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ya_kenさんの読書ノート

2007年 読了
2007年に読んだ本を極力全部載せていきます。
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 1

ジャンゴ (角川文庫)

著者 : 花村 萬月

出版社:角川書店

発売日:2000-10

評価 :

完了日 : 2007年03月16日

決して有名ではないが、それなりに音楽で生計を立てている沢村とやくざな芸能プロダクション社長の山城、そして山城の妹麗子を中心に描くハードボイルド的な作品。

山城は沢村の指を銃で吹き飛ばす。音楽によって自尊心を築いていた沢村は指を失ったことで、完全に打ちのめされてしまう。この時の沢村のつらさといったら、もう……、痛々しい。しかも追い討ちをかけるのが、『ジャンゴ』の存在。

同氏の『ゲルマニウムの夜』を読んだときは描写の生々しさに苦しんだけど、この作品では沢村の境遇に苦しんだ。花村氏には苦しめられてるなぁ。今のところ、彼の作品で苦しまなかったのは『旅を』ぐらいかな。けっしてハッピーな話ではないけど……。


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 7

ヘンリエッタ

著者 : 中山 咲

出版社:河出書房新社

発売日:2006-11-17

評価 :

完了日 : 2007年03月15日

第43回文藝賞受賞作
とある家に住む3人の女性の話。
ほのぼのとした彼女らの日常を描いている。ストーリー的に大きな波があるわけでもなく、ただ淡々としている。

いかにも中高生の女の子が好きそうだな、と思っていたら作者が高校生だった。納得。


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 8

公園

著者 : 荻世 いをら

出版社:河出書房新社

発売日:2006-11-17

評価 :

完了日 : 2007年03月14日

なんだろう、これ。

けっしてつまらなくないし、冒頭でのつかみも良かった。最初のリンチのシーンなんかはちょっとだけ花村萬月さんの作品に通ずるものがあるような気もした。
描写や表現も気取り過ぎなくていい感じ。

だけどね。

読了後にあまり残らない。爽快感とか悲壮感とかそんな感情があまり沸いてこない。主人公は少し冷めた性格の持ち主で、考えることを「めんどくさい」から放棄している部分がある。その性格が読んでるこっちにもうつった感じとでもいうのかな。読んだ後「まぁ、こういうもんかな?」と思わされる。

前後の話があまり絡み合わないのも、逆に印象的。
普通は前半の出来事が後半で絡むことで、全体的なストーリーが完成すると思うんだけど、その時折で簡潔している。こういう小説の書き方も有りなんだなぁ、と素直に思った。


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 3

ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉

著者 : 花村 萬月

出版社:文藝春秋

発売日:2008-10-04

評価 :

完了日 : 2007年03月13日

こてこての花村文学って言えばいいのかな。
そこに書かれているのは、強烈な暴力と露骨な性的描写。しかもそれらを容赦なく描写している。あいつを殴った、とか、あいつとセックスした、といった簡単な表現ではなくて、殴るならその一発一発の音まで聞こえてくるような、そんな内容だ。

ストーリーはどうかというと、かなり宗教的な内容。
いわゆる一般的な宗教観をもっている修道院の人たちと、自分流に宗教観を理解しようとしている主人公の間でおこるアレコレを描いている。宗教的信仰の無いおれでも主人公の考え方には割と共感しやすいので、信仰のある人が読むとどう感じるのか聞いてみたい。

が、しかし、えぐい。
とりあえず、食事中には読めない感じ。


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 21

ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:講談社

発売日:1996-07

評価 :

完了日 : 2007年03月11日

いまいち。
この本は短編集になっているのだけど、一応続きもの風の体裁になっている。俺の印象だと『ウルトラマン』か『水戸黄門』と同じ系統の作品。各編は同じ登場人物が同じ役回りを演じていて、そこに一人悪者が出てくる(ウルトラマンなら怪獣、水戸黄門なら悪代官)。
多分、これはなんかで連載していたんだと思うけど、各編の最初に全編までのあらすじや人間関係の説明が入る。一気に読んでいる身としては、分かりきっていることを説明されるとつらい。

エラそうな評論が出来る立場ではないけれど、非常に残念な作品。


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 81

流星ワゴン (講談社文庫)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2005-02

評価 :

完了日 : 2007年03月10日

―――
「父親」になっていたから書けたんだろうな、と思う自作はいくつかある。『流星ワゴン』もその一つ
―――

『文庫版のためのあとがき』での作者の第一声だ。
作者の言葉を少し借りながら、この本を一言で表すとすれば『虚構的家族物』って感じかな。主人公を中心として、彼の息子と親父との人間関係を表現しているんだけど、実は二つの全く同じ人間関係が交差している。

主人公は息子と分かり合いたくて、一生懸命言葉を選ぶ。だけど、息子はそんな親父の気持ちが分からず、反発する。そして主人公の親父は主人公と分かり合いたくて、不器用にぶつかっていく。だけど主人公は反発する。つまり、親父と息子の間の葛藤というわけだ。しかも、とある事情で主人公と親父は同い年ときたもんだから『虚構的』家族物になる。

時間軸が行ったり来たりするんだけど、不思議と違和感なく読めた。
「本の雑誌」で年間ベスト受賞したことも頷ける内容。


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 7

はじめての文学 村上春樹 (はじめての文学)

著者 : 村上 春樹

出版社:文藝春秋

発売日:2006-12-06

評価 :

完了日 : 2007年03月07日

村上春樹作品2冊目。
最初に読んだのは『風の歌を聴け』。周りにハルキストが数人いたので、あえて影響されて読んでみたんだけど、いまいち入り込めなかった。だから、何かもう1冊ぐらい読んでみようと図書館で手にしたのがこの本。

良く知らないで借りたんだけど、これ、子供向けなのね。
大人が読んでもいける部分も多いけど、やっぱり俺は入り込めなかった。

だけど、作者の想像力の深さは思い知った。
象を作る工場の話なんて、思いつきもしなかった。あそこまで極端に突拍子も無い話なのに、全体的には普通の話っていう印象。それが凄い

凄いけど、入り込めない。そんな感じ。


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 36

重力ピエロ

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2003-04

評価 :

完了日 : 2007年03月05日

本編75pから一部抜粋
―――
「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことを忘れているんだ」
……(省略)
「ふわりふわりと飛ぶピエロに、重力なんて関係ないんだから」
「そうとも重力は消えるんだ」
……
―――

伊坂孝太郎作品を読むと、本編のストーリーとは別に伏線的に出てくるサイドストーリーに引き込まれる。冒頭の抜粋は本書のタイトルに結びつく部分で、俺はこれが凄く印象に残った。

さて、本編は町で起こる放火事件とその現場の近くに残るグラフィティアートの結びつきを探る一見ミステリー的な内容。主人公達は謎解きに翻弄する。その合間にはいかにも怪しい人物が数人見え隠れする。

ところが、この本の魅力はこのミステリー的な部分ではない。それは作者も目次の中で暗に言っている。例えばある謎解き部分の章タイトルは「ミステリ的な退屈な手続きⅠ」となっていて、あくまでストーリー上必要だから書いてあるっていう感じ。本筋はそこに登場する人間関係だとか、その間に出てくる伏線の数々(ミステリ的な伏線とは違うと思う)。

割と淡々と進むから、読んでいて「もっとどっぷり入り込みたい」と思ったりもするんだけど、面白いものは面白い。


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 4

さらば国分寺書店のオババ (新潮文庫)

著者 : 椎名 誠

出版社:新潮社

発売日:1996-08

評価 :

完了日 : 2007年03月04日

椎名誠デビュー作
短編エッセイ集かと思っていたのだけど、全体が繋がっていて、「国分寺書店のオババ」で始まり、「国分寺書店のオババ」で終わるカタチになっている。

「シーナは最初っからシーナだったんだ」なんて心底思った。


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 10

風の歌を聴け (講談社文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:講談社

発売日:1982-07

評価 :

完了日 : 2007年03月01日

初の村上春樹作品。
タイトルも作者も有名なのに読んだことがなかった。

俺なんかがコメントするのもはばかられるほど描写がうまい。特にサイドストーリーともいえる鼠(だっけか?)とのやりとりや彼の小説が絶妙なタイミングで差し込まれ、全体を引き締めている。

ストーリーや展開はいたって普通で、あまり印象に残らない。読んでいて入り込めなくて、ダラッと読んでしまった。もしかしたら読み方が悪いのかもしれない。いや、読み手を選ぶのか? 残念ながら俺は選ばれなかったようだ。

3点っていう評価はあくまで好意的につけた。
実際は2点に近い3点って感じ。


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 1

前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘 (PHP文庫)

著者 : ブライアン・L. ワイス

出版社:PHP研究所

発売日:1996-09

評価 :

完了日 : 2007年02月28日

主人公の精神科医がある女性に対して退行催眠を行った際の記録書。その女性は催眠中に自分の若い頃を通り越して前世まで戻ることができ、その際の描写が非常にリアルで興味深いものになっている。

俺自身は前世とか輪廻転生に対しては中立な立場でいる。悪く言えば、興味が無かった。テレビやなんやらで話は聞くけれど、その存在を本気で信じたり疑ったりするほど核心的なものは見たことが無かった。

この本を読んだのも知人に紹介されたからで、自分から能動的に読んだわけではない。しかし自分の予想に反して、あっという間に引き込まれてしまった。まず素晴らしいのは著者のスタンス。彼は『前世』を妄信的に信じるタイプではなく、ちゃんと疑う視点を持っている。だからこそ全体を通して「信じられないけど、目の前で起こっていることは本当としか思えない」というニュアンスが一貫していて、読者の視点に近い。変なドラマティックな脚色が無い為に、小説だと思って読むと物足りないかもしれないが、この本にそれを求めるのは無意味だろう。

幽霊や宗教といった視点で描かれると、やもすれば悪意さえ感じる内容になってしまうが、本書ではまったくそういった感じを受けない。本書の中でも宗教っぽさが出てくる箇所があるが、読者にそれを信じることを強要しないので、重くなく、かつ宗教的な意味ではなく、1つの人生観として受け入れられる気さえする。


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 11

潮騒 (新潮文庫)

著者 : 三島 由紀夫

出版社:新潮社

発売日:1955-12

評価 :

完了日 : 2007年02月26日

初めての三島由紀夫作品。

文章がきれいな作家は? と知人に聞いたら三島由紀夫とのことだったので、真に受けて読んでみた。当然、かなりの期待をこめて読んでみたんだけど、それは裏切られることも無くて、むしろ、期待以上に良い印象だった。

ストーリーとしては決して派手なものではなくて、小さな島に住む数人の男女の恋愛模様を描いたものだ。大どんでん返しがあるわけでもなく、素朴な話がそっと進んでいくような感じ。とてもきれいで、それぞれの心情がうまく表現されている。

三島由紀夫のほかの作品を読んでみたくなった。


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 1

カジノのイカサマ師たち (文春文庫)

著者 : リチャード マーカス

出版社:文藝春秋

発売日:2004-12

評価 :

完了日 : 2007年02月24日

カジノで25年間もイカサマで稼ぎ続けてきた男の暴露本。

イカサマ自体は非常にシンプルで、読んでいて「おいおい、そんなのうまくいくのかね?」なんて突っ込みたくもなるが、優れたイカサマってのはえてしてそういうもんなのだろう。そういうことを感じさせてくれる内容だ。

何が良いって、イカサマ師たちの人間らしいところを書いている点だ。失敗したり、裏切られたり、尊敬したりと普通のサラリーマンよりもはるかに人間らしさを感じた。

難点を挙げれば、文章が何か変だということだ。原文が悪いのか、翻訳が悪いのかは分からないが、全体的に英語的日本語っぽさが溢れていて、あまり好きじゃない。しょうがないのかな?


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 100

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:東京創元社

発売日:2006-12-21

評価 :

完了日 : 2007年02月14日

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 9

数学的にありえない〈下〉

著者 : アダム ファウアー

出版社:文藝春秋

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2007年02月01日

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 14

数学的にありえない〈上〉

著者 : アダム ファウアー

出版社:文藝春秋

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2007年02月01日

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 2

かえっていく場所

著者 : 椎名 誠

出版社:集英社

発売日:2003-04

評価 :

完了日 : 2007年02月01日

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 2

おろかな日々 (文春文庫)

著者 : 椎名 誠

出版社:文藝春秋

発売日:1996-06

評価 :

完了日 : 2007年02月01日

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 3

中国の鳥人 (新潮文庫)

著者 : 椎名 誠

出版社:新潮社

発売日:1996-12

評価 :

完了日 : 2007年02月01日

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 1

免田栄 獄中ノート―私の見送った死刑囚たち

著者 : 免田 栄

出版社:インパクト出版会

発売日:2004-08

評価 :

完了日 : 2007年02月01日

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