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ゆんさんの読書ノート

ミステリー
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 8

ディスコ探偵水曜日 下 (2)

著者 : 舞城 王太郎

出版社:新潮社

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2009年01月05日

上巻よりも更に構造が厄介になり、もうこれはミステリーというよりもSFなのでは…と思わざるを得ませんでした。
終盤の図解とか理論では納得出来ない、理解できない箇所もあったが(これほどの長編で、覆りの連続の中では、矛盾の一つや二つ存在しててもおかしくないのでは……と疑ってしまう)、それにしてもこれを書ききった舞城さんは、純粋に凄いと思います(読むのも疲れるというのに…)。

これだけ複雑な構造で、うんざりさせない文章力もすごい。ディープな話をしている中で、思わず笑わされたし和まされもしたし、それこそ作者の掌の上でめちゃくちゃに踊らされている感じがしました。

水星Cは、ずるいです。要所要所で見せる核心を持った行動の求心力が凄すぎる。
彼に2,3回泣かされました。びっくりした。
物語の展開的にも、一歩先を行く“神”のような存在で卑怯かなぁ……とも思いましたが、彼の存在についてはもう少しじっくり考えてみようと思います。

意思の力、祈ったり、願ったりすることが基盤になっている世界。強烈なまでに意志の力を信じる純粋な主張があるから、はちゃめちゃな世界観も飲み込むことが出来ました。


すごい小説だ。


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 9

ディスコ探偵水曜日〈上〉

著者 : 舞城 王太郎

出版社:新潮社

発売日:2008-07

評価 :

完了日 : 2009年01月03日

表面はカオスでグロくてハード過ぎるけど、やっぱりすごい! 核心は、もうときめきが止まらなくなるくらいに、心打たれる真っ直ぐさですね。

舞城さんの小説は、心してかからないと、グサグサに攻撃されてしまうので……勿論、それが魅力なのですが。言葉を最大限に使っているというよりも、言葉を最大限に使おうと一生懸命に、必死に足掻いている作家さんだと思います。大好き。

発売してすぐに買ったのに、時間があるときに一気に読みたいと思い、ずぅっと本棚で待っててもらったこの本ですが、下巻が手元にまだ無いのが、本当に鬱。


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 1

螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

著者 : 海堂 尊

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-11-22

評価 :

完了日 : 2008年11月29日


これまでのシリーズよりも、より現実問題として読み進めることができた。医療技術とか医療制度については分からないことだらけだが、それにまつわる心情だけは一緒に考えることができるから。

桜宮側の主張は賛同できることもあれば、やはり受け入れ難い点もある。終末医療に対する姿勢としては、金銭がどうのと文句を言われようと、やはり桜宮が医療のあるべき姿をとっていると思う。
ただただ、やっぱりそれを人為を以ってコントロールするのはよくない。というよりも、認めたくないというのが本音でしょうか。うまく理由付けできないから、やはり心情レベルでの意見なんだけど、それって大事でしょ。

天馬くんが何故桜宮にとって重要視されていたのかという点については、予想ができたな。
終わり方についても、これからの波乱の展開を思わせる形でワクワク且つすごく不安にさせられた。


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 2

螺鈿迷宮 上 (角川文庫)

著者 : 海堂 尊

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-11-22

評価 :

完了日 : 2008年11月27日

『ナイチンゲールの沈黙』のラストで標的として挙げられた桜宮病院が舞台。ついにメスが入るようです。

主人公は前作から変わり、天馬大吉という留年したい放題の医大生。田口先生が好きな私としては、少し残念でしたが、こちらの主人公も「ヘタレ」の素質は持っていそうです(笑)。シリーズ間のリンク要素にもクスリとさせられてしまいます。

話題の姫宮ちゃんも登場。これまで白鳥の口から語られたことにより想像していたイメージとは結構違ったかも・・・まぁまだ「上」しか読んでいないわけですが…

ストーリーとしては、正直シリーズを増すごとにごちゃごちゃしてきた印象。物語に登場する出来事や事象、キャラクターの一過的なインパクト(描写が乏しい!!)に頼り切ってしまっている感じがして、読んでて疲れるのだけれど物足りない、満たされない。

果たして、「下」でどのような展開・結末を迎えるのでしょうかね。


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 7

御手洗潔のダンス (講談社文庫)

著者 : 島田 荘司

出版社:講談社

発売日:1993-07

評価 :

完了日 : 2008年11月23日

「ある騎士の物語」が一番好きかな。
トリックも明快で、また、御手洗の姿勢が良かった。

わずかながらも御手洗シリーズを立て続けに読んできて思うのが、短編の方がトリックが舞台の特異性や技巧が少なく、シンプルで好きかも知れない、ということ。

「占星術~」のトリックのあまりの明快さに驚かされた経験があるため、やはり要望はそちらに向かってしまいますね。視点の転換が「鍵」になるといいますか…


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1.Tetchy (2008/11/23)
>「ある騎士の物語」が一番好きかな。

おおっ、一緒だぁ!こういうほろ苦い作品に弱いですぅ~、私。
確かに1000ページ級の御手洗シリーズは盛り込みすぎのような気がしますね。
あの後になると、例えば『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』とか『ロシア幽霊軍艦事件』とか比較的薄い作品になるんですけどね。
分厚い本はなんだか身構えてしまいますよね~。
2.ゆん (2008/11/24)
私もほろ苦い作品に弱いです(笑)

『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』と『ロシア幽霊軍艦事件』ですか…フムフム……
「薄い作品」を喜ぶ、というのも変な話ですが(笑)
今から期待しておきますね!
 

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 7

暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)

著者 : 島田 荘司

出版社:講談社

発売日:1994-06

評価 :

完了日 : 2008年11月12日

今まで読んだ御手洗シリーズの中では、一番グロさを感じたかも。
トリックには、いまいち納得がいかないなぁ…やっぱり特殊な舞台装置って感じがする。
偶然もそりゃあるだろうが、きっかけの事件もそれで片付けられては元も子もないんじゃないの?と思ってしまいます。


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3.Tetchy (2008/11/14)
う~、『占星術~』、『異邦の騎士』を匹敵するですか(汗)
個人的に好きなのは短編集の『展望塔の殺人』とか『踊る手なが猿』。特に前者は最初読んだ時に、島田氏の才能のすごさに驚いた記憶があります。
あとは吉敷竹史シリーズの代表作とされる『奇想、天を動かす』でしょうか。
『涙流れるままに』もいいのですが、シリーズを読んでないと解らないよさがあります。
『灰の迷宮』なども佳作ですが好きですね~。
4.ゆん (2008/11/17)
やっぱり『占星術~』と『異邦の騎士』の威力はすごいみたいですね・・・(笑)
丁寧に作品をあげて頂き本当に恐縮です。ありがとうございます!!御手洗シリーズ、多分かなりゆっくり読み進めていくことになりそうですが、お薦めを頂いたものを楽しみに、挫折しないよう頑張ります!

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 8

御手洗潔の挨拶 (講談社文庫)

著者 : 島田 荘司

出版社:講談社

発売日:1991-07

評価 :

完了日 : 2008年10月25日

短編集
一つ目の「数字錠」が御手洗の“人間臭さ”が表れていてとても好き。
数字錠に関するトリックについては、バレバレでしたが…笑

他の長編作品以上に、(石岡以外の)他人が捉えた御手洗像が見えてきて面白かったかな。


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1.Tetchy (2008/10/25)
>他の長編作品以上に、(石岡以外の)他人が捉えた御手洗像が見えてきて面白かったかな。

そうですよね!
私はこの中で「疾走する死者」の御手洗が大好きなんです。そしてこの作品に出てくる隈野美堂巧くん(字合ってるかな?)はまた別の作品で主役として出てきますよ。
ファンの中で人気が高いのは「数字錠」ですね。ゆんさんもお気に入りのようですね。
2.ゆん (2008/10/30)
「疾走する死者」の御手洗、たしかにとても魅力的でした。個人的には、石岡のために(と考えたいのですが…)音楽の選曲を行った御手洗がとぉっても素敵でした。

恥ずかしながら視点人物の彼がそのような名前であることをコメントで教えていただくまでスッカリ忘れていました…(隈能美堂巧でした)。少しずつにはなりそうですが、シリーズを読み進めていく中で、再び彼と出会いたいです。
 

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 12

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

著者 : 島田 荘司

出版社:講談社

発売日:1992-07

評価 :

完了日 : 2008年10月23日

これからしばらく御手洗シリーズを読み漁ることになりそうです。

一体何時御手洗さんが登場するのだろうと、序盤から読みすすめていたのだが、予想外に登場が遅かった。御手洗さんのグダグダと長い演説を聞き足らないようで少々満たされなかった…

トリックも正直納得いかないかも…
「非現実的だなぁ」と私は、斜めがかった目で見てしまったのですが…どうなんでしょうか??
それと、建物の構造が分かりにくかったよッッ

と、散々不満を述べたものの、面白いものであったとは思います。ただ最後に一つだけ…もう少し、終幕を濃く書いてほしかったかな。解決があっさりしててた気がします。


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1.Tetchy (2008/10/23)
私もシマダリアンでミタライアンですが、この作品はさほど評価してません。世間ではかなり評価高いですが、やっぱり無理を感じますよね。
島田作品には大掛かりなトリックに加え、物語の叙情性もあるのがいいのですが、これはもう奇抜な館が印象強すぎて、登場人物の因縁が頭からすっぽり抜けてしまってます。
2.ゆん (2008/10/24)
Techyさん、こんにちは! コメントありがとうございます。

確かに館の印象は強すぎましたね、私は部屋の構造を理解するのに手こずってしまいました。こういう複雑な舞台を前提としたトリックよりも、特別な条件などない「普通」の舞台での巧妙なトリックだからこそ、感嘆の価値が出てくるのだと思います。
 

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 13

ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

著者 : 海堂尊

出版社:宝島社

発売日:2008-09-03

評価 :

完了日 : 2008年09月09日

事件の真相にドラマが存在していたことは確かなのだし、読みごたえもあった。しかし、いまいちピンとこないのが正直なところ。


なんていうかあまりにも私には非現実的に思えてならない。歌を元に視覚情報を共有できるって…なんてバーチャル!という感じ。いや、実際のところ、これってリアルに有り得る事象なのでしょうか、単なるフィクション?医療現場を舞台にし、専門用語だって出てきちゃうくらいなのだから、やっぱり普通の作品以上に現実性を求めてしまいます。
う~ん、スッキリしないなぁ…


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 12

ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

著者 : 海堂尊

出版社:宝島社

発売日:2008-09-03

評価 :

完了日 : 2008年09月09日

白鳥さんはいつ出てくるのだろうか…。
終盤の高階先生の言葉にニヤニヤしながら、出番を待ちます。
やっぱり上巻は序章なのか…


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 9

異邦の騎士 改訂完全版

著者 : 島田 荘司

出版社:講談社

発売日:1998-03

評価 :

完了日 : 2008年09月09日

「占星術殺人事件」とは、また違った意味での名作!終盤はこの作品がミステリーであることを忘れ、ただただ夢中になって行を追っていました。
確かに変人奇人である御手洗(いや、私は彼の演説は大好きなのだが)だけれど、彼の温かな人間性にはただ黙って見つめるしかありません。

この作品において内容以上に感動したのが(もちろん内容に関与していないわけではないのだが)、物語の最後の述懐にある“糸”を用いた表現でした。良子が手紙で「赤い糸」を言及した際には、若干鼻で笑うような気持を思わずもってしまった自分を恥じずにはいられなくなるほど、素敵過ぎる表現でした。

おもわずネタばれしたくなってしまうほど、最後の展開は素敵でした。「御手洗潔シリーズ」を読むのはこれでまだ二作目なのだが、少し読むのが早すぎたかな?もったいなかったのかもしれないな。


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7.ゆん (2008/10/17)
>Techyさん
せっかくコメントを頂いたというのに、返事が遅くなってしまいました…。
お勧めどおり、『斜め屋敷の犯罪』を読み始めました!!
近日中には読み終えると思いますので、また感想をupしますね!
8.ゆん (2008/10/17)
>りょうじさん
返事が遅くなってしまいました…
歴史もの…私はまだ二作品しか読んだことがないんです~。『天璋院篤姫』は非常に面白かったのですが、次に読んだ『最後の将軍』が合わなかった…それ以来食わず嫌いになってしまっているのが実情ですね。チャレンジしたい気持ちがないことはないのですが…笑

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 16

誰か―Somebody (文春文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:文藝春秋

発売日:2007-12-06

評価 :

完了日 : 2008年09月02日

猛烈にミステリが読みたくなって購入。
八月中は多忙且つバテバテすぎて読書離れをしていたので、リハビリですね。

さすが宮部みゆきというべきか、安定した面白さはあるもののドキドキの絶えないような作品ではなかったかな?
事件というよりも、主人公やその周りの人々の心理に焦点が当てられている(宮部作品らしいのですが)ので、純粋なミステリを読みたいと思った人には不向きかも。すでに後続の『名もなき毒』を読んでしまっているのだが、そちらの方が面白かったかなぁ。


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 15

煙か土か食い物 (講談社文庫)

著者 : 舞城 王太郎

出版社:講談社

発売日:2004-12

評価 :

完了日 : 2008年06月18日

文章が素晴らしすぎる!
この疾走感、このくだらなさ、このリズム!!
呆気にとられるほど区切りなく並べられた文章であるというのに、読むのが全く苦にならない。圧倒的な文章の「力」を感じます。

この主人公の語りの在り方には、思わず川島誠の文章を思い出してしまいました。大好物決定。

主人公が魅力的。ふざけたようで、直情的な彼の姿には、思わずにやけてしまうような場面も序盤には多々ありましたが、物語が進むにつれてどんどん彼のより本質的部分と真剣に対峙させられました。

面白かったのだけれど、グロテスクな場面が多々登場するのだけは、どうしても苦手でした。流し読みをするので精一杯。

ほかの作品にも、チャレンジしようっと!


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 90

名もなき毒

著者 : 宮部 みゆき

出版社:幻冬舎

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2008年05月04日

怖かった。
人間の中に潜む毒。
人を殺すというあらがいようのない権力。

いずれも人がもちうるものであること。
誰もがもちうるものであり、誰もが支配し得るものであること。
それらが社会に野放しであること。

狂気だ。
それは犯人だけでなく、誰にでも潜んでいる。
だから怖い。

これってシリーズものなんですね。
読んでて違和感を感じ、初めて知りました。
機会があれば、一作目にも手を出してみたいと思います。


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 11

鳥人計画 (角川文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:角川書店

発売日:2003-08

評価 :

完了日 : 2008年03月18日

主要人物それぞれの視点が丁寧に綴ってあり、非常に読みやすく味わい深かった。

今までにスキージャンプを見た記憶というのは、テレビを通したとしてもほぼ無い。
正直言うと、あんな高いジャンプ台から人が飛ぶだなんて、恐ろしくて見ていられそうにない。自スキージャンプは元は刑罰だったそうで、それをスポーツとして発展させてしまうというのはある種の狂気とも思えてしまう。すげえな、人間。

“鳥人計画”とは何ぞやを知るほどに、上記の狂気とは種を別にする新たな狂気が迫ってきた。一言で言ってしまえば「不」自然であることへの恐怖。「人間」を捨てることへの恐怖。
“鳥人計画”の有する狂気は、物語の中だけで終わらせられるものではないと思う。その凶器を現実世界にいる私たちが「リアル」に感じてしまえるということが、その深刻さを物語っているのだろう。不安をかきたてられるような気持ちがしてならなかった。

ミステリーであり、スポーツ小説であり、現代社会へ問題を提示するという三つの顔を併せ持つ作品なのだろう。すげえ。


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1.Tetchy (2008/03/18)
私、これ読んで思い浮かんだのは『ロッキー4』なんです。

『魔球』で野球を題材にスポーツミステリを書いた東野氏があれからさらに踏み込んで書いたスポーツミステリですね、これ。
グラフとか飛形モデルとか出てくるし。

感心したのは楡井という天才を描いた事。ああいう天才でしか解らない感覚的なことを書いたことに感心しました。
2.ゆん (2008/03/21)
コメントありがとうございます。
確かに、楡井という天才の存在は際立っていましたね。登場人物の回想中にある彼の発言は、どれもつかみどころがないながらも、非常に印象的でした。

『魔球』も面白そうですね。機会があったら手に取ってみたいと思います。
 

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 66

火車 (新潮文庫)

著者 : 宮部 みゆき

出版社:新潮社

発売日:1998-01

評価 :

完了日 : 2008年03月11日

突発的にミステリーが読みたくてたまらなくなるときがある。
『このミス』過去二十年間の一位ということで多大な期待とともに、久々に宮部作品を手にとりました。

追い詰められた状況の中で、実父の死を臨まざるを得ない犯人の描写。このシーンは恐らく、一生忘れられないのではないかと思うほど、ぞっとした。
「心情がわからない」なんて言いきることができないから。心の中では「決して理解できない」と断言できる自分を望むばかりだが、それがどうしてもできないからだ。

宮部さんの作品で毎度感じさせられるのが、自分の「負」の部分を見つめざるを得ない状況に読者を至らせ、また一度捕らわれたら二度と目を背けることを許さないほどに読者をからめ取ってしまうということ。

宮部さんは、怖い。そう思わずにはいられない一作である。


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 40

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)

著者 : 海堂 尊

出版社:宝島社

発売日:2007-11-10

評価 :

完了日 : 2008年02月10日

面白かったですね。
下巻から新たに白鳥というキャラクターが加わったわけですが、そのインパクトといったら…!!(笑)
解説での、“奥田英朗『イン・ザ・プール』の伊良部をさらに強烈にしたキャラクター”という表現に妙に納得。作品を通して一番笑えたかもしれません。いや、白鳥の方が断然好きですけど…

飄々とした印象だった田口先生の、実は人道味に満ちた性格は、とても素敵。医療の世界には、当たり前だけれど色々な性格・考え方が存在するんですね。どのような性格が最適なのかは分かりませんが、田口先生みたいな“お医者さん”(彼は「お医者さん」という呼称が非常に似合うと思う!!)はイイですね。

意外だったのは、トリックが思いのほかすんなりしていたこと。「あっ、と驚かされる」という類のものではありませんでした。医療に詳しくないということもあり、たまに理解できない専門用語があったのも事実。田口・白鳥をはじめとする魅力的なキャラクター、彼らによってなされる心理戦を楽しむべきなのでしょうが、もう少し驚かせて欲しかったというのが本音(桐生先生については勿論驚きましたが…というか憤慨に近いかも)。

面白かったのは事実だし、キャラクターは魅力的。
シリーズとして続編も発表されているので、手を出したいのはやまやまなのだけれど、まだハードカバーなんですよね…早く文庫化しないかなぁ!


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 51

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)

著者 : 海堂 尊

出版社:宝島社

発売日:2007-11-10

評価 :

完了日 : 2008年02月08日

田口先生、めちゃくちゃいいキャラしてますね!
瓢々とした感じがなんとも面白い!!

普段は映画の原作本など“タイムリー”な作品は避けがちなのですが、「このミス」大賞受賞作ということで…。久しぶりのミステリーでもあります。

医療というただでさえ緊張した現場の中で起こる事件がどのような展開・結末を迎えるのか…下巻が非常に楽しみです。


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 1

黒蜥蜴と怪人二十面相 (角川ホラー文庫)

著者 : 江戸川 乱歩

出版社:角川書店

発売日:2004-01

評価 :

完了日 : 2007年10月04日

「黒蜥蜴」
 黒トカゲ、いいですね。悪役なのに、女の私の眼にも、ものすごく魅力的に映りました。「女」の性質をとことん突き詰めた形の(あくまで)ひとつなのかなぁ…と思わず感じてしまいました。初めは憎たらしくてしょうがなかったはずなのに、犯した罪は極悪非道極まりないものだというのに、いつのまにか愛おしく、いじらしく、人間臭さに溢れたヒロインへと変わっていました。

やっぱり私は、心理描写に弱いなぁ、と改めて実感しました。無機的に進められていく推理小説も読みごたえがあり、独特の緊張感が味わえるけれども、やっぱり人間臭い温かみが好き。

「怪人二十面相」
少年物というだけあり、読みやすさは、やはり随一ですね。内容も明快で、物足りなさは否めないかも。それでも、十分に楽しめは出来ましたけどね。


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1.船橋胡同 (2007/10/31)
先日 池袋に行きました。
ここに「旧江戸川乱歩鄭・土蔵」があるのを知りました。
金曜日が公開日との事で、この本を読んでから見学したい。
 

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 2

江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男 (光文社文庫)

著者 : 江戸川 乱歩

出版社:光文社

発売日:2005-01-12

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

「蜘蛛男」は、犯人について割と簡単に予想がつくことに重ね、なかなか明智が登場せず、もどかしさが募った。もう少し駆け引きを沢山見たかったなぁ…

「盲獣」については、殺人=目的達成のための手段、罪が半減される、という考えには嫌悪感しか湧かなかったが、触覚の世界の魅力には惹きつけられた。思わず暗闇で自分の身体を触ってしまいそう…

「蟲」は気持ち悪かった。グロテスク趣味の極みだろう。


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