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ya_kenさんの読書ノート

2007年 読了
2007年に読んだ本を極力全部載せていきます。
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 2

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

著者 : ドストエフスキー

出版社:岩波書店

発売日:1999-11

評価 :

完了日 : 2007年05月29日

(全上中下巻あわせての感想)
 初めてドストエフスキーの作品を読んだ。読む前には「ドストエフスキーの長編を読むのには気合いがいる」という話ばかり見聞きしていたので、かなりの気合いを入れて読んだのだけど、そんなもの全然必要なく、全三巻もあるとは思えない勢いで読み切った。
 どうやら訳者によっては本当に難解らしいので、個人的にはこの江川卓氏の訳したものをお勧めする。
 さあ、内容に関してだが、薄くも厚くも、軽くも重くも読めるものになっている。厚く重く読む人にとっては一研究テーマにさえなり、文章の一言一句にさえ意味を見出せるものになっている。その片鱗はこの本の訳注に現れているので、時々見てみるといいだろう。そして、薄く軽く読むのであれば、殺人犯の視点で書かれた推理小説だと思えばいい。
 とにかく凄いのは、この作品に出てくる主人公の哲学が程度の違いこそあるものの、現代の若者(つまり俺の世代なのだが)の気持ちに近いということだ。いや、もしかしたら、どの時代も若者はこういう気持ちを持っているのかもしれない。
 日本の少し古い小説よりもよっぽど読みやすいので、気負わず読んでみてほしいです。といっても、俺自身厚く重くは読めていないですが……。


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 1

音楽の海岸 (講談社文庫)

著者 : 村上 龍

出版社:講談社

発売日:1997-04

評価 :

完了日 : 2007年05月17日

各種の変態達を翻弄する主人公の姿を描く。主人公自体はすべてを手玉にとっているつもりだが、最後、ゆらりと揺れる。
所々出てくる音楽の話題が面白い。俺の理解では、主人公は音楽を理解するあまり、音楽を嫌いになってしまったようだ。それにまつわるエピソード等、村上龍節が出ていて面白い。


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 6

岬 (文春文庫 な 4-1)

著者 : 中上 健次

出版社:文藝春秋

発売日:1978-01

評価 :

完了日 : 2007年05月16日

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 5

太陽の季節 (新潮文庫)

著者 : 石原 慎太郎

出版社:新潮社

発売日:1957-08

評価 :

完了日 : 2007年05月15日

 外向きに発するパワーは凄い。
 この外向きのパワーがどこから来るのか。それを考えると、ここに登場する人物達から来ているように感じた。ストーリーでもなく、作者の考えでもなく、あくまで登場人物が人格を持って、何か外向きにパワーを発しているように見える。
 当然、この登場人物を描いているのは作者だから、作者が凄いのだけど、恐らく(俺はこの当時生まれていなかったが)、当時の青年達にパワーがあったように感じる。そんな作品。
 今の都知事の雰囲気からそれほど外れていないな。


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 23

疾走 下 (角川文庫)

著者 : 重松 清

出版社:角川書店

発売日:2005-05-25

評価 :

完了日 : 2007年05月13日

『疾走 上』にまとめて感想を書いた


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 32

疾走 上 (角川文庫)

著者 : 重松 清

出版社:角川書店

発売日:2005-05-25

評価 :

完了日 : 2007年05月13日

凄い作品だと思う。
まず、書き手の視点がいい。全体が三人称で描かれていて、いわゆる「神様視点」とか呼ばれるタイプのものだ。普通、この方法で欠かれている場合、客観的に書かれて行くのだけど、この作品はそうではない。
多少のネタばれになってしまうが、書き手も登場人物であるというのが非常に面白く、思わず唸ってしまった。
確かに主人公は不幸である。不幸であるけれど、その中で等身大の幸せを求めて、もがいている姿は痛々しく切実なものがある。


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 2

暗夜行路 (新潮文庫)

著者 : 志賀 直哉

出版社:新潮社

発売日:1990-03

評価 :

完了日 : 2007年05月13日

正直、読み終えるのには苦労した。
途中、読むのに魂が入りきらず、息切れしてしまうことがあって、くじけそうになったが、読了した今では素直に面白かったと言える。
やはり、人の心情の移り変わりを描いていて、読了感が非常にいい。


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 2

ストレンジ・デイズ (講談社文庫)

著者 : 村上 龍

出版社:講談社

発売日:2000-08

評価 :

完了日 : 2007年05月01日

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 1

書く前に読もう超明解文学史―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)

著者 : 三田 誠広

出版社:集英社

発売日:2000-06

評価 :

完了日 : 2007年05月01日

小説家を目指すとか関係なく、面白い。
こういう簡単な文学の歴史を知ってると、読んでて全然違ってきますよ。本を書くのはもちろん技術、だけど、読むのも技術だと思いました。


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 1

深くておいしい小説の書き方―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)

著者 : 三田 誠広

出版社:集英社

発売日:2000-04

評価 :

完了日 : 2007年05月01日

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 1

小僧の神様―他十篇 (岩波文庫)

著者 : 志賀 直哉

出版社:岩波書店

発売日:2002-10

評価 :

完了日 : 2007年05月01日

初めての志賀直哉作品。
暗夜行路を読む前に、体慣らしのつもりで読んだ。
読んでみて、やっぱり良い、俺好みだ、と思わずにはいられなかった。正直、分からない作品もある。つまらないのではなく、分からない。いつか分かる日が来ると信じて、読み直そうと思う。

とにかく、心の動きが非常に面白く、だけど、奇を狙ったようなものではなく、読んでいて「分かる分かる」と頷きっぱなしだった部分も多々。


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 4

美徳のよろめき (新潮文庫)

著者 : 三島 由紀夫

出版社:新潮社

発売日:1960-11

評価 :

完了日 : 2007年04月13日

表現がきれい。
主人公の女性の考えや行動が決して意外なものではなく、人間的で、(不倫しているとはいえ)道徳的で、とても同感できる。
この話にこのタイトルが恐ろしくマッチしていて、軽く感動してしまった。

でも、まだ読みきれていないんだろうなぁ。


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 1

大導寺信輔の半生・手巾・湖南の扇 他十二篇 (岩波文庫)

著者 : 芥川 龍之介

出版社:岩波書店

発売日:1990-10

評価 :

完了日 : 2007年04月11日

芥川龍之介の私小説集ですね。
巧みな展開や意外な設定といったものではなく、人間らしい自然な話の短編集になっている。俺個人的にはちょっと刺激が足りないかな。
だけど、手巾は絶品。人間らしく、かつその人間の内に秘めている感情がポロッと外に出てきた瞬間を上手く表現されている。


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 3

月の光(ルナティック)

著者 : 花村 萬月

出版社:文藝春秋

発売日:2002-06

評価 :

完了日 : 2007年04月04日

花村萬月の描く世界観やキャラクターが好きなので、この小説にしてもどちらかと言えば好き。そして、宗教や麻薬といった割と壮大なテーマで描きつつも、結局は主人公の心情等の『個人』についての話で終止していることも好き。

だけど、少し物足りないかな。
本当はもっと泥臭い話になってもいいはずなんだけど、割ときれいにまとまっていて、逆に寂しい。もっと溢れんばかりの感情やらなんやらを読みたかったかな。


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 2

河童 他二篇 (岩波文庫)

著者 : 芥川 竜之介

出版社:岩波書店

発売日:2003-10-17

評価 :

完了日 : 2007年04月04日

はっきり言ってものすごく良かった。
本当に今でも通用する作品だし、それどころか今もう一度注目を浴びてもいいと思う。

この作品に批評をするなんて、とんでもない。
エンターテイメント性もあるし、随所で露(あらわ)になる風刺も興味深い。いままでもいくつか芥川龍之介の作品を読んでるけど、まちがいなくトップ。

ほかにも読んでみます。


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 12

ZOO

著者 : 乙一

出版社:集英社

発売日:2003-06

評価 :

完了日 : 2007年03月31日

壮絶な短編集だった。
エグい内容の作品が多いので、好き嫌いが分かれるかもしれない。だけど、俺個人的には「あり」な内容。

短編集ってのは時としてアイディア一発勝負の内容になりがちなんだけど、ZOOの作品はそうではない。一発勝負的なアイディアの上にちゃんとしたドラマがあって、主人公や脇役の心情の動きが見えて、ちゃんとした物語になっている。そして、もちろん短編独特の『鋭さ』も持っている。

映像にしても面白いかもしれないなぁ、と思っていたらやっぱり映画化されてるのね。そちらも気になる。

他の乙一氏の作品を読んでみたくなった。


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 2

触角記 (文春文庫)

著者 : 花村 萬月

出版社:文藝春秋

発売日:2001-06

評価 :

完了日 : 2007年03月30日

主人公(男)が自身の触角(性器)を通じて、女の人と触れあって行く話。性行為を通じて、だんだんと自身を持って行き、男女の関係を悟っていく。

ひたすらセックスシーンが続く。


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 4

わたしの鎖骨 (文春文庫)

著者 : 花村 萬月

出版社:文藝春秋

発売日:2000-05

評価 :

完了日 : 2007年03月24日

短編集になっている。
その一作目である『わたしの鎖骨』は非常に良かった。男の非常に微妙な心情だったり、傲慢さだったりするものが出ていて、うんうんと頷いてしまう。

他の作品も良かったのだけれど、最後の「新宿だぜ、歌舞伎町だぜ」は分からなかった。残念。


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 12

オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2000-12

評価 :

完了日 : 2007年03月22日

今や超有名な伊坂孝太郎さんの初単行本(らしい)。
最初っから基本的な路線みたいなものは同じだったんですね。というのが、最初の印象。伊坂さんの作品は10%の虚構と90%の現実的ストーリーで成り立ってると思ってるんだけど、この作品もまさにそう。

ネタばれになるからあまり書けないけど、未来が見えるカカシが殺され、その犯人を見つけるのが主題となっている。もちろん、「カカシ」というあだ名の人がいるわけではなく、田んぼに立つあのカカシ(=案山子)だ。

全体的なテイストは大好きな感じ。
だけど、気になるのはこのボリューム感。結構あるのよ、量が。ネタの割には引っ張りすぎてるかな? と思ってしまいました。もっと後の作品の方が、そういう意味で切れ味は良いと思います。

でも、このカカシの意思と『島に足りないもの』どちらも渋くて渋くて、結構感動してしまいました。


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 22

ビタミンF (新潮文庫)

著者 : 重松 清

出版社:新潮社

発売日:2003-06

評価 :

完了日 : 2007年03月16日

重松清氏の十八番『家族物』短編集。

各短編では虐めや不良、夫婦間トラブル等の問題を抱えた家族がそれにどう向き合って行くかを描いている。向き合い方も非常に等身大で、すべてが解決されて終わるわけじゃない。例えば、いじめをテーマにした作品では、いじめが無くなって終わるわけじゃない。

そんなリアルさが非常に読みやすくて、家族を持った友達とかに読ませてやりたい感じがする。


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