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シスターさんの読書ノート

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 33

木洩れ日に泳ぐ魚

著者 : 恩田 陸

出版社:中央公論新社

発売日:2007-07

評価 :

完了日 : 2008年05月07日

閉じられた空間で繰り広げられる、ある一夜の緊迫した密室劇。
男と女が迎えた最後の夜。
記憶の糸をたどりながら、だんだんと開陳されていく謎、どんどん変わる真相。

いつもの恩田さんらしい作品で、安心して読めます。
後半崩れるのも、謎が投げっぱなしなのも、もう慣れた。
二人のパワーバランスが変わっていくのが見所でした。


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 5

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽ブックス)

著者 : 山白朝子

出版社:メディアファクトリー

発売日:2007-11-14

評価 :

完了日 : 2008年04月25日

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 29

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

著者 : 米澤 穂信

出版社:東京創元社

発売日:2006-04-11

評価 :

完了日 : 2008年04月22日

小鳩君と小佐内さんの、謎をめぐる冒険第二弾。

謎は相変わらず小粒なんだけれども、前回よりも確実にパワーアップしてました。
短編集だと思って読んでいくと長編小説で全てつながっています。

感情の水位を下げすぎな二人なんですが、通俗的な恋愛ごっこなんかよりずっと貴重な関係を結んでいるかもしれない。
関係が壊れることで何か気づくこともあるかも。

低体温になった原因の過去のトラウマがますます気になる。


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 140

鴨川ホルモー

著者 : 万城目 学

出版社:産業編集センター

発売日:2006-04

評価 :

完了日 : 2008年04月15日

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 16

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet

著者 : 桜庭 一樹

出版社:富士見書房

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2008年04月12日

その名の通り藻屑となった少女の末路と、もう一人の少女の絶望と希望についてのお話。

最初のページに結末が明示されているが、こんな陰惨とした話だとは思いもよらず、読後はしばらく呆然としてしまった。

藻屑との距離をはかりかねて、愛すべきかあぐねている不器用ななぎさが愛しい。
これからも彼女は生き続け、時には得たものと失ったものの数をかぞえながら大人になるんだろう。

10代の頃の「女こども」としての無力感を思い出し、やるせなくなった。
悲しすぎる。


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 2

鋼鉄の騎士〈下〉 (新潮文庫)

著者 : 藤田 宜永

出版社:新潮社

発売日:1998-02

評価 :

完了日 : 2008年04月07日

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 2

鋼鉄の騎士〈上〉 (新潮文庫)

著者 : 藤田 宜永

出版社:新潮社

発売日:1998-01

評価 :

完了日 : 2008年04月07日

第二次大戦直前、ナチやスターリンの台頭で近づいてくる軍靴の響きに怯える欧州で、国際諜報戦に巻き込まれながらも自動車レースに魅入られた一人の日本人青年の冒険活劇。

あまりにも長く、上巻で中だるみがして読むのが面倒くさくなったが、下巻の途中からスピードが倍化し、一気に物語の終わりまで連れてってくれた。

「なぜ革命に惹かれるのか?」という現代に生きる自分にはあまりにも遠い命題を、物語の終盤で著者は鮮やかに解いてみせる。
その答えには普遍的なものを見出すことができ、充分に読者を納得させる力がある。

革命という謎を解く壮大なミステリだと思えば、この半端ない長さも冗長ではない…かも?


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 7

狼花 新宿鮫IX (新宿鮫 (9))

著者 : 大沢 在昌

出版社:光文社

発売日:2006-09-21

評価 :

完了日 : 2008年03月30日

やっぱ面白いです。
内部闘争に巻き込まれたために出世コースから外されたキャリアの鮫島が、現場の刑事として欲望の街・新宿で孤高に奮闘する、という設定だけでこのシリーズは成功したと思う。
警察小説として一番おいしい設定だよな。

シリーズ最新作。
せめぎあい対立しながらも、己の正義を信じ全うしようとする鮫島達の姿には熱いものを感じる。
ただの綺麗なアイコンではなく、自立して行動する明蘭という女性の造形も良く描かれている。

今までの因縁の仙田・香田とのエピソードも終わりを告げ、そろそろシリーズ完結を感じさせる。

次巻、晶との関係に進展がありそうな予感。


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 39

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

著者 : 米澤 穂信

出版社:東京創元社

発売日:2004-12-18

評価 :

完了日 : 2008年03月16日

恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生、小鳩君と小佐内さん。
清く慎ましい小市民を目指し、日々の安寧のためお互いの存在を盾に使い目立たぬように過ごそうとする2人だが、次々と謎が近寄ってくる。

殺人もない日常の謎小説と思いきや、その事件には結構キツい苦さや毒が含まれ、油断なりません。

二人の過去とこれからが気になるので続刊もぜひ読んでみようと思います。


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 30

悶絶スパイラル

著者 : 三浦 しをん

出版社:太田出版

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年03月12日

ジョジョ立ちしながら読みました!
しをんさんの最新エッセイ集。

毎回、破壊力バツグンの爆笑ネタだらけで電車の中でニヤニヤ笑ってしまいます。大好き~。

とりあえず「メゾン・ド・ヒミコ」を観て「ガラかめ」を読み直します!


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 1

HELP!

著者 : 久美 沙織

出版社:光文社

発売日:2003-09-19

評価 :

完了日 : 2008年03月08日

下九一色村の酪農家たちに襲い掛かる事件を描いた連作集。
殺人計画やBSE騒動、徳川埋蔵金など、たくさんのエピソードや登場人物をうまくまとめあげ、メリハリのきいた痛快コメディとなっている。

テンポの良い語り口で村の人々の個性豊かなたくましさに触れることができ、読んでて気持ちよかった。


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 5

九月の四分の一 (新潮文庫)

著者 : 大崎 善生

出版社:新潮社

発売日:2006-02

評価 :

完了日 : 2008年02月29日

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 76

私の男

著者 : 桜庭 一樹

出版社:文藝春秋

発売日:2007-10-30

評価 :

完了日 : 2008年02月26日

親子間の禁忌の関係を描いた話。

顔をそむけたくなるほどグロテスクだと感じたのは、誰にでも親は存在するゆえに誰にでも起こりうることだということを白日の下にさらけ出されたからかもしれない。

親は子どもの永久機関であり愛情を与え合う、という親子関係ばかりではなく、淳悟と花のような奪い合う関係も存在する。
この血の鎖が連綿と続いていくと思うとおぞましくも美しく、ぞっとしない。

時系列をさかのぼって章を重ねるごとにヘビーな展開になっていくが、逆に世界の明度が上がっていくような、どこか透徹とした雰囲気をただよわせていく。
幾度も繰り返される北の海の描写がそう思わせるのかもしれない。
この厳しい海の描写は印象的で、すばらしく心にしみる。

結末に至った後に第一章のラストを読み返すと、喪失感で切なくなった。


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 3

傘の自由化は可能か

著者 : 大崎 善生

出版社:角川書店

発売日:2006-11

評価 :

完了日 : 2008年02月24日

エッセイ集。
小説世界に通じる思索やエピソードは、制作秘話を読んでいるようで楽しめます。

自分の孤独への思索を重ねることで、人との距離をはかれるのではないか、と読んでて思いました。

大崎善生のロマンチックで透明感のある文章が好き。


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 46

楽園〈上〉

著者 : 宮部 みゆき

出版社:文藝春秋

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2008年02月14日

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 14

ワーキングガール・ウォーズ (新潮文庫)

著者 : 柴田 よしき

出版社:新潮社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2008年02月11日

負け犬バリキャリOLの、仕事や人間関係バトルを描いたお話。

軽く読みやすい文章ながら、悪意や嫉妬にまみれた会社という場をうまく描いてあり、共感しまくり。
自分を傷つけないように殻をかぶり戦いに挑む彼女の姿が、とっても愛しい。

明日も頑張って会社に行こうと勇気づけられた。


…ただ、タイトルがちょっとダサいと思います。


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 7

ワーホリ任侠伝

著者 : ヴァシィ 章絵

出版社:講談社

発売日:2006-10-20

評価 :

完了日 : 2008年02月11日

結末が予想できないジェットコースターストーリー。
どんどん加速度が増す波乱万丈な展開に引っ張られ、熱病に冒されたように一気に読んでしまった。

日常を逸脱していく主人公の現実は過酷だが、その諦念の底にはユーモアも感じられ、爽快。
リアリティなさ過ぎな設定なんだけど、主人公の喪失感や自暴自棄ぶりには少し感情移入できた。

荒削りだけど、面白かった。


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 45

きみはポラリス

著者 : 三浦 しをん

出版社:新潮社

発売日:2007-05

評価 :

完了日 : 2008年02月08日

11編の恋愛短編集。
恋愛小説はその甘さが苦手なんだけど、この本は客観的で屈折した話が多くて共感できた。

諦念の河を流れつつ、ゆるぎないもの。
己の闇の淵を覗くような思い。
信仰心に似た、透徹とした感情。
永遠に心にしまわれた片思い。
さまざまな形であらわされた恋愛というものに、改めて素晴らしさと不毛さを感じた。

彼女の描く中年の苦みばしった恋愛小説も読んでみたい…でも多分需要ないな。


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 2

愚か者死すべし (ハヤカワ文庫 JA ハ 4-7)

著者 : 原 りょう

出版社:早川書房

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年02月06日

10年ぶりの新作。前作の内容をすっかり忘れちゃったので、時々ついていけませんでした。
渡辺って誰だっけ。。

相変わらず皮肉屋でクールな沢崎、小気味よい意外性のある展開で、楽しんで読めました。

携帯も使えない沢崎、「就職運動」と発言する沢崎、時代から取り残されるそんな沢崎が大好きです。


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 1

黒猫遁走曲 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)

著者 : 服部 まゆみ

出版社:角川書店

発売日:1993-12

評価 :

完了日 : 2008年01月28日

出版社を退職し、翻訳家として再スタートを切った翠。その矢先に愛猫メロウが行方不明に。
一方、口論の末に妻を殺してしまった昇平。メロウは、昇平の部屋にまぎれこんでいた。
必死にメロウを探す翠と妻の死体を始末しようとする昭平。
一匹の黒猫を軸に二人が出会ったとき、事件は起こる…。


翠の猫へののめり方は、滑稽を通り越して狂気じみたものがあって怖い。
また、昇平のナルシスティックな上昇指向の狂気ぶりも、翠に劣らずすさまじい。

軽めの語り口だが、崩壊へと向かう電波な登場人物達の切実さが重い。

最後まで読むと、ミステリというよりもホラーサスペンスな印象が強かった。


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