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とーさんさんの読書ノート

おすすめの本
本ってすばらしい!小説を書く人ってすごいな~ってしみじみ感じられた本たち。
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 1

峠越え (PHP文庫 や 40-1) (PHP文庫)

著者 : 山本 一力

出版社:PHP研究所

発売日:2008-04-01

評価 :

完了日 : 2008年10月26日

女衒家業をしていた新三郎がひょんなことで賭場で壷振りだったおりゅうと知り合い、新三郎が女衒から足を洗い、おりゅうと夫婦になるために仕掛けた大仕事が様々な難問を越えて大成功へ。
その働きが江戸のてきや四天王と呼ばれる親分衆4人と女衒の親分から大変に評価され、話の成り行きで新三郎夫婦が5人の親分衆と箱根を越えて久能山東照宮へ御参りの旅に出ることになった。
道中でのトラブル、親分衆からの無理難題を夫婦が乗り越えながら旅を進める物語。

理不尽な問題であっても、それを一生懸命乗り切ったときの達成感と、周りからの評価は間違いないものになるものだと教えられる物語でした。

しかし山本氏の物語で出てくる食べ物が実においしそうで、垂涎ものです(^^ゞ


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 2

彼らの流儀 (新潮文庫)

著者 : 沢木 耕太郎

出版社:新潮社

発売日:1996-03

評価 :

完了日 : 2008年10月20日

正に「人に歴史あり」的なものをカンジさせる短編集。
様々な人々の淡々とした日常の中に、様々な感慨を抱かずにはいられない「彼らの」物語が詰まっていました。
老齢なタクシーの運転手さんの「静か」ながらも「確かな日常」を垣間見た若者が自分の生活を恥じつつもその「覚醒」が清々しくも感じる「胡桃の殻」という一篇は読後、なぜか涙が出てきてしまい、何度も読み返しました。

都会の雑踏を見ていると無機質にすら見えてくる人々の群れ。しかしそれらの人々には確実にそれぞれの「人生」があるのだと、しみじみと考えさせられる素敵な本でした。


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 1

チェーン・スモーキング (新潮文庫)

著者 : 沢木 耕太郎

出版社:新潮社

発売日:1996-03

評価 :

完了日 : 2008年09月26日

物語のようなエッセイ集
「とても素敵な中年になるためには、避けて通ってはいけない作家」と知人に進められて読んだ。
「へー」、「ふーん」な本であった。


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 1

岬へ

著者 : 伊集院 静

出版社:新潮社

発売日:2000-10

評価 :

完了日 : 2008年08月13日

昭和30年代(?)。山口県三田尻の商船会社の長男である英雄が大学進学を機に反発していた「家」を離れて東京へ。しかしその根底には戦後身一つで商船会社を立ち上げた父親への尊敬の念も...
まさに”青臭い”生真面目さを持った主人公がまっすぐであることが何が悪いとばかり突っ走るも、素敵な「”真”の大人たち」と出会い、自分は何を成すべきかを考え、そして生きる道を模索しながらまさに「岬へ」向かうのであった...

素敵な大人たちの素敵な言葉にシビレました!
何かとっても力をもらうことができました。

初めて読んだ伊集院静氏の物語だったのですが、これを機に氏の他の作品もぜひ読みたくなりました。


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 2

最後の家族

著者 : 村上 龍

出版社:幻冬舎

発売日:2001-09

評価 :

完了日 : 2008年07月04日

厳格であり稼ぎを持って帰ることが何よりも重要と考えつつも会社ではリストラの嵐が吹いている父親。
家族のためと信じて家族につくす専業主婦の母親。
大学受験に失敗し引きこもり生活をする息子。
自分が何をしたいのかを探す娘。
という4人家族の物語。
紆余曲折がありながらも各々が人間として自立するということが互いを認め会えることに繋がるということに気がついた家族は発展的に家族の象徴である「我が家」を出るのでした...


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 22

四度目の氷河期

著者 : 荻原 浩

出版社:新潮社

発売日:2006-09-28

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

田舎町へ越してきた母子家庭の親子。母は地元の研究所でウィルス研究等にいそしむ研究員。主人公の息子は周りから「少し変わった性格」と「ハーフ!?」と思われる風貌の持ち主。
その息子の幼少期から18歳までの成長を綴った物語。
主人公は成長に伴い自分の風貌、体格が他の同級生たちとどこか違うことに気づき、そしてある日母親の書斎で見つけた本にシベリアの氷河で発見された"アイスマン"(クロマニヨン人?)のことを知り、自分の父親はクロマニヨン人であり、自分もクロマニヨン人であると思い始め、正しいクロマニヨン人になるべく努力をする...
こう書いてしまうとちんぷんかんぷんなカンジであるが、要するにとっても純粋で、まっすぐな少年の成長の物語。
すごくさわやかで、素敵な物語でした。


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 73

町長選挙

著者 : 奥田 英朗

出版社:文藝春秋

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2008年06月10日

奇人?名医?の精神科医 伊良部とイメージではボンデージファッションがとっても似合うだろう看護士マユミちゃんの二人が、世の病んでいる人々をアホらしくも絶妙なカンジで治療してしまう3話からなるお話。
要するにみんななんか自分って変だな~って思いながら病んでたりするんじゃないかな...
っていってる自分もDr.伊良部に診察してもらいたいな~。とくにマユミちゃんに罵倒されながら...


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 48

カシオペアの丘で(上)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2007-05-31

評価 :

完了日 : 2008年04月11日

重松清ワールドにまたまたやられてしまいました。

北海道の片田舎にある昔は炭鉱で栄えた町の小学校に幼なじみ男子3+女子1がいた。そして皆が40歳になったとき、ライバルどうしでもあった2人の男子の一方ががんに侵され余命いくばくもない状態で、4人は再び故郷で運命的に再開。そのときそれぞれのほろ苦くも切ない思いが交錯する...
というストーリー。

私は確か"初”重松作品は「トワイライト」だったと記憶しているんですが、いずれの作品も私と同年代。そして描かれる時代背景も同じ。
重松清さんは1963年3月6日生まれとのこと(Wikipediaによる)。私は1967年4月ということで4歳年下になるのですが、その感性には共鳴するものが多々あり大好きな作家です。

人生80年といわれている昨今、40歳というのは折り返し地点のように思われがちですが、矍鑠(かくしゃく)として一人で思うままに行動できるのは65歳位と考えたとき、実はとっくに折り返し地点を過ぎているのかもしれないと感じています。

そんな40代前半って、「若くはないけれど老いているわけではない」という、ある意味「第2の思春期」のように思えてならないのです。

そんな40代の大人たちの哀しくて愛しい物語をもっともっと重松清さんに期待して止まないのです。

本当に感動しました。


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1.フィリップ・まろ (2008/09/03)
こんにちは。僕は上巻ではまるで物語に入り込めず、冷めた視点で傍観していたせいで評価は☆2つ。
ところが、下巻では重松清の術中にもろに嵌まり込んで、鼻汁ずるずる言わせながら読んでいます。外れていた期待をさらに外されて感動は逆放物線状態にうなぎ上りです。
 

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 81

悪人

著者 : 吉田 修一

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-04-06

評価 :

完了日 : 2008年03月26日

いつかどこかで聞いたような殺人事件。事件に遠かれ近かれ関わることとなった地方都市に暮らすとても普通な人たちの話。
しかしその心理描写を読んでいくと、日々ニュースで見聞きする事件にはそういう普通な人たちが些細なことがきっかけで、事件の当事者になってしまっているのだなとしみじみ考えさせられた。

実際、ひどい事件を知ったとき過激かもしれないが「裁判なんて不要。即刻死刑だ!」と思うこともあれば、「罪は憎いが、加害者の心情も理解できる」と思うこともある。

地方都市で普通に暮らしていると思っている私も、いつ事件の当事者になってしまうかもしれないと感じると共に、自分を大事にできない人は、他人をも大事にすることはできず、故に他人からも大事にされないという悲しい連鎖に陥ってしまい、悲しい事件が起きてしまうのだろう。

考えさせられながらも、テンポが良く非常に面白くい作品であった。


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 4

RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠

著者 : 柴田 よしき

出版社:角川書店

発売日:1995-05

評価 :

完了日 : 2008年03月15日

警察小説、性愛小説etcが複雑に入り混じった、柴田氏の傑作「聖なる黒夜」にも通じる内容。
主人公は「女」としての存在感を探求、そして対極である「男」の存在。両者が残酷にかつやさしくまじわりながら、ひとつの犯罪と対峙していく物語。
後半は若干物足りない感じがしたけれど、面白く読むことができた。


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 1

川の名前

著者 : 川端 裕人

出版社:早川書房

発売日:2004-05-19

評価 :

完了日 : 2008年02月19日

小学校5年生の愉快なボンズ達が住宅街にポカリとある小さな自然保護区で”野良ペンギン夫婦”を発見!そしてその”夫婦”には2羽のヒナが誕生。
ボンズたちは夏休みの自由研究に野良ペンギン親子の観察をすることに。そして一生忘れることはないだろう素敵な夏休みが始まった。
携帯電話、インターネット、困ったテレビディレクターなど現代の少年たちを取り巻くモロモロが出てくるけれど、自分のクソボンズ時代を思い出させてくれるあたりを考えると、いつの時代もクソボンズは元気いっぱいで、どきどき、わくわくしているべきなのだと、妙に納得してしまった。
あ~っあ、クソボンズに戻りた~っい(^_^;)


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 78

流星ワゴン (講談社文庫)

著者 : 重松 清

出版社:講談社

発売日:2005-02

評価 :

完了日 : 2007年12月12日

とっても素敵な「重松ワールド」に浸れました。
妻は隠れてテレクラでの不特定の男と...、中学受験に敗れて引きこもり、家庭内暴力へと進行してしまう一人息子、そして会社をリストラされてしまう主人公。
もしかしてそう珍しくはないかもしれない”不幸せな家族”の中で疲れきってしまった主人公が、死んでもいいかな意識したときに現れたオデッセイ(我が家の愛車と色も同じ!)に乗った父子が現れ、主人公を乗せて不思議で不完全な「やり直しのドライブ」へ出かける...
人生には些細なことでも、いくつもの分かれ道があり、そのひとつを間違っただけで不幸な家族になってしまうこともありえるんだなと感じた。
でも何が間違っていて、何が正しいのか分からないことってたくさんあるのも事実。
後悔しないように生きるって難しいけど、「がんばってみっか!」とじんわり温かくなるお話でした。
ほんとに重松さん大好き!


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 11

半島を出よ (下)

著者 : 村上 龍

出版社:幻冬舎

発売日:2005-03-25

評価 :

完了日 : 2007年10月29日

福岡が北朝鮮からの”反乱軍”を名乗る集団に占拠され、日本政府はなんら対策を打てずに混乱し、福岡の人々は、そして反乱軍の人々は...説明しずらいけれど簡単にはこんな感じです。
反乱軍の兵士たちの過酷を極める訓練の様子、そして残虐さがこれでもか!という部分には、平和ボケしてしまっている私のような人間には拒絶感がありましたが、自虐的日本人感のような部分には妙に納得したりしました。
いろいろな意味で「無知ほど恐ろしいものはない」ということを感じました。


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1.司馬哲 (2007/10/29)
はじめまして。
突然で失礼ながら読書ノートで拝見する限り小生と読む本の傾向が近いようなので今後もよろしくお願いします。
『半島を出よ』はストーリーも凝っていてリアリティーもあるし、爆発的な躍動感もあって楽しめる作品でした。
 

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 26

天使のナイフ

著者 : 薬丸 岳

出版社:講談社

発売日:2005-08

評価 :

完了日 : 2007年09月08日

少年犯罪に対する法体制のありよう、犯罪被害者の心情、夫婦の絆…色々なことを考えながら非常に面白く読みました。
また巧妙に仕掛けられた伏線などなど、読後につくづく感心させられました。おすすめです。


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 18

疾走

著者 : 重松 清

出版社:角川書店

発売日:2003-08

評価 :

完了日 : 2007年06月09日

好きな作家の一人である重松氏に対する私のイメージは、「リアルに、しかしやさしく」というものだったが、この本を読んだときそのイメージを壊したくない私は、重松氏から見た現在の”子供たち”を取り巻く”大人たち”のえげつなさ、ふがいなさに対する怒り、悲しみを著しているのだと解釈した。本当に救いがない話ではあったが、現実にありえる話であるとも想えるところが悲しく胸に迫った。


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 9

殺人の門

著者 : 東野 圭吾

出版社:角川書店

発売日:2003-08

評価 :

完了日 : 2006年11月16日

主人公が小学校から成人になるまでの間の節目節目に現れる小学校時代の”ともだち”。しかしそのともだちは主人公のことを妬み、憎み、結果的にはいつも主人公を陥れてしまうイヤなヤツ。
読んでいてこの主人公はただのお人好しで何の経験も積んじゃいないな~っと何度もイライラするが、しかし「陥れ方」と陥れるに至る伏線の張り方が巧妙で、さすがは東野氏!(ファンなんです^_^;)と思いながら読みました。


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 14

さまよう刃

著者 : 東野 圭吾

出版社:朝日新聞社

発売日:2004-12

評価 :

完了日 : 2006年11月06日

3人の娘を持つ父として非常にショッキングであり、自分と主人公とを重ねて一気に読みました。
少年法、警察のありよう、マスコミのありよう、いろいろな問題が凝縮されている本でした。


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 5

あかね空 (文春文庫)

著者 : 山本 一力

出版社:文藝春秋

発売日:2004-09

評価 :

完了日 : 2006年10月05日

苦手なイメージを持っていた時代小説も山本周五郎を読んだのがきっかけで興味を持って読んだ本。
心にジワーっと染み入る秀作。
読み終わった後、自分の両親、そして兄弟をじっくりと考えてしまった。


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 4

ロズウェルなんか知らない

著者 : 篠田 節子

出版社:講談社

発売日:2005-07-06

評価 :

完了日 : 2006年09月25日

町おこしをのためにUFO、幽霊等などのオカルトを仕掛ける愉快で個性的な面々。そしてオカルト好きで見事に町おこしに「貢献」してしまう観光客たち。
ほのぼのとしていて、ニヤニヤしながら読んでしまいました。冒頭部の田舎にありがちな税金垂れ流しの”箱モノ”の描写が面白い。まるで自分の町みたい(~_~;)


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 7

トワイライト

著者 : 重松 清

出版社:文藝春秋

発売日:2002-12

評価 :

完了日 : 2006年09月06日

自分と同年代の登場人物たちに自分を重ね合わせながらじっくりと読みました。私にとっては重松清氏の本はこれが初めてだったのですが、非常にやさしい目線・文体、そして何よりも「ひと」に対する暖かな重松氏の心を感じました。
この本を初めて読んでから以後は、すっかりファンになりました。


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