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ぎんこさんの読書ノート

「リンカーン・ライム」シリーズ
縁あって「ボーン・コレクター」から単行本で全部読んでます。トムが好きなので読み続けてます。
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 26

ウォッチメイカー

著者 : ジェフリー ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年11月06日

 リンカーン・ライムシリーズ第7弾。今回は装丁も変わって心機一転です。前作の「12番目のカード」がかなりイマイチだったせいか、期待は高まります。
 
 で、感想はというと、今回は前作よりは面白かったと思うし、持ち味であるドンデン返しもしっかりあるし、エンタメ系ミステリとして楽しめました。犯人の「ウォッチメイカー」のキャラクターもいいし、これまた巧妙な手口がライムの敵にふさわしい。
 
 ですが、さすがにネタ切れしてきたのか、ライムの活躍より今回のゲストヒロイン、キャサリン・ダンスの活躍の方が目立ってるような気が。これは「魔術師」でもそうだったけど、ライムの捜査方法がマンネリになってきたので、ゲストヒロインが活躍しちゃうというパターンが出来たのかも…。ダンスは別作品では主役を演じるそうで、個性が強すぎるかもしれない。
 
 今回はラストがある意味驚き。賛否両論あるんじゃないかと思う。途中で「ボーン・コレクター」の登場人物がちらっと出てきたりするので、シリーズのおさらいもしたいところ。
 
 トムは今回、出番はまあまあ。「リンカ−ンは気に入った相手には名字で呼ぶ。だから自分の名字は一生呼ばれない!」というセリフに爆笑。最終巻までトムの名字は出てこないかも??(2007.11.6)


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 12

魔術師 (イリュージョニスト)

著者 : ジェフリー・ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2004-10-13

評価 :

完了日 : 2004年10月23日

マジック! 心躍る言葉!! 熟練したマジシャンが、無いところから物を取り出し、存在する物体を一瞬にして消す。だが、それにはすべてタネ、仕掛けがある。それは歴代のマジシャンが考え抜いて完成させてきたアイデアであり、練習を積んだテクニックであり、そして人間の習性を利用した科学でもあるのだ。演じるマジシャンと観客の共犯関係があってこそマジックは成り立つ。
 
 1本の指を除いて全く体が動かない「安楽椅子探偵」(ぜんぜん安楽じゃないが)のリンカーン・ライムが活躍するシリーズ第5作が「魔術師(イリュージョニスト)」だ。前作「石の猿」では中国人不法滞在などの少し変わったネタだったが、本作は正当派ミステリに戻ってきた。犯人はなんとイリュージョニスト。人の目を欺くにかけては随一の腕前を持ち、時には変装し時には人の目を欺くダミーで警察とライムチームを翻弄する。
 
 そんなライムたちにつくアドバイザーとして、カーラという若手のイリュージョニストが登場する。彼女には尊敬するべき師匠が存在し、彼と強固な師弟関係を結んでいる。師匠は彼女を成長させた人物でもあるが、彼女を縛る存在でもあった。カーラはこの事件にかかわることをきっかけに決断をすることになる。師と弟子の関係は、ライムと恋人でもあるアメリアの関係でもあり、物語の横糸となって大きなテーマになっている。最後にカーラが選ぶ道は読者にとっても爽やかな印象を残してくれる。
 
 エンターティメント小説としてサービスのいい作者らしく、前作では多少物足りなかったドンデン返しの連続も楽しめる。いつもディーヴァーはこればっかりで疲れるな、とも思うのだが、無ければそれはそれで寂しいということが前作でわかったのだった。えぐい場面は、読者が嫌悪感を覚える一歩手前で踏みとどまるあたりもさすがにうまいと思う。(2004.10.13)


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 10

石の猿

著者 : ジェフリー・ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2003-05-31

評価 :

完了日 : 2003年05月31日

 事故で脊髄を損傷し、四肢麻痺というハンディキャップを背負いつつも、凄腕の鑑識としてNY警察に協力するリンカーン・ライムを主人公としたシリーズ。他にもライムのパートナーである赤毛の美女、サックスや友人の刑事、ロン・セリットーなど、いつもの登場人物の顔ぶれが楽しめる娯楽ミステリに仕上がっている。
 
 今回のテーマは中国人密航者。不法移民として、中国から命がけでやってきた人たちが作品の重要なキーとなる。作者はそんな中国人たちを公平に、そしてやや優しく描いている。特に、ライムとも親密な関係になるソニーはいい味出してる。自分の運命を呪い、危険な手術を受けて少しでも体を改善したいライムに、ソニーは運命を受け入れること、今の姿そのものが自分だと理解する事を勧める。押し付けがましくなく、自然なソニーにライムが心を許すシーンは印象的だ。
 
 だが、ミステリ的にな面白さは薄れたかもしれない。ディーヴァーはラストの2転3転のドンデン返しが持ち味だが、今回は割とあっさりめ。作品は中国密航者と蛇頭について、詳しく書き過ぎてミステリの部分はおざなりなのかも…。
 
 ライムシリーズが好きな方なら、いつものメンバーが番外編というか、箸休めといった感じで楽しめるだろう。私の好きな看護士、トムも相変わらず目端の利く男で楽しかった。でももう少し出番増やして欲しいというのはファンのわがままだろうか。


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 12

コフィン・ダンサー

著者 : ジェフリー ディーヴァー

出版社:文藝春秋

発売日:2000-10

評価 :

完了日 : 2000年01月01日

 四肢麻痺の探偵、リンカーン・ライムシリーズ第2弾。今回は航空機爆破というド派手なシーンで幕開け。棺桶と踊る死神の入れ墨を持つ殺し屋「コフィン・ダンサー」は、大陪審で大物武器密売人に不利な証言をする予定の証人を消すために暗躍する。
 
 途中まではちょっと退屈だが、ラスト近くではこれでもかこれでもかとドンデン返しがあり、前作に引き続きエンタメとして十分に楽しませてくれる。殺し屋ダンサーの設定もなかなか面白い。「ダンサー」とは誰なのか。何度も読者は驚かされるだろう。殺し屋にも格差社会があるところなんて、ちょっと身につまされる。
 
 今回はライムとサックスの恋の行方も気になるところ。結構嫉妬深いサックスが女らしいといえば女らしい?一応今回のゲストヒロイン、パーシーはさんざんな目にあって、結果的にはライムとサックスの当て馬になった形で気の毒だ。
 
 私の好きな介護士、トムの出番はちょっと少なめ。残念。


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