たなぞう

WEB本の雑誌

RIESLINGさん > 読書ノート

RIESLINGさんの読書ノート

その他いろいろ
ノンフィクションだけでなくてトンデモ本もあるので注意して下さい。小説、マンガ等以外で分類出来ないモノを放り込んだカオスフィールド! ノート足りなくなってきたからエッセイもここにまとめます……。
<前のページ 1  2  3  4  5  6  次のページ>

 

みんなの感想を読む
 1

空想歴史読本 (空想科学文庫)

著者 : 円道 祥之

出版社:メディアファクトリー

発売日:2003-11

評価 :

完了日 : 2008年12月31日

特撮モノや映画を題材に、トンデモ設定の架空歴史へと迫る。地球規模の歴史を思いっきり無視して暴走するその姿に、失笑が止まらない。ちょっと調べたら判るはずなのに、製作者が適当な事をしすぎで笑える。

6億年前、まだパンゲア大陸が無かったはずなのに、何故かパンゲア大陸に超古代文明が成立したりして、思いっきり事実を無視している。徳川幕府が清帝国や欧州列強だけでなく、さそり座からの侵略者まで撃退しているのには驚いた。徳川幕府強ぇー!!

過去だけではなく、未来史も凄い。何度も何度も第三次世界大戦で人類が滅ぶのに、何事も無かったかのように回復。マゼラン雲からガミラス帝国という列強が攻めてきても宇宙戦艦一隻で撃退、宇宙怪獣も銀河核ごと吹っ飛ばして撃退……。銀河中心部を吹っ飛ばしたら重力源がなくなって銀河規模で大災厄が起こりそうな気がするのだけど、大丈夫なのか!?

西暦2200年代には、なんと隣のアンドロメダ銀河まで届く宇宙鉄道網を整備! メーテルのお母さん凄すぎる!! 銀河鉄道の前では、松下さんやカーネギーの偉業も霞んでしまう。間違いなく史上最大の起業家に違いない。

で、苦労と破壊と大量殺戮に彩られた人類史は、猿に負けて銀河の歴史を閉じる訳ですな。猿の惑星的な結末が多すぎ! 猿に敗れ去った人類に全米が泣いた!!


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

空想科学裁判

著者 : 円道 祥之

出版社:宝島社

発売日:2000-12

評価 :

完了日 : 2008年12月31日

なんか「空想法律読本」に似ていると思ったら、大人の事情が……。使われている素材はよく似ているのだけど、はっちゃけかたが足りないので、こちらのほうが大人しめ。単純に事例を使うのではなくて、裏読みしすぎで恣意的な判断基準による展開が多いのも気になるところ。

ドラえもんの評価額算定基準とか、あまりにも適当すぎるし、セワシ君から贈られたドラえもんで借金地獄になるというのなら、未来の道具を売りまくって儲けたら借金なんて出来ないという考えも成立するんじゃないのか!?

よく似ているけれども、どちらかといえば「空想法律読本」のほうがお勧め。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

空想法律読本

著者 : 盛田 栄一,森田 貴英,片岡 朋行

出版社:メディアファクトリー

発売日:2001-04

評価 :

完了日 : 2008年12月30日

怪人怪獣から正義の味方まで、彼らが繰り広げる騒動が法的にはどうなるのかを真面目に論じた本。真面目に法律論議を展開するのだが、その前提となるのが有り得ない状況ばかりなので笑える。

それにしても、ウルトラマンが空を飛べば航空法違反、仮面ライダーが暴走すれば道路交通法違反。その他にも器物損壊、業務上過失致死、殺人罪と、様々な法律で裁かれてしまうのが哀れ。バルタン星人虐殺事件に至っては、20億3000万という生命を奪ってしまい、ジェノサイド条約違反という国際犯罪者にっ!

それに対して悪党側は、心神喪失者と看做されるので、怪人が一般人を殺しても無罪! さすが日本、空想科学世界においても悪人に優しく出来ているな(笑)。何の落ち度も無い人々が酷い目に遭う現状、こんな悪党天国な国では法治国家と呼べないぞ! 是非、厳罰化を求めたいところである(苦笑)。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

空想科学大戦〈4〉空想科学COMICALIZATION

著者 : 柳田 理科雄,筆吉 純一郎

出版社:ソニーマガジンズ

発売日:2001-07

評価 :

完了日 : 2008年12月21日

続きが気になっていたところ、なぜか4巻だけが図書館にあったので借りてきた。今回は総力戦。母に結婚させられそうになったズキンちゃんが、正義のヒーローを落とすために地球を狙う。人間型に見えるのだが、ズキンちゃんもエイリアンだったのか。

今回はヒーロー達が非科学的で、モドキング側は自然の驚異を武器に科学的な方法で戦う事に。モドキングとパッチーがお馬鹿な理由で負傷してしまったので、指揮するのはズキンちゃん。モドキングとパッチーは馬鹿だけど、ズキンちゃんは優秀なので地球が危機に陥る。

ラスト付近、ズキンを狙う謎の男? が宇宙から飛来したところで話が終わってしまう。最終巻が気になって仕方が無い。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

空想科学大戦―空想科学COMICALIZATION (3)

著者 : 柳田 理科雄,筆吉 純一郎

出版社:メディアファクトリー

発売日:2000-10

評価 :

完了日 : 2008年12月16日

仮面ライダーもどきも死亡してしまい、3巻目は巨大ロボの検証へ。今回は、さらにいいところまで行くのだが、正義の研究所で作られたカガクゴーの人気を失墜させるために偽カガクゴーで暴れすぎた結果、日本政府が屈服してしまい、万能科学国が成立! 普通にやれば自分が支配者になれたものを、策に溺れて失敗してしまうのは、チキチキマシン猛レースの魔王クオリティである。

ここまでしか売ってなかったのだけど、4巻と最後の~もあるんだね。この後の展開が気になる。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

空想科学大戦―空想科学COMICALIZATION (2)

著者 : 柳田 理科雄,筆吉 純一郎

出版社:メディアファクトリー

発売日:1999-11

評価 :

完了日 : 2008年12月16日

1巻でウーターマンが死んでしまい、続きは仮面ライダーシリーズの検証へ。次々に改造人間を送り込んでくるモドキングだが、またもや科学の壁に阻まれまくる。しかし、特撮ヒーロー物のように、毎回同じ失敗をして学習機能の無い馬鹿な悪玉とは違い、過去の失敗を教訓に、少しずつ進歩しているのが笑える。侵略するための軍資金が無くなったらガニメデ鉱山で重労働しているのが哀れ。すでにガニメデは誰かの所有物件になっているんだね……。

今回は、やられまくりだった前作とは違い、ウイルス攻撃により日本制圧目前まで行き着く。あと一歩だったのに、改造して部下にした脳味噌男の裏切りで失敗したのが悔やまれる。モドキングに支配された方が、自公政権の横暴よりはマシな気がするんだが……。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

空想科学大戦!―空想科学COMICALIZATION

著者 : 柳田 理科雄,筆吉 純一郎

出版社:メディアファクトリー

発売日:1998-11

評価 :

完了日 : 2008年12月16日

空想科学シリーズの漫画版。今更な感じではあるが、100円投売りだったので思わず買ってしまった。発売されてから、もう10年過ぎているのか。時間の流れって速いよね(汗)。トンデモ本として叩かれまくりなこのシリーズだが、嘘八百という訳でもなく、ネタとして楽しむ分には問題無いだろう。

宇宙からの侵略者、モドキング。部下には頭の悪そうなパッチーと、ちっともメイドに見えないメイドのズキンちゃん。怪獣で日本制圧を狙うも、科学の壁に阻まれて散々な目に。

出た瞬間に自らの体重で死んでしまうゴジラもどきと、空を飛んできたもののマッハを超えた時に発生する衝撃波で首がもげて死んでしまうウルトラマンもどき。出だしからヤバイ。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

電化製品列伝

著者 : 長嶋 有

出版社:講談社

発売日:2008-11-05

評価 :

完了日 : 2008年12月07日

電化製品そのものを題材にした変なエッセイなのかと思ったら、小説に出てくる電化製品に着目するという、もっと変なエッセイだった。電化製品が登場している小説の一部分を切り取り、それに関して長嶋有がどうでも良い薀蓄をたれるというスタイルである。

電化製品に対するキモいまでのこだわりは伝わってくるけれども、小説の小道具に関してさほど思い入れが無い身としては、だから何? としか反応しようがなくて困る。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

虹の星

著者 : 高砂 淳二

出版社:小学館

発売日:2008-06-11

評価 :

完了日 : 2008年09月17日

虹ばかり集めた写真集。どれも幻想的な光景で素晴らしい。アフリカの大地や大きな滝に浮かび上がる虹。通常では見る事が出来ない、上空から見下ろした虹まであって楽しめる。夜空に浮かぶものや、月とセットになったものも、なかなかお目にかかれない。人類に汚された文明圏でさえ、空に浮かぶ虹だけは変わらず美しい。

それにしても、動物と虹がセットになっているものが結構あるのだが、シマウマやアザラシは見向きもしない(笑)。虹を見る生き物なんて、毛の抜けた直立歩行猿しかいないのかもしれない。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 6

北村薫の創作表現講義―あなたを読む、わたしを書く (新潮選書)

著者 : 北村 薫

出版社:新潮社

発売日:2008-05

評価 :

完了日 : 2008年09月17日

これは2005年度、2006年度に早稲田大学で行われた講義が元となっている。大学の講義は睡眠兵器かと思いたくなるようなクソツマラナイものが多いのだが、こういうのなら受けてみたい。

材料として、当時駆け出しの三浦しをんを扱っているのだが、北村本人が獲れないのに、三浦しをんが先に直木賞作家(しかも、あんな微妙作で!)になってしまったのは辛いなぁ。ミステリー畑は不遇なので、選考委員を入れ替えない限り、今後もこの状況が続くのだろうけど……。

終わりの方に赤木かん子の手書き文章がそのまま載っているのだが、これは秀逸である! 東京に雪が積もった日、彼女はかまくらを作るのだが、脚色して作文に躍動感溢れる文章を書いたところ、先生からの一言は「ウソを書くのはやめましょう」であった。これが原因で、彼女は心に深い傷を負うのであるが……。まさに、天才と凡人が出会った際に生じる典型的な悲劇である。人は、自分よりレベルの高い人間を教える事など出来ない。彼女の悲劇は、自分よりもレベルが低い先生に当たってしまった事にある。この文才を見抜けないなんて、この先生は相当阿呆に違いない。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 2

恋愛の国のアリス (朝日文庫 た47-1) (朝日文庫 (た47-1)) (朝日文庫)

著者 : 嶽本 野ばら

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-08-07

評価 :

完了日 : 2008年08月27日

いい歳したおっさんな筈なのに、何故か乙女のカリスマというキモイ位置付けにいる作家のエッセイであるが、図書館に無かった……。これは題名が恥ずかしいので、館外貸借してもらうのも厳しい。こんな題名がついていたら、図書館カウンターに座っている柴崎麻子さんにお願いするのは、かなりの羞恥プレイ(笑)。

半分諦めていたら、ブックオフに100円で転がっていた。ちょっとパラパラと捲るつもりが、他のエッセイと比べてかなり適当でショボいので、そのまま立ち読みを強行。なんか、後半三分の一くらいが、妙なタロット占いの意味不明な説明みたいなもので埋められていてよく判りません。きっと乙女語で書かれているのだろう。とりあえず、乙女ではない私には理解不能でした。

でも信者は絶賛しているので、自分が信者だという自覚があるなら読めばよい。これで癒されたら貴方は乙女です(笑)。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 5

極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫)

著者 : 三浦 しをん

出版社:光文社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2008年08月01日

三浦しをんの初期エッセイ。まだ、暴走を開始する前の準備体操段階な感じで、腐女子の妄想爆発仕様ではない分、ついて行きやすい。三浦しをんにしては大人しいので、逆に腐女子が読むと物足りないかもしれない。

自分の容姿までネタにしてしまう捨て身の攻撃もあるが、本谷有希子を読んだ後だと、何だか安心してしまう。美女で直木賞作家だったりしたら、天は二物を与える感じになってしまうので、不公平だからね(笑)。

ブスとは言っても、学年に何人かいる人外級ではなくて、本人が書いているとおり「どちらかと言えばブス」程度なので、やる気さえあれば、化粧化けでいくらでも修正出来るんじゃないか? まあ、ここまで露出してしまうと、修正しても素顔バレしてるので駄目ですかね!?

この本に限らずモテナイ事をネタにしまくっているのだが、直木賞作家だし、実際のところはモテると思う。いざとなればアメリカ人を攻略するという奥の手もある。何故か、アメリカ人男性はこの手の顔を美女と捉える傾向がある。三浦しをんがこだわる胸毛付きの人も多そうだし、いいんじゃないですかね(笑)!?

初めて書いた小説の売り込みエッセイも混じっているのだが、K談社絡みで何か書いているらしく、あんな事を書いていてK談から原稿依頼が来たらどうするのかという疑問に、そんなにビッグになる事はまずないし、断ると書いてあるのだが、直木賞も取ってビッグになってしまったぞ!


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記

著者 : 坪倉 優介

出版社:幻冬舎

発売日:2001-05

評価 :

完了日 : 2008年08月01日

同じ名前のコメディ風戦争映画があった気がするけど、それとは全く別物。大学入学直後、交通事故で全ての記憶を失った青年の実話である。自分の事がわからないだけでなく、物の名前や文字もわからなくなってしまい、幼児と同じ位の状況から人生再スタートになるのは、かなり厳しい。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 43

ザ・万歩計

著者 : 万城目 学

出版社:産業編集センター

発売日:2008-03

評価 :

完了日 : 2008年07月22日

万城目学の初エッセイ。小説とエッセイの両方が面白い作家にはあまり当たらないのだが、万城目はエッセイも面白かった。明らかにエッセイ用に吐いた嘘も混じってはいるのだが、鼻にかけるような感じも無く、嘘吐き呼ばわりしたくなる部類のものでもなく、小説ともリンクしている茶目っ気ぶりが良い感じである。

全体通して毒はほとんどなく、書いている小説と同じ心地良さである。あちこちで書かれた文章なので、本来はバラバラな筈なのだが、きちんと章立てもされ、上手く纏った書籍に仕上がっている。

万歩計って、登録商標なのか……。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 30

悶絶スパイラル

著者 : 三浦 しをん

出版社:太田出版

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年07月22日

三浦しをんの新作エッセイを読む。初期の頃の様な腐女子妄想暴走系統ではなくて、ややオブラートされて大人しくなった感じである。腐女子には物足りない仕様なのかもしれないが、一般人にはこれくらいセーブ気味のほうが読みやすい。

それにしても、自分の喪女ぶりを自虐的なまでにネタにしているが、実際のところ、多少……でも直木賞受賞作家なのだから、十分モテる要素はあるんじゃないのか!?


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 11

妄想炸裂 (新書館ウィングス文庫)

著者 : 三浦 しをん

出版社:新書館

発売日:2003-11

評価 :

完了日 : 2008年07月21日

うーむ。読んだ筈なのに、読書データが残ってないのは何故……。多分、最初に出会った三浦しをんエッセイ。書名に違わず妄想炸裂状態。若手と腐女子には楽しいのかもしれないけど、あまりにも暴走しすぎでちょっとついて行けなかった覚えがある。面白くないとかいいつつも、結構読み進めたりしているので、自分で気がついていないだけど、本当は三浦しをんの事が好きなのかもしれないが(笑)。

それにしても、思いっきり少女マンガ風な表紙だな。こういう表紙には、ついつい釣られてしまう。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 3

イママン 本谷有希子マンガ家インタビュウ&対談集

著者 : 本谷 有希子

出版社:駒草出版

発売日:2007-11-21

評価 :

完了日 : 2008年07月19日

これは小説でも戯曲でもない。笑っていいともみたいな紹介方式で、本谷有希子が漫画家の家に押しかけ、突撃インタビューを敢行するという企画である。実は、オールナイトニッポンで放送されたものの書籍化であり、実際にはやり取りが肉声だった訳だから、聴く事の出来た人は、さらに面白かった事だろう。

苦労した人、鳴かず飛ばずだった人、豪邸は手にしたが寝る時間すら無い人、未だ食えない人、様々な漫画家が登場し、マンガに対するスタンスも人それぞれである。基本、インタビューなのであるが、どこまでも脱線して行く回もある。これはこれで面白いが……。

登場するのは、山本直樹、河井克夫、三家本礼、唐沢なをき、星里もちる、陽気婢、有馬啓太郎、赤松健、西本英雄、とだ勝之、杜野亜希、こうの史代、南ひろこ、みずしな孝之、おおひなたごう。他に対談、ロングインタビューで二ノ宮知子、とり・みき、難波ユカリ、しりあがり寿。

この中の誰も知らないというような、マンガを読まない人なら微妙かもしれないけど、そうでなければ楽しめると思う。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 3

今日の早川さん 2

著者 : coco

出版社:早川書房

発売日:2008-05-23

評価 :

完了日 : 2008年06月17日

オールカラーのマンガであるが、侮ってはいけない。これは本読みのためのマンガであり、普段マンガしか読まないような人々が100%楽しむ事は出来ないだろう。ネタがネタだけに、ちょっとは読書もします的な人ではなくて、ヲタ濃度が高ければ高いほど、真価を発揮するタイプのマンガになっている。

全ジャンル網羅するような活字中毒ならば、文句なしにお勧め。SF者、ホラー者、ラノベ者あたりも、それぞれの守備範囲で反応出来るだろう。新キャラにてん子というのが出てくるが、正式名称Tindalosと書いてあると思ったら……。なんか、人外まで出てくるようになったね(笑)。

それにしても、かなりディープなネタが鏤められている。この作者は凄い! 作者自身がSF者でホラー者でラノベ者で文学者でなければ、ここまで広範囲にネタを入れられないだろう。かなりの量を読み込んできたのだと思う。

小さい子みたいなティンダロスの猟犬が、風呂場でダゴン人形を使って遊んでるシーンは笑える。ラストの過去改変は、あれっ? 目から汗が……。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

いのちの授業

著者 :

出版社:新潮社

発売日:2005-02-26

評価 :

完了日 : 2008年03月12日

この人って確かテレビでも報道されていた校長先生だよね!? 亡くなったのか……。この手の闘病物は、必ずと言って良い程、死という結末が待っているのでやるせない。ただ、本人の記述ではなく第三者視点だし、最後まで授業を続けた先生の生き様を描いているので、闘病記とは少し違うと思う。

中にはこんな凄い先生もいるのか……。生徒の成れの果てみたいなデモシカ、ウマシカばかりでは無いんだね。最初と最後のほうに、この校長ではない糞教師も少し出てくるけど。こんな先生が身近にいたら、学校不信&教師不信にはならずに済んだかもしれない。

自分が最も性質の悪い胃癌、妻が脳腫瘍、さらに自分が再発と三連コンボ。何でお金と不幸は同じ場所に集まるんだろうね? この方は最後まで腐らず、生徒に命の大切さを教え続ける。迫り来る死の恐怖を克服するためにキリスト教に頼るのだが、悪人で無い者に限って病に倒れがちなこの世界を見る度に、神も仏もあったものか! と思ってしまう。きっと、悪魔ならいるけどね。

神なんてどこにもいない! もし存在したとしても、それは人類が望むようなものではなく、もっと邪悪な何かに違いない。“無限の中核に棲む原初の混沌”“漆黒の闇に永遠に幽閉されるものの外的な知性”“千匹の仔を孕みし森の黒山羊”と呼ばれる様な、とてつもなく恐ろしい……。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 20

気になる部分 (白水uブックス)

著者 : 岸本 佐知子

出版社:白水社

発売日:2006-05

評価 :

完了日 : 2008年03月06日

気になった部分は、自分で自分の髪をバッサリ切ろうとしている女の子の表紙。中身とは何の関係も無い、ただのイラストだったが。髪がどうなってしまうのかは、表紙を捲るとすぐに判る。中身とは全然関係無いけど。

名翻訳家によるエッセイなのだが、極めて濃い味付け。適当な人に適当に書かせた日記レベルではないのは幸いであるが、ここまで狙ってネタを作られてしまうと、面白くてもさすがに引いてしまう。

日常なのに普通の人が出会わないような奇想天外事件に遭遇してしまうというのがエッセイの面白さであって、理想的なのは原田宗典。話作ってるんじゃないかと疑いたくなるギリギリのラインを攻められるのは堪らないのだが、ここまであからさまにネタ作られると、エッセイの範囲を超えて小説に片足踏み込んでしまうので反則である。

まあ、チラシの裏にでも書いてくれたら良い様な、どうでもいい個人の日記みたいな三流エッセイを読まされるよりは断然面白いけどね。


この感想へのコメント

<前のページ 1  2  3  4  5  6  次のページ>

Copyright c 2006 WEB本の雑誌 All rights reserved.