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一花三季さんの読書ノート

★2007年7月~9月に読んだ本
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 14

不安な童話 (新潮文庫)

著者 : 恩田 陸

出版社:新潮社

発売日:2002-11

評価 :

完了日 : 2007年09月13日

惹句
《私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ――。強烈な既視感に襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子。彼女はその息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。時に、溢れるように広がる他人の記憶。そして発見される倫子の遺書、そこに隠されたメッセージとは……。犯人は誰なのか、その謎が明らかになる時、禁断の事実が浮かび上がる。》

 恩田陸さんの小説はジャンル分けが難しい。学校が舞台になっている『六番目の小夜子』『球形の季節』などは《学園もの》と呼ばれたりするが、ミステリーの要素、幻想小説の要素も盛り込まれていて、独自の世界観が繰り広げられる。
 本書は《生まれ変わり》が一つのキーワードになっているミステリー小説……? それともサスペンス? 幻想小説? そのどれもであるし、安易な分類分けを許さない力作だと思う。


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 21

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉

著者 : 石田 衣良

出版社:文藝春秋

発売日:2007-04

評価 :

完了日 : 2007年09月01日

図書館でリクエストして半年待った。いつもの軽快な筆致に加え、いつも超然としていた《キング》タカシの体温が伝わってくるエピソードもある。読書は娯楽という方にはお奨め。


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 34

エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)

著者 : 恩田 陸

出版社:集英社

発売日:2005-12

評価 :

完了日 : 2007年07月03日

「常野物語」のシリーズ三作目。
正体不明の「あれ」との生き残りを賭けた戦い。「裏返さ」なければ「裏返される」。
「あれ」が何かとか、「裏返す」ってなんだという細かい説明はほとんどなし。「あれ」なんか「正体不明の存在。終わり」だから……。
意味不明の言葉が飛び交うが、理論武装などせず、展開の速さとストーリーテリングで読み進めさせていく。
出版社の書評にある「驚愕の真実」も……おいおいと突っ込みたくなるものだったが、エンターテインメントの真骨頂。とんでもない話を書かせたら、この人の右に出る作家はそうはいないのではないだろうか。
本はパズルじゃないし、とにかくおもしろければいいという人にはお奨め。


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 29

蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)

著者 : 恩田 陸

出版社:集英社

発売日:2005-06

評価 :

完了日 : 2007年07月02日

常野物語「光の帝国」の続編……ということになるのか。不思議な能力を持ちながら、決して目立たず、歴史の片隅で生きる人々を描いた物語。常野シリーズ3冊は、さまざまな時系列で多彩な物語が描かれている。
この本の舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子が語り部。そのお嬢様が実は……という設定。
さすがの筆力でぐいぐいと読ませるが、この作家には、ラストシーンが「ん?」となる傾向があるように思える。もっと違う終わり方があったのではないかな。


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