たなぞう

WEB本の雑誌

くうふうさん > 読書ノート

くうふうさんの読書ノート

ライト系
読書で疲れた頭の一休み。
<前のページ 1  2  次のページ>

 

みんなの感想を読む
 7

決壊 下巻

著者 : 平野 啓一郎

出版社:新潮社

発売日:2008-06-26

評価 :

完了日 : 2008年08月19日

正統派純文学作家による社会派ミステリーとでもいえる作品。
筆力もさることながら、このようなジャンルでも十二分に傑作を創作する識と才に脱帽。

内容的には、神戸児童殺傷事件とイスラム教過激派による猟奇的なテロと秋葉原通り魔事件を彷彿させ、現代社会の暗闇を描き出している。そして、勧善懲悪的なわりきりを排除して、読む側にいろいろと考えさせるものとなっている。

とはいえ、強いて言わせてもらうと、このジャンルでは桐野さんや高村さんの力が突出しており、平野さんといえども残念ながら、彼女達の域には達していないように思う。
平野さんは『葬送』や『一月物語』のような作品での方がその才能を存分に発揮できるのでは…

なんてことを言ってしまっているが、この作品は十分に傑作の範疇にある。ただ、『葬送』があまりにも偉大すぎる作品であるため、それと比較してしまい、ほんの少しから口になってしまった。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

日と月と刀 下

著者 : 丸山 健二

出版社:文藝春秋

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年07月30日

週刊ブックレビューで紹介された本。

こういうチャンバラ小説をはじめて読みました。

設定やストーリーは特に目新しく感じませんでしたが、独特の文体がリズムをかもし出し、スススーッと読み進みます。

主人公はあまりにも虚無的過ぎる設定ですけど。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 3

暗闇のヒミコと

著者 : 朔 立木

出版社:光文社

発売日:2007-12-14

評価 :

完了日 : 2008年06月05日

週刊ブックレビューでの評価がよかったので、図書館で借りて読んでみた。ノンフィクションに近いフィクションらしいが、どの事件を題材にしたのか知らない。

現役弁護士らしく、裁判でのやり取りには臨場感がある。でも、刑事裁判であんなに弁護人に都合よく、被告人が受け答えできるケースってどれだけあるのかな?


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 35

時生 (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:2005-08-12

評価 :

完了日 : 2007年12月24日

「???で、なんなの?」
と、流行の作家さんに問うことは、KYなのだろうか?萩原さんの『流星ワゴン』もそうだけど、なんなんだろうなあ。
M-1見ながら読み切れるくらい、ストーリー展開も単純だし、難しい表現もないし、そこそこ楽しめるのですが、なんなんだろうなあ。
というくらいの作品だと思いました。(小学生の読書感想文みたい!)


この感想へのコメント

3.くうふう (2007/12/25)
僕はサンドウィッチマンを知らなかったので、あんなおもしろいコンビがいるなんて、びっくりしました。個人的には、笑い飯が一番面白かったと思うのですが…
へへへへ、そうでしょ。よかったでしょ、その映画。あらすじを忘れない、数少ない映画のひとつなんです、それ。
4.KUMI (2007/12/26)
笑い飯は私も大好き♪ところが、TVつけたのが7時少し過ぎてて、見れなかったんです~。(涙)面白かった?いつも
優勝候補って言われてるのに、実力はあっても運がないよね。あの映画、観終わってもず~っと感動がグルグルしてて
映画版『たなぞう』あればいいのになぁ、と思います!
S.コネリーはヘミングウェイにも感じが似ていたなあ。
ホント、かっこいいですね。

もっと読む(4件)

 

みんなの感想を読む
 29

メタボラ

著者 : 桐野 夏生

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-05-08

評価 :

完了日 : 2007年12月02日

これも面白くて、一気読み。さすが桐野さんです。ほんと、すごい作家だよなあ。
ストーリー的には、最後の最後まで救いようがない物語。『疾走』よりも救いようがない。そして、ワーキング・プア、フリーター、派遣社員たちの負の面がさりげなく、しかし悲惨さを感じさせるように描かれている。下手な専門書や新書を読むよりも、現実問題としてその悲惨さを思い知らされる。
そういった二重の意味で救いようがない作品。
それにしても、この人の筆力、超一級品です。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 33

犯人に告ぐ

著者 : 雫井 脩介

出版社:双葉社

発売日:2004-07

評価 :

完了日 : 2007年11月23日

第2章までは秀逸です。のめり込めます。交錯させつつも後からは分かりやすい伏線の張り方もフラストを溜めさせません。
犯人特定のきっかけが、「???」的なのが否めません。この作品はミステリーものではないので、ミステリーと思って読むべきではないのかな、と思います。
また、設定舞台が劇的なだけに、事件解決ももっと劇的で良かったんじゃないかとも思います。

- 以下、11/18記入 -
まだ、途中(第2章の途中)なんですが、止まりません。
やらなきゃならないことがあるのに、止まりません。
伊坂幸太郎のコメントにうそはありませんでした。
まじ、寝る時間がなくなりそう。


この感想へのコメント

4.くうふう (2007/11/28)
あ、いえ、けっしてがっかりな本ではありません。しっかりと楽しめる本ですよ。みなさんの評価も高いですし。ただ、前半のつかみにくらべ、ほんの少しの中だるみ感はあります。それと、警察小説の第一人者である高村さんとどうしても較べてしまいますから、評価がちょっと厳しくなってしまいました。
5.KUMI (2007/11/29)
なるほど♪いろんな方の本をたくさん読んでいる、くうふうさんならではの評価だったのですね。
私が読めるのはまだまだ先になりそうだけど、
ゆっくり、楽しみにしながら待ちま~す!
春を待つ様に・・・ですね♪

もっと読む(5件)

 

みんなの感想を読む
 74

悪人

著者 : 吉田 修一

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-04-06

評価 :

完了日 : 2007年11月05日

ウィンさんの書評でおもしろそうだったので読んでみた。移動中の交通機関の中で一気に読んだ。
初吉田修一。文体的にはややくどく、やらずもがななの技巧を多様する癖がある作家。が、それを覆い隠すリズム感と筆力があるので、疲れは感じない。

「悪人とはどういう人のことを言うのか?」というのがこの作品のテーマなのでしょう。相対的に「悪人」を評価するとこういうことがテーマになりうるのでしょうが、絶対的な評価をするなら、刹那的な観点では、それほど難しいことでもないテーマです。原罪まで遡ると収拾はつかなくなりますが。
もっとも、法律的な意味での悪人と倫理的な意味での悪人を同列で評価することはアンフェアでしょう。
でも、この作品、切ないですね。切な過ぎますよ、情緒的には。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 29

魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)

著者 : 京極 夏彦

出版社:講談社

発売日:1999-09

評価 :

完了日 : 2007年10月28日

長すぎます。文庫で1000ページ強。
姑穫鳥で期待が膨らんだ分、ストーリー的にも期待はずれでした。
唯一、榎探偵はおもしろいです。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 17

理由 (新潮文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:2004-06-29

評価 :

完了日 : 2007年09月29日

直木賞受賞作。
一読していたことを忘れて、再読してしまった。冒頭のシーンで再読であることに気づいたが、結末を忘れてしまっていたので、最後まで読んだ。

なんだか、中盤までのできに比べ、尻すぼみの終わり方のような気がした、直木賞受賞作に申し訳ありませんが… だから、結末を覚えていなかったのだろう。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 7

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

著者 : アガサ クリスティー

出版社:早川書房

発売日:2003-10

評価 :

完了日 : 2007年09月11日

推理小説というジャンルの基本です。
やっぱり、おもしろかった。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 7

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

著者 : アガサ クリスティー

出版社:早川書房

発売日:2003-10

評価 :

完了日 : 2007年08月29日

中学生のときに一度読んだ本です。おまけに映画も見てます。結末も何もかも知っているのに、また読みたくなってしまった。
おもしろかった。読み進めていると、映画のシーンがあちこちでよみがえってきました。そんな本の楽しみ方もあり、ですね。たとえミステリーでも、傑作と名画の組み合わせなら。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 85

名もなき毒

著者 : 宮部 みゆき

出版社:幻冬舎

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2007年08月23日

宮部さんということで、期待して読み始めました。
中盤まではテンポもよく、伏線も考え合わせながらこれからのストーリー展開を予想しながら読み進めていきました。
中盤以降はちょっと嫌な感じを持ち始め、エンディングはあれれ?、という終わり方です。自分の考えていたいくつかの展開と異なってしまった、というのもその理由のひとつなのではあるのですが。
ネタバレとならないようにするため、はっきりとしたことは書けないのですが、宮部さんはあることを強引にストーリーにからませてしまった結果、展開のオプション数を少なくさせてしまったのではないでしょうか。無責任な立場から言わせてもらえば、あのような社会問題を強引にミステリーに結びつけようとしなくてもいいんじゃないかなあ、と思います。宮部さんほどの方なら、あの問題をエッセイで取り上げれば、十分すぎるほどの訴求力と影響力があるはずですから。

20070819/0823


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

スタイルズ荘の怪事件 (新潮文庫)

著者 : アガサ クリスティ

出版社:新潮社

発売日:1995-05

評価 :

完了日 : 2007年08月11日

これ、かなり有名で、かつクリスティの処女作なのに読んでなかった。読んだ気でいた…
どんでん返しものですが、他のクリスティに比べると、・・・いや、比べちゃいけませんね、処女作なんですから。

それにしても、さすがに超有名作。いろんな方が翻訳されていますねえ。だれのが一番面白いのでしょうか。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 37

十角館の殺人 (講談社文庫)

著者 : 綾辻 行人

出版社:講談社

発売日:1991-09

評価 :

完了日 : 2007年07月31日

みなさんの評価がすごく高いので読んで見ました。
なんとなく懐かしい雰囲気が漂っていて、なるほど、いわゆる推理小説ですよね、この作品は。最初の章の、当時のミステリーに対するアンチテーゼというか、原点回帰宣言的な文章に恥じない内容だと思います。
また、クリスティ、クイーンやダインを読みたくなってきました。
20070729/20070731


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 31

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

著者 : 京極 夏彦

出版社:講談社

発売日:1998-09

評価 :

完了日 : 2007年07月29日

あー、おもしろかった。
600ページ強ありますが、その長さを感じさせないほどの筆力があります。余白が多いということもありますけど。ボケあり、ツッコミあり、おどろおどろしさあり、教養的な部分もあり、楽しめます。
ただ、トリック的にもストーリー展開的にも強引な面があるのは否めません。この作品が第一弾でもあることですから、シリーズが進むにあたってその強引さがなくなることを期待して、第2弾以降も楽しみたいと思います。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 1

生存者 (新潮文庫)

著者 : P・P・リード,永井 淳

出版社:新潮社

発売日:2000

評価 :

完了日 : 2007年07月26日

アンデス山中に飛行機が墜落。奇跡的に生き残った人たちがいた。しかし、厳しい寒さと乏しい食料。そこで彼らが生き残るためにとった行動とは…
実際の事件を題材に書かれている。映画化もされている。
このような極限状況の中でも人は合理的にかつ勇敢に行動することができるということがわかる。
一気に読ませます。


この感想へのコメント

1.フィリップ・まろ (2007/07/28)
これは懐かしい本です。
サバイバル。カンニバリズム。宗教。倫理。そして友情。限界状況における人間行動の選択について考えさせられました。松本清張の小品『カルネアデスの舟板』とともに、生き残りをかけた大命題。深く重く考えることを著者に余儀なくされました。
2.くうふう (2007/07/28)
コメントありがとうございます。
『カルネアデスの舟板』というのははじめて聞きました。さっそくチェックします。ご紹介、ありがとうございます。
同様のお話で『復讐する海』を読んでみようとも思っています。あの『白鯨』のモデルとなった事件らしいです。
 

みんなの感想を読む
 10

信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)

著者 : 宇月原 晴明

出版社:新潮社

発売日:2002-09

評価 :

完了日 : 2007年07月16日

『信長公記』や『日本史』などの原典の都合のよい箇所をベースにした上、古のローマ皇帝をスパイスにして、信長主従を描いてます。
総見寺とアルトーの会話は不要かな、と思ったりします。
この作品は、信長のことよりも、勝頼のシーンの方が想像力豊かに描いているような気がするのですが…


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 6

僕のなかの壊れていない部分 (光文社文庫)

著者 : 白石 一文

出版社:光文社

発売日:2005-03-10

評価 :

完了日 : 2007年07月07日

すごい作家だと思います、個人的な観点からですけど。

この作品は、よく言えば哲学的、悪く言えば身勝手な人間の屁理屈的な内容と言うことができる。露骨なセックスシーンは不要だと思いますが。
今、この主人公みたいな人間って、男女問わず多いと思う。何かをトラウマと思い込み、実質的には自分の世界に閉じこもっているけれど、経済的・社会的にはそこそこ成功している人たち。

この主人公の考えていることや言動って、結構琴線に触れます。


この感想へのコメント


みんなの感想を読む
 2

乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)

著者 :

出版社:筑摩書房

発売日:2000-03

評価 :

完了日 : 2007年07月04日

有名な『猿の手』が読みたくて購入。

『猿の手』、『ふさがれた窓』、『目羅博士』が特に面白かった。
『猿の手』は未知の恐怖、『ふさがれた窓』は最後の一行、『目羅博士』は日本のホラー特有の下から湧き上がってくる怖さ、を堪能できた。


この感想へのコメント

2.くうふう (2008/06/19)
A・ビアスの悪魔の辞典て知らないんですが、面白いんですか?『マフィーの法則』のブラック版とか??
今度、チェックしてみますね。

やっぱり、乱歩っていいですよ♪
小学生の時、夢中で読みましたし。
その乱歩が選んだ傑作選ですから、いいですよ、この本。
3.KUMI (2008/06/20)
いえ、読んだ事はないです。
だって、タイトルからして怖いじゃないですか。
「悪魔の辞典」なんて。
『マフィーの法則』のブラック版なら面白そうだね♪
それなら、読みたいかも。

そうかぁ~、小さいくうふうさんを夢中にさせたほど、乱歩って面白い作家なのですね。
この本も面白かったし、乱歩要チェックです♪

もっと読む(3件)

 

みんなの感想を読む
 11

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

著者 : 岩井 志麻子

出版社:角川書店

発売日:2002-07

評価 :

完了日 : 2007年05月11日

女優の岩下志摩が書いたものすごくこわい本とカン違いしてましたorz
カン違いしていたくせに、こんなこと言うのもなんですが、別に怖くありませんでした。手塚治虫の『ブラック・ジャック』のある1話を思い出したのは、僕だけでしょうか??


この感想へのコメント

<前のページ 1  2  次のページ>

Copyright c 2006 WEB本の雑誌 All rights reserved.