの試合をして、
そこで全身全霊で斬られ、救われ、包まれ、
キュウカの部下、セキとして生きることになる。

で、キュウカは実は病におかされてたんだけど
最後まで激しく戦い抜いて、馬上で死ぬ。
馬にのった姿勢そのままで、北の大地の果てに消えてった。
すんげぇ男だった…。

楊家軍も長男の息子が死に、九妹も死に、
七郎も死に、六郎だけなる。

さいご、ギリギリで、
父楊業の鍛えた剣(魂でうった剣)がセキの剣を折り、
これをうちとって勝ったけど。
その勝負自体は、どちらも停戦を結ぶための
最後のきっかけをつかむ戦いに使われたかたち。
つまり互いに死に兵あつかい。

お前ら戦ってなんか結果だせ。
それをきっかけに停戦むすぶから。

それを承知でキュウカ軍と楊家軍は
最後の激突をするわけ。
いわれなくても戦いの血の中にいきてきた武人だから
激突してたかもしんないけど。

血沸き肉踊る激突後、
いたみわけで停戦成立。

後日談になって楊家軍は解体して商人とかやってる。
セキ(四郎)は遼の太后の娘をめとって息子を産んでる。
セキの息子は楊家ではなく、
楊家の人々とあって話すのだけれど
セキの息子として成長していくことに。

いやぁ、やっぱりたまらねぇ。
水滸伝の続きもみたくなるねぇ。
できれば九妹とかもっと生き残って活躍してほしかったな。
女の部下の武将が活躍するの大大大大好きだから。


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 6

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

著者 : ジョージ・R.R. マーティン

出版社:早川書房

発売日:2006-05

評価 :

完了日 : 2006年10月24日

これ登場人物が半端なくて、
何度も見返す必要があって大変だった。
にしても、読み終わりたくなかった……。
京極本並の中毒性ありやす。

毎回章ごとに登場人物の視点がかわるんだけど、
とにかく人物造詣が抜群でみな人間くさい!

体裁はファンタジー小説に入るかもしれないが、
これは完全に、北方謙三の三国志や水滸伝や
高橋彦の陸奥三部作に通底する
権謀術数ありありの戦国ヒリヒリ小説だ!

続きもので、まだ序盤なのに
とにかく人物が生々しく生きて脈動していて、
読んでるとその世界が濃厚に息づき
ぐわーっと立ち上ってきてゾクゾクしてくる!

ただし、本当に登場人物が半端ないので、
巻末の人物リストを見返す必要があって大変。
そのぶん、おつりがくるほど濃厚な読み応えで
一生読み終わりたくないほど耽溺できる。

これはたまらんぞ!

※ネタばれのところ削って修正して再UPです。


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みんなの感想を読む
 3

七王国の玉座〈5〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

著者 : ジョージ・R.R. マーティン

出版社:早川書房

発売日:2006-09

評価 :

完了日 : 2006年10月24日

感想は1巻目にだーっとのせました。
ネタばれ注意です。


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みんなの感想を読む
 3

七王国の玉座〈4〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

著者 : ジョージ・R.R. マーティン

出版社:早川書房

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2006年10月24日

感想は1巻目にだーっとのせました。
ネタばれ注意です。


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 3

七王国の玉座〈3〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

著者 : ジョージ・R.R. マーティン

出版社:早川書房

発売日:2006-07

評価 :

完了日 : 2006年10月24日

感想は1巻目にだーっとのせました。
ネタばれ注意です。


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