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ぼんぼんさんの読書ノート

青春!本
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 19

ルパンの消息 (カッパノベルス)

著者 : 横山 秀夫

出版社:光文社

発売日:2005-05-20

評価 :

完了日 : 2008年07月26日

初版刊行直後に読んで以来、約3年ぶりの再読だったのですが、大筋以外の細かい部分をほとんど忘れてしまっていた事もあってか、のめりこんで読めました。泣いた!!
ずっと相馬兄妹を描いたある一場面が強烈に記憶に残っていて、再読にかかってみて「あれ?この兄妹ってこんなにちょい役だったっけ?!なんでこんなに印象に残ってたんだ?!」とモヤモヤしていたのですが、その謎も読み終わって納得。清々しさと苦さがない交ぜになったこの感情、そういえば初めて読んだときも味わったな、と思い出しました。
あと、喜多じゃないけど読みながら閃光のようにぴかっとなにかが閃きそうな、つかめそうな思い出せそうなそんな一瞬がところどころにあったのですが、それがことごとく伏線だったと気づいてびっくり。覚えてた以上に緻密で計算された物語でした。
15年前のテスト強奪計画、女教師の殺人事件、仲間の死。
時効間際に真相が分かったとき、その夜のできごとはすべての登場人物にとって一種の通過儀礼だったのかなぁと思いました。大人になるための通過儀礼。それぞれが別の場所で人生を歩んでいくための通過儀礼。あまりにも過酷なのですが。
どんなに大きな事件でもいつかは風化してしまうものだけれど、当事者たちがそれぞれ一人きりになってたどった時間の重みを感じました。
そんな中で、それぞれがどうしても守らなくてはならないものを抱えて生きていて、その守るべきものが事件を難解にし、また事件を解決するきっかけになったというのは、これもまた人生なのかなぁ。
切ないような、懐かしいような、苦いような。とにかく泣けました。
 
最近の横山作品は、とかく組織!組織!組織!みたいな感じで、社会人経験に乏しいぺーぺーの私には少しとっつきにくい部分もあるのですが、たまにはこういうテイストの作品も読みたいなぁと思いました。


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 44

戸村飯店青春100連発

著者 : 瀬尾 まいこ

出版社:理論社

発売日:2008-03-20

評価 :

完了日 : 2008年07月13日

下町の中華料理屋の兄弟の青春物語。
本の帯には「爆笑コメディー」と書いてあったけれど、まっすぐで爽やかな青春物語という感じがしました。
兄と弟、お互いに相容れないと思いつつも、無意識に良いところを認め合っていたりとか、分かり合っている部分が良かった。
要領が良くてクールで家族と距離を置いている兄と、愛嬌があって誰からも愛されてて、家族や自分の生まれた町を愛する弟。最初そんな風に描かれていた二人の内面を覗くと、兄は本当は熱くて弟思いで負けず嫌いですっごく不器用で、この町を出た事が無かった弟が実は自由で軽やかで案外要領がよかったりして、二人ともすごく人間味があって、物語が進むごとにこの兄弟をどんどん好きになりました。
自分の事って本当によくわからないから、そんな自分を幼いころから間近で見ててくれて、もしかしたら一番知っててくれてるのはやっぱり家族なんだろうなと。
 
「他の家の飯食わな、人間は大きくなられへんわ」という親父さんの台詞が好きです。この一文を読んだ瞬間、おし。頑張ろうという気になりました。
 
ちょっと家族や周りの人に優しくしよかな。と思わせてくれる小説でした◎


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 1

窓 (講談社文庫)

著者 : 乃南 アサ

出版社:講談社

発売日:1999-07

評価 :

完了日 : 2008年07月13日

再読。
主人公・麻里子の成長を描く10代向けの小説。赤川次郎っぽい?
でも作中で起こる殺人事件はけっこうグロです。
 
初読のときは、年齢が近かった事もあってか麻里子が自分の恋心に気づく場面に感動して、麻里子の恋にばかり共感していた記憶があったのだけれど。
でも今読み直すと、いろんなことに真正面からぶつかって、いちいち真面目に受け止めて悩む麻里子がなんともいじらしくて可愛いと思ってしまいました。
麻里子、直久、恩。周囲の人にに受け入れられたいと願いながら、自分の気持ちを上手く伝える事ができない。そしてそれを周囲のせいにしてしまう。そんな三人を通して、思春期のイライラが上手く描かれていると思いました。
特に恩のイライラ・・・障気は、最近頻繁に語られる、誰とも繋がれない孤独な若者像を思い起こさせる。
イライラも八つ当たりも切なさももどかしさも、全部自分の心と向き合えば意味のあることで、そんなひとつひとつは10代のうちにしっかりと消化していくべきものだったんだなぁ。
それにはやっぱり人との出会いが大切で、人と接することで生まれるすべての気持ちもまた、人との中でしか消化できないものなのだと思いました。
麻里子の心理描写と成長記は多少の古臭さはあるものの、普遍的なものなのだと思います。


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 11

檸檬のころ (幻冬舎文庫)

著者 : 豊島 ミホ

出版社:幻冬舎

発売日:2007-02

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

特別目立つ事もない、普通の、どこにでもいるような名もなき高校生たちと、彼らを取り巻く普通の大人たちが主人公の連作小説なのですが。
やー思いがけず泣きました。
恋も人間関係も進路も別れも全部、不器用でぎこちなくて上手くいかないことばっかりなのに、なぜか登場人物みんなが輝かしく見えてくる。
人生って、特に10代の頃って、痛すぎる思い出や恥ずかしくて死にたくなるような瞬間の積み重ねだけれど、その中にひとつでもキラっと光る何かを掴めたら、何かを感じられたら、それはそれでかけがえのない日々になっていくんだろうなって思いました。
制服のころ、バカバカしくも真剣に悩んでた自分を懐かしく思いました。
私も、どこにでもいる、目立たない、名もなき高校生だったので。
 
そういえばこの中に、「生徒は分かってくれない」と嘆く先生の物語があるのだけれど、この先生の気持ちも少し分かりかけてきた自分に気づいてハッとしました。
いつまでも学生気分が抜けきれないけど、実はもうこの高校生たちを見守る周囲の大人たちと同じ立場なんだよな、自分。。。
くっそー、高校生がうらやましいぜっ


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 1

「白線流し」を知っていますか (角川文庫)

著者 :

出版社:角川書店

発売日:1998-12

評価 :

完了日 : 2008年06月09日

高校3年生の日々と別れを描いたノンフィクション。
教室の中が世界の全てだったあのころを思い出して、
懐かしいやら切ないやら・・・。
すてきな本でした。


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 11

放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

著者 : 山田 詠美

出版社:新潮社

発売日:1995-03

評価 :

完了日 : 2008年06月08日

再読。
時代がどんどん変わっても、この本の主人公たちより大人になってしまった自分に気づいても、やっぱりいつも憧れてしまうんだよねぇ。
くっついたり離れたり、時々思い出して無性に会いたくなったり、ずっと心の片隅で支えになってくれたり、そんな親友のような存在の本です。


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 6

歩兵の本領 (講談社文庫)

著者 : 浅田 次郎

出版社:講談社

発売日:2004-04

評価 :

完了日 : 2008年06月03日

再読。
まばゆく燻る男たちの物語。
流され行き着いた場所で、何かを見つけたり、腹を括ったり、矜持を見せたり、抗ったり、泣いたり笑ったり。
そんなキラっと光る瞬間に心が熱くなる大好きな小説です。
心をさっぱりしたいときによく読みます。
女の私には永遠にぜったい味わう事のできないこの世界。
言葉の要らない連帯感。戦友。
なんだか羨ましいなぁ。くそぅ。


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 24

さよなら妖精 (創元推理文庫)

著者 : 米澤 穂信

出版社:東京創元社

発売日:2006-06-10

評価 :

完了日 : 2008年05月23日

『村田エフェンディ滞土録』を読んだときの気持ちを思い出しました。
対岸の火事だったできごとが、初めて現実味を持って迫ってくるときの恐怖。痛み。
新しい世界に触れて、自分(故郷)を知るよろこび。
自分に何ができるのか。
世界はでっかいし、人生とは死ぬまで学び悩み誰かを思い続けることなのかもしれないなぁ。。。
と、読んだあとにしばらく考えこんでしまいました。
この小説、高校生の時に読みたかったな。


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 1

アンラッキーヤングメン 2 (2)

著者 : 大塚 英志

出版社:角川書店

発売日:2007-07-26

評価 :

完了日 : 2008年05月16日

何かを変えようとして、
結局何も変わらなかった。
でも何かが残った。
 
意外とまっすぐな青春群像物語だったな。
こんな苦くてかっこわるくて清々しい、好きな感じの作品でした。
始めは3億円事件の解釈に興味があって読んでいたのだけれど、気づいたらそれぞれの心の交差具合に夢中になってました。
登場人物の心象風景を切り取るかのごときカメラアングル(って言い方正しいのかな・・?)も絶妙。
重いながらもどこか清々しさがあったり、闘いながらも青春してるさまがいいなって思ったり。
女性陣のしなやかさとしたたかさにも好感。
そしてなによりもT氏がかっこよかったなぁ。
ラスト数ページには震えた。。。
上質の映画のような作品でした。
映像化希望ー☆


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 2

アンラッキーヤングメン 1 (1)

著者 : 大塚 英志

出版社:角川書店

発売日:2007-07-26

評価 :

完了日 : 2008年05月13日

積読本を思い立って一気読み。なんでこれ積読してたんだろ自分。もったいない・・・。
もうちょっと軽くてポップな感じを想像して読み始めたのだけれど、意外に閉塞感とねばっこさがあるなと感じた。
この渦巻いてる重いものが下巻で爆発するのか、昇華されるのか、どこに向かうのか・・・すごく楽しみ。
モデル元の人物補正がかかっているのもあるだろうけれど、T氏が魅力的。この飄々とした感じが救いにもなっている感じ。


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 1

時の輝き (講談社F文庫)

著者 : 折原 みと

出版社:講談社

発売日:2005-03

評価 :

完了日 : 2008年05月08日

小学生の頃、クラスで大ブームだったこの小説。
わかったようなフリして背伸びして読んでたなぁ。
大人への入り口だった一冊。
また縁があって、なんとなしに読んでみた。
この真っ直ぐさよ。
悲恋とか、儚さとか、切なさとか優しさとか。
子供心にいろんな気持ちを教えてもらった小説だったけれど、
わたしはこのまっすぐさにいちばん憧れたんだと思う。
そんな人生の大切な一冊。


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