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しらはさんの読書ノート

哲学系/2007年
2007年1月1日~2007年12月31日までに読了した、どちらかというと哲学よりの本を一括してまとめます。
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 1

形而上学と宗教についての対話

著者 : ニコラ マルブランシュ

出版社:晃洋書房

発売日:2005-03

評価 :

完了日 : 2007年06月22日

理路整然の鑑というとちょっと褒めすぎかもしれないが、かのライプニッツがその文体を模写しようとつとめたほどだから、かなり筋の通った明敏な人だったに違いない。

「皆、思い込みにもとづいて生きている。どのひとの振舞もひと真似だ。彼らは、行き先も知らないのに、前を行くひとびとに追従するのを自慢しさえする。〔……〕他のひとたちと同じ事をするのに、正当な理由があったかどうか判断なさい。つまり、君が受けた賞賛に頼って判断せず、内なる真理の決定的な応答にもとづいて判断なさい」

彼の代表的概念「機会原因論」についても早々に説明されている。具体例が本当によく考えられているおかげで、巷の解説本とか、解説サイトの衒学的な説明より百倍わかりやすいと思う。対話編というのも、分量の割に重くなくてよい。


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 2

呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫)

著者 : ジョルジュ バタイユ

出版社:筑摩書房

発売日:2003-04

評価 :

完了日 : 2007年05月22日

バタイユって本当に怖いなぁ、と改めて思わされる一冊。内容にも限らない。カバー裏の写真からして、その視線の鋭さというか、威圧感というか、並々ならないものを感じる。

バタイユのテーマのひとつ「蕩尽」――浪費や喪失の原理、また必要性をめぐって宗教、政治、戦争、哲学……いろいろな視点から論じる。浪費が何故栄誉? この問いに対する民族学的考察は爽快だ。

実体験を元にかかれたというユンガーの恐怖の戦争描写も、どこかでお目にかかれたら買って読んでみようと思った。


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 2

嘔吐

著者 : J‐P・サルトル,白井 浩司

出版社:人文書院

発売日:1994-11

評価 :

完了日 : 2007年01月10日

不条理を描いた今世紀最大の小説、と帯に銘が打たれている。one of the bestという意味では最大と認めてもいいんじゃないだろうか。読むと嘔吐するよ、と薦められて(?)読んだけれど、たしかにクライマックスのvsマロニエのシーンなど、深く考えると脳がぐらっときそうな感じである。


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