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あおやぎたけしさんの読書ノート

哲学
哲学関係の本を集めたノートです。
人間生きていればどうしても簡単には解けない問題がでてきます。そうゆうときに哲学の深い噛みごたえのある文章は非常に示唆的ですし、考えをめぐらすことってとってもたのしいです。
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 1

意志と表象としての世界〈1〉 (中公クラシックス)

著者 : ショーペンハウアー

出版社:中央公論新社

発売日:2004-08

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

なぜだかショーペンハウアーの哲学にはまってしまった。
彼の哲学は非常にわかりやすい言葉で書かれているので理解しやすく
すごく助かる。

気に入った言い回しを紹介すると、


『人生のあらゆる苦悩を知っていながら、すこしもそれを顔にあらわさず、
運命の神が邪険に扱おうと、格別ひいきにしようと、いつも同じ感謝の気持ちで受け入れる、
そういう男だ、君は。

それというのも彼は、おのれの人生行路とそこで出会うとりどりの災難を、自分の個人的な運命と見るよりも、むしろ人類一般の運命と見て、したがってこれに悩むというよりもこれを認識するという態度をとるだろうと思われるからである。』

ショーペンハウアー「意志と表象としての世界」第三十九節より


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 2

出家とその弟子 (新潮文庫)

著者 : 倉田 百三

出版社:新潮社

発売日:1949-11

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

読後は「大人になる」とはこうゆうことなのかと受け取った。
「恋」というものは青年期に必ず通らざるを得ないことなのだが、同時にそれが破局を迎えればどうしようもない破壊力を持って苦悩をもたらすものだと思う。
そののたうち回る苦悩と歓喜の体験をどう乗り越え止揚してゆくのか
それが成長していくということであり「大人になるということ」だと僕はそうこの作品を読み受け取った。


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 1

デリダ (ちくま学芸文庫)

著者 : ジェフ コリンズ,ビル メイブリン

出版社:筑摩書房

発売日:2008-06-10

評価 :

完了日 : 2008年06月25日

この本ででやっと『脱構築』をわかりやすく理解できた気がする。
デリダってどこまでもアヴァンギャルドってゆーか、個人的にはものすごく好き。
フェミニズムやセクシャルマイノリティの思想にも多大な影響を与えているし、
もっと広い意味でマイノリティがマジョリティに『抵抗』し、
『ゆさぶり』をかける最大の武器になると思う。
ちょっと飛躍してしまうかもしれないが、ニーチェの思想のエッセンス(ルサンチマンとかその『転覆』的思考法とか)にも重なる部分があるのではないだろうか?


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 2

哲学の誤読 ―入試現代文で哲学する!

著者 : 入不二 基義

出版社:筑摩書房

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年02月13日

新書の哲学書では近年まれに見る名著。
何度も再読に値する文章をじっくり解説している。
内容はやや「時間論」について重きを置いたものだ。時間について哲学したい人にもオススメ。
優れた哲学者の文章をじっくり味わい、噛み砕き、消化できる非常に良い本。


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 2

大森荘蔵 -哲学の見本 (再発見日本の哲学)

著者 : 野矢 茂樹

出版社:講談社

発売日:2007-10-19

評価 :

完了日 : 2008年02月13日

練りに練られた渾身の一作だと思う。
すごい凝縮された中身が詰まった本。
じっくりと味わいたい哲学である。


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 4

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

著者 : マックス ヴェーバー

出版社:岩波書店

発売日:1989-01

評価 :

完了日 : 2008年01月29日

この本はやっぱりすごい。どこをどうしたらこの本のようなアイディアが生まれるのだろう。
端的に一番重要なことを言ってしまえば、
『あらゆる欲望を肯定する近代資本主義が宗教的理想の実現のためにあらゆる欲望を犠牲にしたプロテスタントたちの禁欲から生まれた』
という壮大なパラドックスを指摘している点だ。
(『社会学』New Liberal Arts Selection 有斐閣2007:181ページより引用)
ほかにも彼は「行為類型」論「官僚制」論「脱呪術化」論「近代」論などすさまじい精緻な分析眼を持ち、
社会を見渡した人だ。
そうとう頭の切れる人だったんだろう。
世界の宗教を比較した彼の宗教社会学なんてどんな勉強したらそんな分析ができたんだろう?
「近代」のからくりをここまで克明に記すなんて仕事はそうはできない。
まさに、社会科学の基礎を作ったとってもえらい人だ。
あなたはすごいぞマックス ヴェーバー。


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 1

完全解読 ヘーゲル『精神現象学』 (講談社選書メチエ)

著者 : 竹田 青嗣,西 研

出版社:講談社

発売日:2007-12-11

評価 :

完了日 : 2008年01月29日

難解で知られる「精神現象学」など日本語でも読む気になれないのでこの本はありがたい。
ヘーゲルと言われると、「ドイツ観念論のボス」、「弁証法」ぐらいしかわからん俺にとっては。

早速帰りの電車で読んでみるが、この解説書を理解するだけで精一杯。
どんだけ「精神現象学」難しいんだよ(笑)
非常に気合の入った噛み応えのある本なので、まだ最初のほうしか読んでいないが
非常に面白い。
ヘーゲルの思考は人間はこんなことも考えられるのか、といったぐらいだと聞いていたのだがまさにその形容にぴったりである。
まだ最初なので、認識論と自己意識の話しか読み終わっていないが、ゾクゾクくる面白さ。
中でもヘーゲルの自己意識論や生命論は非常に人間の本質を突いている。
ヘーゲルは人間の核心は自己承認のたたかいだと論じる。
つまり平たく言えば、人間の欲望の核心とは、自己の存在を肯定し、他者に承認されることだと言うのだ。
これは僕にとっては非常に説得力があった。
人間の生きる核心をそぎ落としていけば、結局は自己の肯定、承認である。
そのためにたたかい苦労をするのだ。
まあ、近代的理性とか、ヒューマニズムとか、理想とか、愛とか、あーじゃいこーじゃい理屈をいってみても、贅肉をそぎ落とせば人間の自己肯定という欲望の本質にいきつくのではないか?

まあ、最後までこの本を読んでいないので正確にはヘーゲルの思考を捉えてないかも知れないけれど、今のところはそんなようなことをこの本を読んで思った。


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 1

ケルトの水脈 (興亡の世界史)

著者 : 原 聖

出版社:講談社

発売日:2007-07-18

評価 :

完了日 : 2007年10月28日

僕の趣味の「世界史」に関するシリーズ本。
毎回配本があるたびに読んでいるのでだんだん世界史マニアになってきた。
今回はヨーロッパ最初の民族といわれている(実際にそうだったかは不明)ケルト文化について
まず、驚いたのはスコットランドとかそのへんの話かなと思いきや、もともとケルト人はフランスなどの大陸にいたので、かなりフランスにケルト文化が残っていることだった。
まあ、ゲルマン民族が大移動してきたためにケルトの人々はイングランドやスコットランドに逃げたんですけれど、ケルトという文化がヨーロッパの文化のひとつの土台となっていることは間違えない。
面白かった。


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 3

マルクスの『資本論』 (名著誕生)

著者 : フランシス ウィーン

出版社:ポプラ社

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2007年10月28日

マルクスの思想の簡潔な入門本。
マルクスの思想の感覚というかエッセンスをつかむにはちょうど良い。
しかし、「疎外」というマルクスの重要なタームについて若干説明不足のところがあるんじゃないかと
それさえクリアすれば言うことないんだけどね。
まあ、資本や貨幣という怪物が人間の「人間性」、「人格性」を食い尽くしているという感覚がつかめればよいかと思う。


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 1

啓蒙の弁証法―哲学的断想 (岩波文庫)

著者 : ホルクハイマー,アドルノ

出版社:岩波書店

発売日:2007-01

評価 :

完了日 : 2007年10月21日

近代の「理性」や「啓蒙」について懐疑的に考察している書。
近代がだめだとかそういうことではなくて、「近代的理性」について一度懐疑の目を持ってみるのもいいんじゃないかと。
バタイユ「呪われた部分」、クラストル「国家に抗する社会」、レヴィ=ストロース「野生の思考」もあわせて読んでみると面白いかもしれない。


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1.くうふう (2007/10/21)
なるほど、ポスト・モダン、ポスト・ナショナル、ポスト・ヒューマンですね。パラダイムの大転換が進行中の現在、すごく興味が湧いてくる本です。
 

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 1

難民 (思考のフロンティア)

著者 : 市野川 容孝,小森 陽一

出版社:岩波書店

発売日:2007-06

評価 :

完了日 : 2007年10月16日

国家という枠組みからむき出しの生として放逐された難民は一体何なのか?
国民でもない、市民でもない、ものが果たして『人間』と呼べるのか?
深刻な問いを突きつけられる中身の非常に詰まった本。


この感想へのコメント

1.くうふう (2007/10/16)
お、小森さんの共著ですね。
ポスト・ナショナルと言ってもいいような現在に、この本は生身の人間としての感情と言うか感覚を伝えてくれる内容かもしれないですね。明日はわが身かもしれない時代に、「ポスト・ナショナル」なんて、他人事でノーテンキな言い方になってしまいました。
それにしても、おもしろそうな本を探し出して読まれてますね。参考になります。
 

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 1

法哲学 (有斐閣アルマ)

著者 : 平野 仁彦,亀本 洋,服部 高宏

出版社:有斐閣

発売日:2002-05-01

評価 :

完了日 : 2007年10月15日

ロールズの思想を勉強したのだが、彼の思想はもっと評価されるべきじゃないのかと思った


この感想へのコメント

3.くうふう (2007/10/16)
ソフィストに対するソクラテスの言動みたいで興味が起きますね。名前からすると、フランス人みたいですね。邦訳がないんですか―フランス語か…
4.あおやぎたけし (2007/10/16)
いや、アメリカ人なので英語で読めますよ。

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 2

これが現象学だ (講談社現代新書)

著者 : 谷 徹

出版社:講談社

発売日:2002-11

評価 :

完了日 : 2007年10月15日

現象学について入門するならば、2007年の時点ではたぶんこの本が一番わかりやすく、しかも中身の凝縮された良書。
これを読めばフッサールが打ち立てた現象学の思想の核心に触れることができるだろう。


この感想へのコメント

1.くうふう (2007/10/15)
そうなんですか。前からちょっと気になっていた本です。フランス思想界に多大な影響を与えたフッサールと現象学。後期の超越論的な現象学をベースとしているのであれば、読まないわけにはまいりません。買います。
2.あおやぎたけし (2007/10/16)
この本はわかりやすくとても良いですよ。
買って損はないとおもいます
 

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 1

メルロ=ポンティ入門 (ちくま新書)

著者 : 船木 亨

出版社:筑摩書房

発売日:2000-03

評価 :

完了日 : 2007年10月14日

メルロ=ポンティの思想がさりげなくちりばめられている良書。
ほんとにこれでメルロ=ポンティの思想を勉強しているのかとちょっとうたがいたくなるぐらいさりげないが、
しっかり思想の本質は勉強できるので安心して読める。


この感想へのコメント

1.くうふう (2007/10/14)
これ、わたしも読もうと思ってます。
でも、少しでも理解できるように系統的に読んでいこうと思ってますので、フッサール、ハイデガー(、サルトル)を読んでからでしょうか。まだまだ先の話です。
2.あおやぎたけし (2007/10/15)
そうですね。現象学を本格的に勉強するならば、フッサールを足がかりにするのが一番良い気がします。谷徹『これが現象学だ』の評判がすこぶる良いのでおススメします。
ちなみに僕は今、ゼミでメルロ=ポンティの『知覚の現象学』英訳をこりこりと読んでいます。何がなんだかはじめのうちはわかりませんが最近やっとメルロ=ポンティがいかにカッコいい哲学者かわかってきて感動してます。
 

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 2

呪われた部分 有用性の限界 (ちくま学芸文庫)

著者 : ジョルジュ バタイユ

出版社:筑摩書房

発売日:2003-04

評価 :

完了日 : 2007年10月14日

感想は確かにすごく面白かったが、なんともいえない不思議な感じがした。
というのも僕はなぜバタイユ的文章を面白いと思ったのか、そのゾクゾクする感情はどこから来るのかということが気になったのである。

J・P・サルトルをして「バタイユは神秘主義への倒錯した傾倒だ」と揶揄されるような

その神秘的でなぞめいた異界の妖しい魔力がバタイユの面白いところだと思った。

しかしながら、なぜそのような呪術的なものに人間は惹かれるのだろうかと僕は逆に思った。

現代は絶対的な存在であった神を失い、呪術的な魔力を徹底的に脱色し、合理化した世界だとマックス・ヴェーバーは言っていたが

ますます科学が発展した現代でもその近代で脱色されたはずの呪術的な魔力的な世界は
スピリチュアルとか新興宗教やポップ心理学によって魔力的、超越的力に対する憧憬がありとあらゆるところでふつふつと蠢いている。

合理化、科学主義を徹底し非科学的非合理的ものを排除したはずの現代世界において

人間の根本的に持っている「異界」にあこがれる心情というものはどこからくるのか。

そして僕自身「異界」に満ちたバタイユの怪しい魔力にゾクゾクきてしまう心理とは一体なんだろうと考えてしまった。

もしかしたらそれが、バタイユの言う
「聖なるもの」・「俗なるもの」へのエロティシズムなのかもしれない。


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 1

転校生とブラック・ジャック―独在性をめぐるセミナー (双書・現代の哲学)

著者 : 永井 均

出版社:岩波書店

発売日:2001-06

評価 :

完了日 : 2007年07月21日

かなりアツい哲学書である。
濃度が濃いとゆうか、読むこちらとしてもそれなりに受けてたたなければならない。
読んでいて脳がグラグラ揺さぶられるカンジ。
文章の深さに脱帽。かめばかむほどに味が出てくるスルメみたいな本だ。
読後は脳に適度なマッサージを施されたように、知的にほぐされたことだろう。


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 1

喪男の哲学史 (現代新書ピース)

著者 : 本田 透

出版社:講談社

発売日:2006-12-20

評価 :

完了日 : 2007年07月19日

かなり面白い視点から書かれた哲学の本。
哲学者がモテなさそうなのはかなり僕も納得できる気がする。
哲学者がモテたら哲学なんかしないですよ(笑)
内容も面白く、哲学史について非常にわかりやすく説明がなされています。
特にニーチェのルサンチマンのところなんかはキリスト教とからめながら目からウロコの説明がなされているのでおススメです。
ただし、哲学的な厳密さを多少捨象して書いているきらいがあるので、すべてを鵜呑みにすることなく、哲学書にたくさん当たり、知識を増やしたいところです。


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 1

マインド―心の哲学

著者 : ジョン・R. サール

出版社:朝日出版社

発売日:2006-03

評価 :

完了日 : 2007年07月17日

要するにデカルトさんは心と身体はまったく違うものとわけてしまったけど本当にそれでいいんすかねえ?というハナシ
「心身問題」についてすごく良い入門書だけれど、あるていど哲学を勉強しておかないとよく意味が取れないと思いますので、ちょろっと哲学の入門書などを読み漁っておくと理解が深まります。

「心身問題」について非常にわかりやすい優れた本なのは間違いないと思います。 おススメです。


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2.あおやぎたけし (2007/07/20)
コメントありがとうございます。
永井均の『翔太とインサイトの夏休み』という本もおススメしたいと思います。「水槽の中の脳」というヒラリー・パトナムの議論をわかりやすく紹介しているので。さらっと読める入門書です。
3.あおやぎたけし (2007/07/20)
『翔太と猫のインサイトの夏休み』でした。「猫の」が抜けていました。すみません。

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