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終わらない歌をうたおうさんの読書ノート

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 2

性的唯幻論序説―「やられる」セックスはもういらない (文春文庫)

著者 : 岸田 秀

出版社:文藝春秋

発売日:2008-09-03

評価 :

完了日 : 2008年12月10日

人間は性本能が壊れている。すなわち、種族保存につながる性交ができない唯一の動物だと。

その検証と理由が長々と書かれている。最近の人のセックスについてのスタンダードな考えが、なんだか前と違ってきたなあと思っていたが、それもちゃんと説明されていました。
女は大変やなあと思っていたけど、男は男で大変やなあ。おたがいさまの時代になってきたんちゃうかな。それは喜ばしいことだね。

(2008/12/7)


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 1

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)

著者 : 中島 義道

出版社:角川グループパブリッシング

発売日:2008-11-22

評価 :

完了日 : 2008年12月10日

人生がつまらないといって自殺する人は、本当は死にたくなかった。自らをごまかし、残されたものを不当に苦しめるから「悪」だ、と中島義道は言う。

なるほどなあと思う。だけど、社会に適合しようとするからしんどいので、下りたら(哲学をやれば)いい、という結論はどうか。
本気の考えをたどってそこにたどり着いたらそれは価値があると思うけど、ただ、衝突が怖くて「私は社会不適合である」ということをなぜか自慢げに思ったりする人が出てくると思うんだな。ていうか、もういるか。それを他人が判断するのも難しいのだけど、そういう「ひらきなおり」の人をうみそうな本だなあ。
この人の本を読んでおもしろいと思う人を、私はあまり好きじゃないのはそのためか。といって、それを読んでる私はどうか。

(2008/11/29)


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 2

ぺるそな

著者 : 鬼海 弘雄

出版社:草思社

発売日:2005-10

評価 :

完了日 : 2008年10月21日

これはやばいですね。私には強烈でした。やばいです。なんども見てしまいます。30年にわたる期間に撮りためた、いろんな人の、ポートレイトなんですが、いろいろな人生を背負った彼らが写真を通してしゃべってくるようです。

いしいしんじさんが「世界が底のほうから楽しくなってくる」といっていた写真集。まさに。

(2008/10/21)


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 1

ザ・フェミニズム (ちくま文庫)

著者 : 上野 千鶴子,小倉 千加子

出版社:筑摩書房

発売日:2005-09-07

評価 :

完了日 : 2008年10月09日

フェミニズムとか真面目くさって考えるのは嫌いなんだけど、どうもいろいろ納得がいかなくて、それは、ことさらに男女平等をうたう人が目につくからなのだった。男と女は同じじゃないと、私は思う。どっちが上でも下でもなく、違う生物だと、どうしてお互い認められないのか。ちょっとした失言を「女性蔑視」だとあげつらう世の中が嫌いだし、男と同等の権利を主張する女も、違うんじゃねーの、と思う。はたまた、最近目につく家族の幸せブームも、変だよなあ。

かつては、妻に性的役割を押しつけるダンナ、ダンナのことを嫌っているけど金銭的保護下にいたいがため応じる妻、という図式があった。そういう時代に、フェミニズムは新しい考えだった。けど、今はいろんな価値観が認められている。フェミニズムの中でも、いろいろな違いがあり、二人の考え方も、ある点ではぶつかり、ある点では激しく同調しあっている。

自由を求める思想、というのはわかる。が、私はそれは、女性性を捨てることとは違うと思う。女は女であり、男を愛し、男は男であり、女を愛することは、大いにすべきことだと思う(別に同性愛でもそれはそれで構わない)。

「愛とは、相手を喜ばせることができる一切の総計――by ミシェル・フーコー

(2008/9/21)


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 4

牛への道 (新潮文庫)

著者 : 宮沢 章夫

出版社:新潮社

発売日:1997-04

評価 :

完了日 : 2008年08月28日

やっぱりおもしろい見方をする人だなーと思った。私自身がそういうおもしろ目線を持ちたいところ。

(2008/8/17)


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 1

東京大学「80年代地下文化論」講義 (白夜ライブラリー002) (白夜ライブラリー 2)

著者 : 宮沢 章夫

出版社:白夜書房

発売日:2008-07-23

評価 :

完了日 : 2008年08月28日

「ピテカントロプス・エレクトス」という82年にオープンし、84年に終わった日本初のクラブを通して「かっこいい」ことについての考察。私にとって80年代というのは小~中学生でしかも田舎で、マンガが唯一大人のにおいを感じさせてくれ、憧れたものだった。やっぱりこの文化論にしても、自分より少しお姉さんたちの時代という感じがする。宮沢さんは逆で少し上の世代なので、80年にがっつり青春を過ごした人とは違うところから見られるのでしょう。すごく興味深く読んだ。

宮沢さんの定義する「かっこいい」はよくわかるけど、そして私なんかそっちの「かっこいい」に憧れちゃう子なんだけど、「かっこいい」ってやっぱり主観やわ。そしてそこにいる人がみんなかっこいいわけではなくて、ウソもんもいっぱいいるし、反対のところにもいっぱい「かっこいい」人はいるでしょう。結局その人次第とゆうこと。

価値観の多様化と細分化というのが、現在の文化であるという。なんでもオッケー、なんでもアリ、そればかりが強調され、それぞれ「内閉する連帯」に陥ってはいまいか。そこから発展するものはない。が、文化って発展しなければならないものか。てか、発展て、誰が決めるのか。

考えれば考えるほどわからない話です。そんなこと知ったところで、どうなのよ、とも思うし。なにか新しいことを生み出す人って。今だったらあれかね、デザイナー系かね。その人そのものはすごいと思うけど、持ち上げられまつりあげ第二,第三が現れるのがバカなんだよなーと思うところ。バカなんだよなーと斜に構えて本質を見抜けないバカが私か。

(2008/8/15)


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 1

地球人生はすばらしい―奥井理画文集

著者 : 奥井 理

出版社:求龍堂

発売日:2008-04

評価 :

完了日 : 2008年06月19日

事故で亡くなった画家志望の青年の習作と記録。
またいつもの迷路に入り込みかけていた自分を見つめなおしたよ。ありがとう。

(2008/6/5)


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 1

空からぎろちん (講談社文庫 な 41-16) (講談社文庫)

著者 : 中島 らも

出版社:講談社

発売日:2008-05-15

評価 :

完了日 : 2008年06月04日

1995年のエッセイ集の再文庫化。今読むと、ちょっと時代がよくわからなかったりします。この10年はでかい。

「失敗」についてのエッセイより。
今ある自分というものは、必然のよってきたる結果なのであって、「なるようにしかならなかった」から「なるようになった」のだと。
だから「あのときもっと勉強しといたら」と後悔するのは、おかしいわけで、勉強、「できなかった」から今の自分がある。
だから、今の自分において「失敗」のものさしをもちこむのはおかしいという。

うすうす気づいてはいたけれど、それを完全に受け入れるのは、なかなかの勇気がいると思う。誰だって自分は、なにかできると思いたいものだから。

ところで最近、再文庫化って多くないか?表紙だけ変わってたりとか。読んでないと思って買ってしまいそうになる。まあ、これは読んでなかったけど。

(2008/6/3)


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 2

寺山修司・遊戯の人 (河出文庫)

著者 : 杉山 正樹

出版社:河出書房新社

発売日:2006-07-05

評価 :

完了日 : 2008年06月04日

寺山修司で修士論文を書くという大学生にこたえる書簡体は、1980年、寺山がアパート侵入で逮捕された話から始まる。

「僕の好きなウソは幼年時代のことへと組み立てます」というとおり、寺山の人生はウソ、虚飾に満ちている。それは、父を戦争で失い、米兵と九州へ逃げた母を持つ彼の、生きるためめの方便だった。

誰にも本心を打ち明けず、自分の作り上げたテラヤマであるまま死んだ彼の孤独が、アパート侵入(のぞき)事件を引き起こしたのか。

劇のためのフィールドワークとはいえ、夜の中、ふと見上げた家の窓の明りに、孤独な少年はなにを思ったのか。

ええっとね。寺山修司の言葉が心を打つのは、それがほんとだからじゃなくて、それを書いた気持ちがほんとだからなんだと思う。

(2008/5/21)


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 1

心が雨漏りする日には (青春文庫)

著者 : 中島 らも

出版社:青春出版社

発売日:2005-06-09

評価 :

完了日 : 2008年06月04日

読んだときまさに雨の真っただ中やったから、きいたなあ。呼ばれた、と思ったものだ。けど、雨なんてのは自分の気の持ちようみたいなところもあるので、「おれは昔からそうなのだが、どんな状況下にあっても、自分自身を観察するもう一つの目のようなものを持っている」というらもさんを前にしたら、私なんて小さすぎて笑ってしまう。

プラトンの言葉「人はもともと球体をした生き物で、それが半分に断ち切られて今の姿になった。だから自分に欠けている片方を探して回るのだ」
すてきだ。

(2005/7/5)


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 2

少年 (新潮文庫)

著者 : ビートたけし

出版社:新潮社

発売日:1992-01

評価 :

完了日 : 2008年04月24日

短編3つ。
運動会を楽しみにする少年。天体観測をする兄弟。ひとりで京都に行く少年。

少年というのは望みに全身でぶつかっていく。余分な知識がない。だから勝ちも負けも快感も大きい。

(2005/8/11)


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 1

文学的商品学

著者 : 斎藤 美奈子

出版社:紀伊国屋書店

発売日:2004-02-18

評価 :

完了日 : 2008年04月10日

ファッション、食べ物、ホテル、車などの、小説の中での扱われかたについて。
他人の衣服に目が行くのは、語り手がドキドキしたときだけ、とか。
自分の無意識の行為を観察しようと思う。

(2005/9/20)


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 2

たけしの死ぬための生き方 (新潮文庫)

著者 : ビートたけし

出版社:新潮社

発売日:1997-07

評価 :

完了日 : 2008年03月27日

バイク事故でなんとか一命を取り留め、病院で考えたことを書き留めた言葉がすごい。

人間て、人と比べなければ、自分の幸せがわからないものなんだろうか。比べてるつもりはないけど、完全に個人ではありえない。そこから逃れたいと、私は思っているけど、それからして、人を意識した言葉なのですよ。

(2005/10/18)


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 1

孤独を生ききる (光文社文庫)

著者 : 瀬戸内 寂聴

出版社:光文社

発売日:1998-10

評価 :

完了日 : 2008年02月20日

ユングの言葉。
「孤独とは自分のまわりに人がいないために生じるのではなく、自分にとって重要だと思っていることを他者に伝えられないことや、自分が他人の許容することの出来ない何らかの観点をもつことにより生まれるものだ」

性欲は死ぬまであるらしいよ。

(2008/2/18)


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 2

私の嫌いな10の人びと

著者 : 中島 義道

出版社:新潮社

発売日:2006-01-18

評価 :

完了日 : 2008年02月08日

世間では善人のように映る人たちの真相を暴いてるのかな。たとえば「感謝の気持ちを忘れない人」そういうのが嫌いだと言っている。

やっぱ私は小説のほうが好きみたい。こういうの読んでも、わかってるよ、と思ってしまう。わざわざ言わんでも、て。こういうのが好きな人っていうのもまた、「私は違う」と思ってそうで、そんなんもまたどうなん?と思ってしまう。
そういうのを小説にしたらおもしろいと思う。

(2006/5/17)


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 4

わたしたちに許された特別な時間の終わり

著者 : 岡田 利規

出版社:新潮社

発売日:2007-02-24

評価 :

完了日 : 2007年12月14日

チェルフィッチュ公演「三月の5日間」見てきました。販売の横でサインをしてらっしゃったので、つい買い求めてしまいました。

もしかして、劇を先に見ていなければ、何がなんだか分からなかったかもしれない小説。かなり独特の文章で、ものすごく現代的な若者というか、あーわたしたち、こうゆうことゆうてるよなー、と、ちょっと痛々しく思ってしまうもの。今の人たち(私含む)って、なにかとできごとに意味をもたせたがるじゃないですか。偶然であったこの出会いが、すごい特別だよね、と確認するみたいな。シンクロニシティにしても、ちょっと敏感すぎるんじゃないかと。運命だよねー、てさ。
著者として、それを肯定してるのか否定してるのかは・・・たぶんどっちでもないんでしょう。そういう人たちを見せているっていうだけのこと。

劇のあとのトークで、この話はいろんな余分なものをぶら下げてみようと思って書いたといっていた。ストーリーでなしに、周辺のいろんなものを書いてみようと。

もう一つの話「わたしの場所の複数」も、バイトをさぼってベッドに寝てる女の思考をずらずらと。この女にしても、とりあえずうっとうしい・・・と私は思ったが、こういう人はいそうではあります。

どちらも実験的な小説やなあという感じ。劇作家らしいといえばそうなのかなあ。

(2007/12/9)


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 1

生きて死ぬ私 (ちくま文庫)

著者 : 茂木 健一郎

出版社:筑摩書房

発売日:2006-05

評価 :

完了日 : 2007年11月27日

ちょっとこの人に興味をもったので読んでみたが。あと一歩て感じやね、この本については。若いときにしか書けなかった文章だと、あとがきで書いている。出版当時33歳。偶然ですが、私、今年読んでよかった。

「この世界は死んでいった可能性で満ちあふれている」

私は考える。
私がこうしてじっとしている間にも、どこか知らないところで、知らない誰かが、体という器に入った小さな命を、何かのために燃やしているということを。

(2007/11/25)


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 26

文学賞メッタ斬り!リターンズ

著者 : 大森 望,豊崎 由美

出版社:パルコ

発売日:2006-08

評価 :

完了日 : 2007年11月16日

えー。豊崎さんは私、苦手です・・・というのも、小説に、いい悪いはあるかもしれないけど、やっぱそれは個人的な意見として言って欲しいなあ・・・。私は私に苦手な小説はあっても、それを好きな人を否定することは、絶対にしないです(いや、豊崎さんにしてもそういうつもりじゃないのかもしれんけど)。

(2006/11/1)


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 1

男と女の進化論―すべては勘違いから始まった (新潮文庫)

著者 : 竹内 久美子

出版社:新潮社

発売日:1994-03

評価 :

完了日 : 2007年11月16日

同性愛=ネオテニー説。
ネオテニーという言葉初めて知った。幼形成熟。ちょっとかしこくなった気分。進化というのもおもしろいね。私はいまだに不思議なんです。水中に住んでいた生物が進化を辿って人間になったということが。だってまだ魚いるじゃん(バカの発想か)。
ダーウィンは女は男より下等動物(!)だと言ってたらしいよ。

(2006/11/3)


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 4

文壇アイドル論 (文春文庫)

著者 : 斎藤 美奈子

出版社:文藝春秋

発売日:2006-10

評価 :

完了日 : 2007年11月16日

おもしろかった。村上龍をもっと読みたくなった。

(2006/11/9)


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