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nakatadairakeさんの読書ノート

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 11

海街diary 2 (2) (フラワーコミックス)

著者 : 吉田 秋生

出版社:小学館

発売日:2008-10-10

評価 :

完了日 : 2008年11月09日

去年の五月ごろに『蝉時雨のやむ頃』を読んで、すずちゃんの大泣きにこころを鷲づかみにされて以来、いつになったら続編が出るんやろ?と、マンガの置いてある本屋さんに行くたびに探すものの見つからず、連載してへんねんやろか?などと思いつつあきらめていたところ、ネッ友さんの日記で10月にこの『真昼の月』が出てたことを教えてもらい早速購入。
ホンマええね~、このマンガ。悲しいのは、また続編を読むのに一年以上待たなアカンということ。
『すずちゃんの鎌倉さんぽ』もいいですよ!


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 3

見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)

著者 : ジュンパ ラヒリ

出版社:新潮社

発売日:2008-08

評価 :

完了日 : 2008年10月26日

最近はあんまり本が読めてないんですが、たぶん今年読んだ小説のなかでは一番好きかも・・・
『停電の夜に』『その名にちなんで』も結構感心しましたが、いまのところこの短編集が一番のお気に入り。文庫になったらもう一度読み返してみたいと思っております。
登場人物がインド移民の第二世代でありながら、高学歴エリート云々という書評もいくつか拝見しましたが、個人的にはそんなことちっとも気にならなかったなぁ・・・
むしろ、なんということのない日常に潜む怖さみたいなものをホンマ、うまく描いているなぁという印象でした。


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 2

孤高の騎士クリント・イーストウッド (映画作家が自身を語る) (映画作家が自身を語る)

著者 : マイケル・ヘンリー・ウィルソン

出版社:フィルムアート社

発売日:2008-06-30

評価 :

完了日 : 2008年08月29日

ええなあ、ええなあ、カッコええなあ、クリント・イーストウッド。

イーストウッドをマカロニ・ウェスタンやダーティーハリー・シリーズに登場する男優としてではなく、ひとりの映画作家として意識するようになったのは、やっぱり『リュミエール』で「73年の世代」としてダニエル・シュミット、ヴィム・ヴェンダース、ビクトル・エリセなんかと一緒に語られることになったのがきっかけだったんでしょうね。当時リアルタイムで『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』を観るにいたって、さらにその思いを強くするわけですが・・・

ほとんど、イーストウッドへのインタヴューのみで構成されている本書は、まさに彼の映画づくりについての核心が語られている非常に興味深いもの。

以下、訳者あとがきからの引用。
「運命に逆らい、力づくでそのコースをねじ曲げることに人間の偉大さがあるのではなく、たとえみじめで堪え難い運命であろうと、誰とも共有できないおのれだけの運命に正面から向き合い、その運命を果てまでたどり、ついにはそれを肯定し、受け入れることにこそ人間の尊厳があり、生の証がある。人間が運命に導かれるままの無力で受動的な存在であるとしても、与えられた運命をみずから選びとり、自分だけに固有の生を肯定し、祝福することは、あくまでアクティブで気高い行為である。そして、その孤独な試練に耐え得た者だけが、イーストウッドの映画のヒーローになる資格をもつ。」

もういちど『荒野の用心棒』からイーストウッドの全作品を観なおしたくなるようなインタビュー集です。


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 14

あやつられ文楽鑑賞

著者 : 三浦 しをん

出版社:ポプラ社

発売日:2007-05

評価 :

完了日 : 2008年07月27日

文楽関係の本を読むのもはじめてなら、三浦しおんもはじめて。

全体に「文楽スキスキ光線」が出すぎのような気もするが、憧れのものを実際目の当たりにするとああいう風になるんでしょう。でも心の奥にちゃんとリスペクトの気持ちがあるので、読んでいても気持ちがいい。

『仮名手本忠臣蔵』や『女殺油地獄』など、なんとなく知ってるようでホントはあんまり知らないお話を三浦しおんの物語としてではあるが、こんなにじっくりと説明してもらえて面白かった。なるほど、こんなお話だったんだ(結構ダメ男がいっぱい出てくるとこなんかもオレ好みかも?)。

オレが一番食いついたのはやっぱり落語との関係のところ。義太夫語りと噺家っていうのは言われるまで気がつかなかったけど、たしかに似てる(ひとりで何役もやりながら、ストーリーもすべて語ってしまうあたり)。枝雀さんのCDを三浦しおんに貸した編集者のヒト、えらい!(惜しむらくは『寝床』も枝雀さんのが面白いよ!)

それと最後のほうに紹介されている『浄瑠璃素人講釈』という本に興味津々!

悔しいのは、大阪で閑古鳥が鳴いていた文楽に目をつけたのが東京の人々だったっていうところ!


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 7

ジェイン・オースティンの読書会

著者 : カレン・ジョイ ファウラー

出版社:白水社

発売日:2006-01

評価 :

完了日 : 2008年07月23日

5月にこの小説が原作となる映画を観て、6月にオースティンを一冊だけ読んで(『自負と偏見』)、さきほどやっとこの原作を読み終えての感想です。

残念ながら、個人的には映画のほうが魅力的でした。

もちろん映画がおもしろかったのは、読書会のメンバーを五人の女性と一人の男性(しかもSF愛好者!)にしたことやメンバーの相関関係など、原作の設定がうまかったからに他ならないんでしょうが、全体に漂うなんともいえないいい雰囲気とディテールのおもしろさは映画のほうが優れているように思いました。

今はこれを読み終えて、逆に、もう一度映画を観なおしたいなぁと思っているような次第であります。


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 1

パルプ (新潮文庫)

著者 : チャールズ ブコウスキー

出版社:新潮社

発売日:2000-03

評価 :

完了日 : 2008年07月17日

さて、部屋の掃除をしていて偶然見つけたのがこの本。しかも翻訳が柴田元幸さん。しかしながら、なんでこの本を買ったのか覚えてないなぁ~。奥付を見ると平成12年発行の初版本。このころはまだ柴田さんのことも意識になかったと思うので、柴田さんつながりで買ったわけでもないし、ブコウスキーはそれまでにも読んだ記憶もないし・・・おそらくカバーのアメコミ風イラストに惹かれたのかも。本を開いてみてわかりました。これはきっと本文中のイラストに惹かれたのに違いない・・・

で、読んだ感想。
もうストーリーはハチャメチャで破綻しているんですが(というか、なんか超越しちゃってる感じでしょうか)、やっぱり柴田さんの訳がいいのかなぁ、トントントンという感じで読めてしまいましたね。なんで、いままで読まなかったんだろう?
こどもの感想文みたいで申し訳ないですが、ホント、おもしろかったです。


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 11

対話篇 (新潮文庫)

著者 : 金城 一紀

出版社:新潮社

発売日:2008-06-30

評価 :

完了日 : 2008年07月10日

やっぱりこの人はストーリーテラーだなということを感じさせる中編小説集。
なんともやり場のない話の連続であったマッカーシーの「ザ・ロード」を読んだ後だっただけにこういう小説を読むとなんかホッとしますね。
あいかわらずつくりものめいた作品ばかりではありますが(リアルであればいいというもんじゃないし)、三編とも心あたたまるお話でこれも一気に読めてしまいました。


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 12

ザ・ロード

著者 : コーマック・マッカーシー

出版社:早川書房

発売日:2008-06-17

評価 :

完了日 : 2008年07月09日

もともと映画はオリジナルの脚本に限ると思っていたのですが、今年になってから観た映画で感心したものの多くが原作がらみなので(『その名にちなんで』『グミ・チョコレート・パイン』『君のためなら千回でも』『潜水服は蝶の夢を見る』『ノーカントリー』『つぐない』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』『幻影師アイゼンハイム』等々)、最近ちょっと原作ものが気になっています。

で、この「ザ・ロード」ですが、映画のほうはアメリカでは11月公開に向けてすでにクランク・アップした模様。父親役をあのヴィゴ・モーテンセンがやるとか(『イースタン・プロミス』ではからだ全体がまるで凶器のような肉体をしていましたが、今回はきっとガリガリに痩せて登場するんでしょうね)。

ストーリー自体に特別な仕掛けがあるわけじゃないので、なかなか感想を書くのがむずかしいタイプの小説ではありますが、独特の文体(ほとんど読点がないとか、会話の引用符がないとか)のリズムに身をまかせる感じで一気に読んでしまいました。「血と暴力の国」でもそうでしたが、会話の部分がすごくよくて(ちょっと映画的なんですよね)今回もまいってしまいました。

で、映画のほうもこれまた公開が待ち遠しい一本にほかならないと確信した次第です。


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 1

「プガジャ」の時代 (新なにわ塾叢書1) (新なにわ塾叢書)

著者 : 森 晴樹,村上 知彦,春岡 勇二,ガンジー 石原,山口 由美子,小堀 純

出版社:ブレーンセンター

発売日:2008-06-15

評価 :

完了日 : 2008年07月06日

昔は(だいたい30年ぐらい前のことですが)、インターネットのような便利なものはなかったので、映画一本観るのでもけっこうそれなりのアンテナを張っておかないと見逃してしまうというようなことがよくありまして・・・と、そんなことを考えていると、あぁ、そういえばあのころは口コミっていうのがいちばん信頼できるツールだったなぁ、なんぞと思われたりして・・・
五十を過ぎて、また最近いろんなイベントに出かけるのがおもしろいなぁなんぞと思っているのですが、最近はネットで網を張っておけばだいたい間に合うなぁ・・・便利な世の中になったもんです。
しかしながら、これでは、いかんのではないか!などと思ったり・・・
やっぱり信頼できる友人・知人からこんなオモロイものあるでって教えてもらうのが、いちばんいいんじゃないかと思ったりして・・・
編集者と読者という関係ではありますが、そういう関係があったのがこの「プレイガイドジャーナル」やったんかな?という感じがします。
これは「プガジャ」が休刊して20年経って、当時の編集者たちが「プガジャ」の<栄光と挫折>について語ったものです。
懐かしさだけじゃなく、現在にも通用するなにかがここにはあるような気がします。


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 6

聞いてないとは言わせない (ハヤカワ・ミステリ文庫)

著者 : ジェイムズ・リーズナー

出版社:早川書房

発売日:2008-06-06

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

この小説、きっと世間の評価は極端に分かれるんでしょうが、ぼくは好きですね。
作品全体を通してのスピード感と、展開の速さがちょっといい感じで、職人の監督が撮った90分のB級映画を観た気分です。
解説にあるような「驚愕の結末」って言葉も映画の惹句としてなら許せる範囲ですし・・・
たまには、こんな小説を一気読みするのも楽しいんじゃないでしょうか?


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 3

落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)

著者 : 堀井 憲一郎

出版社:講談社

発売日:2008-06-17

評価 :

完了日 : 2008年06月22日

うん、これは今年読んだ本のなかでもなかなか感心した一冊。(今年のベストテン上位決定!)

まあ感心したというか、オレが普段からなんとなく思っていることをちゃんと言葉にしてくれている快感というかなんというか。
着想自体がまず非凡ですし、結構本質的な問題をこういう風にちょっとおちゃらけて書くというのは才能がある証拠。
しかも、たぶんもっとも寄席や落語会に足を運んでいる人間のひとりだし(と、ホリイ本人が週刊文春に書いていた)、実際、東海道五十三次を歩いてみたりと、なかなか説得力あり。

落語にはなしを限定すると、このヒトはぼくより二つ年下なんですが、仁鶴で落語の面白さを知り、米朝で落語を勉強(?)し、枝雀が大好きといったあたりがぼくの体験とすごくシンクロしていて、センスが合うというか、このヒトの噺家に対する評価等、参考になることが多いですね。

とりあえず、一番ワロタのは『算段の平兵衛』の項の「それにしてもなぜ桂文珍は桂米朝ネタをそのまんま演じてCDにしてるんだろう。何枚も聞いたのだが、何の意味があるのか私にはよくわからない。」というくだり。(文珍ファンのヒトがいたらごめんなさい)
うれしかったのは、『代書屋』の項の「いま、ライブで見ないといけない噺家は、東西を通して桂春団治にとどめをさすとおもう。見てると惚れます。」というくだり。 


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 3

おかあさんと旅をしよー。

著者 : k.m.p

出版社:メディアファクトリー

発売日:2006-07

評価 :

完了日 : 2008年06月01日

こういう本を読むと、つねづね母親と娘の関係がうらやましいと思っている父親はなんとも情けない気分になります。
とはいうものの、こういうやさしい娘たちを育てたのはやっぱり母親の力が大ですもんね・・・


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 7

自負と偏見 (新潮文庫)

著者 : J. オースティン

出版社:新潮社

発売日:1997-08

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

最近観た、映画『ジェイン・オースティンの読書会』のなかで「オースティンは人生の解毒剤」という印象的なセリフがあって、その映画の影響で一度読んでみることに・・・

いやぁ~、なかなか面白かったですね。
最近の若い人が読んだら、ずいぶん古めかしいと感じるかもしれない中野好夫の訳もなかなか味わい深いものがあります。ちょっと、夏目漱石の小説を読んでいるような気分になりました。


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 9

かたみ歌 (新潮文庫)

著者 : 朱川 湊人

出版社:新潮社

発売日:2008-01-29

評価 :

完了日 : 2008年05月14日

「花まんま」がよかったので、引き続き朱川湊人。
これはちょっとつくりものめいたところが多すぎて、あんまり感心しませんでしたね。


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 11

花まんま (文春文庫)

著者 : 朱川 湊人

出版社:文藝春秋

発売日:2008-04-10

評価 :

完了日 : 2008年05月12日

昭和40年代初めの大阪を舞台にした短編集。
「パルナス、ピロシキ・・・」って、これだけで十分じ~んとくるものがあります。
なかなか不思議なムードを持ったいい作品集だと思いました。


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 2

しくじった皇帝たち (ちくま文庫)

著者 : 高島 俊男

出版社:筑摩書房

発売日:2008-01-09

評価 :

完了日 : 2008年05月07日

数年前に「中国の大盗賊・完全版」 (講談社現代新書)を読んでいっぺんにファンになった高島俊男の文庫オリジナル。
とくに前半の隋の煬帝に関する話は、高校生を読者に想定して書いてあるのでわかりやすく、たいへん面白い。
ただしこの人の本をはじめて読むのであれば上の「中国の大盗賊・完全版」 をオススメする。


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 25

四畳半神話大系 (角川文庫)

著者 : 森見 登美彦

出版社:角川書店

発売日:2008-03-25

評価 :

完了日 : 2008年05月05日

初めて読んだ「太陽の塔」ほどのインパクトはないものの、構成の妙で読者を最後まで引っぱっていく手腕は見事。


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 6

GENTE2 (Fx COMICS)

著者 : オノ ナツメ

出版社:太田出版

発売日:2008-04-17

評価 :

完了日 : 2008年05月03日

いやぁ~、あいかわらずうまいですね。
今回の最終話で「リストランテ・パラディーゾ」の最初の話につながりました。
これからどのように展開していくのか・・・


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 4

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

著者 : コーマック・マッカーシー

出版社:扶桑社

発売日:2007-08-28

評価 :

完了日 : 2008年05月02日

今年観た映画の中でも、もっとも印象に残っている『ノーカントリー』の原作ということで、ずっと気になっていた作品。
これを読むと、コーエン兄弟はなんとも原作に忠実に映画化を行っていたことがよくわかりました。トミー・リー・ジョーンズ演ずる保安官の語りの部分が少なかったのと、モスとヒッチハイクの女の子とのくだりが省略されていたことぐらいでしょうか。
とくに、モスと女の子の会話は個人的には好きな部分なのでちょっと残念。
映画もよかったけれども、小説もいいですね。
もう一度じっくり、映画を観なおしたい気分になりました。


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 5

贖罪 下巻 (2) (新潮文庫 マ 28-4)

著者 : イアン マキューアン

出版社:新潮社

発売日:2008-02

評価 :

完了日 : 2008年04月30日

映画『つぐない』も現在公開中です。
このゴールデン・ウィーク中に観にいくと思いますが、この小説がどんなふうに映画化されているのか、いまから楽しみです。


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