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水雲さんの読書ノート

オススメな本
面白かったよーヾ( 〃∇〃)ツ♪と、声を大にして叫びたい本。
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 24

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

著者 : 長嶺 超輝

出版社:幻冬舎

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年04月29日

本屋で平積みされていて、偶然目に留まったたモノ。
タイトルからは、面白おかしく読めるお手軽本かと思ったのですが、想定外に真面目な一冊でした。
ニュースなどで知っていた事件などもあり、色々考えさせられる内容。


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 29

狐笛のかなた (新潮文庫)

著者 : 上橋 菜穂子

出版社:新潮社

発売日:2006-11

評価 :

完了日 : 2007年01月09日

せつなくて優しい、昔語りの作品でした。
人間のどうしようもないエゴとかも書かれているのですが、それでも行間から感じ取れる空気はとても澄んでいます。
読んでいて、日本の懐かしい風景が目の前にあるように思い浮かべることが出来るのが、何よりうれしいです。

ただ、守人シリーズがアニメ化でブレイクしてしまったので、これがアニメ化されるのも時間の問題かも・・・と思うと、ちょっとイヤンな感じです。
この作品は、このまま宝物みたいにそっと、読み継がれていって欲しいと思うのですが、一読者のわがままなんでしょうか。


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 146

風が強く吹いている

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 : 2007年01月02日

結構ボリュームはあるのですが、とても読みやすくて、あっという間に読めてしまいました。
現実にはまあ、どうがんばっても有り得ないであろう、奇跡の物語なのですが。
それでも、そんな夢物語だという事を、読んでいる途中で醒めさせないだけの面白さがある作品でした。

個人的に一番印象に残ったのは、
『届かなかったと感じる限りは、無限に「次」があるのだ。』
という一文。
いつでも、何度でも。
前に進もうという気持ちがある限り、スタートラインは自分で引きなおす事ができるんだなあと。
読後感の良さは◎。


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 19

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)

著者 : 歌野 晶午

出版社:角川書店

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2006年12月26日

タイトル通り、この物語の本当の始まりは、このラストからなんだろうな、と思います。

親は子供の人生に対して、一生追うべき責任を持っていますが、でも決して親と一心同体ではあり得ない。
もしかすると、今目の前にある信頼すべきモノはすべてまやかしかもしれない…という主人公の苦悩が切実に伝わってきます。

相変わらずこの作者の手法は変化球で、このテーマをこう書くか〜とうならせられました。
・・・・でもお父さん。妄想しすぎですww


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 31

青空の卵 (創元推理文庫)

著者 : 坂木 司

出版社:東京創元社

発売日:2006-02-23

評価 :

完了日 : 2006年12月24日

癒し系ミステリとして、人気が出たシリーズ第一弾。
確かにミステリというには、とても穏やかで優しい読後感の作品です。
推理自体より、人間や人間関係などに主眼が置かれているので、本格的なミステリ・推理モノを期待すると肩透かしかも。

むしろ、ちょっと疲れたときに読むと、もしかしてもしかすると、世の中まだそんなに捨てたもんじゃないのかな、という気持ちにさせてくれます。

ちなみに、コレを読了した友人・知人多数の感想が、主人公二人の友情がちょっと濃すぎて気持ち悪いとのこと。
よって、自分の中の腐属性に自覚がある私としては、この辺りの言及について口を噤むことにしました(爆)


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 35

ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)

著者 : 辻村 深月

出版社:講談社

発売日:2006-04-07

評価 :

完了日 : 2006年09月23日

一言で言うなら、ミステリー版小さな恋のメロディー…みたいな可愛い趣です。
が、起こる事件の方が…かなり心が痛いです。
特に何が痛いって、現実に起こっても今や、ちっとも誰も驚かないであろうところが。
人は、目に見える凶器を持たなくても、こんなに簡単に人の心を傷つけるコトができるんだなあ…とか、まあ色々考えさせられる内容でした。

ちなみに、『子どもたちは夜と遊ぶ』という前作で明かされなかった謎が、何気なく解明されている点はマニア心をくすぐりましたww


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 14

子どもたちは夜と遊ぶ(上)

著者 : 辻村 深月

出版社:講談社

発売日:2005-05-10

評価 :

完了日 : 2006年06月09日

とても哀しくてせつないミステリーです。
どこかでずれてしまった歯車が、どんどん深みにはまって抜け出せなくなっていく…その過程の悲しさがとても胸に痛い作品でした。
読み終えた後も、どうしてあの時…と考えずにはいられない辺りで、作者の思うツボなのでしょう。

ちなみに秋先生の、自分の好きな人さえ幸せでいてくれたらそれで良いという考えは、大部分の人間の、建前を取り去った純粋な本音なのかなあと思いました。
知らない誰かの痛みに共感することは、本当にとても想像力が要ることですから。


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 38

空の中

著者 : 有川 浩

出版社:メディアワークス

発売日:2004-10-30

評価 :

完了日 : 2006年05月23日

ライトノベルズと知らずに買ったのですが、アタリでした♪
挿絵が無いのに、ちゃんと絵が頭の中で動いてくれて、長編アニメのような趣です。
若干、途中でゴチャゴチャしてしまったところが、マイナス点ですが、おおむね読みやすかったかと。
そしてやはり、ライトノベルズらしく、キャラクターがたっています。
大人版と子供版の2組の視点で話が進むのですが、特にさわやかな笑顔で腹黒いヒトは、わたしの萌えツボのひとつでした♪
後日、スピンオフな「クジラ〜」で、その後のふたり(大人)が読めたのがうれしかったデス。


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 9

小説 あらしのよるに

著者 : きむら ゆういち

出版社:小学館

発売日:2005-12

評価 :

完了日 : 2005年12月10日

「狼」と「羊」の禁断の友情物語。
…と言いつつ、この友情は異様に熱いので、本当に友情モノなのか、実は恋愛モノなのか微妙な感じだったりするのですが。
ま、そのあたりは細かいコトです(笑)
人それぞれの解釈ということで。

自然界の摂理とか、弱肉強食とか。
そういった本来のあるべき姿と、それら全部を承知の上で、それでも消せない気持ちと、そう想える相手がいるコトの奇跡にどこかホッとさせられます。
ファンタジーなんだけど、夢物語なんだけど、
たまにはイイよね。夢も。みたいな。

小説…と言い切るにはちょっと物足りないですが、児童文学としては良質な作品ではないかと思います。


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 100

死神の精度

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:文藝春秋

発売日:2005-06-28

評価 :

完了日 : 2005年08月17日

ちょっと設定的に、映画「シティ・オプ・エンジェル」を彷彿させる部分もありますが、ここに登場する死神は、本当にただ居るだけの存在。
もーちょっとで実りそーな恋がその手前で絶たれようが、犯した罪を悔いてようが、悔いていまいが、彼の知ったこっちゃありません。
そんな狂言回しな彼の、この一歩距離を置いた感じの目線が、伊坂作品らしさを良く出しているような感じです。
読後感はどれも悪くないので、万人向けなのでは。


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 32

ライオンハート (新潮文庫)

著者 : 恩田 陸

出版社:新潮社

発売日:2004-01

評価 :

完了日 : 2004年05月26日

作者本人がすごくノリノリで書いたんだろうな、と思える勢いのある作品でした。
オマージュなので、展開はある程度読めているのですが、エピソードのひとつひとつがすべて独立した短編のようにも読めて、ちょっとお得感があったかも。
SF的な要素で描かれた、綺麗なラブストーリーでした。

せつないアンハッピーが大好物なので、個人的には一番最初に書かれている邂逅のエピソードが一番萌え・・・もとい、お気に入りでした♪


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 8

硝子のハンマー

著者 : 貴志 祐介

出版社:角川書店

発売日:2004-04-21

評価 :

完了日 : 2004年05月01日

第1部は純粋に推理小説ぽくて新鮮でしたが、第2部に入ると一転、貴志節が前面に出てきます。
犯人の内面的な部分に目をつむると、珍しく読後感が爽やか作品でした。
シリーズ化を期待しているのですが、どうでしょう?


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 28

対話篇

著者 : 金城 一紀

出版社:講談社

発売日:2003-02

評価 :

完了日 : 2003年05月30日

とても静かな印象のある中編集です。
そして、せつなくて優しい。

どの作品も一対一の「対話」によって、「生」きることと「死」ぬこと、独りでは決して得られない愛情の在処が、丁寧に真摯に描かれています。

特に最終話「花」が秀逸でした。
派手な演出はどこにもないけれど、じわじわと気持ちの深部で感動できる良作です。

ちなみに最後まで読んだ後に一度本を閉じ、あらためて開いた時に中表紙(遊び紙)のイラストの演出に初めて気づき、ヤラレた気分でした。
粋なシンプルさって、こういうコトを言うのですね。

ただ惜しいことに、2話目が途中からグダグダな印象をどうしてもぬぐえないため、★はマイナス1ということで。(をひ)


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 45

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

著者 : 乙一

出版社:幻冬舎

発売日:2002-04

評価 :

完了日 : 2003年05月28日

静かなのに、不思議な緊迫感のある作品でした。
淡々と物語が進んでいくのに、特に中だるみもせず物語に引き込まれます。この作者ならではの奇抜なシチュエーションが、巧く成功しているかと。

「一人で生きていけるというのは、嘘だった」という言葉が、とてもストレートに響きました。
主人公二人の不器用な距離と、コミュニケーションがとても印象深かったです。


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 24

亡国のイージス 上 講談社文庫

著者 : 福井 晴敏

出版社:講談社

発売日:2002-07

評価 :

完了日 : 2002年10月09日

福井作品の中で過不足無く、一番面白かった…と言えばやはりコレな気がします。

途中から単なる(マヌケな)悪役に成り下がってしまった北のテロリストとか、
ここまで引っ張ってそれがオチかよっ!とか、
色々まあ、言いたいことはあれど、最初から最後までワクワクとノンストップで楽しく読めたことは間違いありません。

この作品から国家の何たるか、平和とは…などを大まじめに考えようと思うと、少しばかり漫画チックでふざけている感があったりしますが、娯楽小説としては極上だと思います。

ちなみに、映画は……私の中ではすでに無かったことになっています(爆)


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 3

プラチナ・ビーズ

著者 : 五條 瑛

出版社:集英社

発売日:2001-07

評価 :

完了日 : 2001年07月23日

この作品(シリーズ)が五條さんを好きになるきっかけでした。
何だか妙に難しそうで取っつきにくく思えますが、意外と読みやすかった…というのが、一番印象に残っている感想かもしれません。

政治絡みの陰謀チックな話を縦軸にしつつ、横軸としてあの国の「飢餓問題」が随所に出てきて、この辺りのエピソードを読むと、本当に日本は…というか、私たちは豊かで恵まれているのだなあとしみじみ感じます。
「知らない」ままでいることは、本当に本当に恥ずかしいことだなと、色々と改めて。


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 5

スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙

著者 : 五條 瑛

出版社:集英社

発売日:1999-12

評価 :

完了日 : 2000年05月31日

前作に引き続き、北の国の問題が全面に漂う物語です。

本来、当たり前に在って、当たり前に得られるはずのささやかな幸福すら、理不尽で大きな力の前では空気よりも軽んじられる様が、やるせない作品でした。
そして、それが決してただの架空ではないことが。

この世界には、私たちが何の努力もなく手にするコトの出来るすべてを、どんなに望んでも欠片すら掴むことが出来ない人々がいることを、心のどこかで肝に銘じておきたいと思います。

「国家」になると得体の知れない国であっても、その中の一人一人は、本当に私たちと何ら変わることのないタダの人間だ、と言っていたのは誰だったかな。

ラストシーンはもう、あ、ヤラれた!って感じです。
言葉に出来ないくらいのやるせなさに、思わずホロっとさせられてしまいました。

1作目「プラチナ・ビーズ」とセットで、ぜひオススメしたい作品です。
そしてそれが、
近くて、異世界のように遠い、あの国について考えるきっかけになるといい、と願います。

・・・・・ちなみに。
続編「パーフェクト・クォーツ」は、一体いつ書いていただけるんでしょうね?(涙)


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 3

童話物語

著者 : 向山 貴彦,宮山 香里

出版社:幻冬舎

発売日:1999-03

評価 :

完了日 : 2000年05月29日

あまり大きく話題になった記憶がないので、隠れた名作という感じです。
手に取ったのは初出の単行本で、しかもリサイクル書店の片隅…というのがこの作品との出逢いでしたが、読了後、見つけた自分を偉いと思いましたw

まず、完全に別世界が舞台のファンタジーにも関わらず、設定がとてもしっかり作られているので違和感なく物語に浸れます。
主人公の少女を初めとする、登場人物達も普通に生身の人間らしく(妖精さえも)、完全な善人というのが出てこない点がリアリティを高めていました。

独りぼっちで虐げられて、生きることに精一杯でそれだけに貪欲で。
それが一人の妖精と出会って、少しずつ成長していく・・・というある意味、どこかで見たような 筋書きではあるのですが、その妖精自身が未熟だったり、イジメっ子が心から後悔しながら、やはり 主人公を捜す中で成長していったりと、共感できる部分がたくさんあります。

そして、永遠であることよりも、変わっていくことのほうがずっと素敵なことだということを、あらためて教えてくれる作品でもありました。

ちなみに、そうだよな、
人間誰しも基本的に「他人に厳しく、自分に甘く」だよな…と妙な納得をした記憶もあります。
どれほど想像力を働かせようと、別の人間である限り、その人の「辛さ」の度合いを、本当に知ることはできないことを再確認。


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 31

魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)

著者 : 京極 夏彦

出版社:講談社

発売日:1999-09

評価 :

完了日 : 2000年05月24日

2話めですが、シリーズ中一番お気に入りの作品です。

時代がかっている部分と、未来的な部分が妙に入り組んだ話でした。
匣にみっしりと……というのが、エグイのか、官能的なのかは微妙なところです(爆)

魍魎についての真理と、殺人衝動、及び狂気についての京極堂の見解が一風変わっていて、目から鱗でした。
「人間をやめれば、幸せになれる」というのは、ある意味うらやましいような、それでいて絶対に行きたくない「あちら」の世界というか……。
やりきれないけど、人間は誰でも危うい均衡を保ちながら、何とか人間として生きているんだなと考えさせられた作品でした。


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 20

テロリストのパラソル (講談社文庫)

著者 : 藤原 伊織

出版社:講談社

発売日:1998-07

評価 :

完了日 : 2000年05月24日

江戸川乱歩賞&直木賞のW受賞が納得の、文句なく面白かった作品です。

タイトルが「テロリスト」なんで、もっと公安とか工作員とかが表に出てくる話かと思って いたんですが、ちょっと趣がちがいました。
かなりハデで大がかりな事件なんですが、真相があきらかになってみるとかなり個人レベルな問題だった気がします。それが幾つも重なっているだけで。

とりあえず、自分の人生についての責任を、ちゃんと自分自身で背負っている主人公のアル中オヤジは格好良かったです。
時代が悪かったとか、そういう宿命だったとかいう運命論ではなく、「世代で生きてきたんではなく、個人で生きてきた」と言い切れるプライドみたいなものが、彼を魅力的に見せたのかもしれません。


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