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暁臣さんの読書ノート

2008 年に読んだ本
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 2

ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)

著者 : 貴志 祐介

出版社:角川書店

発売日:1999-12

評価 :

完了日 : 2008年09月03日

やや読むのに時間がかかった作品。
内容としたら、ある多重人格の少女『森谷千尋』の中に13番目の人格が現れる。
エンパスである由香里は、ボランティアで彼女と出会い、言葉を交わすようになる。

やや現実離れしすぎではないか?
多重人格の中に殺戮の人格が生まれ、解決していこうとするのならわかるが。
薬、実験による臨死体験から、肉体を失い精神だけが彷徨い乗り移るなんて。
現実性のある話ならもっと楽しめたと思う。


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 7

PAY DAY!!! (新潮文庫)

著者 : 山田 詠美

出版社:新潮社

発売日:2005-07

評価 :

完了日 : 2008年08月22日

母の死。恋。家族。
様々なものを通して、双子の二人は成長していく。
この作品を読み、男と女の精神年齢の違いをすごく感じた。


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 66

火車 (新潮文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:1998-01

評価 :

完了日 : 2008年08月19日

すごく長かった。
本間俊介は、遠縁の親戚の和也の親戚である関根彰子を捜すことになる。
現代社会が抱えるカードによる破産が影を潜めている。
彰子、喬子ともに同じよう不幸な人生を歩んでいた。
自己破産。それができたのであればこんなことは起きなかったであろう。
喬子の死亡者リストから父を捜す姿がいたたまれない。他人の姿を借りてまで逃げようとする心理は到底理解できるものではない。しかし、それだけ追い詰められていた。現代が抱える闇を映し出した作品であった。
話は喬子の肩に手をおく場面で幕を閉じている。
他の方の感想でも書いてあったが、確かにこれ以上語ることは残っていない。


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 34

別冊 図書館戦争〈2〉

著者 : 有川 浩

出版社:アスキーメディアワークス

発売日:2008-08

評価 :

完了日 : 2008年08月12日

とうとう幕引きとなる図書館戦争シリーズ。
まず読み始めから度肝をぬかれた。まさか緒方さんの話から始まるとは・・・。
しかし話の内容は、切なく甘酸っぱく好きでした。また終わり方がよく、この先を自分で思い描く。
この次が堂上と小牧の昔話。
そして最後が気になる二人の柴崎と手塚の話。
ベタ甘な話の似合わない二人。
最後はきれいにまとめてあり良かった。


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 18

不連続の世界

著者 : 恩田 陸

出版社:幻冬舎

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2008年08月11日

久々の恩田さんの最新作。
『月の裏側』の多聞さんが主人公の短編集。
前作に続く、あるどこかでのトラベルミステリー。
『木守り男』
やや・・・な感じの残る話であり、最後の結末には自分の中で無理やり納得するかのような話。
『悪魔を憐れむ歌』
この話は読んでいて自分の好きな話。
サザエさん症候群的な話に笑いありで、最後の結びも良かった。人間自身の心の疲れ、闇。彼女の歌はそのようなマイナスの部分を引き付けたのであろう。
『幻影キネマ』
これは読んでいて、『図書館の海』の『ある映画の記憶』を思い出す。人間嫌な記憶を瞬時にすり替えてしまう。ふたつの作品に共通することはこれだ。そして作品を読みすすめていくうちに謎が解けていく。
『砂丘のピクニック』
錯覚、思い込み。
ふとした瞬間にそれは起こり、事件に結びつく。
しかし、本題のほうの謎がよくわからなかった。
『夜明けのガスパール』
この話がこの本の中で、押している話。
帯に書いたことが明かされる。
まずこの結末に驚く。多聞自身がまさかこんな状態になるとは思えなかった。が、そこは人間なのだろう。


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 30

娼年 (集英社文庫)

著者 : 石田 衣良

出版社:集英社

発売日:2004-05

評価 :

完了日 : 2008年08月05日

タイトルから予感させるように、娼夫のバイトを始める大学生の話。
主人公自身が様々な人との性交渉を通し、性交渉について考える。
しかし、話自体は癖のない文章であっさりしているため、簡単に読むことができる。
リョウ自身のメグミと咲良に対する心情描写が乏しいため、どちらを最後に取るのかよめなかった。
話の結末も唐突に訪れ、そこからリョウは表の世界へ復帰するのかと思いきや、それは違かった。

たまにはこんな本もいいかなと思う。


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 4

白河夜船 (角川文庫)

著者 : 吉本 ばなな

出版社:角川書店

発売日:1998-04

評価 :

完了日 : 2008年08月04日

吉本ばななは喪失からの再生を物語る作家である。
今回は知人の死からの再生である。
再生は夜行われる。それがこの三編だ。
どこか不思議で現実離れしたところが吉本ばなならしいと思った。
主人公がやがて傷をいやしていき現実世界へと復帰する姿が微笑ましい。


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 15

青の炎 (角川文庫)

著者 : 貴志 祐介

出版社:角川書店

発売日:2002-10

評価 :

完了日 : 2008年08月03日

作品自体のテーマとしては重いものであったが、良かった。
解説にもあるように、この主人公が殺人を犯す理由が家族を守るためと、主人公の優しさの犯罪なのである。
誰にも頼らずに完全犯罪に挑む主人公の姿の孤独さが精妙な筆致で描かれている。
また殺人を犯す犯人の立場から描かれる倒叙法により、心理が理解できるためより一層楽しめた。
クライマックスに向けて完全犯罪のほころびがとけていく。やはり最後はハッピーエンドにはならない。
そして最後の最後までも、家族を気にかけた秀一の判断にも一種の哀愁を感じる。
自分自身の犯罪による青い炎によって最後に自分自身をも焼きつくすラストが美しかった。


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 37

ラブコメ今昔

著者 : 有川 浩

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-07-01

評価 :

完了日 : 2008年07月15日

『クジラの彼』に続くベタ甘第二弾。
なんだかんだで買ってしまった。

『ラブコメ今昔』『軍事とオタクと彼』
『広報官、走る!』『青い衝撃』
『秘め事』『ダンディ・ライオン』
の⑥編からなる。
いやいや、ベタ甘でとても楽しく読めた。
一つ目の邦江が結婚を決めた理由にドキュン。
二つ目が一番気に入った話で、すごく純情な光隆と、強めな歌穂との二人の出会い、経過が面白い。
そして最後の光隆のセリフにはもう。
ベットの写真も良い。
四つ目の、親の目を盗んで付き合う二人、途中の困難を乗り越えたあかつきにはね。

来月の別冊も楽しみに待ってます。


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 13

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)

著者 : 恩田 陸

出版社:集英社

発売日:2008-05-20

評価 :

完了日 : 2008年07月13日

以前に読んだ本。
しかし、文庫落ちしたので思わず買ってしまった。
『光の帝国』の「大きな引き出し」と同じ、常野一族の話。
自分の役目を理解し、最期に命をはって村を守った聡子。
その場面では涙がほろりと零れる。
『蒲公英草紙』それは峰子自身が付けていた日記。
それを峰子自身が読み思い出しながら語っていく。
ただ廣隆と峰子の恋についてもっと突っ込んで書いて欲しかったかな?


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 16

空の中 (角川文庫)

著者 : 有川 浩

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-06-25

評価 :

完了日 : 2008年07月05日

ベタ甘を少し期待したので、そこんとこは少し残念で・・・
内容も、まぁ穏やかな話で。
クジラの彼の話を少し思い出せましたね。


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 81

流星ワゴン (講談社文庫)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2005-02

評価 :

完了日 : 2008年07月01日

いつも重松さんの本は重い、だが今回の本はとてもハートフルなお話でした。
何時起こるか分からない人生の分岐点。
その時は何も思わないが、改めて考えてみると重大な変化をもたらしている。
そんな時過去に戻ってやり直ししたくありませんか?

主人公の一雄は崩壊した家族、行き場のない社会に絶望し、死にたいと思う。
そんなところに、五年前に亡くなった橋本さんに拾われる。
そして、人生の分岐点に赴く。
たとえ未来は変わらないだけど・・・・

カズとチュウさんの、掛け合いによって明かされる、二人の今までの考えの違い、明かされる想い。

最後には涙なしでは読めなかった。
誰かに勧めたいそんな本。


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 25

レベル7(セブン) (新潮文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:1993-09

評価 :

完了日 : 2008年06月30日

最後までハラハラドキドキさせられた作品でした。
途中何度も考え騙された。
しかし最後の終わり、終焉はあまりにもあっけなさすぎるのではないか?
これだけひっぱたならば、最後もガっツリ書いて欲しかった。

緊迫の四日間を、二つの目線で描いた作品。
一つは記憶をすべて失って目覚めた祐司と明恵。
もう一つは行方不明になった少女、みさおを捜す、悦子。

すべてを手に入れたい。
そんな欲から、非人道的なことを繰り返してきた猛蔵。
こんな奴は、死んで償う前にもっとすべきことがある。
なんてことを考えるが、実際のところ犯人は、判決やらなんやら前に、死刑になるべきではないのかと考える。



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 13

うつくしい子ども (文春文庫)

著者 : 石田 衣良

出版社:文藝春秋

発売日:2001-12

評価 :

完了日 : 2008年06月20日

主人公の幹夫(ジャガ)は自分の弟、和枝の犯行の裏側に潜む、心境を調べるため調査をする。

この前に読んだ『手紙』同様に、加害者の家族は悲惨な目に遭う。
学校でのいじめはどんどん陰湿かつエスカレートする。そして友達にまで被害が及ぶ。

まず、この主人公の行動に感心する。
自分の弟の犯罪への償いとはいかないが、被害者のお墓参りをするということは、並大抵の気持ちではできないのだはないか。
また、兄自身の『カズシがぼくの弟であることはかわりないんだから』という台詞には感動。
普通であれば、恨んで恨んでしまうところ、逃げることもなく、前向きにとらえる姿はすごい。

しかし最後のラストは少し自分の中では不服。
真実は明かさなければならないと思う。
たしかに残される慎吾の母親はつらいかもしれない。
しかしそれはカズシの母親も同じなのだから。


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 13

行きずりの街 (新潮文庫)

著者 : 志水 辰夫

出版社:新潮社

発売日:1994-01

評価 :

完了日 : 2008年06月19日

書店でよくピックアップされている本だったので、さぞかし面白い本なのだろうと、思い読んでみるが・・・・
実際読むのがきつかった。
まず、話の内容があまり理解できない。
そして、話に対して自分自身あまり興味がわかなかった。
話の展開としては、すぐに次の展開、次の展開と、動きは早かったが。
もう少し自分が大人になってから再読すればもう少し面白さが感じ取れるのかもしれない。

主人公の波多野は、自分の教え子である広瀬ゆかりの行方を捜し、奔走する。
その間に、以前務めていた学校が関係しているのが明らかになる。

人間、必死になるとなんでもする。
たとえそれが人殺しであっても。
そんな内容。人間の黒い部分、闇、裏の社会を描いた作品。


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1.Tetchy (2008/06/20)
これって、確かに年を取った方が楽しく読めるかもしれません。
普通、この主人公って共感できないですよね。
教え子に手を出して、その町を去り、半ば敗残者となって舞い戻り、再度その女を探す・・・単なる未練たらたら男の、独り善がりの行動ですよね、冷静にみれば。
と酷評してますが、私はけっこう楽しく読みました。
だからといって、私はそんなに年取っているわけではないんですけどね(^^ヾ
2.暁臣 (2008/06/21)
そうなんです。
まずこの主人公の行動は普通の人は考えられない。
と、いうことから、主人公に対して共感が全く湧かないものであり、読むのが苦しい。
また主人公がなぜ教え子に対してあそこまで、できるのかもわからない。

 

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 16

檸檬のころ

著者 : 豊島 ミホ

出版社:幻冬舎

発売日:2005-03

評価 :

完了日 : 2008年06月14日

普通の高校生の高校生活。
映画化されたことだから、長編なのかなと思いきや、連続短編小説でした。
しかし、話はしっかりつながっていて。

『ルパンとレモン』『ラブソング』『雪の降る町、春に散る花』が映画の内容みたいで、やっぱり読んでてこの三つが残ったかな。

なんの変哲もない話なんだけど。
それがいい。
青春小説やっぱりいいです。


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 2

いちご同盟

著者 : 三田 誠広

出版社:河出書房新社

発売日:1990-01

評価 :

完了日 : 2008年06月12日

最近本を全然読んでないな~と思い、古本屋へ。
友達が進めていたので手に取ってみた。

中学三年の、良一、徹也、直美の三人の命をめぐる話。
命の重さ。
主人公は、自分の進路、ピアノ、恋・・・
さまざまなことで悩んでいる。
自分の命でさえも。
小学五年生で自殺した少年のことば『むりをして生きていても どうせみんな 死んでしまうんだ ばかやろう』の言葉に翻弄される。
生きる希望を失うしかできない少女。
希望を捨てようとする少年。

自分は何のために生きているのか・・・
その問題は自分の生涯をかけて解決する問題なのではないか?


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 79

手紙 (文春文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:文藝春秋

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2008年06月03日

すごく濃い本でした。
弟の大学の学費に困り、兄の剛志は強盗殺人を犯してしまう。
弟の直貴はこのあと、悲惨な生活を送ることに。

被害者家族の立場の本は多いけど、加害者家族の目線の本は初めてで。
加害者家族に訪れる仕打ちが本当にリアル。

平野社長が言った言葉、『自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる 君のことを我々は差別しなければならない』がすごく刻まれた。

現代社会でも凶悪な犯罪があふれている。
そんな加害者家族について思う。


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 23

疾走 下 (角川文庫)

著者 : 重松 清

出版社:角川書店

発売日:2005-05-25

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

内容ががっつり重いです。
いつも重松さんの本を読むとどっと疲れる。

主人公のシュウジは崩壊する家庭環境に呑まれ、どんどん誤った道へ疾走していく。

すごく話がリアルである。
家庭環境の崩壊から犯罪を犯す少年少女はたくさんいる。
いかに家庭が、子供の成長段階において重要かが思い知らされる。
中学生でもあるにもかかわらず、こんなにも重いものを背負わなければならなかった、主人公があまりにも哀れ、というよりも悲惨である。
最後がどうなるのかと読みすすめていくが・・・
だが、この主人公のシュウジにとっては素晴らしい最期だったのかもしれない。
自分の大切な人を守れたのであるから。
初めからの語り手は神父さまだったのですね。
彼のための物語。
ヒトはつながりを求める。孤独孤立孤高


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 32

疾走 上 (角川文庫)

著者 : 重松 清

出版社:角川書店

発売日:2005-05-25

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

内容ががっつり重いです。
いつも重松さんの本を読むとどっと疲れる。

主人公のシュウジは崩壊する家庭環境に呑まれ、どんどん誤った道へ疾走していく。

すごく話がリアルである。
家庭環境の崩壊から犯罪を犯す少年少女はたくさんいる。
いかに家庭が、子供の成長段階において重要かが思い知らされる。
中学生でもあるにもかかわらず、こんなにも重いものを背負わなければならなかった、主人公があまりにも哀れ、というよりも悲惨である。
最後がどうなるのかと読みすすめていくが・・・
だが、この主人公のシュウジにとっては素晴らしい最期だったのかもしれない。
自分の大切な人を守れたのであるから。
初めからの語り手は神父さまだったのですね。
彼のための物語。
ヒトはつながりを求める。孤独孤立孤高


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