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ya_kenさんの読書ノート

2007年 読了
2007年に読んだ本を極力全部載せていきます。
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 1

野宿料理の本―ナチュラル・クッキング (Outrider book)

著者 : 太田 潤

出版社:ミリオン出版

発売日:1990-05

評価 :

完了日 : 2007年08月13日

小説じゃないんだけど、買ったし、読んだから読書ノートに入れておく。

簡単に言えばアウトドア料理本。
ただし、いわゆるオートキャンプでの料理ではなく、野宿時の料理本だ。シンプルでたくさんの材料を使わず、一度に一つしか火を通せない環境で作る料理ばかりだから、当然作るのは簡単。だけど、結構おいしそうで家で作ってみたくなるものもある。


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 4

お目出たき人 (新潮文庫)

著者 : 武者小路 実篤

出版社:新潮社

発売日:1999-12

評価 :

完了日 : 2007年08月12日

まさにタイトルの通り、めでたい男の話。
ひたすら自分の妄想を展開する精神的ストーカー的な内容で、ラストで目が覚めると思いきや、こりずに妄想の深みにはまっていく。

ここまで徹底してだめ男の話を書かれると少し新鮮な感じさえするし、凄く誠実な人だなとも思う。徹頭徹尾主人公の空想でストーリーが進むので、周りの状況があまり見えない。主人公の両親等の人物の動作が見えたら星4つにしたかもしれない。


この感想へのコメント

1.船橋胡同 (2007/08/13)
初めまして。古くから「たなぞう」でご活躍ですね。
プロフィールやHPやブログ、todoも拝見。
ITを駆使してアチコチにご自分の意見を発表。good
本は、昔の作家、古い本がお好きな模様。このWEBは、
イロイロな分野、階層の人が多く、書評やコメントを読む
のが、楽しく癒されます。最近の作家さんの本は、世界にファンが多いというのが、皆さんの感想からも感じられますね。続けて下さい。
2.ya_ken (2007/08/13)
コメントありがとうございます。(初めてコメントを頂きました)

決して古い作家に固執しているつもりは無いのですが、登場人物の心を描いた作品。つまり人間を描いた作品を読みたくて、読み漁っているうちに古い作家が多くなりました。
ただ、最近の作家でも読みたい本は多数あり、目と頭がもう一対欲しいと本気で思います。
誰かが読んでいてくれていると、今日初めて実感しました。
 

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 2

灰色の月・万暦赤絵 (新潮文庫 し 1-6)

著者 : 志賀 直哉

出版社:新潮社

発売日:1968-09

評価 :

完了日 : 2007年08月11日

志賀直哉の私小説中心の短編集。
一部既読のものもあるが、それでもまた読んでしまった。


この感想へのコメント

1.船橋胡同 (2007/08/19)
ノート一覧を拝見。2000年以前の発行された本を
ずい分お持ちですね。作者も昔の教科書に乗っていた
有名人の模様。“私小説”の意味を<ブログも読む人達>
は、知っているのでしょうか?
「温故知新」の世界を忘れたなぁー。
2.ya_ken (2007/08/21)
ほとんどの本は図書館で借りています。
昔は全部買っていたのですが、金がかかるのと、置き場所が無くなったので買うのを自粛しています。いわゆる最近出版されたものにも興味があるのですが、まだ古き良き本がありすぎて……。
私小説なんて言葉、知らない人も多いでしょうねぇ。だけど、凄く面白い小説のジャンルだと思います。
 

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 2

草枕 (岩波文庫)

著者 : 夏目 漱石

出版社:岩波書店

発売日:1990-04

評価 :

完了日 : 2007年08月03日

 画家である主人公が一時的に俗世間を離れて、徹底的に芸術家であろうとする思いを綴った作品。全体的には「芸術家とうはこうあるべきだ」「芸術とは」という視点での話が多い。
 冒頭の文章はとても有名で、俺も読んだ事がある。実は、昔この作品を読んだ事があるが、その時は良さが分からなかった。今こうして読んでみるとグッと来るものがある。すばらしい。
 とても詩的な文章で、読み始めは明確なストーリーが無いように見えるかもしれないが、ちゃんと話の筋はある。そしてその筋に従って主人公がいかにして絵に向き合っているかが浮き彫りになる。
 また、読みたい。


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 1

万暦赤絵 他22編 (岩波文庫 緑 46-3)

著者 : 志賀 直哉

出版社:岩波書店

発売日:1987-10

評価 :

完了日 : 2007年07月29日

収録されている多くは志賀直哉自身について書かれた私小説だ。それはどれもきれいごとではない正直なーーそれ故に多くの問題を引き起こしたであろうーー話が入っている。
はっきり言って志賀直哉の印象が変わった。
堂々と浮気をしたことを小説にした志賀直哉がさらに好きになった。もしかするとノンフィクション風に書いたフィクションなのかもしれない。だとしても、ここに書かれている話は俺の志賀直哉への好感度をあげた。小説家としての……。


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 1

白痴 (下巻) (新潮文庫)

著者 : ドストエフスキー,木村 浩

出版社:新潮社

発売日:1970-01

評価 :

完了日 : 2007年07月21日

上巻参照


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 1

白痴 (上巻) (新潮文庫)

著者 : ドストエフスキー,木村 浩

出版社:新潮社

発売日:1970-12

評価 :

完了日 : 2007年07月21日

ドストエフスキーが「徹底的に良い人を描こう」とした作品。

はっきり言って読むのに凄い時間がかかった。途中、読むのをやめようかとも思った――つまらなかったんじゃなくて、読むのに凄い体力が必要で、息切れしてしまった。だけど、結局最後まで読んで本当に良かったと思う。

ドストエフスキー作品を大量に読んだわけではないけれど、少し読んできた感想としては、とにかく登場人物がみんな哲学者並に人生に向き合い、悩み、行動する。だけれど、そんな机上の空論のような人物なようで、人間らしい矛盾を持っているのが彼の作品の醍醐味だと思う。

主人公がいかに人を疑わないか。人を疑わないことで、たくさん不幸な目にも会う一方で周りの人間は主人公と出会うことでどんどん影響を受けていく。特別激しいことを行うわけではなく、人格と人格のぶつかり合いのような作品。

もっと大人になったらまた読んで見たい気もする。



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 1

獣の戯れ (新潮文庫)

著者 : 三島 由紀夫

出版社:新潮社

発売日:1966-07

評価 :

完了日 : 2007年06月23日

 三人の男女の間で起こる狂った恋愛感情を描いた作品。
 今まで三島由紀夫作品で感じた事の無い『意外な展開』ってのを見た気がする。最近たくさん見かける『意外な展開』な作品に比べて、その展開自体の意味深さは圧倒的。ただ意外な展開を描くだけならば割と出来る気がするが、この作品のように意外なのに、その展開に説得力があるストーリーはとても難しく、三島由紀夫らしいものに思える。この作品を読んで裏をかけば良いわけじゃないことを痛感。


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 2

青の時代 (新潮文庫)

著者 : 三島 由紀夫

出版社:新潮社

発売日:1971-07

評価 :

完了日 : 2007年06月22日

 少し変わった哲学を持った青年の青春時代を描いた作品。実際にあった事件をモチーフにして書かれた作品らしく、妙なリアリティを感じる。


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 1

大津順吉・和解・ある男、その姉の死 (岩波文庫)

著者 : 志賀 直哉

出版社:岩波書店

発売日:1960-01

評価 :

完了日 : 2007年06月20日

 読了後、さすが志賀直哉、と思わず言ってしまった。
 とくに和解に関してはずっと読みたかった作品だったので、非常に感慨深いものがあった。実はストーリー自体は読む前から知っていた。有名な作品なので、あらすじは前に見た事があった。だけど、そんなことは関係なく、読める。志賀直哉の作品をあらすじ程度で理解した気になっちゃいけない。その時折々垣間見える登場人物の心の動きが凄く魅力的で、和解に関しては悪役がいない印象だった。
 それにしても、志賀直哉はぼっちゃんだったんだなぁ。


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 45

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

著者 : 乙一

出版社:幻冬舎

発売日:2002-04

評価 :

完了日 : 2007年06月10日

 目の見えないミチルの家に殺人容疑者が隠れて住み込むという話。一見ホラーな内容に見えるかもしれないが、そうでもない。
 ストーリーは淡々と進み、視覚障害者と殺人者という特殊な設定で書かれている割には普通の生活描写的な感じが少し馴染めなかった。最後にどんでん返しみたいなことが起こるが、そこで起こる葛藤であったり、苦悩であったりが薄くてもったいない印象。
 多分、最近読んでいる本が心理描写や人間らしさに重きを置いた文学系の小説が多いから、比較してしまっているんだと思う。もっと悩ましい作品の方が好きなのかもしれない。


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 3

狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1)

著者 : N.ゴーゴリ

出版社:岩波書店

発売日:1983-01

評価 :

完了日 : 2007年06月10日

 『ネフスキイ通り』『肖像画』『狂人日記』の三作品が入っている。これが初めてのゴーゴリ作品だったが、非常に読みやすく、ユーモアのある作品に感じた。特に狂人日記は、もっと重苦しい、暗い作品をイメージしていたがーー例えば、『人間失格』あたりを想像していたーー、とんでもない! 笑える程ユーモアがある。
 しかし、個人的に惹かれたのは『肖像画』の方だった。作品が書かれた当時、かなり酷評され大幅に書き直したが、それでも評価が覆る事は無かったと解説に書かれている。しかしながら、俺には面白く響いた。
 


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 1

ショートショートの広場 (講談社文庫)

著者 : 星 新一

出版社:講談社

発売日:1985-07

評価 :

完了日 : 2007年06月06日

 初めてショートショートというジャンルに手を出した。無名のアマチュア作家が応募した作品の中から星新一氏が選んだオムニバス形式になっている。
 簡潔で鋭いアイディアを武器にした(それがショートショートの醍醐味なんだろう)切れ味のいい作品が多かった。それらのアイディアはとてもウィットに富んでいて、不思議な世界観を出している。
 しかし、いかんせんショートショートという位で書く作品はページ数にして1〜5ページ程度、原稿用紙にして10枚以下と短い。アイディアで鋭く斬りつけるには十分な長さかもしれないが、登場人物の心の動きを感じながら、どっぷりと浸かって読むには短くてあっけない。
 トイレで読むのにいいかも。


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 2

賭博者 (新潮文庫)

著者 : ドストエフスキー,原 卓也

出版社:新潮社

発売日:1969-02

評価 :

完了日 : 2007年06月06日

『俺にあと少しの金があればやり直せる。そしたら博打からも足を洗える。だから博打をする』という泥沼に陥る男の話。
 正直に言えば、冒頭の十数ページはなかなか読み進められなかった。相変わらず覚えにくい大量の人の名前。なんだか良くわからない会話ーーその時代のその国の情勢を知ってないと分からないであろう会話。何度も読むのをやめて、別の作品に手を伸ばしそうになるのを、「ドストエフスキーの作品だから……」と我慢して読み進めた。
 そうして読み進めると、人の心の動き、状況が掴めてきて、一気に作品に飲み込まれた。ドストエフスキーを読むのは『罪と罰』に続いて二作目なのだけれど、彼の作品の登場人物はそれぞれ自分の哲学を持っていて、それが少しづつ垣間見え、他の登場人物と衝突し、小説全体が生き生きとしてくる。
 まぁ、とにかく名前が覚えられない。


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 2

19分25秒 (集英社文庫)

著者 : 引間 徹

出版社:集英社

発売日:1998-06

評価 :

完了日 : 2007年06月01日

 すばる文学賞受賞作品。
 普通の青春感動ものだったら嫌だな、と思いながら読んだ。幸い、そういうものではなくて、もっと泥臭い人間的な内容で安心。というわけで、自分としては及第点でしょう。
 ただ読みやすいのだけど、あまりにサラッと読めてしまって物足りない印象が強かった。登場人物もシンプル。周りの目に苛つく障害者とその家族、それに影響を受けて競歩を始める主人公、どれを見ても意外な人物がいない。もっと、全体をかき混ぜるような意外な役がいてもいいかな、と思った。


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 1

白の咆哮

著者 : 朝倉 祐弥

出版社:集英社

発売日:2004-12

評価 :

完了日 : 2007年05月31日

すばる文学賞受賞作です。
最初の三分の一を読み終わったとき「ああ、外したかな」と思いました。さらに三分の一を読み進めて行くうちに「疲れたなぁ」とも思いました。そして、最後の三分の一は「お? なんかしらんが面白い」と思うようになり、最後の数ページは読むのを止められませんでした。

ただ、これから読む人に言っておきますが、最後にどんでん返しがあって面白いという意味ではありません。読み進めるに従って、あの文体やテンポに脳が慣れてきたということです。こういう小説もあるんだな、と、純粋に思いましたね。


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 4

踊るナマズ

著者 : 高瀬 ちひろ

出版社:集英社

発売日:2005-12

評価 :

完了日 : 2007年05月29日

 すばる文学賞受賞作品ということで読んでみました。
 性を扱った作品ではありますが、かなり読みやすい内容になっています。ナマズをモチーフにして性に結びつけるという発想自体が面白いし、登場人物もくどくない程度に個性的で楽しめました。
 『上海テレイド』という作品も入っており、こちらはもろに性を前面に出した作品です。俺は性が前面であることに違和感を感じないタイプなので、そういう意味では問題なく読めました。が、どうも作品全体が最後のオチに向かって行く事が読めてしまい、かつそのオチもあまりインパクトが無いように感じました。
 そもそも、小説にオチはいらないと最近思っているので、ちょっと残念かな、と。


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 9

空港にて (文春文庫)

著者 : 村上 龍

出版社:文藝春秋

発売日:2005-05

評価 :

完了日 : 2007年05月29日

 ある身近な場所や空間のとても短い時間を濃縮して描く手法を用いた短編集。
 一つ例をあげるとカラオケで前奏が流れてから歌い出しまでを12ぺーじかけて書いている。その間の細かい描写はもちろん、その短い間に主人公が何かを思い出したり、感じた事を濃密に描いている。簡単にいうと、とても短い時間の出来事から、人生や生活といって大きなものを導こうとしてる作品だ。
 その描こうとしているものが、割と一般的なものなので読んでいて入り込みやすいと思う。気楽に読みたい人にはお勧め。


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 2

罪と罰〈下〉 (岩波文庫)

著者 : ドストエフスキー

出版社:岩波書店

発売日:2000-02

評価 :

完了日 : 2007年05月29日

(上巻にて感想を書きました)


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 2

罪と罰〈中〉 (岩波文庫)

著者 : ドストエフスキー,江川 卓

出版社:岩波書店

発売日:1999-12

評価 :

完了日 : 2007年05月29日

(上巻にて感想を書きました)


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