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パートママさんの読書ノート

忘れん坊の読書録
本プロと言うサイトに記録していた本
読書感想文を書く楽しさと、そこでいろんな方の感想を知ることが出来た本
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 2

虎の城 (上)

著者 : 火坂 雅志

出版社:祥伝社

発売日:2004-09

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

戦国時代の武将、藤堂高虎を主人公にした歴史小説。実はそんな人がいたなんて全然知らなかった。
歴史小説を読むと共通して感じるのは作者のその人物に対する思い入れだ。
実に良く調べ上げている。史実に基づきながら作者なりの人物像を描いているのだろうが、本当にそんな人だったんじゃないかと思ってしまう。
藤堂高虎は近江国藤堂村の地侍の次男として1556年に生まれる。この時代の土豪は戦いがあると勝ちそうな主君の下につき終われば自分の領地に帰る。当然勝ちそうなほうを見極めること、仕事に見合った報酬を支払いそうな主人を選ぶことが重要。
そんななか高虎は早くから「人は生きていくためには変わっていかなければ成らないこと」、恵まれた体格で戦場で手柄を立てるだけでなく「金勘定も大切な武士の仕事であること」、時代が変化していることを感じ「自分だけの売り、技術」をもつことに気づく。
それは高虎が主人として選んだ豊臣秀長の影響でもある。この人物のことも知らなかったのだが、作者はこの陰として生きた人物に対してその能力に注目している。乱世の中で早くから一国の経営ということに気がついている人物。
確かに国を治め家来たちを養い、他国と戦い城を築くということは力だけでは出来ないこと。依然読んだ「平将門」の時代には力だけでよかったかもしれない。でも大きくなればなるほど経営手腕のある人物の存在は大きくなってくる。
今日本という国にその政治家はいるだろうか。官僚ではなく政治家で。
上巻はなかなか面白かったのだが、下巻に入ると飽きてきてしまった。
関が原以降高虎が次に選んだのが徳川家康になったあたりから、なんだか「生きるため、生き残るため」という名目のためなんだか自分の思いから離れていっているようでつまらなくなってしまった。大きくなりすぎて守るものが増えすぎてしまったのかもしれない。
この時代に城を築くということは大変な事業だったと思う。その設計から建設、経理までを一手に行える人物、今の時代だったらどんな生き方をしていただろう。
長い話で読むのに時間がかかってしまいすごく疲れた気がする。
この次は速読の本でも読もう。
2005・11・15


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 1

出口のない楽園 (ダ・ヴィンチブックス)

著者 : 岩井 志麻子

出版社:メディアファクトリー

発売日:2004-11

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

岩井志麻子は「ぼっけえ、きょうてえ」しか読んだことがなく、ホラーじみたものを書く作家というイメージだったが、これはちょっと違った。
9編の短編の中にはホラーじみたものもあるが、ちょっと虚しくどこまでも哀しい話。
隔離された楽園の話 の中に「妄想と空想と幻想の違い」というテーマで「妄想と空想と現実に違いなんかない」と書いた気がするという男に女が「違いはあった。あるのよ、妄想と空想と現実の境界って」と言うところがある。全体に言えている気がする。
月の傷 という話が一番魅かれた。どこをどうと表現できないが、その漂っている悲しみ。
2005・11・4


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 6

よろづ春夏冬中

著者 : 長野 まゆみ

出版社:文藝春秋

発売日:2004-10-09

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

"春夏秋中と書いて「あきない中」と読む。居酒屋の看板のようだ。
こういうのはなんと言うのだろう。メルヘン、寓話的、ボーイズもの。
最近こういう女性作家によるかわいらしい男のこの同性愛物が女の子に人気があるらしい。なぜだろう。
2005・10・29


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 3

世直し大明神―おんな飛脚人

著者 : 出久根 達郎

出版社:講談社

発売日:2004-05

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

ほっとする1冊だった。
大塩平八郎の乱から17年後と言うから1850年頃の江戸時代、むすめ飛脚人まどかの活躍。
同じ江戸を舞台にしていても山本一力とはまた違う江戸の町。こちらのほうがテレビ向きなのだろう。
2005・10・29


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 3

オデパン

著者 : 藤本 ひとみ

出版社:文藝春秋

発売日:2004-10-26

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

本の帯びには「超高級パラサイト〈オデパン〉族の華麗な生活」とある。「花より男子」の「男子」が大人になったという感じか,はたまた叶姉妹か。余りに非現実的で特に何ということなし。
この1冊を読んで藤本ひろみという人を評価するのは間違いだろうか。
2005.10.27


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 1

平将門―射止めよ、武者の天下 (角川時代小説倶楽部)

著者 : 高橋 直樹

出版社:角川春樹事務所

発売日:2002-11

評価 :

完了日 : 2007年10月05日

平将門の乱 939年 平安時代の中期に起きた武士による反乱。
その背景には何があったのか、と思ったのだがこの小説では武士の力が認められた、武士の創世記として書かれていた。
特に感想なし。将門と言う人物になぜ人気があるか余りわからなかった。
2005・10・25

もっと別な人の書いたものを読めばよかったと今思っている。


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 3

欅しぐれ

著者 : 山本 一力

出版社:朝日新聞社

発売日:2004-04

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

期待してたのにちょっと期待先行だったかな。
大店のあるじと賭場の貸元、ふとしたことから立場の違いを越えた男と男の腹を割った付き合いが始まる。やがて大店の乗っ取りの企てが明らかになり息を引き取る大店の主は後を貸元に託す。そして乗っ取りの仕掛け屋一味との対決が始まる。
いまいち付き合いが始まるきっかけが強引な感じがする。
乗っ取りの黒幕の意図もちょっと弱いって言うか、登場も少ないせいか影が薄すぎると言うか。
乗っ取り屋一味も親分意外ちょっと間抜けが多いし、敵にしては不十分。
ま、そんなこんなでも山本一力の世界は生き生きとしている。
男気、ここぞと見込んだら信じついていく、そんな虚構の世界にほっとする。
2005・10


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 7

トワイライト

著者 : 重松 清

出版社:文藝春秋

発売日:2002-12

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

現実的過ぎて引いてしまう。
同窓会は懐かしく楽しいものだけど、そこに出席するにも今が充実していないと苦いものがある。人生の起伏の真っ只中にいるとき、思い出の中の自分と今の自分にギャップがあったとき、おそらく勝者と自負している人たちが集まってそうなとき、懐かしいのだけどいけないなと思ってしまう。
真理子が嫌いだ。この人にくっついていれば大丈夫と思っていたのが違ってきたとき、すべて相手のせいにするだけで自分で何とかしようとしない。こんなはずじゃなかったと恨むばかり。
2005・10


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 12

屍鬼〈上〉

著者 : 小野 不由美

出版社:新潮社

発売日:1998-09

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

まず、読み終わってよかった。これでこの読書中毒のような生活から抜け出せる。
まったく長いんです。一日1時間や2時間ではいつになったら読み終わるのかと思うくらい。で、ちょっとズルしちゃいました。斜め読み。
おんせんさんの言うとおり10ページを00ページにしたような上巻は、最初の部分で挫折しそうになったのですが、他の方の読書感想を読んでやはり最後までと勇気づけられました。まめさんのように静信の小説は読まない。だっておんなじことの繰り返しで意味わかんないし。
ココさんが2巻までは我慢と書いていたけど、図書館の単行本なので上巻のことだろうとストリーだけを追う感じで何とか読み終えるけどいまいち把握できない。
あしかさんのようについ私も名前書き出してみました。人口1300人余り、400世帯、もしかしたら下巻も読んだら全員の名前が出てくるんじゃないかと思うくらいの登場人物。でもおかげで下巻になったら誰と誰がが把握できて、誰と誰が信でとか誰が突然引っ越してとかを覚えていて話をスムーズに理解できました。
下巻は展開も少しスピードアップして、あの人はどうなったのと気にもなりだして割と真剣に読みました。でもやはり静信の小説は斜め読み。くどーい、と思うんですが。

「村は死によって包囲されている。」この言葉通りどんどん人が死に、なのに外部からは何も干渉されない。外に助けを求めることもしないし出来ない。不可解。
冒頭の部分が多分沙子が読んだ静信の書いたエッセイであろうと思うが、「すべては村の内部で完結しており、村は生きるに部外者の助けを借りない。」と言うとおりに進行していく。

「起き上がり」と「屍鬼」とくればゾンビでしょうと思っていたら吸血鬼だった。おまけに「人狼」までいたとは。余談ですが、こんなふうに「人狼」を吸血鬼と同種のように登場させるなんて平井和正が怒るんじゃないだろうか、と思うんですが誰も知らないでしょうねえ平井和正の人狼シリーズなんて。
辰巳が「僕は一度も死んでいない」と言っていたから、多分静信は人狼になったのだろうと思う。
凄惨さを帯びてくる屍鬼狩りを読んでいるうちにふと「デビルマン」の最後を思い出した。あれほど守ろうとした人間が自分たちの正義のためにデビルマンを追い詰める。この物語もそれと同じだなと思った。人間が一番残酷で非道になれるというところ。


ちょっと感想を書くのにも疲れてきた。
またまた余談なのですが、最近の作家の人はパソコンやワープロを使う成果本当に難しい漢字が多くて、なんか雰囲気で読んで雰囲気でこんな意味だろうと想像するのだけれど、やはりなんとなくすっきりしなくて漢和辞典で読みを探してしまった。もっとルビをつけて欲しいものだと思う。


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 2

芽むしり仔撃ち (新潮文庫)

著者 : 大江 健三郎

出版社:新潮社

発売日:1984-01

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

衝撃、何なのだこの新鮮な感動は。第2次大戦末期の寒村を舞台にしたこの小説は、昭和33年に書かれている。なのに、過去の話というよりは近未来を舞台にした話に思えてくる。高校生のときに読みそのときも始めて触れるタイプの小説と言う印象で、大事な一冊として何度にしまってあったのを昨夜なんか退屈とふと目にとまって読み返した。最初文章がこんなにキレイだったかと思うのだ。何がキレイか。風景の描写だろうか。感情や様子の表現だろうか。そうだ、文のリズムと言うか読みやすさだ。そう思い声に出して読んでみた。朗読しやすい文章なのだ。句読点や接続詞の区切りが息継ぎしやすいのだ。
戦争末期、感化院の少年たち15人が山奥の寒村に疎開するが、疫病に村人たちは村の出口を封鎖し少年たちを置き去りにして逃げてしまう。閉じ込められた村の中で、自由なのだと感じたとき新たな発病者と村人の帰村により少年たちは屈辱的な結末を迎える。
最初から、無邪気な弟の存在は結末の悲劇を予想させるのだか、この弟の存在が全体の中で妙に精神的に大人びた諦めや絶望感を感じさせる主人公の希望や少年たちの本来の好奇心あふれる素直な姿の象徴のように思え、いっそう結末が胸に迫る。愛する犬が殺されたとき、守ってくれなかった主人公やすべて犬のせいにするほかの少年に対する弟の絶望感、それは村人たちが少年たちを見捨てたことの縮図のようにも思える。自由と思っていた世界の中で少年たちも大人になっていく。
この小説の中で、大人たちは強い存在として書かれている。確かに武器を持っていたりはするが、頑強で狡猾な存在、いま大人の男たちにそんなイメージはないように思う。
近未来的に感じたのはそれだけ戦争がはるかむかしの出来事になってしまい、実感がなくなったというか社会から忘れられ、それよりも新たな戦争を予感させるような出来事が続いているせいだろうか。
決して古臭い過去の作品ではないし、古典と言うような堅苦しいものでもない。ぜひ若い人に読んでもらいたい一冊だと思う。
2005・9・27


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 9

殺人の門

著者 : 東野 圭吾

出版社:角川書店

発売日:2003-08

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

重かった。途中何度も挫折してしまいそうになるのに引き戻される。とうとう読みきったという感じ。
馬鹿だなあ、なんで…と読む側は思う。だまされてもだまされてもまた同じようにだまされる弱さ。殺したいとずっと思いながら実行できない弱さ。(まそんなもの出来ないほうがいいのだが。)
主人公も読者も真相を予想し、たぶん絶対にそうに違いないと思わせるのに確証がない。歯がゆいくらい。少しづつ小出しに出される真相に予想通りと思うのだが、悲しいかな主人公はまた同じことを繰り返す。そんな手法、またそんな人間の弱さというか結局孤独さと言うか、作家はうまいなあと思う。係わりあいたくないけれど何か引き付けられる真理は、もう投げ出してしまいたくなるのに読み続けてしまう心理と似ている。
とにかく面白いと言うより読み終えたという充実感かな。
2005・9・20


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 5

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん

著者 : 嶽本 野ばら

出版社:小学館

発売日:2002-09

評価 :

完了日 : 2007年10月03日

面白かった。ロリータファッションに身を包みロリータの精神を貫く外見からは及びもつかないくらい精神的に強い桃子と、バリバリヤンキーだけれど中身は思いやり深く素直なイチゴ。正反対のようでいて惹かれあう二人。
堅苦しくない文章とテンポよく進む展開に一気に読んでしまった。
2005・9・5


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 17

永遠の出口

著者 : 森 絵都

出版社:集英社

発売日:2003-03

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

はまりました。
先に「いつかパラソルの下で」を読んだが、読んだタイミングが悪かったのかどーもいまひとつと思っていたのだが、これにははまりました。
チクチクとなんだか胸の奥を刺激するものがある。
時代的にはちょっと私よりも後の世代なんだけど、まあ10年以内のずれなんて関係なくその頃がよみがえる。
誕生会に大騒ぎした頃、先生と言う絶対君主に牛耳られていた頃。チクチク、ぼんやりとあの頃がよみがえる。郷愁なのだろうか。
突然、茶髪の万引きの酒飲んで外泊してって「積み木くずし」かって思うのだが、そんな時代があったなと思う。私のことじゃなくって、昭和にはってこと。
そしてまた何事もないような高校生に戻るあたりちょっと都合が良すぎる気もするが、なんだかまた自分の高校生の頃を思い出してしまい、チクチクする。子供過ぎて訳がわからなかった初めての恋。恋と言うよりも、男の子と付き合うってことがどうするのって。
なんだか小学生から高校生までの10代という急成長の時代が、とても懐かしく、それでいてすでに母親になった私には紀子と我が娘が重なってみえたり…
この作家はもともと児童文学の旗手とあるが、本当にみずみずしくリアルに10代が書かれている。
とてもいい作品だと思う。

2005・6・30


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 1

悪女の玉手箱

著者 : 時実 新子

出版社:有楽出版社

発売日:2002-11

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

題名に魅かれ借りてきたが、この作者のことは何も知らなかった。1926年生まれ、川柳作家でエッセイスト。99年から02年に発表されたエッセイをまとめて物だ。
最初驚く。02年に書かれたものだからすでに70歳にはなっているだろうに、「手が好き、抱かれたい手か抱かれたくない手か」と来る。相当な経歴があるのだろうと察する。結構大変なおばあさんだろう。嫌われたって別にかまわないわって感じ。でも「謎は謎のまま墓場まで持っていく」となかなか詳しくは教えてくれない。
川柳では相当有名なのだろう。
 「恋成れり四時には四時の汽車が出る」
 「どうぞあなたも孤独であってほしい雨」
 「疑いの長い九月の鯖の色」
川柳とはこんなものだったのかと少し興味深い。機会があったら句集とかを読んでみたいものだ。でも背景とか説明ナシで理解できるかちょっと心配。

2005・6・24


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1.船橋胡同 (2007/10/02)
初めまして。自分の気持ちが分かり易く表現される感想文!
ブログで鍛えられたのですか。プロフィールも納得です。
懐かしい新子さんの名を拝見。週刊朝日で川柳みてました。
エッセイーも辛口の文章と思います。女性の強さかな?
(今思えば、川柳は背景の説明ないと難しいですね)
2.パートママ (2007/10/03)
コメントありがとうございます。この方、今年亡くなったとニュースで見ました。今うえの感想に引用した句を見てもゾクッとするような恋の世界を想像してしまいます。
 

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 3

変奏曲 (角川文庫)

著者 : 姫野 カオルコ

出版社:角川書店

発売日:1995-01

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

このくそ暑さに読書なんてとっても出来ないと思っていたが、読んでしまった。
しかし残念なことに依然読んでいたことを忘れて同じ物を読んでしまった。姫野カオルコと言う名前で借りたからだ。「整形美女」は哲学だった。外見と内面のギャップ、不潔な清純さ、単調で変化のない生活のようで真理を知っていた父親。印象深い作品だった。しかしこれはまた別である。なにかレディースコミックを思い出してしまう。暑苦しい、とため息。

2005・8・11


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 2

バーティミアスII ゴーレムの眼

著者 : ジョナサン・ストラウド

出版社:理論社

発売日:2004-11-24

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

選挙、選挙と騒がしくって、大事なんだけど注目されるのは特定の候補者だけ。いったい誰が立候補しているのかも判らないような選挙区に住んでいるせいかなんだかしらけてしまう。テレビもつまらないし、と読み出したら一気に読んでしまった。疲れた。
前回同様主人公は相変わらずの二人、それに今回はキティと言う一般人の女の子が登場する。ただ今回は前回よりもナサニエルが魔術師らしくなっている。うそつきで出世欲が強く、常に自分のことを考え他人を利用し陥れることばかり考えている。環境のせいなのか2年間愛情をかけてくれる相手が誰もいなかったからなのか、少し残っていた良心が失われている。
バーティミアスは心から信頼できる魔術師(最もそんな人物なら魔術師にはなれないのかも知れないが)にだったらどんな危険にもどんな無茶な命令でも心から従うのだろうと思わせる。ただの一般人であるキティに対して本当の歴史を学ぶ重要性を話すあたりなかなかいい。いつも冷めた感じで強い相手からは逃げるのが一番と無理をしないのも経験と知識がそうさせるのか。今回去り際のナサニエルへの挨拶、この相当な嫌味に気がつかないなんて、バーティミアスも悲しいだろうネエ。
レジスタンスが最初は高い理想から生まれたものでもやがてその中で権力や富を求め抵抗しようとしていたものと同じになって言ってしまうという悲しい真理。うっかりすると読み流してしまうが、そこここに現代社会の悲しい現実が書かれている。
さて3部作の締めくくりはまだ出ていないようだが、当然あごひげの男とホプキンスでしょう。ここまできたら絶対読まなくては。

2005・9・11


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 6

バーティミアス-サマルカンドの秘宝

著者 : ジョナサン・ストラウド

出版社:理論社

発売日:2003-12-13

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

この物語の魅力は主人公がちょっと悪なところだろう。隙在らば寝首を掻いてやろうと狙っている中級悪魔ではなくジンのバーティミアスと自信過剰で小生意気でこずるい魔法使い修行中のナサニエル。お互い信用できない相手と知りながら協力し合い、時折良心というか友情のようなものを感じさせる。
ハリーポッターを抜いたと言うコピーに載せられて読んだが、魔法とか悪魔とかそういったものがわくわくすると言う人にはオススメだろう。
展開もスリリング、この物語は3部作と言うがたぶん次回にはこの人がという期待感も適当にあって楽しめた。

2005・9・4


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 36

重力ピエロ

著者 : 伊坂 幸太郎

出版社:新潮社

発売日:2003-04

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

中盤までとても面白かった。一気に読んでしまいたいような感じ。
だんだん謎が解けてくる。たぶん、そう思ってからが長い。飽きてくる。
犯人はたぶん、目的はたぶん、そう思っているのに謎解きが始まらない。ガンジーもバタイユも遺伝子も面倒になってくる。
ふと気づいた。ここからはミステリーではない。ここからは文学だ。このまだるっこしさ。理屈っぽさ。
重力ピエロと言う題名もその意味も文学的、とあまり良くわからないのだけどなんとなく思う。

2005.7.5


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 2

最悪なことリスト

著者 : トリイ・ヘイデン

出版社:早川書房

発売日:2004-05-19

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

"一気に読んでしまった。
最悪なことリストの一番は何もないこと、そう思っているデイビットは6年に6件の里親に預けられた孤独な少年。今度の里親でも障害児として1年したの学年に入れられる。言葉で表現できない分けんかすることをおぼえてたデイビット。梟の卵を見つけたことから友達が出来変わっていく。
本当に最悪なことは何かを失うこと。失ってからそれがどんなにいいものだったかわかること。
デイビットが変わっていったのは、友達が出来たから、守りたいと思うものが出来たから、そしてそれを見守ってくれる人と出会えたから。
作者の作品の中で(と言ってもすべて読んだわけではないけれど)は明るい希望ある作品だと思う。
おばあさんの言葉の中で
「あたしはこんな人生を選んだわけじゃない。でもこれが私のところにきた唯一の人生だ。」
「けんかしていて倒されたとしても、自動的に相手が勝ったことにはならないだろ?あんたが立ち上がり続けたら、相手はあんたを打ち負かしたことにはならない。あんたがその場に倒れたままでいたら、そのとき初めて勝負が決まるんだよ。」
うまいこというなあ。
子供時代のいじめは辛い。
でも大人になってもいじめもあれば、言葉足らずで誤解を生み事実と違う方向に行く事だってたくさんある。
まず自分に負けてはいけない。
デイビットがリトルブランケットにキングアーサーを包んで埋めるという古典的で解りやすい表現。
この本の良いところ。"


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 25

陰の季節 (文春文庫)

著者 : 横山 秀夫

出版社:文藝春秋

発売日:2001-10

評価 :

完了日 : 2007年10月01日

とても地味なんだけど、じっくり読ませる。
「陰の季節」のほか3編が収録されているが、どれもいい。
警察という特殊な組織でありながら、そこはビジネスマンの世界。
退職者の再就職や、密告によって他人を蹴落とし出世しようとか、課の宣伝のために部下を利用したり、出世のためにお互いに利用しようとしたり陥れたり・・・。
特に際立った事件があったとか、推理やトリックがあるわけではないが、駆け引きや腹の探りあいはスリリングである。
そんな出世なんかしなくたってそこそこで良いじゃないかと思うのは覇気がないだろうか。
最近の若い子は結構そんな子多いようにも感じるが、出世=権力はそんなにも魅力的なものなのだろうか。
「カイシャ」と言う言葉通り、ビジネスマンて孤独だなとかんじさせる。


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