たなぞう

WEB本の雑誌

助っ人関口さん > 読書ノート

助っ人関口さんの読書ノート

道草本
ナツイチ読破を挑戦しているのについつい読んでしまった本。RPGゲームで偉大なる使命を帯びた勇者がカジノで遊びふけるようなもの。プレイしているこちらの良心がすこし傷む。早く姫を助けなければ! だけど面白いの。やめられないの。道草はおいしいの!
<前のページ 1  次のページ>

 

みんなの感想を読む
 1

Sons (1) (白泉社文庫―ムーン・ライティング・シリーズ)

著者 : 三原 順

出版社:白泉社

発売日:1999-06

評価 :

完了日 : 2007年08月05日

8月5日

ちょうど大長編を読み終わったところだしたまには掃除でもしようか、と思い、不用意にも押し入れを開けてしまったときには、もう遅かった。
視界一杯に閉じ込めていた本の山が飛びこんでくる。むろん、ナツイチではない。
おもむろに手が伸びる。
一瞬、理性が「あと27日なんだぞ!」と警告を発した気がしたが、もはや何も聞こえない。思考回路は遮断された。
そしてぼくはめくるめく禁断の読書の世界へ飛び立ったのだ……

三原順『Sons』①〜④(白泉社文庫)。九月になったら読もうと思って押し入れの最前段に置いておいた内のひとつである。
三原順は読めば読むほどわからなくなってくる。この作品もそうだった。
登場人物たちが話していることがよくわからない。諍いが起きているのだけれど、なぜ、なんのためにそれが起きているのかわからない。どこか、意味が途中で途切れてしまっている感じだ。
一言じゃ表現できないなにかフクザツなものがある気がするのだけれど、気のせいかもしれない。
面白いのかどうか、よくわからない。ただ夢中になって読んだ。

窓の外はまっくら。こうして一日が終わっていく。あと、26日。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 66

映画篇

著者 : 金城 一紀

出版社:集英社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

7月31日


お昼に会社に行くと杉江さんが満面の笑みで近づいてきた。なんか前にもこんなことがあったような……
「『怪獣記』と『映画篇』、読んだ?」
ついに来た! 高野&金城フリークの杉江さんがこの話題を持ち出さないはずがありません。しかも、ぼくも好きなんです、高野秀行と金城一紀。
「あ〜、読んでないのぉ? そう、あのね、大傑作!」
語り始めると止まりません。営業マンは十数分かけて『怪獣記』と『映画篇』について語りました。
「まだ言い足りないけど、あとは読んでみな」
杉江さんはそう言って本をちらつかせ、ふと驚きの声を発しました。驚いているくせに笑ってもいるという矛盾に満ちた表情でした。
「あっ! ごめんごめん、ナツイチがあるんだっけえ」

助っ人仕事で本屋に寄ったときに『映画篇』を発見、「どうせ買うんだから……」と呟きつつレジに持っていきました。その夜、「どうせ読むんだから……」と呟きつつ一気読みしました。嗚呼。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 5

藩校早春賦 (集英社文庫)

著者 : 宮本 昌孝

出版社:集英社

発売日:2002-07

評価 :

完了日 : 2007年07月19日

7月19日

『東京物語』のあとに手に取ったのは宮本昌孝『藩校早春賦』(集英社文庫)。ご存知ナツイチの『夏雲あがれ』のシリーズ前作で、ナツイチには入っていない。
読破企画をおおいに脱線中。限られた時間に寄り道するのはなぜかとても楽しい。

相変わらず仙之助がいい味を出している。なよなよ振りもまだ手を加えられておらず、純度が高い。うなぎ小手が敵を捉えるときでも、緊張感のかけらもない。
ただ、今回の注目は仙之助ではない。もっとすごい人物が登場するのだ。その名も大山魁偉。名は体を表し、豪傑そのものの風貌である。このときまだ藩校生の新吾は、先生である魁偉の家に呼ばれて行くのだが……
そのあとの展開に意表をつかれた。あの『夏雲あがれ』の宮本さんがこれを……しばし絶句。あとの話が完全にかすんでしまった。魁偉先生に強烈な個性にやられた。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 16

夕子ちゃんの近道

著者 : 長嶋 有

出版社:新潮社

発売日:2006-04-27

評価 :

完了日 : 2007年07月17日

7月17日

長嶋有さんの大江健三郎賞受賞作『夕子ちゃんの近道』を読む。買ってしまったのだから読んでしまうのは仕方ありません。
いい話だ。やめられない。なんだか村上春樹に近いんだけど、もっと生活感がある。いそうでいなさそうな人々が、絶妙のリアリティーで描きだされている。
うう、読んでしまったよ。ごめんなさい。
最後の一篇が蛇足じゃないか、という感想をどこかの文芸雑誌で読んだけれど、これはこれで長嶋さんらしくていいんではないでしょうか。好きです、こういうの。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

とうとうロボが来た! (幻冬舎文庫)

著者 : Q.B.B.

出版社:幻冬舎

発売日:2005-04

評価 :

完了日 : 2007年07月12日

7月12日

某営業マン氏にすすめられて読んでしまった。こんなことしてる場合じゃないのに。こうなったら助っ人のみんなも巻き込んで読ませてやる。

ううーん、どうしようもなく男子小学生低学年。やってることが細かすぎてある意味難解かも。でもツボにはまれば一週間の思い出し笑いは覚悟しましょう。
谷口ジローの『犬を飼う』をふっと思い出す。どんな話だったっけか。ぜんぜんちがうか。こっちも一応犬を飼うまでのストーリーだと思うんだけども。
子供の頃の理不尽だったり怒りだったりよくわからないわやわやしたものがうまく消化できないもどかしさが、読んでいると痛いほど伝わってくる。152Pの「カレーライスさえも」に胸をえぐられました。


この感想へのコメント

<前のページ 1  次のページ>

Copyright c 2006 WEB本の雑誌 All rights reserved.