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purinさんの読書ノート

最近のyonda。
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 8

赤×ピンク (角川文庫)

著者 : 桜庭 一樹

出版社:角川書店

発売日:2008-02

評価 :

完了日 : 2008年06月16日

桜庭一樹の独特のフェミ目線が好き。
比較的ころころと作風を変えるというか、いろいろなジャンルを幅広く書くイメージを世間一般では持たれているのではないかと思うのだけど、『ブルースカイ』も『赤朽葉・・』も『七竈』も一見全く路線が違うように見えて、芯にある強い女性の在り方を求めるメッセージ性は、ずっと一貫してぶれていないところが、改めてステキと思いました。
そのほかの楽しみどころとしては、格闘技ネタや、近所の喫茶店に現れる気だるいカップルなど、桜庭一樹日記に現れる小ネタがちょこちょこあるのが、ファン心をくすぐります。
何と言っても桜庭さんの住処の新宿が舞台ですから。って、わたし自身は修学旅行で行ったことがあるだけのような気がするので、新宿の空気感とかはわかったようなわからないような。。。
いや、よくわかりません。


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 2

薔薇密室

著者 : 皆川 博子

出版社:講談社

発売日:2004-09-25

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

初・皆川博子。ずっと読みたかったけれど、どの本もおどろおどろしそうで、怖い夢を見そうだったのでためらっていたのですが、
この「薔薇密室」は舞台が大戦中のポーランドとドイツだったので、読みやすいかも!と思いきって読むことにしました。
結果、ポーランドで正解・・・
この舞台が明治時代の旧家とかだったら、あまりの怖さに読みすすめられなかったと思います。
それにしても、完璧な「物語」

「ヨハン・アイスラーの詩の一節だね。」ユリアンの方が、知っていた。「物語を必要とするのは、不幸な人間だ。」
そうだ。日々のまっとうな暮らしに満ち足りているものには、物語はいらない。

アイスラーの「物語を必要とするのは、不幸な人間だ。」という言葉が繰り返し出てきますが、本当にこれは物語の物語。
不幸な人間が作り出すそれぞれの物語。それが突然現れたり、消えたりと、複雑な構成なのですが、一つ一つが完結した円を思わせる美しさなので、それぞれすべてに引き込まれ、黴毒という美しい病(もちろんこの小説中でだけ美しいという意味だけど。)と戦争がそれをつなぐ。
本当に小説らしい小説が読めて嬉しかったです。怖かったけど。
一気に読んだらしばらく頭がぼうっとしました。


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 71

図書館革命

著者 : 有川 浩

出版社:メディアワークス

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

正直もうどっちでもいい気持ちではあったのだけど、ここまで読んだので最終巻も読まねば!とやっと重い腰をあげることに。
まあ、こう終わるだろうな、というところに落ち着きました。最終巻として、ここまで追いかけてきた読者にとって納得できるものになったのでは?
今回は話の筋もシンプルだったので、この人の地の文が読みにくくて仕方がない私にもすらすらと読めました。
でもやっぱり、会話文は百歩譲るとしても、指示語を正確に使っていないことと、主語述語が対応してないことはとても気になってしまう。
そんなわたしはもうおばさんということなのかしら。。。
なんだか「ら抜き言葉」に目くじら立てる年寄りみたいで、ほんとは言いたくないんだけど。でもどうしても気になる。


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 3

踊る陰陽師―山科卿醒笑譚

著者 : 岩井 三四二

出版社:文藝春秋

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

「踊る陰陽師」の部分に魅かれて借りてきたけど、陰陽師は最初の一編に出てくるだけでした。
面白くない!というほどではないのですが、最初の3篇くらい読んだら飽きてどうでもよくなってしまいました。
最近短編集ではよくこれをやってしまいます。


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 43

ザ・万歩計

著者 : 万城目 学

出版社:産業編集センター

発売日:2008-03

評価 :

完了日 : 2008年05月29日

ボイルドエッグのサイトで既読のものばかりでしたが、なんかPCで読んだ方が面白かったです。
一方、同じサイトで連載していた三浦しをんは、本の方が面白いです。
う~ん、初読向き再読向きの差なのか、縦書き向き横書き向きの差なのか・・・ どちらも好きでよく読んでいたので、不思議に思いました。
最近、エッセイを読んで、「この人同世代やなぁ~」と感じることが増えました・・・


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 52

食堂かたつむり

著者 : 小川 糸

出版社:ポプラ社

発売日:2008-01

評価 :

完了日 : 2008年05月25日

表紙と題名に魅かれて読んでみたのだけど、出だしから、主人公のあまりの不思議ちゃんぶりに、「またこういうやつか。。。」と思ってしまった。
江國香織以降、不思議な主人公に飄々と行動させたらそれで文学的にどうにかなるかも、みたいな本が多いのがあまり好きではありません。
でも後半から感情の描写をうまく変化させてきたところが、いい効果を生んでいたりとか、うまいと思う点もちょこちょこあったり、機会があればまた読んでみたい作家さんとは思いました。
一日に一組しかとらずに、フルコースでもサンドイッチだけでも望むものを出してくれるという食堂が舞台なので、ありとあらゆる料理の描写が出てくるのですが、変わった料理が多すぎて、読んだだけじゃどんな料理かよくわからなかったのがちょっと残念。


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 1

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

著者 : 芦原 すなお

出版社:河出書房新社

発売日:1992-10

評価 :

完了日 : 2008年05月12日

舞台となっている観音寺のほぼとなりで生まれたわたしには、たまらない一冊。わたしが言うところの「ばあちゃん語」が完璧に再現されている。
わたしが生まれる前の時代の話だし、音楽のことはビートルズくらいしかわからないけど、それでもやっぱり懐かしすぎて嬉しくなってしまう。
今週はとうとう生・芦原さんに会えます!
何を話そうか迷ってしまうけど、結局会ったら「削ることを『ほがす』って言うんですね。うちのばあちゃんは『おがす』って言います。」とかくだらないことを言ってしまいそう。。。


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 18

アイの物語

著者 : 山本 弘

出版社:角川書店

発売日:2006-06

評価 :

完了日 : 2008年05月05日

アンドロイドが自我を持った時(ブレイクスルーって言うんだって。)に起きたことは、人間が長らく夢想していた未来戦争ではなかった。
それどころか、争いのない世界や限りなく永遠に近い命など人間が理想としていたことをAI達が実現してしまう、というお話。
なるほど~ 新しいかも。
でもちょっと説教くさすぎる話かも。

介護アンドロイドの詩音がかわいいです。


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 92

サクリファイス

著者 : 近藤 史恵

出版社:新潮社

発売日:2007-08

評価 :

完了日 : 2008年05月04日

「サクリファイス」、犠牲という意味だったんですねー
ちらっとしか表紙を見てなかったので、馬の名前かなんかかと思ってました。推して知るべし、わたしの英語力。。。
自転車と言うと競輪、表紙のイメージで競馬と勝手につながって、さらに新聞かなんかの新刊紹介でちらっと見ただけですっかり話を取り違えていたくらいなので、ロードレースを書いたこの作品、知らないことだらけで新鮮でした。
あの驚くほど細いタイヤは危ないよね、その辺走っているお兄ちゃんをみただけですごく心配だもの。
そういやこの前も自転車部の高校生の事故があったよなー、とか思いつつ。
それでも人間ドラマにスポットを当てて、まったくの門外漢でも楽しめる作品になっていました。
主人公の男の子のキャラは、近藤史恵らしいなぁ、と思いつつも、そのほかの点については、今までの作品とは全く違っているのでそれもまたびっくり。
正直、悪くないのにパッとしない作家だと思っていたので、それをパッとさせた新潮の腕に感心してしまいました。
R-18文学賞にしろ、流行作家の扱い方にしろ、パッとしない作家(失礼。)の扱い方にしろ、出版社としての矜持を感じるなあ、と改めて感銘を受けました。
視点がおかしい。


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 16

白蝶花(はくちょうばな)

著者 : 宮木 あや子

出版社:新潮社

発売日:2008-02

評価 :

完了日 : 2008年05月04日

やはりR-18作家は侮れん。
ちょっとテイストが前作と似通っているけど、この手の女の生き方本って、結局みんな絶対飽きないもんなー
芸者にやくざに財閥に愛人、基本的に絶対好きなんだよなー
まあだからと言って、ただの色ものに落ちないところがこの人の腕の見せ所なんだろうと思う。きわどいところをいっても、Vシネにはならない。
それにしても、この人、若いのにこんな作品ばっか書いてるのは人ごとながら心配ー
次はちょっと違う手のを読みたい。
そしてまたここに戻ってきてほしい。


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1.弥勒 (2008/05/10)
図書館で予約待ちです!!
前作はガールズラブちっくなのを書いていたので
今回はどんなのか楽しみです。
2.purin (2008/05/11)
弥勒さん、こんにちはー☆
今回はお江戸好き弥勒さんのお眼鏡にかなうかどうかー
あと、あんまりエロくはなくなってました。
でもわたしは好きでしたよ^^
 

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 22

こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり

著者 : 畠中 恵

出版社:光文社

発売日:2008-01-22

評価 :

完了日 : 2008年05月03日

この本を読んで、残念ながら確信したのだけど、
わたし、畠中さんの本、わりとどうでもいいみたい。
ほとんどの著作読んどいて今更ですが。
とりあえずしゃばけシリーズだけはわりと好きだし読んどくか。ぐらいな感じ?
どうも、読んでてお話そのものに大して興味が湧かないのだ。
この本も、お江戸で起こるちょっとした事件の短編と、全体を結ぶ一つの事件の2重構造になっているので、普通なら「最後まで読みたい!知りたい!」という気になりそうなもんなんだけど、結構どうでもよくって、読んでいる間も大して興味がなくて、今まで目をそらしていましたが、やっぱりそうみたいです。。。
長い付き合いの彼氏への愛が、気付かぬ間に冷めていたことに気づいてしまった時のような気分です。
いや、それは大げさですが。
というわけで、もうしゃばけシリーズだけにしようと思いました。。。


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 30

悶絶スパイラル

著者 : 三浦 しをん

出版社:太田出版

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年04月26日

このシリーズは、ボイルドエッグのサイトで欠かさず読んでいたので、早くも懐かしく感じる。
サイトでこの連載をしていた頃は、私の仕事も暇だったのになぁ。。。わたしの忙しさは給料が変わらないので不毛な忙しさだが、三浦しをんの忙しさも、このエッセイが書けないほど、というのは、ファンとしてはさみしい限り。
やっぱブログより、これくらいまとまったものの方がずっと面白いので、復活してほしい。ブログも続けてくれたらそれが一番だけども。
読んでいて、むちゃくちゃ同世代!と感じることばかり。これもまた嬉しいような、悲しいような。


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 37

初恋温泉

著者 : 吉田 修一

出版社:集英社

発売日:2006-06

評価 :

完了日 : 2008年04月22日

久々に吉田修一のいいところ全開!な本を読めて大満足です。
『悪人』もよかったけど、「吉田修一ならでは。」というのとは、ちょっと違っていたので。
短篇集だけど、構成もよく、最後に純情高校生の話が来たので、「まったくなんだってわたしは大人になんかなってしまったのかしら。」と思わず思ってしまい、ちょっと泣きそうになりました。
こういう「ずっと心の一部を占めていてやっかいなんだけど、まあいい思い出」ってみんな何かしら持ってるもんですよね。
「離れる日が来るなんて想像できない。」う~ん、なんてうらやましい。
わたしなんて仕事が最近忙しいので、「退職後は何をして遊び暮らそう?」ということしか想像できません、、、情けない。


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 59

仏果を得ず

著者 : 三浦 しをん

出版社:双葉社

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2008年04月21日

しをんさんらしい、キャラクターのいい登場人物たちが動きまわる作品でした。もっとディープな文楽ものかと思いきや、そうでもなかったのが少し物足りなくもありましたが。
大阪弁も不自然なセリフがなく、心地よく読めました。
思い返してみると、しをんさんの作品には嫌いになれるような登場人物って出てこないような。
登場する文楽の話が、『あやつられ文楽鑑賞』でお勉強した話ばかりで、楽しく思いかえしながら楽しめました。
個人的には、先に『あやつられ~』を読むことをお勧めします。


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 33

乳と卵

著者 : 川上 未映子

出版社:文藝春秋

発売日:2008-02-22

評価 :

完了日 : 2008年04月17日

あまりの文章に、序盤は思わず読むのをやめようかとも思ってしまいましたが、結局最後まで読んでよかったです。
今から読む人、くじけないで。
題が示すとおりに、おんな性を書いている作品ですが、登場する3人の女性を通して、動物としてのアプローチ、生殖というアプローチ、おとこ性の対極としてのアプローチ、社会的アプローチ、と、単純かつ複合的に女というセックスを短い話の中でうまく書ききることに成功していると思いました。
感じていることや、この人の書きたいことから「同世代だな。」とつくづく感じたので、男性や世代の異なる方からはあまり評価を得ない作品かもしれません。
それはそれでいい感じだとおもいます。
子どもを産まない人生を選択した女の気持ちなんて、読んだ人みんなに共感されまくっても気持ち悪いかと思うし。
あと、この人の大阪弁の書き方は、受賞以来一番指摘され、注目を集めている点だと思いますが、わたしは大阪弁よりも最後の卵を割りあうシーンで、ああやっぱ大阪の人だわーと一番感じました^^
そういや「卵を割る」というのも暗喩になってたんですね、今気づきました。
暗喩が多くて、それにいちいちちゃんと気づいているつもりで、「男の人が読んでわかるのかしら、このリアルさ。」とか余計な心配までしながら読んでたのですが、一番肝心な部分を気づいていなかったみたいです。。。
そういう意味でも、小説らしい小説で、芥川賞は正解だったのかもしれませんね。
この人はどうしても文体と存在の派手さが注目を集めてしまうみたいですが、どちらも小説を書くための一つの方便と思えば、伝えたいことがちゃんと伝わってくるのだからそれで万事オーケーということにしてもいいのかも。と最終的には思いました。
ただこの文体で、長編を書かれたら、
それはとてもではないけど読み切る自信がありません。


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 14

悪果

著者 : 黒川 博行

出版社:角川書店

発売日:2007-09

評価 :

完了日 : 2008年04月15日

おもしろいとは思うけど、直木賞候補というのには、?。?
自らも「シノギ」に精を出す、マル暴担刑事の物語。いずれ行き詰まるのは目に見えてるのに、だんだんエスカレートしていくんだろうな、こういうの。
組織なんだから、異動をうまくすればいいのに。
警察って変なところだよ。
「必要悪」は不必要!と思うわたしには受け入れられない世界だけども、そんな好みの部分を差し引いても、まあ、ありきたりな本だと思う・・・


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 3

ぢぞうはみんな知っている (新潮文庫)

著者 : 群 ようこ

出版社:新潮社

発売日:2006-05

評価 :

完了日 : 2008年04月08日

おもしろいなぁ。群ようこってこんなにおもしろかったっけ?、と思うくらいよく笑った~
わたしが疲れているせいか?それともおばはんになったのか?
心配だ~
家族の話は確かにちょっと愚痴っぽいような感じがしないでもないかな。
それに引き替え、猫の話とか、友達の話とかそういう話がめちゃめちゃおもしろかった。
やっぱこういうプロの人でも、他人に読ませるものにするには、ある程度、距離をおいた視点が大切なんですかな~と思いました。


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1.弥勒 (2008/04/19)
プリンさんこんばんは!ご無沙汰してますがお元気ですか??
群さんは最近まったく読んでないので
この本を機に読んでみようかな。
あたしもページを懲りずに作ったので仲良くしてください☆
2.purin (2008/04/21)
弥勒さん、久しぶり!!こちらこそご無沙汰しております。
ペースは落ちましたが、相変わらず細ぼそと本を読み続けております。
群さんの本は読むと老けた気分になりますが(笑)おもしろいです^^
これからもよろしくお願いいたします!
 

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 81

悪人

著者 : 吉田 修一

出版社:朝日新聞社

発売日:2007-04-06

評価 :

完了日 : 2008年04月06日

毎日のニュースの中でありふれている事件。テレビでたまたま見ても「またか。」と思うような事件。
そんな事件でも当たり前だけど、被害者加害者は当然いて、その周囲で苦しむ人も当然いて。そういうことを痛いぐらいに克明に描いた一冊。
吉田修一の書く冴えない若者像はいつも痛いぐらいにリアルで、そのリアルな若者が間違いを犯すのだからますます読んでいて痛い一冊。
「ついている側」と「ついていない側」に振り分けられる時に、決まって「ついていない側」に振り分けられる人間。そのついてなさが重なり重なって罪になるならば、その罪ばかりを責められないのではないか、そういう気持ちになることはこの本に限らず、ある。
祐一のおばあちゃんや佳乃のお父さんみたいな強さを身につけられるまで、地道に生きていくのはとても大切なこと。でもその強さを年端もいかないばかな若者が踏みにじっているのが今の現実なんだと思うとやるせなくて、悲しさばかりが後に残るのだけど、やっぱり読んでよかったとは思う。
設定からやっぱり『東京湾景』を思い出してしまうのだけど、相変わらず子宮にグッとくる男を描かせたら天下一品の吉田修一。本人は絶対そういうタイプじゃなさそうなのになぜだ?
そんな呑気なことを言ってる場合の本じゃないのに、やっぱそこはそれ、そう思ってしまう・・・
あと九州弁にも弱いのね。
わたしももしや殺されるタイプ?
あぶない、あぶない。
それにしてもヘル嬢から始まって、会う女性会う女性みんなをマジで好きになってしまう祐一くん。
こういう人って確かにたまにいますが、こういうタイプの人の愛情ってほんとに愛情と呼べるものなのでしょうか?
こういう愛情をもし血迷って真剣に受け止めてしまったら・・・
自分が陥るとしたら、この本の中で一番可能性が高そうな罠だわ~と思いました。女なら誰でもいいって人に、よりによって殺される役回りも、一緒に逃げる役回りも絶対ごめんです。


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 12

MM9

著者 : 山本 弘

出版社:東京創元社

発売日:2007-12

評価 :

完了日 : 2008年04月06日

SF小説の門外漢であるわたしには、新鮮におもしろい一冊でした。
怪獣を予報、分析するのがお仕事という、気象庁の中の組織、「気特対」のお仕事ぶりが、有川浩の『海の底』を彷彿とさせました。
あんな感じの小説を求めている方にはお勧めです!ライトノベル以外だとあんまりないような気がしますから。
民俗学なんかもからめてきていて、そのあたりもわたしは満足して読みました。
室長その他、登場するキャラクターがすごくいいので、物語性をもっと持たせたら、小説としてすごくいいものになりそうなのに、そのあたりの掘り下げ方が甘いのがとてももったいないと思います。


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 1

直感サバンナ (角川文庫)

著者 : ゲッツ板谷,西原 理恵子

出版社:角川書店

発売日:2004-07

評価 :

完了日 : 2008年02月17日

三浦しをんが大笑いして下の階から突き上げられたのは、このエッセイじゃなかったのかなぁ?たくさんあるからどれかよくわからない~
ひとまずこれは全然おもしろくなかった~
支離滅裂で適当すぎて、こんなんでお金とっていいの?って感じの本。


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