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フィリップ・まろさんの読書ノート

男を磨く人生本
「男はタフでなければ生きては行けない。男はやさしくなければ生きている資格は無い」男50歳、少しタフでやさしくなってきた僕の男磨きのバイブル的な本。
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 1

フライフィッシャーマンの絵本 (Be‐pal books)

著者 : 村上 康成

出版社:小学館

発売日:1998-04

評価 :

完了日 : 2008年07月19日

イラスト&エッセイ集。
近頃のアウトドア事情に疎いのでよくわからないが、『ビーパル』に連載されたものを一本の読み物として刊行したものだろうか。

僕はこのセンス、好きだな。
さくらももこの『のほほん絵日記』に対して高い評価をする僕の感性にぐいぐい迫ってきたね。

フォト&エッセイはわりと一般的で、いろんな表現者たちが試みている。
しかしイラスト&エッセイは限られた表現者だけの聖域である。
絵が描けて文章が書ける。なんて羨ましい人たちだろうか。
自己表現が確立された人に貧困な精神の持ち主は皆無であると独断する。
僕は裕福な精神になりたくて、日夜、文章と格闘する。
しかし彼らに自己闘争はない。
これが“イラストレーター&エッセイスト”をして“聖域の人”と言った所以である。

小難しい理屈はさておき、いいなあ、この本。
僕も生涯に1冊でいいからこんな本を出したいなぁ、と思わせる。

また、書いている内容にも大いに共感と言うか、憧憬を抱いてしまう。フライフィッシングは遊びであるのに、こうして自分の遊戯生活を書くことで、それ自体が生活の糧となるなんてな。羨ましいにもほどがある。

フライフィッシングに疎いので、書かれている横文字言葉の半分が理解不能であった。でもニュアンスで受け止めることができる。つまりフライフィッシングを知らなくても本を楽しめると言うことである。

『リバー・ランズ・スルー・イット』というハリウッド映画でブラッド・ピットがフライをキャスティングしていた。

ルアーの釣り師、開高健が英国の貴族に教えられてフライをキャスティングしたいた。

僕もかなり以前になるけど、鈴鹿川の源流でキャスティングしていた。

腕前にはとてつもない差があるけど、それぞれが楽しかったことには違いがあるまい。

フライフィッシャーマンは自分の目指した人生に向けてキャスティングしているのかも知れない。


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92.フィリップ・まろ (2008/09/17)
しかし、ユングの学説的に考えてみると、そのおじいさんもモラロジストの男性も、パパさんの集合的無意識が呼び寄せたものかもしれません。
ユング的に考えると、たなぞうとは繋がりあった読書家たちの潜在意識の大海に当たるのではないでしょうか。そういえばここは何となく懐かしい安らぎの場所です。
93.パル2パパ (2008/09/18)
ユングもフロイトも舌先で突ついただけのクチなので、私にゃあそういう難しい事は解りませんが、私の鞄には若干の余裕がございます。かじる迄は行かない迄も舐める位はしてみましょうか。

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 2

風に訊け―ザ・ラスト (集英社文庫)

著者 : 開高 健

出版社:集英社

発売日:2003-10

評価 :

完了日 : 2007年11月12日

当時『週刊プレイボーイ』の編集長であった島地勝彦は、ある日、銀座の若い女を口説いて深夜のホテルにしけ込んだ。そのとき女が、
「そういえばあなたのことよくわかんない。サラリーマンじゃないでしょ。結婚してるの」
とグタグタ訊いてきた。島地氏はしたたか酔っていた。そしてキザっぽく言い放った。
「その窓をあけてみてくれ。そして風に訊け」

このエピソードを聴いて、いたく気に入った開高健が「よろしい『風に訊け』で行こう」とあいなったらしい。

ここまできて初めて内容について触れるが、これは『週刊プレイボーイ』に連載されていた開高健の人生相談の総集編である。

「すばらしい質問の中には既に答えが隠されている」なんて、ちょっとそこらのおっちゃんじゃあ言えない。でも文豪の口からは次から次ぎに飛び出して来る。

今東光大僧正の『極道辻説法』が大蔵仏教の書とするなら、文豪開高健の『風に訊け』は実存哲学の書であろう。


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3.yujiro (2008/08/16)
「悪太郎」懐かしいですね~ S.39年、高校3年生の時に授業時間に読んでました。思春期真っ只中女性との関係にはうらやましく、ケンカの強いのには憧れ下駄を履いて町を歩き回っていたのを懐かしくおもっています。 手元にまだ持っているかさがしてみます。
4.フィリップ・まろ (2008/08/16)
『悪太郎』は僕にとってとても思い出深い本です。大学1年のとき、何をすべきかがさっぱりわからず、毎日を何となく暮らしていました。『週刊プレイボーイ』で今東光師を知って、最初に読んだのが『悪太郎』でした。今も残っていますが、各ページに傍線と語彙が記されています。ホントに無知だった僕。知的目覚めの書です。

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 3

風に訊け (集英社文庫)

著者 : 開高 健

出版社:集英社

発売日:1986-06

評価 :

完了日 : 2007年11月12日

この本について書かねばならなかった。

ダンディズムを追求する男たちのための本。

男たちのために書かれた本ではあるが、勿論、女が読んでもよい。

男の本心や真実の姿を知りたい女には是非ともお薦めする。

そしてこの本を読んだ男は間違いなく『紳士』になっていることだろう。

そしてこの本を読んだ女は間違いなく『淑女』になっていることだろう。

何故かって?

その答えは……『風に訊け』


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 2

水の上を歩く?―酒場でジョーク十番勝負 (集英社文庫)

著者 : 開高 健,島地 勝彦

出版社:集英社

発売日:1993-01

評価 :

完了日 : 2007年11月07日

「ジョークこそ紳士の条件なり」
と裏表紙のあらすじに。

おっと、マズイ!この本はもう十年以上も前に刊行されているから男性中心に論理が展開されているのか?!

いや、いや、そうではない。

「(淑女をユーモアに包み込む)ジョークこそ紳士の条件なり」
と僕は勝手に付け加えて、この本をお薦めする。

戦うのは、文豪・開高 健と『週刊プレイボーイ』の元編集長・島地勝彦。キザな紳士二人のジョーク十番勝負。

上品で高尚、かつセレブでアカデミックなジョークに始まり、しまいにはあまり淑女にはお聞かせできない下品できわどい、酔いどれオヤジのジョークに堕ちて行く。
でもそこがまたチョイ悪オヤジたちのチャーミングさの発露となっている。

御用とお急ぎでない方は、さあさあ、お立会い、お立会い!


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5.かつら (2007/11/13)
きゃーーー本当にうらやましいですよぅ。
今、友人に貸しているので報告しておきます。いいなぁ。いいなぁ。「毒舌仏教入門」は写真もたくさんのってて、和尚のステッキコレクションにときめいていました☆
今度、浅田次郎さんのサイン会に行くので私も何か一言かっこいいのを書いてもらいます!
ああ、でも和尚に会いたかった。島地さんにもーー
6.フィリップ・まろ (2007/11/15)
ほんとです!僕も和尚に会いたかった!
僕は今東光和尚の弟子を自認していますが、実際にお目にかかれなかったことが一生の痛恨事です。
でもまあ、きよ夫人に、和尚没後の弟子として認可してもらったので、その後たくさんの僥倖に恵まれました。
文庫本の189ページにある書庫にも入らせて頂きました。
昭和50年代に流行っていたマンガ『嗚呼、花の応援団』が蔵書されたいたのには笑っちゃいました。

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 1

華やかな死刑派 (1972年)

著者 : 今 東光

出版社:新潮社

発売日:1972

評価 :

完了日 : 2007年10月12日

大正12年9月1日。関東大震災が起きる。
この頃、東京・本郷界隈ではアナーキストやコミュニストが闇の世界で跳梁跋扈。

本郷きっての不良と自他共に認める今東光のもとに「プロレタリア作家の宮嶋資夫がおまはんの命を狙っているらしいぜ」との知らせを持ち込んだのは東光の従兄弟の宮坂普九。彼も相当スゴ腕のなならず者。
「よーし、それじゃあ」と言うことで二人で宮嶋資夫のアジトに乗り込む。
宮坂普九は懐に匕首を、そして東光は・・・32口径のコルト。
東光の母方の実家は代々津軽家の御殿医。津軽英麿伯爵の御舎弟の小笠原長丕子爵の所有物を拝借したものだ。

アジトには宮嶋資夫はいなかった。そこにいたのは大杉栄と伊藤野枝。
東光と普九は2時間以上も、東光を殺すという男を待ったが、現れなかった。
そこで大杉にピストルをちらつかせながら、事の次第を説明した。
「宮嶋につたえておこう」と大杉がそう言った…。

これが小説の、のっけのあらすじである。
何たるハードボイルド・バイオレンスな物語の始まりであることか。僕のように単細胞な血の気の多い男にはたまんないプロローグである。時空を越えて、つい「おーし、やってやろうじゃないの」と言う気になっちゃう。名にし負う『華やかな死刑派』たちの登場振りである。

それから小説は、若き日の川端康成との交流、宇野千代との恋愛ゲーム、そして歌人・内藤鋠策の悲恋、或いは、画家・関根正二が『信仰の悲しみ』を描くに至る経緯を物語る。

どの話も今東光がその目で見詰めてきたものばかり。文学史、絵画史には載っていない作家、画家、歌人の青春群像が余すところなく表現されている。

ああ、僕もあの頃に生きてみたかった。


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1.かつら (2007/10/21)
ハードボイルドですねぇ。カッコイイ☆先日百万遍あたりまで出かけて今和尚の本2冊ほど買いました。毒舌説法モノです。通勤電車の中で笑いをこらえながら読んでいます。古本屋めぐりのつもりがすっかり散策モードになってしまって、あまり本屋にいけなかったので、今月末の秋の古本市で「華やか~」探してみます!
2.フィリップ・まろ (2007/10/22)
今じゃ弟子を自ら標榜している身ですが、大学1回生で初めて『週刊プレイボーイ』の『極道辻説法』を読んだ時は猛烈に反感を抱いたものです。「坊主の癖に人の悩み事を笑いものにしやがって!」とか「真剣に相談しているんだから、真面目に答えろ~」と。それがだんだん気になってしょういがない存在になり、いつの間にか好意を抱き始め、やがてメロメロ。何だか初恋のように和尚に引かれてゆきました。
 

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 1

悪太郎 (1961年) (角川文庫)

著者 : 今 東光

出版社:角川書店

発売日:1961

評価 :

完了日 : 2007年09月14日

いろんなことで、この先どう生きて行けばいいのだろうか、と途方にくれていたら『本の雑誌』2007年10月「アカトンボきょろり号」が届いた。そうだった。数ヶ月前の読者アンケート「私の初体験文庫」に投稿したのだった。それが活字になって帰ってきたのだ。僕が19歳のときから師匠として私淑してきた今東光和尚の『悪太郎』について書いたものだ。ここには東光和尚の青春がびっしりと詰め込まれているが、僕の青春の出発点でもある。さすが我が師匠である。不遇の弟子のピンチにこんな形で押っ取り刀で馳せ参じてくれるとは。おそらく今東光和尚が『本の雑誌』社を動かし、僕に「おめえはおめえのままでいいんだよ」とメッセージを送ってくれたのだと思う。

主人公・紺野東吾は関西学院中学部で恋愛事件を起こし退学。次に向かった先は兵庫県の豊岡中学。しかし、ここでも恋愛問題、先輩との喧嘩、教師とのトラブルが絶えない。やがてはこの学校も放校されてしまう。紺野東吾は不良である。不良であるけれども一本芯が通っている。だがそのことで返って周りの大人たちや、訳知り顔の先輩の反感を買ってしまう。しかし大物、東吾にしてみれば、そんなことは取るに足りない日常なのであるけれども。

実際の今東光和尚の学歴は中学中退である。ところが、上京後、一高生であった川端康成と親友になると、勝手に一高で勉強し、川端が晴れて東大に進学すると、東光も一緒に東大で文学の講義に出席していたというから、とんでもない人物がいたものである。「だから僕はもぐりの東大生ではあっても、ちゃんと学問は積んでいるから偽の東大生ではないんだ」と生前よくゆってましたっけ。

どうです。面白い和尚さんでしょ。

一度だけ今東光和尚の夢を見たことがあります。比叡山延暦寺を見下ろす山の上で、参詣人で賑わう根本中堂を眺めて二人で頷きあう、と言うものでした。
これを瑞祥と信じて、もう一度歩き出しますか。


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11.オヤオヤもんど (2007/10/09)
たしか、カバーに裸婦のデッサンが、デザインされている本は、持っていたかなあ・・
古本屋さんで、雑誌月刊プレーボーイの和尚一周忌の記事の掲載号をみつけ、横尾忠則さんのイラストレーションと、和尚の油彩画も、見た気がします・・・
12.フィリップ・まろ (2007/10/09)
それはおそらく『青春放浪』だと思います。赤い表紙でしょ?
それから、たった今、書棚の奥深くに埋もれていた『月刊プレイボーイ』1978年10月号を探し出してきました。なるほどそうでした。横尾忠則のイラストがスゴイ。シバレンの風化体の墨蹟も。
書斎の様子も写ってますね。僕、きよ夫人に、この座椅子に座らせてもらったことがあるのです!若かったので恐いもの知らずの暴挙でしたね。

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 2

東光金蘭帖 (中公文庫 (R・21))

著者 : 今 東光

出版社:中央公論新社

発売日:2005-11

評価 :

完了日 : 2007年09月05日

「『易経』に、親しき交りのことを金蘭という言葉で表現している。」
と、ご丁寧に『金蘭』の語義解説から入り込んで、話はすかさず菊池寛との「交流」というか「絶交」というか、二人の関係の真意に読者を巻き込んでゆく。

今東光が初めて菊池寛と出会ったのは、田端の芥川竜之介の澄江堂だった。芥川が東光を菊池に紹介すると「ふうん。これが有名な不良少年かね」と言ったという。無遠慮な返事をよこしたものである。出会いの印象はよほど東光少年にはインパクトがあったらしい。50年以上も経って後、この本を書くに及んだモチーフが、この言葉にあるのだ。二人の関係を決定づけた言葉となった模様だ。
この後に、お互いはその知識と教養、文学的才能を認め合う。勢いのある二人が組むと怖いものは無い。菊池と東光が発起人となって文芸春秋を刊行することになる。だが、二つのあまりにも強烈な個性は当然のようにぶつかり合う。それが宿命ででもあるかのように。

そのあたりの真相をさらに知りたい方は『東光金蘭帖』と併せて『今東光 毒舌文壇史』をお読みください。また『本の雑誌』2004年5月「トンカチ汗ふき号」“私のイチ押し名勝負”に[菊池寛VS今東光]というタイトルで僕の文章が載っています。よろしければそちらも図書館のバックナンバーでお楽しみください。

今東光が金蘭の交わりをかわした人々。横光利一、直木三十五、川端康成、尾崎士郎、谷崎潤一郎、宇野千代、東郷青児等々。文学史、或いは、絵画史を彩る才能の数々。読者の知らない彼らの姿をきっと見つけられることでしょう。


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3.かつら (2007/09/08)
うわぁ。。。想像してしまいました~。「伊豆の踊子」が青春小説と言われる所以。一度読んだだけでは、どうしても馴染みが薄く、教科書に載っているような作家、そしてその作品としてとらえてしまうんですが。。。もっと想像力を膨らませてみます!ありがとうございます。私にとってはフィリップさんが師匠です。師匠と呼ばせていただきます☆
まずは、金蘭帖から始めてみますね。
4.フィリップ・まろ (2007/09/08)
『伊豆の踊子』に『り』はいりませんでしたね。名前や題名を間違うのは作者にも読者にも失礼です。お詫び致します。根が粗忽者ですので。
よろしければ、僕のノート“男を磨く人生本”の『極道辻説法』シリーズの解説にも目を通してみて下さい。
若い人が大好きだった東光。かつらさんのことを知ったら「おう、よく来たね」と喜んでいたことでしょう。

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 18

岳物語 (集英社文庫)

著者 : 椎名 誠

出版社:集英社

発売日:1989-09

評価 :

完了日 : 2007年07月07日

とにかく大好きな作品です。僕の好きな作家、今東光、立原正秋と同列に椎名誠がいます。そして僕はこの世代を縦に結んだ作家3人を『男の系譜』と密かに呼んで尊敬しています。我が自分史の中で、学生時代、独身時代、結婚と父親時代の三期に出会ってきたそれぞれの作家たち。僕の人生に多大なる影響を及ぼしてくれました。
表題作はまた格別です。
自分のことさえ考えていれば良かった時代もやがて過ぎ去って、家庭を持ち、男の子の父親となったときに出会った作品。父親としてしっかりしなければ、と言うことと、また逆に、父親も一人の男、失敗だってあるさ、と自分への戒めと寛容を教えてくれました。岳少年の素朴さ。いつも“おとう”に直球勝負の質問を投げかけてくる。“おとう”はそんな息子に「自分の息子だけれど、しかしこいつはいい少年だな」と少しビールの酔いが回ってきた頭でそう思う。そんなことを思ってしまう父親を「こっぱずかしい」と批判しながらも僕の大好きな場面がここなのである。実は僕も、自分の息子のことをそう感じたことが何度かある。今じゃ奴も大学生。そんなこと知られたら、それこそ「こっぱずかしい」けれど。父子関係を考えるとき、僕はいつも『岳物語』に帰ってゆく。


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3.kb (2008/01/24)
書き込みありがとうございます。
仕事柄(設計です)書く文章は箇条書きが主なのと
論文を書いていたせいで短い文章しか書けないです。
つまり文才がないです。
おこがましいですがまろさんは文章がお上手で羨ましいです。
そんなまろさんに褒めていただいて嬉しかったです。
岳物語は大好きな本です。中学生時代に読んだと思います。
子供が産まれた今、読み返してみます。
自分の息子はまだ二歳ですが・・・。
4.フィリップ・まろ (2008/01/24)
息子さん、2歳ですか。可愛い盛りですね。思いっきり抱きしめて育ててあげてください。
うちは3歳の頃から登山やカヌーを教えて、と言うか、一方的な父ちゃんの都合で、アウトドアマン養成教育に励みました。
小学校5年まで無茶の限りをさせました。結局「オレはオトウと遊んでいるより勉強して私立中学に行きたい」と見捨てられましたが。
でもそんな息子が今、大学の応援団員です。人生わかんないものです。

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 1

冬のかたみに (新潮文庫 た 15-11)

著者 : 立原 正秋

出版社:新潮社

発売日:1981-03

評価 :

完了日 : 2007年07月07日

凄い本です。凛冽です。井筒監督の『パッチギ』は在日の青年の果てしなく続く肉体的闘争が主題とされていました。こちらは日韓混血の主人公による肉体を内側から打ち破ってしまうほどの精神的闘争史です。彼の前では僕ら平凡な日本人は立ちすくむしかない。彼は自分を見つめ、そんな僕らを見つめ、時代を見つめて生きています。その視線の強さと確かさと清冽さに、見抜かれたくない自分の姿をさらけ出されてしまう。それでも必死に下着一枚でも身に着けていようと抵抗する自分がいかに欺瞞と独善に満ちた存在かを知らしめられてしまう。『臨在録』にこうある。「逢着すれば便ち殺せ」この逢着便殺を日常的に実践している立原正秋。主人公、梵海禅文はほぼ完全に立原正秋とリンクする。こんな生き方しか出来ない立原正秋、憎し、の風評が書斎の賢人たちの間で広がっていたと聞く。しかし立原も禅文も己の築き上げた世界こそが真理である、とばかりに一向に世間のことなど意に介さない。強い。強過ぎる。しかし、男として憧れる生き様である。


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 1

日本の庭 (新潮文庫)

著者 : 立原 正秋

出版社:新潮社

発売日:1984-01

評価 :

完了日 : 2007年07月07日

この本が再版されないようでは日本の文化も地に堕ちたものであると真剣に思う。書籍紹介で表紙の写真が掲載されないことに大いに憤りを感じている。立原正秋の本がバカ売れした時代があった。特に有閑マダム、現在言うところのセレブな女性たちに知識と教養を提供し続けてきた著者。しかし日本の伝統美が凝縮されたこの一冊でさえもこの国ではブームとしてしか捉えられないとしたら、大バカ野郎のコンコンチキもいいところだ。書いていてだんだん哀しくなってきた。
ページを開く。
「いつのとしだったか、底冷えのする冬の暮方、北山の正伝寺の山門を出てきたら、風が死んでいたことがあった」
この一文に、立原の思いを見ることが出来ないとすれば、致し方が無い。しかし、この一冊を読みきったあとで、もう一度この序文の一説に戻ってきてください。必ず立原を理解することが出来ると思います。そしてあなたは、もう立派な日本の美の伝道者足り得ている事でしょう。僕はこの本を禅と浄土を合わせ鏡にした日本人の精神形成の書と読みました。


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 1

極道辻説法 (集英社文庫)

著者 : 今 東光

出版社:集英社

発売日:1983-01

評価 :

完了日 : 2007年07月07日

残念。もはやこの不朽の名著でさえ、書籍詳細に表紙が載せられないのか。表紙を飾っていた極道写真師・崎山健一郎が写し出すところの和尚の顔写真のモザイク『極道百面相』はそれだけでも一つの芸術作品であったのに。今東光大僧正はその人を眺めているだけでも心を大らかにさせてくれるようなとてつもなく大きなオーラを発している希代の人物であった。本の帯に「おまえもダメな野郎だね!」と大僧正にあるまじき言葉がバンと書かれている。この挑発に当時の若者たちはどれくらい反発をし、今東光に議論を吹っかけてきたことだろうか。そして悉く粉砕され、その大きさに呑み込まれて行った。悩ましき青春を送っている君!一度この本を開いてみたまえ。今東光大僧正の口汚い罵詈雑言に腹を立ててみるがいい。反感と嫌悪感に苛まれながらも最後までじっくりと読んでみてください。きっと、「ああ、そういうことか」と納得するはず。今東光大僧正の真意が解ってくる。読了後、君の心が青く大きく晴れていることを保証します。


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 1

続極道辻説法 (1977年)

著者 : 今 東光

出版社:集英社

発売日:1977-07

評価 :

完了日 : 2007年07月07日

書籍詳細にこの本の表紙が出ていないのが痛恨の極みである。極道写真師・崎山健一郎による東光和尚の千変万化する顔写真がモザイクのように映し出されている。日本を代表する時代劇映画の巨匠・市川昆の手法にも似たキレのいい写真だ。これを我々今東光和尚の弟子どもは『極道百面相』と呼び、珍重している。さて、極道辻説法の第二巻である。その名も『続極道辻説法』表紙の帯に「さあ、何でも聞いてきな!」とある。和尚は和漢洋に通じた碩学。それだけじゃなく、経験値が極めて高く、その少年時代から青年時代のお話の面白さはもはやそれ自体人生曼荼羅の様相を呈している。もう一度言います。「さあ、何でも聞いてきな!」そう、君の考えていること、悩んでいること、やりたいこと、したくないこと、のヒントはきっとここに見つかる筈です。


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 2

最後の極道辻説法 (1977年)

著者 : 今 東光

出版社:集英社

発売日:1977-12

評価 :

完了日 : 2007年07月07