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死者は空中を歩く (徳間文庫 105-1)

著者 : 赤川 次郎

出版社:徳間書店

発売日:2000

評価 :

完了日 : 2008年03月26日

この物語の舞台は「万華荘」。何ともいかがわしい名前だ。それはさておき、内容にふれていこう。
全く異なる境遇の男4人がそれぞれの犯した罪によって危機に直面している時、“ある人”の使いが救いの手を差し伸べる。4人の男は助かるが、理由も知らされぬまま「万華荘」へと連れられていく。そして4人は“ある人”から自分を殺してくれと頼まれ…。
こんな展開のミステリーだが、この物語の本当の面白さはいわゆる“犯人当て”ではない。犯人がわりと簡単にわかってしまうというのも理由のひとつだが、僕はホームズ役の春山隆夫にとても心惹かれた。家の間取りは覚えられない、ことわざはうろ覚え、でもとぼけているように見えて実は切れ者。
彼が持ち前のユーモアで人に和を与えていく様子を読んでいるだけでも心安らぐ感がある。
この春山隆夫のところだけでもぜひ読んでほしい一冊である。


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