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ちっこいのさんの読書ノート

先輩、村上春樹
先生でも父親でも友達でも恋人でもないが、親しい=先輩?
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 22

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:講談社

発売日:2004-09-15

評価 :

完了日 : 2008年10月21日

圧倒的な力を持った本だと思う。
同時に読んでいた本がすっかり霞んでしまった。
書かれていることの重さが、まったく違ったから。

この本は「昔の傷」を思い出させる。もしくは、心に新しい傷を付ける。人によって内容は違うかもしれないけど、きっと何かが残る。

結局、主人公は2年近く、ぐるぐる考えていただけなのだ。それでも彼にとってはそれが命懸けだったところが滑稽で悲しい。その非力さがいとおしい。そんなことが19や20の頃には命懸けだった。でも本当に命懸けだったのだ。あの年頃の、生まれたての鹿の子みたいに危なっかしく、でも自分の脚で立とうとしている感じが本当によく書けていると思う。いろんなセックスが出てくるけど、どれを取っても物悲しいのも・・・。この本が多くの人に読み続けられているのは、それぞれの青春を思い出させるからだろう。

そしてこの本の最大のテーマは、「生きること・死ぬこと」、「絶望と希望」だと思う。”死は生の内に潜んでいる”という主人公の見つけた答え、ならば緑の中にも、外へ出た玲子さんの中にも直子が存在する・・?それは悲しいけれどたぶんYESだ。

でも、ささやかで、死の前では取るに足らぬような光であっても、主人公はその光を掴んだのだと私は思いたい。
だってそうやって生きていくのだ。
みんなそうやって生きていくのだ。


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1.ニティ (2008/11/08)
ちっこいのさん、はじめまして。「ノルウェイの森」本箱から出してきました。1987年2刷(裁断ミス本)。87年にきっと夢中になって読んだはずなのに、お話は覚えていない。再読してみます。最近は「ぐだぐだ18禁奇書」ばかり選んで読んでます。病んでるのかなぁ。ときどきのぞいてください。よろしく。
2.ちっこいの (2008/11/10)
遅くなりましたが、二ティさん、ご訪問ありがとうございます。
「ぐだぐだ18禁奇書」で精神の健康を保ってる私が言うのも何ですが(笑)、奇書には解毒の作用もあるし、いいんじゃないでしょうか。「ノルウェイの森」の方が案外病んでる気がしますし・・・。感想楽しみにしています。またちょこちょこお邪魔します。
 

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 27

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:講談社

発売日:2004-09-15

評価 :

完了日 : 2008年10月21日

2日間で一気読みして風邪を長引かせた。
感想は下巻で。


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 8

村上ラヂオ (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹,大橋 歩

出版社:新潮社

発売日:2003-06

評価 :

完了日 : 2008年09月13日

ぼんやりとあったかい。ときどきニヤリ。
エッセーは、かいてる人の人柄が出ますね。
村上さん、いいひとだなあ。
大橋歩さんの挿絵もいいです。


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 2

象 (村上春樹翻訳ライブラリー c- 8)

著者 : レイモンド・カーヴァー

出版社:中央公論新社

発売日:2008-01

評価 :

完了日 : 2008年09月11日

カーヴァー最後の短編集。
うーん、暗い・・・
たぶん体調悪かったんだろうなぁ。
辞世の作は、チェーホフの死を描いた「使い走り」。この作はカーヴァーの新しいスタイルを予感させるだけにとても惜しい。

村上さんがカーヴァーの家を訪ね、彼の死を受け入れるエピソードが心に残る。


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 26

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)

著者 : 村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:2007-11

評価 :

完了日 : 2008年08月31日

そもそもマイ村上春樹ブームは、先にハマった母から借りたこの本から始まった。

ふーん、おもしろいなあ。奇妙な世界だなあ。
今まで読んだ他の人の奇妙な話は、奇妙さ自体がウリで、なんかふらふらしてるものが多かった。でもここには言いたいことがきちんとあって、足場がしっかりしていて、安心して読めた。

母は「品川猿」が好きなんだって。自分の姿と重ねたのかもしれない。
私は一番最初の話が気に入りました。


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 5

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:中央公論社

発売日:1997-04

評価 :

完了日 : 2008年08月30日

不条理な話が多い。
が、私も読書力がついたもんだ。楽しく読みました。
中でも「午後の最後の芝生」がすごくいい。
真夏のギラギラした太陽の下、まっ青な芝生を刈る健康的なイメージと、いまそこにいない「彼女」の匂いが立ち上る部屋のクローゼットの闇。鮮やかな明と暗。

お酒ばかり飲んでいる頑丈な婦人、この人にはアメリカ南部の(テキサスとか)乾いた地方で、あるじの留守に家を守ってた昔の主婦ってこんな感じかな、という印象を持った。とてもタフだけど、同時にものすごく孤独でもあるんだろうな。

新聞で小川洋子さんもこの話がとても好き、と書いていて、でしょでしょー、とちょっと得意になった。


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 11

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

著者 : 村上 春樹

出版社:新潮社

発売日:1987-09

評価 :

完了日 : 2008年08月30日

最近再読した。というか村上春樹を続けて何冊か読んでいる。
下の段落の文は去年書いたもので、このときは村上さんのことよく分かってなかったと思う。

今回読んで「蛍」の素晴らしさに初めて気づいた。ばーっと情景が浮かんできて、久しぶりに絵を描いた。心を揺さぶるセンチメンタルな力がこの話にはありました。

以下、分かってない感想。
「納屋を焼く」が怖かった。でもうまいです。
ご本人による解説が読みたいところ。
村上さんが「これは笑える話だよ」と言ったらどうしよう。
そんなことを考えると尚更怖いです。


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1.mackinchan (2008/09/16)
 多田道太郎に『変身 放火論』というのがあります。
 日本には金閣寺をはじめ、放火する文学がやたら多い、ということです。
 都合のいい納屋があったら、僕も放火したいと思います。
 では。
2.ちっこいの (2008/09/16)
mackinchanさん、ご訪問ありがとうございます。
危険なコメントにニヤリといたしました。
納屋を燃やしたら教えてください。
それにしてもおもしろい本をご存知ですね。さすがです。
 

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 3

大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー c- 4)

著者 : レイモンド・カーヴァー

出版社:中央公論新社

発売日:2007-03

評価 :

完了日 : 2007年12月08日

カーヴァーの短編は、読んでいると胸苦しい。
漂う不穏な空気、奇妙な人々の行動にはらはらする。物語が一体どんな所へ着地するのか分からず、夜道で迷子になったような心細さだ。やがてラストで、家に辿り着くようにふっと楽になる。楽しいことばかりではない我が家であっても。
何かが決定的に終わったり、かすかに始まったりするところで物語は終わる。そこが見事だ。

この「大聖堂」には好きな話が幾つかあった。
「羽根」「ぼくが電話をかけている場所」「轡(くつわ)」なんかが特に良かった。くたびれて、傷付いた人たちが、悲しい。でも彼らがつかのま手にする優しさは、たとえ失われるものであっても、ずっと彼らの心に残る。そして私の心にも暖かいものが残るのだ。


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 2

頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

著者 : レイモンド カーヴァー

出版社:中央公論新社

発売日:2006-01

評価 :

完了日 : 2007年09月27日

(1)の方を借りてきました。
困ったのは村上春樹による「改題」が、(2)の最後にしか載ってないこと。カーヴァーは改題を併せて読まないと意味が分からなかったり、改題自体、村上さんの読み物として楽しめるので、ないと困ります。でも一度返した(1)をまた借りるのも癪だ。
ということで改題なしでいってみよ~

・・・・・読了
(2)は良かったんだけどな~・・・
今の生活に絶望していたり、結婚生活が破綻して疲れていたりする話が多くて、暗い気持ちになりました。
意味のない細かい描写もしつこくてしんどかった。


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 3

頼むから静かにしてくれ〈2〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

著者 : レイモンド カーヴァー

出版社:中央公論新社

発売日:2006-03

評価 :

完了日 : 2007年09月11日

カーヴァーのごく初期の作品。
以前読んだ「愛について~」より私はこちらが好みです。
中でも、少年が父にヒーローを見出す話が好き。
父は、やがて息子が自分の現実の姿に気付くだろう、と考えます。彼自身も、彼の父がただの男であることを知ってしまったから・・・。父=アメリカの古き良き時代、とも言い換えられるかもしれない。
この作品では、のちの作では削ぎ落とされていく細かなディティールがまだ生きていて、登場人物をより身近に感じられました。村上さんの改題によると、晩年の作はまた違った味わいになっていくとのこと。そちらも読んで、カーヴァーの心理的・技術的変化を追ってみたいと思っています。


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 2

愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

著者 : レイモンド カーヴァー

出版社:中央公論新社

発売日:2006-07

評価 :

完了日 : 2007年08月20日

初カーヴァー。
悲哀のある日常風景がいい感じに描けていると思う。
でも話のブツ切り感に慣れなくて、いまひとつ楽しめず。
村上春樹の訳は、深みがあって美しかった。


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 14

アフターダーク

著者 : 村上 春樹

出版社:講談社

発売日:2004-09-07

評価 :

完了日 : 2005年09月13日

何かが起こりそうな物語。
何かが変わったのか?何も変わらないのか?それは読む人によって違う気がします。私はただ「夜が明けたなあ」と思った。
冒頭のファミレスのシーンが、目に浮かぶように活き活き描かれていて、緊張感があって好き。
ぐっすり眠るホテルのベッドも、読んでてほっとさせてくれた。


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