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さくらこさんの読書ノート

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 15

痴人の愛 (新潮文庫)

著者 : 谷崎 潤一郎

出版社:新潮社

発売日:1947-11

評価 :

完了日 : 2008年01月13日

「君の為なら僕はいかようにも変われる」
なんて昨今のドラマでも時々見えるけど、そういうドラマに熱中してる女の子たちにこの本がすこぶる不評なのが不思議だ。
街のカフエーで見初めた美少女ナオミを、その品行方正ぶりから「君子」と渾名されるジョージが文字通り心血を注いで理想の女に育て上げる(源氏物語の時代からの「男のロマン」ってヤツ)。それがもうあんまり出来すぎちゃって、ジョージはそれまでの自分「君子」を迷うことなく全部うっちゃって、ただナオミの前に跪く……。そのざまを自身「それでも私はナオミを愛しているのだからしょうがない」と言い切っちゃう。
ステキー! これこそ「君の為なら…」の究極形!
ラストシーンのジョージなんかもお、たまらなくカワイイ! あんな風に一人の女のために「痴人」になれるなんて、すごくロマンティックで一途じゃない? ある意味純愛小説よ、これは!
……と、私は思うのだけれども。


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 6

項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)

著者 : 司馬 遼太郎

出版社:新潮社

発売日:1984-09

評価 :

完了日 : 2007年12月27日

四面楚歌で、何故項羽ほどの男があっさり後の人生を諦めたのか。
中学の漢文の授業で史記をやった時、それが分からなかった。それから十年して『項羽と劉邦』を読んだ。そうして、ようやくわかった・・・気がする。
項羽は、誰よりも楚を愛していた。本当に、愛していた。彼の覇王たる激しさは、祖国への愛にもそのとおりだった。作中にある「項羽はどうしようもなく項羽であった」の一句。彼の人生はまさしくその言葉につきる。
実に、可愛らしく真っ直ぐな人だと思った。
(三国志における「江東の小覇王」こと孫策さまを敬愛している為、余計に項羽びいきかもしれない・・・)


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 12

斜陽 (新潮文庫)

著者 : 太宰 治

出版社:新潮社

発売日:1950-11

評価 :

完了日 : 2007年12月27日

もし太宰治と付き合うことが出来たら、さぞや恐ろしかろう。この本を読んでそう思った。かず子に描かれている女の強かさと怖さ!最後の上原あての手紙の内容にはひえー!そして、それがオンナの正体であることを見抜いている太宰にもきゃー!!さらにすごいのが直治。この駄目っぷり、美しいまでの堕落と精神の弱さ!はううう、駄目だ、オンナはどーしてかこう言う男に弱い。一緒に死んであげたくなるのだ。この直治は太宰自身を投影しているとよく言われますが、こんな男で、オンナの中身を知り尽くしていて・・・。ああ、なあんて太宰は怖いんだ!!・・・でも、どうしようもないくらい太宰が好きだから仕様が無い。


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