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長老みさわさんの読書ノート

読了本2007
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 3

水滸伝 14 (14) 爪牙の章 (集英社文庫 き 3-57) (集英社文庫)

著者 : 北方 謙三

出版社:集英社

発売日:2007-11-20

評価 :

完了日 : 2008年01月25日

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 4

水滸伝 15 折戟の章(集英社文庫 き 3-58) (集英社文庫)

著者 : 北方 謙三

出版社:集英社

発売日:2007-12-14

評価 :

完了日 : 2008年01月25日

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 28

ちんぷんかん

著者 : 畠中 恵

出版社:新潮社

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年12月30日

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 1

「十九の春」を探して ~うたに刻まれたもう一つの戦後史~

著者 : 川井 龍介

出版社:講談社

発売日:2007-04-26

評価 :

完了日 : 2007年12月04日

「十九の春」を知っていますか?

♪私があなたにほれたのは
   ちょうど十九の春でした
 いまさら離縁というならば
   もとの十九にしておくれ


古くは1975年に田端義男が歌って全国的にヒットしたこの曲は、実は沖縄や奄美、八重山では酒の席でごくポピュラーに歌われてきた曲だという。沖縄民謡とか沖縄俗謡とか紹介されるこの曲だが、琉球音階でもなければ歌詞も沖縄方言ではない。

この曲が再び脚光を浴びるのは、2004年奄美の「唄者」朝崎郁恵が「沖縄ソングス~わたしうた」というCDの中で歌ったことから。

著者がこの曲のルーツとして偶然聞き及んだのがその朝崎郁恵の父親が他ならぬこの曲の作曲者だという話。

曲の名は「嘉義丸のうた」
太平洋戦争末期、大阪-那覇の定期連絡貨客船だった「嘉義丸」はアメリカ潜水艦の魚雷攻撃によって轟沈させられた。
目を病んで鍼灸医となていた朝崎の父親はこの嘉義丸で娘と共に遭難し、一人生還した母親の為に追悼のために歌ったのが「嘉義丸のうた」だという。

著者は「十九の春」のルーツを探し「嘉義丸のうた」の背景にある、あまり語られてこなかった戦後史を辿る旅に出る。そして見つけたのは「十九の春」の別のルーツ。

「十九の春」のルーツはさらに古く、「与論小唄」「与論ラッパ節」などと言われ、さらにそのルーツは明治の演歌士添田唖蝉坊の「ラッパ節」まで遡るというのである。

著者はさらにこの歌が何処で生まれ、何処を伝わって来たのかを探して歩く。歌は満州開拓団と共に大陸へ渡り、終戦後は九州に。別の枝は「失恋歌」「悲恋歌」と呼ばれた過去をもち、やがて戦後の沖縄コザの売春街で歌われいたことまで探しあてる。

この長い旅路の行き着く先どこなのか。レコードやラジオによる伝播よりも労働者の慰めの歌として歌い継がれたある意味「名の無い名曲」の戦後史。


実は、私はこの話をTVのドキュメンタリーで見ている。取材対象も殆どダブっているのでこのドキュメンタリーの元ネタが本著ではないかと思うのだが、著者の名前はドキュメンタリーのクレジットには出ないし、著書のなかでもドキュメンタリーについては触れてない。


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 2

NOTHING (光文社文庫)

著者 : 中場 利一

出版社:光文社

発売日:2007-11-08

評価 :

完了日 : 2007年12月01日

2004年刊行の文庫化。
チュンバさん上手すぎ。
「シックス・ポケッツ・チルドレン」で目鱗的に「こんな上手くなってたのか」と思ったんですが、それ以前から、これは「シックス・ポケッツ・チルドレン」以上の良作。

私が短編より長編の方が好きなのは、一通り物語りが立ち上がったところで終わってしまって「続きが読みたい」って思うことが多いのですが、見事に短編として完結している。

それでいて、余韻があって「その後の物語」に思いは飛ぶんですがそれを「文字で読みたい」というよりは思いを馳せるところで終わらせる感じがします。

普通なら説明するところをバッツバッツそぎ落として起承転結で言えば「結」を最小限までそぎ落としているのがすごい。

「大阪チマチョゴリ」の最後の一行はもう、そごいすごい。


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 1

妻恋坂 (文春文庫)

著者 : 北原 亞以子

出版社:文藝春秋

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年11月28日

どうしちゃったんだろうなぁ<北原さん
慶次郎縁側日記を書き始める前の頃の良さがすっかり薄れてしまった感じがします。

慶次郎縁側日記を書き始める前は「どっこい生きてるお江戸のキャリアウーマン」て感じで、健気に、凛として、頑張りすぎて哀しい話が絶妙だったんだけれど、本作での登場人物達は頑張りが大分「人並み」になったみたい。
北原さんもお歳を召したかなぁ。

でも8作中後半の4作は良作。
特に「薄明かり」が良い


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 69

ホルモー六景

著者 : 万城目 学

出版社:角川書店

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年11月25日

腰巻の惹句が「今度は恋だ!!」。
って「前から恋じゃん!!」と思って読み始めたのですが「まさしく【恋】」

森見さんを読んだ後だとすごいフツーに思えるのですがじゅうぶん「変!」です(笑)

表紙共々各話の扉のイラスト(石居麻耶さん)が素晴らしい!。
特に第二景「ローマ風の休日」の扉は絶妙。これを表紙にしてもいい位。

続編における急展開を窺がわせる第四景・第五景、各話の繋ぎになる第三景。

そして思わず涙ぐみそうになった第六景。(どこかで似たような映画聞いたことあるけれど)

何はともあれ
「全国のホルモー愛読者に告ぐ」
「今度は恋だ!!」


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 1

「結婚式教会」の誕生

著者 : 五十嵐 太郎

出版社:春秋社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2007年11月24日

宗教施設ではない、結婚式専用の教会が各地に出来つつある。その意匠は海外の大教会のデザインを模倣してゴシックや古典主義風で纏められてはいるがほとんどキッチュなものである。

この信者を持たない特殊な教会はいったいどんなものなのか。
建築デザインの検証からデザインコンセプトの分析、そして「本物の教会」のデザインの検証。現代建築家のデザインする「結婚式教会」と「本当の教会」の検証。

そして「結婚式」そのもの及び互助会の成立まで調べたもの。

一般書として平易な文体で判りやすく纏められて、ま新書向けかなって感じですがボリュームから単行本にしたのかな?

内容とは関係ありませんが、初歩的な誤植が散見。


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 4

ちいさなおはなし

著者 : 新井 素子

出版社:集英社

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年11月13日

星新一氏への献辞を捧げられた新井素子さんのショートショート集。

「都会的で、シニカルで、ちょっと毒のある…」とは趣が違って素子さんらしく優しげで、愛に満ちた15の作品。

「タイトルがひらがなで、かわいいこと」縛りによる作品集は、未来の話よりも世界の出来たとき、出来る前のお話が多め。主人公は子供が多め。

第14話「たまご」だけは落ちがついてなくて、やや異質。
「どれか一作」と言われればやはり、第15話「のっく」かな


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 71

図書館革命

著者 : 有川 浩

出版社:メディアワークス

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2007年11月11日

ラブコメ部分とハード部分のばらんすが絶妙。
そして冒頭の登場人物紹介…前三巻もこんなでしたっけ??(笑)

シチュエーションは違えども対テロ特措法なんて、あまりにタイムリーな文言が飛び出すし、日頃感じる「イヤーな」気分を良く書いてくれたって感じです。


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 2

へび女房

著者 : 蜂谷 涼

出版社:文藝春秋

発売日:2007-10

評価 :

完了日 : 2007年11月08日

小樽発。江戸幕府瓦解後の明治初期を描く蜂谷涼の連作短編書き下ろし。

薩長藩士が無茶苦茶悪人扱いされて、薩長関係者は、気分悪いかも


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 1

秘曲 笑傲江湖〈6〉妖人 東方不敗 (徳間文庫)

著者 : 金 庸,岡崎 由美

出版社:徳間書店

発売日:2007-11-02

評価 :

完了日 : 2007年11月07日

数々の謎は次第に明らかに!

愈々クライマックス間近!


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 3

巨船ベラス・レトラス

著者 : 筒井 康隆

出版社:文藝春秋

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年11月01日

この小説の特徴は…パラグラフが無い…。章立てはおろか、行開けの段落もないままに、次々と情景が変わり時制が飛び、気がつくと登場人物達は巨船ベラス・ケラトスの船内に。

ベラス・ケラトスに登場人物一同が揃った辺りから物語に勢いがつき始めて、ついには小説内に「筒井康隆」が登場することに。

最後のオチは傑作。


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 1

ダーティペアの大帝国 (ダーティペア・シリーズ 7)

著者 : 高千穂 遙

出版社:早川書房

発売日:2007-10-24

評価 :

完了日 : 2007年10月29日

「ダーティーペア」でヒットしないと思ったら「ダーティペア」だったのねん。

前作の続編。
電脳テーマパークのハッカーを追い詰める二人と一匹。所詮電脳世界での戦いなんで今一つだなぁと思ってたんですが、最終的にはやっぱりね(^^)


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 1

海ちゃん、おはよう (新潮文庫)

著者 : 椎名 誠

出版社:新潮社

発売日:2007-09-28

評価 :

完了日 : 2007年10月26日

椎名さんが結婚してから娘の葉ちゃんが生まれる辺りまでをフィクションとして描いた「明るい私小説」
いいわー。昭和30年代の市川昆監督とかに映画化してほしいなぁ。
椎名さん本人の監督でもいいんだけれど。

人生の大きな転換点に立つ父と母の戸惑いと決心とがとてもよく活写されている。


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 4

鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1) (ソフトバンク文庫)

著者 : 銀林 みのる

出版社:ソフトバンククリエイティブ

発売日:2007-09-21

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

大冒険だ

第6回日本ファンタジーノベル大賞を授賞した本作は、まごうかたなきファンタジーだ。
ファンタジーだけれど、ドラゴンも登場しなければ魔法使いも登場しない。そもそも「あっちの世界」になんか行かない。

幼少時から鉄塔が好きだった主人公は、引越し=転校を控えた夏休みの午後、自宅の近くの鉄塔に番号札が付いていることに気がつく。「75-1」鉄塔から順番に辿って行くと「81」鉄塔で変電所に着いて終わるのを発見し、翌日から今度は番号を遡って行く冒険の旅に出る。

果たして鉄塔「1番」の先には何があるのか。

単行本刊行時、新潮社版文庫刊行時に収録されなかった全ての鉄塔写真を網羅した「完全版」での刊行に喝采。


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 3

月明かり―慶次郎縁側日記

著者 : 北原 亞以子

出版社:新潮社

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

このシリーズ初の長編ということで、マンネリになってきている人間関係に大きな変化があるのかと期待して読んだのですがちょっと期待はずれ。

まず登場人物が多すぎ。
いえ、ミステリーとしては全然多すぎってことはないんですが。
いつものように連作短辺の構成で1話で一人を主人公に2・3人を描いておいて、ラスト3話位で登場人物の絡みあいが明らかになって…という構成ならば混乱もしなかったと思うのですが、1話・2話で関係者が殆ど登場してその関係もある程度明らかになるために誰が誰で、誰と誰がどういう関係だったのかが混乱してしまいました。

で、1冊読み終わってみると誰が主人公だったのかも判らない始末。

多くの登場人物が「あの時、こうでなかったら」と後悔することしきりで慶次郎も多分に漏れず娘の三千代が「あのとき半時遅かったら…」と後悔してみせるのですが、一人だけ「でも、結局私はこういう選択をしてこうなっただろう」と思うところが印象的。

結局面白かったのは佐吉と慶次郎のいつもの漫才風景(^^)


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 1

新装版 殺しの掟 (講談社文庫)

著者 : 池波 正太郎

出版社:講談社

発売日:2007-05-15

評価 :

完了日 : 2007年09月28日

ひっさびさの池波正太郎。
やっぱいいわ。この文体。

「仕掛人梅安」シリーズに通じる…と腰巻にありますが、そのとおり。彦さんも登場するし音羽の元締も。

どちらかというと梅安シリーズに至るまでの文字通り「殺しの掟」を練り上げる為のスケッチ集といった感じでしょうか。
なにしろあの登場人物が「大変なこと」になってしまう訳ですから。


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 16

臨場 (光文社文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:光文社

発売日:2007-09-06

評価 :

完了日 : 2007年09月23日

警察を舞台にした連作短編集。
キーパースンは「クライシス・クライシ」とも「終身検視官」とも呼ばれ、着任7年になる県警本部捜査一課調査官。

それぞれの物語は、事件に際して所轄や本部の刑事が、新聞記者が、検察官が現場に居るところへ検視官が「臨場」するという構成。

前半の物語では伝説的とも言える調査官の切れのいい捜査が描かれるが、後半ではちょっとトーンが変わる。別の物語の登場人物がちょこちょこと垣間見えながらの構成は流石で、最終話は「続編はないよ」という決意表明みたいな終わり方。
いい読後感でした。


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 4

水滸伝 12 (12) 炳乎の章 (集英社文庫 き 3-55) (集英社文庫)

著者 : 北方 謙三

出版社:集英社

発売日:2007-09-20

評価 :

完了日 : 2007年09月23日

12巻の白眉は《双鞭 呼延灼》の涙。

誰が生き延びて誰が死ぬのか書かないとなかなか感想の書きようがないんだが、これぐらいならいいだろう」



「あの板斧でか、呼延灼」
「そうだ林沖。どこにも曇りのない、あの李逵の板斧で」
「願い下げにいしたい、それは」


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