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終わらない歌をうたおうさんの読書ノート

現代作家男性 ナハ
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 2

僕にはわからない (講談社文庫)

著者 : 中島 らも

出版社:講談社

発売日:2008-10-15

評価 :

完了日 : 2008年12月10日

「僕という個の存在は、僕の精子が一人の女性の卵子と結合した瞬間にその存在意義を完遂している。あとは生きてもいいし、生きていなくてもいい。個であると同時に種の一部。一にして全て、すべてであると同時に何物でもない。こう考えていくと、天国だの地獄だの、どうでもいい虚妄」

(2008/12/1)


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 1

下北沢―さまよう僕たちの街 (ピュアフル文庫)

著者 : 藤谷 治

出版社:ジャイブ

発売日:2008-09-10

評価 :

完了日 : 2008年09月19日

下北沢を舞台にした純愛小説・・・でしょう。バリバリ漂ってくる文化的なにおいが、好きなところもありとてつもなく嫌悪するところでもあり、まあ、どうでもいいや(笑

私は私の物語を紡ぎたいが、そういうのはまた、難しいねぇ。

(2008/9/11)


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 11

決壊 下巻

著者 : 平野 啓一郎

出版社:新潮社

発売日:2008-06-26

評価 :

完了日 : 2008年07月04日

犯人の見えない事件捜査は、私たちをとりまく世界の危うさを浮かび上がらせる。心の闇と、それを聞くもう一人の自分。もしかしたら、私は私ではないかもしれない・・・って、よくわからんー、なんだこれー、感想難しいよー。

ただ、事件が現代のニュースで聞かれるもののを思い起こさせ、息もつかさぬ展開でスリリングな2時間強が過ごせることはうけあい。

予定調和ではない、徹底的に掘り下げたラストは、作者の決意のようなものが見えた。

いやしかし、カシコイ人やわー。ちょっと、こわい。

(2008/7/2)


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 12

決壊 上巻

著者 : 平野 啓一郎

出版社:新潮社

発売日:2008-06-26

評価 :

完了日 : 2008年07月04日

犯行声明付きのバラバラ遺体が発見、連続殺人事件へと発展するという、非常にワイドショー的なストーリーを小説としてこれだけ読ませるのは、この人の文章力なのだろうな。

話は、九州の田舎に帰省するとちゅうの沢野良介と妻、幼い息子の新幹線での情景から始まる。久しぶりに帰った家にはどこか暗い影があり、翌日帰ってきた兄との不穏な関係がほのめかされる。

ごくふつうの家庭のていねいなていねいな描写で、沢野家に流れる時間のようなものまで感じられたとき、事件が起こる。

(2008/7/2)


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 5

ブルース (角川文庫)

著者 : 花村 萬月

出版社:角川書店

発売日:1998-09

評価 :

完了日 : 2008年06月30日

「おふくろには音楽の心を教わったよ。音楽というのは切なくて、泣きたくて、愚か者のものなんだ。」
「与えられた自由なんて、当然自由なんかじゃない。でも黒人はそれに気付かずに、夢いっぱいで、あるいは奴隷という立場から一切のフォローなしに放り出され、生きていくため、仕事を求めて大都会に向かったんだ。」
「みんな、ブルースを少しずつ背負っている」
「チャーリー・パっトンの生き方は、ずるくて、汚くて、すこしだけ格好良くて悲しいから。だからブルースでさ、ブルースなんだよ。人格者なんてクソ喰らえ、だ!」
「青臭さをなくしてはならない。それが人を突き動かして、表現衝動となるからだ。」

うげー、読みにくい・・・と戸惑った。視点がぐらぐらする。
と、思ったら、このとき萬月さんは視点の統一という小説の初歩的技術を知らなかったらしい。知らないで書いたらしい。

まったく小説のことを知らないで書いたこの小説は、萬月さんの初期衝動にあふれている。

コトブキというドヤ街に落ちた村上という男が、綾という女と出会い、希望を取り戻すも、ほとんど手にした成功を捨ててヤクザに噛みつき、そして女のもとを去る・・・。

どういう生き方をしようが、人は自由だ。だが、一度きりの人生というのは、金持ちの成功者でも、腐ったヤクザでも変わりはない。
人は過去を振り返るとき、そこに後悔を見る。感傷を見る。今に至った自分というものをつくった、どうしようもないある点を見る。
そんなとき、ブルースは流れる。今の自分にほんの少し、意味と誇りを感じられるように。

(2008/6/29)


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 1

おがたQ、という女 (小学館文庫)

著者 : 藤谷 治

出版社:小学館

発売日:2008-06-06

評価 :

完了日 : 2008年06月19日

このタイトルははったりがきいててとてもいい。

おがたQと名乗ることに決めた女の半生。映画に魅せられ、映画の世界に足を踏み込むが、それは父の策略だったのか。
地位も名声も欲しくなく、超然としているおがたQの苦悩。それを一心に思う青年の愛の物語・・・なのかなあ(自信ない)。

初めて読んだ著者だけど、文は好きな感じ、かなあ(これも自信ない)。

(2008/6/7)


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 20

百瀬、こっちを向いて。

著者 : 中田 永一

出版社:祥伝社

発売日:2008-05-10

評価 :

完了日 : 2008年05月23日

4つの恋愛短編集。
「百瀬」近所の幼馴染の先輩に頼まれ、ある女の子と恋人のふりをすることになる主人公。
「なみうちぎわ」水難事故から五年間、記憶を失っていた少女。
「キャベツ畑に彼の声」テープリライトのバイトで、国語教師の意外な副業を知ってしまう女子高生。
「小梅が通る」ブスメイクを施して生きる美少女。

というなんとも甘い話たち。女の子の気持ちを書くのがうまいなあーと思った。
人間レベルとか、主人公が目立たない地味なグループというのが、乙一らしい。たしかに乙一らしい。
百瀬、を初めて読んだときはそうと知らず、こういうこと(人間レベルとか)を書く人がまた出てきたんや、とちょっと悪い印象を抱いたりしたのだけど、乙一くんならオッケーです。

(2008/5/19)


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1.shippopo (2008/05/23)
初めまして。shippopoと申します。
この作家さん、乙一さんだったんですね。以前に別の短篇集で読んで、大物作家さんが別名で書かれたということで気になってました。乙一さんは最近気になる作家さんです。
2.終わらない歌をうたおう (2008/06/04)
バラしていいものかと思いますが、ネットではけっこう言われてるので名前を出してしまいました。この方、もひとつ別名で作品を出してるそうです(そっちは読んでませんが)。多才な人だなあ。
 

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 2

空のオルゴール (新潮文庫)

著者 : 中島 らも

出版社:新潮社

発売日:2005-01

評価 :

完了日 : 2008年05月23日

パリで手品師の連続殺人事件が起きる。犯人はUMA(アンチマジックアソシエーション)。巻き込まれた大学院生トキトモ。生死を賭け、奇術的解決をみる。

わざと、ズッコケ、的な。不思議な小説ですわ。私の中でマジックブームが起きているので、ロベール・ウーダンの挿話などおもしろく読めたけども。

(2008/5/4)


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 1

ラストソング (講談社文庫)

著者 : 野沢 尚

出版社:講談社

発売日:2008-02-15

評価 :

完了日 : 2008年03月17日

お嬢様でライター志望の私と、二人のカリスマミュージシャンとの出会いから別れ。都合よすぎる展開に、あざといシーンの連続・・・と思っていたら、昔のドラマのノベライズのようです。むーん。今、文庫化する意味はあったのでしょうかという残念な気持ちになった。

(2008/3/7)


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 1

蝶のゆくえ (集英社文庫 は 12-5) (集英社文庫)

著者 : 橋本 治

出版社:集英社

発売日:2008-02-20

評価 :

完了日 : 2008年03月05日

蝶というのは女性。女性のもつ表面には現れない感情が、さまざまな年代の女性をとおして書かれている。

「すべての人間が救われるわけでもないし、救われないまま死んでいくかわいそうな人間はいくらでもいる。その現実を救済するために、フランダースの犬ではルーベンスの絵がある。ルーベンスの絵を登場させるのが小説家の仕事」

あとがきに書かれていた上の言葉。金城一紀に近いものを感じた。
他の小説も読んでみようと思う。

(2008/3/1)


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 1

さだめ (河出文庫)

著者 : 藤沢 周

出版社:河出書房新社

発売日:2006-01-06

評価 :

完了日 : 2008年02月28日

AVスカウトマンの話。うまいなあと思うが、まったく別世界の話。

(2006/2/11)


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 5

惜春 (講談社文庫)

著者 : 花村 萬月

出版社:講談社

発売日:2006-04-14

評価 :

完了日 : 2008年02月15日

滋賀県の雄琴で働くことになってしまった男の子の話。雄琴とゆうのは風俗街。

話の内容は忘れちゃったけど、風景が頭に残っている。

(2006/5/4)


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 6

顔のない裸体たち

著者 : 平野 啓一郎

出版社:新潮社

発売日:2006-03-29

評価 :

完了日 : 2008年02月08日

事件のルポタージュ風小説。野外セックスを録画、ネットに公開していた男と女。やがて傷害事件につながる。彼と彼女がどうしてこういうことを起こすに至ったか。

脱帽。ぼんやり思っていても言葉にできないことを、どうしてこんなに分析できるんだろう。読んでて気持ちいい。

「人と違っているということの特権的な快感にも必ずしも鈍感ではなかった」
「内省という習慣が殆どなかった。何か一つのことを持続的に考えるということがなかったし、そのために必要な抽象的な能力が、固よりあまり備わっていなかった」

身も蓋もないことなんだけど。
ストーリーは、ラストが、期待してただけに、尻すぼみな感じがした。けど、十分。

(2006/5/19)


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 1

文明の憂鬱 (新潮文庫)

著者 : 平野 啓一郎

出版社:新潮社

発売日:2005-12

評価 :

完了日 : 2008年02月07日

すごいきれいな日本語。なんというか、私なんかは言葉を知らないので非常に回りくどくなるところを、すっきり、的確な言葉で、明らかにしてくれます。なんてかしこい人なんだ。けど、小島よしおにはまったりする人でもあるんだ(←ブログより)。

「午後の真空」というタイトルがすてきすぎる。その文章もすてきすぎる。私もこうゆうすてきすぎるものが書きたい(憧れ)。

(2006/5/31)


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 1

高瀬川 (講談社文庫)

著者 : 平野 啓一郎

出版社:講談社

発売日:2006-10-14

評価 :

完了日 : 2007年11月18日

どれもこれもすごく実験的な短編集。なんてことない話なんだけど、読ませる。上下ニ段組の話は、やられたなーという感じでした。

(2006/10/11)


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 9

ミサイルマン―平山夢明短編集

著者 : 平山 夢明

出版社:光文社

発売日:2007-06-20

評価 :

完了日 : 2007年10月19日

ほんまにミサイルマンだった。キチガイが殺しに出るときのテーマソングが。ありえない。

ホラーというジャンルで話はうまいし、うひょー!こえー!と楽しめるものだと思う。けど、この歌の使い方は誤解を生むでしょう。どういうつもりでつかったのですかと著者に抗議しにいきたいぐらいの怒りを覚えたけど、もうどうでもいいや。と思いつつもやっぱり「どうなん?」と思う。

(2007/6/27)


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 1

死亡遊戯 (河出文庫文芸コレクション)

著者 : 藤沢 周

出版社:河出書房新社

発売日:1999-01

評価 :

完了日 : 2007年10月11日

極力感情を排した文章は読みにくく人物が全然見えてこない、つながらない。会話がかっこいい。

「俺も東中野のOLになって強姦されてみてえぜ」
「そうだ。自分を支えるストーリーだ」
「しょぼい処世術だぜ」
「そのとおりだ」
「夢へのアプリケーションを手に入れたヤツだ」
「くだらねえ」

1994年の話。
読んだことないつもりで文庫を買ったのだけど、家にもあった。ガーン。

(2007/6/12)


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 11

学生街の殺人 (講談社文庫)

著者 : 東野 圭吾

出版社:講談社

発売日:1990-07

評価 :

完了日 : 2007年09月19日

学生街というのが、私の過ごした学生街のことらしく、ぜひ読んでみたいと手に取ったけど、入りきれず、めずらしく途中で読むのを諦めた。連続して殺人があり、謎解きをするのだけど、その謎をあまり知りたいと思わなかったのが原因。東野さんは実力者やし、たぶん面白い小説もあるのだろうけど。

(2007/3/16)


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 27

独白するユニバーサル横メルカトル

著者 : 平山 夢明

出版社:光文社

発売日:2006-08-22

評価 :

完了日 : 2007年09月19日

吐きそうなぐらいエグい描写連発のホラー。人生をとことん豊かにしない小説。なんでこんなものを書くのだろう。気持ち悪すぎて逆にすごすぎた。完敗。こわかったー。

(2007/3/15)


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 6

日蝕 (新潮文庫)

著者 : 平野 啓一郎

出版社:新潮社

発売日:2002-01

評価 :

完了日 : 2007年09月13日

私には難しすぎた。大学生でこんなものを書き上げる(その時点でこの小説が世に発表されることはまだ決まっていない)という著者がすごすぎる。
他のいくつかの小説の中には私でも理解でき、かつおもしろいものもあったし、エッセイは非常にわかりやすく納得のいくもの。聡明すぎるよ、あなた。

(2007/7/17)


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