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猫野正さんの読書ノート

この世界の物語
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 2

ライダー定食 (光文社文庫)

著者 : 東 直己

出版社:光文社

発売日:2008-02-07

評価 :

完了日 : 2008年04月05日

いやぁ・・・面白い。
「納豆箸牧山鉄斎」・・箸の物語。本当に箸の物語なんです。新しく買われてきた箸(牧山鉄斎)が納豆箸になるや否や・・それを巡る箸と食器類の会話および神学論って・・・。結末も・・そりゃないよ的で良い味出してます。ライダー定食も自分探しの旅(私なんかは自分探しと聞いただけで既に笑えます。)にでた女性をめぐる意外な結末。

それにしても・・なんでしょうね。この発想。
それを勢いで押し切ってしまうところが面白いです。(好みは分かれると思いますが・・・)


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 11

床下仙人 (祥伝社文庫)

著者 : 原 宏一

出版社:祥伝社

発売日:2001-01

評価 :

完了日 : 2008年04月05日

床下仙人を含む5編からなる短編集・・。
発想は良いんですよ。床下に人が住むという奇妙な感覚や彼と出会ったときのすっとぼけた描写。こういうところは、良いなと感じます。でも・・・・

奇想小説ならきちんと奇想小説して欲しかったというのが正直な感想です。
なんですか・・この古典的男女観は!!
男はせっせと外で働き(その描写も企業戦士)女は家にいて、会話のない家庭に不満を募らせる・・。
あぅ。所々に挟まるこうした男女観や都合の良すぎる展開・・。最初の発想が良いだけに、これらにじゃりじゃりとした違和感があって、しまいに腹が立ってきます。
特に「戦争管理組合」・・・出だしはわくわく、途中で失速、最後はげんなり。男女観や社会に対する考え方が薄過ぎる。どうせなら、こんなうすっぺらな社会観に寄っかからずに最後まで奇想小説路線を押し通して欲しかったと思います。本当に、惜しい。虚構なら虚構で・・虚構ならではのとんでもさがほしいところです(いや、ふだん、そうした小説を読み慣れているので・・・)

こまぁ、かなり、読後語は怒っていたわけです。
(期待が大きかったので・・・)
もとより、私には小説は書けないので・・わがままな読者の感想と言うところです。

起承転結のルールを厳密に守り、奇想を振りかけ、古くさい料理に見せかけの新鮮さをくわえた・・。
ごめんなさい。私には会わない料理です。


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 12

悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)

著者 : 木下 半太

出版社:幻冬舎

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2008年03月30日

ホラーを思わせるオープニングから
エレベータ内の一幕、これが二転三転して
おぉ、そう来るかと楽しんでしまいました。
(サービスギャグも豊富に含まれています)
最後まで意外や意外の連続でサービス満点です。

私とは文体的に会わなかったみたいで・・・。
もう一つ乗りづらかったのが残念でした。


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 39

武士道シックスティーン

著者 : 誉田 哲也

出版社:文藝春秋

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年03月25日

青春小説。静と動の二人の高校剣士(しかも女子)の
物語。剣道の様子と二人を取り巻く家族が描かれています。名付けて青春剣道家庭小説・・・これに熱血をつけても良いかな。五輪書や武士道が出てくるのが何とも楽しい。可読性もよくさくさく読めます。

あらためて気づくのですが・・私はこうした青春小説に非常に弱い。

(そんなやつおらんやろ というつっこみはなし)


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 29

先生と僕

著者 : 坂木 司

出版社:双葉社

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年03月23日

ワーキングホリデーと同時に購入。
ミステリーです・・・多分。
こういうミステリニーついて語る日常の謎ミステリーは結構、好きな系統です。
やはり、さらりとして読みやすく、爽やか。

ワーキングホリデーもこの本もTVドラマにしやすそうです。キャラ立ちしてますから・・・。


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 36

ワーキング・ホリデー

著者 : 坂木 司

出版社:文藝春秋

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2008年03月23日

装幀に惹かれて購入。購入まで2ヶ月間迷っていたのは内緒・・。訪れては少し立ち読み。迷う。訪れる。少し立ち読み。迷う。・・・を繰り返して、購入時点ではほとんど読んでいたという・・・。
ミステリーではありません。
すっきりとした、そう、夏の炭酸水のような味わいの連作小説。私はこういう話に弱いのです。サラサラット読めて、不覚にもじんわり来る・・気持ちの良い読後感。

そりゃ、突っ込もうと思えばつっこいどころは満載ですが・・・でも、続編が呼んでみたいと思うのですから、これで良いのだと思います。

何冊か携帯小説を読んだ後だっただけに、小説という物語のありがたみが心に染みました。
砂漠に水って感じです。


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 1

ガラスの仮面の告白 (角川文庫)

著者 : 姫野 カオルコ

出版社:角川書店

発売日:1992-09

評価 :

完了日 : 2007年08月12日

姫野カオルコさんのエッセー集。これが、初カオルコ体験。タイトルと目次(少女マンガのタイトルになってる。)に惹かれて購入。
「海が好き」「猫のように気まぐれ」「手紙とお料理が好き」というのが世界三大恥ずかしい言葉・・思わず、ニンマリ。

著者が本に集中できなくなると数学の問題を解いてうっとりする場面のすぐ後に「それほど寂しかったのだ」と書く、その寂しさの深いこと、それは、深い寂しさを持ちながら、でも、誰かに逃げようとしない潔さと逃げてしまえない自尊心と表裏一体のものだと思う。


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 3

吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫)

著者 : 新堂 冬樹

出版社:新潮社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2007年08月11日

グロテスクでぐちゃぐちゃに歪んだ純愛小説集。つねづね、純愛とストーカーは紙一重だと思っていましたが、まさに表裏一体。私が世に言う純愛、恋愛小説に一歩も二歩も退いてしまうのは、その描写に隠された自己中世界について行けないから・かもしれないと思いました。
この小説集は純粋に自己中心的です。しかも、何編かは意外な結末も含まれており、おぉ!という感じです。(どんな感じ何だか・・)「お鈴が来る」がねぇ・・怖いです、これ。

あとは・・・異常とも言える食事・調理の場面と虫・・。ご飯食べながらは止めた方が良いですね。「最高級有機質肥料」よりは、ましかも知れないけれど・・。

読み出すと止められません・・。初 新藤冬樹 体験がこの本というのは・・良かったのかな。この方の純愛路線本を読んでも、ついつい、裏読みしてしまいそうです。

蛇足 この表紙絵・・気になってたけれど、気がついた。
「羊たちの沈黙」だ・・・。


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 148

風が強く吹いている

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 : 2007年08月05日

一気に通読。読書中はワクワクしっぱなしでした。しおんさんとマンガってかなり関係が深いのかな。塀内さんの「ロード」なんかのスポーツマンガや墨屋二中(「プレイボール」=ちばさん)を彷彿とさせます。
実際にはあり得ないだろう展開をぐいぐいと読ませてくれる文章には感嘆。勢いですね。これ。スピード感を文章で感じさせてくれるなんて・・・。
出てくるのは見事に男ばっかり・・というお約束な展開もお見事。(葉奈子さん・・は飾りですから・・。)
あまり難しいことを考えないで、すかっと読書というのに最適な一冊です。


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 53

家日和

著者 : 奥田 英朗

出版社:集英社

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年07月28日

帯の惹句に曰く「いい人は家にいる」って・・ホント?
この本って、そんなに甘い話だっけ。
奥田さんの話って・・結構、ブラックだと思う。
例えば「グレープ・フルーツ・モンスター」心情的不倫を覚えた弘子さんは、そういうことを考えもしなかった自分には戻れない。また、同じ事をするだろうし・・日常がつまらないと感じたら、自分から行動を起こすかも知れない。「ネットオークション」には紀子さんも同じ事・・。
確かに、この物語達はどれも爽やか風味でハッピーエンドっぽい。でもさ、実は、危うさの一歩前を描いているように思えてしょうがない。


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 19

人間失格 (集英社文庫)

著者 : 太宰 治

出版社:集英社

発売日:1990-11

評価 :

完了日 : 2007年07月21日

すんません。ジャケ買いです。
(ナツイチ版は小畑さんが表紙絵を描いている
//気分はデスノート)私のような人間がいるから・・集英社の戦略的勝利だな。(写真や年譜も集英社版は充実してます。)

太宰さんが現代作家なら、この小説はどう評価されるだろう。
その辺に興味が湧く。ラノベは無理だな。
他人の視線に恐怖し、必死で同調しようとする(あるいは同調への過剰反応で離反したりもする)主人公の姿は現代でも通用するテーマをはらんでいると思う。
他人との距離をどうとっていくか。その距離感って場を読む、空気を読むってことと繋がっているような気がする。
そうなると、学園小説の衣を纏わせると、立派に現代小説になるなぁ。

でも、この小説ではちょっとストーリーが直接的すぎない?それに主人公・・やたら言い訳ばかりしてる(女好きで薬中毒でアルコール依存の言い訳)

と・・ここで気づいた。

これって、いわゆる、引きこもり小説なんだ。
ここで、やはり、私の中で太宰治=>滝本竜彦ラインが形成されるのであった。


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 9

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

著者 : 滝本 竜彦

出版社:角川書店

発売日:2004-06

評価 :

完了日 : 2007年07月20日

 今は昔、学生だった頃
後輩のお兄さんが急死した。全く話したことがない人だった。
お悔やみに行き、その人の部屋に通された。
ふと本棚を見ると、そこには、私の好きな本がほとんど並んでいた。その瞬間、ものすごく哀しくなった。一度も話さなかった人だけれど、ひょっとして、話していたらものすごくわかり合えたかもしれない。でも、もう、決してわかり合えることはない。
その人はもう、いないから・・・。

この本を読んでいて、唐突にそんな昔の事を思い出した。

これは、そんな小説。過去の記憶を甦らせて、せつなくさせてしまう。

「一瞬の風になれ」が前向きに駆け抜ける青春小説なら、これは、精一杯、後ろ向きに駆け抜ける青春小説だと思う。
そして、それもありなんじゃないかと深くうなずいてしまう。

私の中では・・滝本さん<=太宰治 ラインが形成されつつある。


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1.あおやぎたけし (2007/07/22)
個人的に後ろ向きに駆け抜ける青春って好きです。
読んでみますね。
2.猫野正 (2007/07/22)
ぜひどうぞ・・。私はNHKを買いに行きます。
 

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 81

一瞬の風になれ 第二部

著者 : 佐藤 多佳子

出版社:講談社

発売日:2006-09-22

評価 :

完了日 : 2007年07月03日

陸上というと個人競技中心になってしまうのですが、リレーをしっかり描くことで、勇気・協力・友情(あっ、どっかの雑誌みたいになってきた・・)についてもしっかり描かれています。うまいなぁ。
これ、本当にNHKでやらないかな。


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 84

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

著者 : 佐藤 多佳子

出版社:講談社

発売日:2006-10-25

評価 :

完了日 : 2007年07月03日

一気に読み終わり。大会に向かっての様々な出来事、その盛り上がり具合は尋常ではない。本当にスポーツ小説として良くできてます。
映画的というよりは漫画的な感じがして、どっかでコミック化しないかなぁ。

どうも・・・一人称視点があわなかったのですよ。俺という人称に違和感があって・・・。すーーっと読めるんだけれど、あんまり、後をひかない・・。

女性が男性(少年)を主人公にしたスポーツ小説を書くというのが流行なのでしょうか・・。どっか。BLのかすかな反響を感じるなぁ。

追記  少年誌で漫画化されるそうです。そういえば、Diveも漫画化されてるし・・。流行?


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 128

一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--

著者 : 佐藤 多佳子

出版社:講談社

発売日:2006-08-26

評価 :

完了日 : 2007年07月02日

ストレート勝負のスポーツ青春小説。陸上というスポーツの面白さが熱く伝わってきます。
朝の連続テレビ小説・・・を思い出しました。


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 52

DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)

著者 : 森 絵都

出版社:角川書店

発売日:2006-05-25

評価 :

完了日 : 2007年07月01日

あっ・・・仮面ライダー(それもアギトね)って、この感想に同意してくれる人は著しく少ないだろうなぁ。
一瞬の演技・飛び込みに挑む3人の少年の成長物語というスポーツ成長感動小説なんだろうけれど、何か違う。
私の考える特徴
非常に映画的構成をとった小説。openingの映像(荒れる海、断崖、そこから飛び込む野性的少年、見つめる女性)って、映画そのもの。そこから、映画が始まり、スタッフロールが始まる(曲とともに・・)ねっ、この小説、映画的でしょ。で、この手法って仮面ライダー(平成版)そのものなんですよね。特にアギト・・。主役級も同じ3人だし、それぞれの特徴もさりげなく似ています。
三人称の視点
これが良いなぁ。視点の切り替えが自由なので構成が取りやすくなってるような気がします。
ボケと突っ込み
場を盛り上げてぐぁーーーと来たところで、ふっと外して笑いをとる。この感覚・・落語??

というようなことを感じました。


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 42

DIVE!!〈下〉 (角川文庫) (角川文庫)

著者 : 森 絵都

出版社:角川書店

発売日:2006-05-25

評価 :

完了日 : 2007年07月01日

森さんは映像が浮かんできて、それを文章にするタイプなのでしょうか?場面の映像が頭の中にしっかり浮かんできます。ほとんど映画の一場面(読んでいる間、映画のように流れてました)そして、相変わらず「笑い」の要素が底に流れていて、全体を深刻になりすぎないようにしている・・。
で、やっぱり、私のアギト説は揺るがないなぁ。(笑

各章のタイトルも映画あるいは音楽のタイトルからとってきているような気がします。あんまり、詳しくないのでなんなのですが・・・。(Star knowsなんてStar warsじゃありませんこと)


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 1

変!!

著者 : 中島 らも

出版社:双葉社

発売日:1989-11

評価 :

完了日 : 2007年06月23日

らも さんの本と言うことで、購入。(古本屋)
短いエッセーを集めたもの。少々、毒が少ないけれど、面白可笑しい。
言うことが変の中のご臨終の減らず口・・・逸話だけれど、にやりとしてしまう。私は尾崎紅葉の減らず口・・・臨終の場で泣く崩れる弟子達の顔を見て・・「どいつもこいつも不味い面だな」
うーーーん、いいなぁ。


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 1

落語読本―精選三百三席 (文春文庫)

著者 : 矢野 誠一

出版社:文藝春秋

発売日:1989-12

評価 :

完了日 : 2007年06月01日

古本屋さんで購入。
実は枝雀さん好きの私としては、簡単な落語辞書が欲しかった。で、購入。
続読する本ではない・・と思う。気の向いたときにペラペラっとページをめくり、こんな落語もあるのかぁとかあっ、これ知ってるとかとばし読みしていくのに向いている本だと思う。

落語ってただ笑うためだけの話ではなく、因果ものや人情ものを含む広範囲な話芸なのだと言うことが理解できる。


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 27

笑う招き猫 (集英社文庫)

著者 : 山本 幸久

出版社:集英社

発売日:2006-01-20

評価 :

完了日 : 2007年05月28日

アカコとヒトミの歌に笑って喜んじゃった。いいねぇ。この歌。
30前の女性漫才コンビのお話。30前でも青春だ。文句は言わせない。

最近、青春小説って増えているような気がする。青春ってそんなに良いものなのかなぁ??謎だ


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